連載小説
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83 黒き刀身
〜〜〜ローレライサイドから物語をスタートします!〜〜〜

第3勢力が攻めてきたとヴァーノから報告が入って、早10分…
私はロンメルがテントを張っていた場所について、テントを張ろうとしたんだけど…どうやら、そんな余裕もなさそうね…
私がテントを建てる場所に行くと、すぐ目視できるところに第3勢力の姿があったのよねぇ…
まったく…情報をヴァーノに伝えたのは誰?ちょっと…報告が遅すぎるんじゃないかって思うんだけど…?

「サイファー…ちょっといいかしら?」
「………」

……くぅっ、サイファー…なんで彼女、レノンやヴァーノの言うことは聞くのよ?私が話しかけても完全に無視するくせに…納得いかないわね…
でも、まぁ…いいわ…ヴァーノに聞いてもらうから…

「ねぇ?ヴァーノ…サイファーにちょっと、第3勢力の戦力がどれくらいか分析して貰えないかしら?」
「リシャナ…ちょっと最近、レノンに近づきすぎてるんじゃない?少しは自重しなさいよ!!」
「あらぁ…?嫉妬ですか?そりゃあ、この豊かさにはレノンさんもメロメロですからねぇ…?レノンさんも男の子ですし、大きなおっぱいに甘えたくなる時もあるんです…ヴァーノさんはのんびりとサイファーちゃんと暮らせばいいんじゃないですか?」
「なっ…!?お、おっぱいの大きさは関係ないでしょうが!!一番大事なのはどれだけ相手のことを思っているかでしょう!?現に私は…レノンのことをすべて分かっているわ!!私の管理能力と観察眼…そして、1年間の調査から、私はレノンが毎日している日課…そして、レノンが昨日の晩に何を食べたかも全て把握しているつもりよ!!」
「そりゃあ…ストーカー行為を毎日していれば、把握も出来るだろうけど…過剰な愛情は彼を束縛するだけなんだよ?」
「す、ストーカーじゃないわよ!!失礼な…」

か、完璧に無視されているわね…私、今…
全く…どいつもこいつも…私の言うことを全然聞いてくれないわね…
もう…いいわ…

私はそう思うと、敵の戦力を具体的に把握することは出来ていないけれど、戦いを始めることにしたの…
まぁ、目視できる数は4人だけだし…ね?もし、もっといたとしても早めに少し片付けて置けば、後の戦いが楽にもなるしね…?

で、私が一人…戦闘の準備を始めると、レジャンヌがゆっくりと歩いてきたのよ…
戦いの前に、一人だけ真面目な人がいてくれて、私も助かるわ…
全く…他のみんなはこれから戦いだっていうのに、緊張感のカケラもないんだから…

「リーダーってのも、大変だねぇ…」
「レジャンヌ…あなただけよ?私の話をまともに聞いてくれそうなのは…」
「いや、正確には二人だけどね?あたしとミラは、あんたの戦いに喜んで手を貸す…まぁ、余り期待はしないで欲しいけどね?」
「いやいや…助かったわ…じゃあ、早速攻撃を仕掛けるわよ!!」

私はそういうと、自分の持っていた短剣を懐からとりだし、羽を使って飛ぼうとしたんだけど…

「まぁ…待ちなよ…いいかい?そりゃあ、敵よりも先に攻撃を仕掛けるのはいいことだと思うよ?でも、何も考えずに戦いをするものじゃない…」
「じゃあ…作戦を考えるって事…?まぁ、確かに確実性はあるけど…」
「いや…作戦はもう決まっているんだ…レノンから渡してもらったこの書類に、サイファーが確認した敵の戦闘能力が記載されているんだけれど…これを見る限り、彼女達の数は4人…援軍は今のところ無しらしいんだ…」
「…つまり?どういうことなの?」
「つまり…彼女達に奇襲を仕掛けた場合、彼女達は援軍を呼ぶ可能性があるんだ…この場合、彼女達の数は4人…あたし達は統率が完璧に取れているとは言えないが、数はあちらより多い…だから…」
「ここで迎え撃つほうが、援軍が増える可能性がグッと減るからいいってことね?」
「そういう事だ…さぁて、あたし達は彼女達が攻撃を仕掛けてくるのを…待つとしようか?」

……レジャンヌさんは、レノンの母親にしては少々、悪賢いところがあるようね…
まぁ、今回は彼女の考えで無駄な動きをせずにすんでいるんだけど…
さて…準備も出来ているし…いつでもかかってきなさい!!

〜〜〜梅サイドに変わります!!〜〜〜

「さぁて…我の仲間たちよ…争いの準備は出来ているか?体の奥底から、戦いたいって気が押し寄せてくるだろう…?さぁ…行くぞ!!」
「こ、この闘争心がまさか…」
「そう、その心のそこから巻き上がる思いこそ、我が太古の邪竜を呼んで発生させた闘争心なのだ!!さぁ、いくぞ!!」
「よぉしっ!!そうときまれば…行くわよーー!!(絶対にそんな事無いんだろうなぁ…)」
「おぉーーっ!!」

私達はそういいながら、攻撃を仕掛ける準備をしたんだよね…
はぁ〜っ…遂に、遂にきたかぁ…戦う時が…
いやぁ、さっき…自分で闘争心がどうとかって事を言ったけど…私、今…全然闘争心なんて沸いてないよぉ…
だって、私はそこまで戦い…強いわけじゃないもん…
そりゃあ、この刀のおかげで少し…少しだけは私も強くなることが出来たよ?
でも…刀の魔力を除けば、私の戦闘能力なんて…たかが知れているんだから…
単純に考えても、ただの村娘だった私が…本格的な戦いに勝てるわけ…
でも、今はリランちゃんやプレアミセルちゃんと一緒だからね…逃げるのはダメ…せめて仲間の為に、頑張らないと…
私はそういうと、刀を抜きながら敵のいるところに向かって走り出したの…
力のない私が出来ること…それは…頑張るしかない!!

「はっはっはっ!!貴様ら…相手が悪かったなぁ!!我は三代目黒燐王…フェル様だ!!貴様らを紅蓮の劫火で焼き尽くしてくれる!!覚悟しろ!!」
「これはご丁寧に…私は時の砂漠の領主をしております、ローレライといいます…では、自己紹介ついでに…これでもどうぞ!!」
「なっ!?仕込み武器だと!?姑息なまねを!!」

私は慌てて刀を鞘から抜き、ローレライさんの仕込み武器の攻撃の軌道をそらしたんだ…
あ、危なかったなぁ…本当に…あの攻撃、私を倒すためにしてたよぉ…
う、うぅっ…こ、怖い…くそぉ…心の中と外とで考えていることがこうも変わるなんて…自分のことだけど、不便だなぁ…

そして、私がそう思っている間に、ローレライさんは流れるように攻撃を繰り広げてくるんだ……
片方でナイフを使い、切りつけてきたと思ったら、次の瞬間には形の違うナイフで攻撃してくるんだから…卑怯だよぉ…
私はなんとか、あたりに金属同士がぶつかる音を響かせながら攻撃を防ぐことが出来ているけど…私の武器…居合い用だから、連続で攻撃されると…困っちゃうんだよぉ…
うぅ…ど、どうしよう……?

私はしばらくの間考え…そして、しばらくした時、あることに気がついたの…
そうだった…私、サキュバスに刀の魔力でなってから…魔法が少しは使えるんだ…
そのことに気がついた瞬間、ローレライさんが容赦のカケラも無く攻撃を叩き込んできたんだ…
右手でナイフを持って、切りつけてきたと思ったら、別のナイフを左手にもって予想もしなかったところを切りつけてくるの…
もぅ…本気で守りにはいらないといけないから、攻撃するチャンスが…
こ、これが…歴戦の経験の差って奴なのかなぁ…?

「どうしたの…?戦いは守ってばかりでは…勝てないわよ?」
「ふっ…我はいま…貴様を倒すための超絶究極最強神速技を繰り出すための魔力を蓄えているところなのだ!!これは、貴様に少しの猶予を与えているだけに過ぎぬ!!それに…我はまだ、変身を5個も残しているのだ!!我が一段階変身すれば、戦闘能力は変身前の3倍…いや、6倍は確実だからなぁ!!」
「……じゃあ、そんな恐ろしいことになる前に倒すとしましょうか…?いやぁ…ホント、怖い、怖い…」
「くっ…ば、馬鹿にしたな!?この、後に世界を手にすることになるこの我を馬鹿にしたな!?いいだろう…貴様に我の変身を見せてやる!!」

あぁ…何で出来もしないのに、そんな事を言っちゃうのかなぁ…?
そんな変身能力なんて無いのに…戦闘能力が6倍に跳ね上がる…?
自分で言った事だけど、そんな都合がいい設定…そう簡単についてくれるわけないよ?それなのに、どうしてあんなことを言っちゃうんだろう…
でも、言ったからには何か…行動を起こさないと…
な、なにがいいかな?何かいいアイデアは……

しばらく考えては見たんだけど…やっぱりいいアイデアが出ないよぉ…
変身なんて実は出来ないなんて、正直に言ったほうがいいのかなぁ…?

私は、結局そういう結果に行きついたんだけど…内心でこう思っていても、その気持ちが外面にまで出てくれないんだよね…
はぁっ…刀の魔力…こういったときは凄く不便だよぉ…

「どうしたの…?変身、するんじゃないの?」
「くっ…黙れっ!!貴様など…我が変身をも使わずに倒してやる!!」
「さっき、自分で変身するって言っていたじゃないの…?違った?」
「ええい…黙れ!!こうなったら…」

私は口でそういいながら、頭の中であることを考え始めたんだ…
そう…そういえば私は、魔法が少しだけ…本当に少しだけ使えるんだよね…
だったら、この魔法を使って敵の動きを一瞬でも止めたら…私の居合いでも攻撃を仕掛けることが…できるかもしれないよね?

「この世界に仇なす闇の住人よ…汝、光を憎み、この世界を漆黒の世界に染め上げしものよ!!古の契約により…汝の力を解放する!!さぁ…この世界に絶望という名の闇を…広げるのだ!!【超古代闇魔術P−rdf】」
「へぇ…これはまた…範囲が広そうな魔法ねぇ…いいわ…どういう使い方をするのか…見せて貰おうじゃない…」

……実は、この魔法見た目は派手だけど…思ったより範囲、広くないんです…
私、外面では物凄く過ごそうなフレーズを沢山並べているんですけど、実はこの魔法…名前を勝手に変えただけで…本当は一番簡単な闇魔法を少しアレンジしただけなんです…
そのぉ…見た目だけかっこよくして、威力は一番簡単な闇魔法と同じなんですよね…
あ…やっぱり紛らわしいでしょうか…?す、すみません…

私はそう思いつつ、闇魔法をローレライさんの右後ろに放ったんです…
これで、少しだけ…ほんの一瞬気をそらすことが出来れば…私にも少しは勝てる可能性が…出てきますよね?
そして、ローレライさんは一瞬だけ、闇魔法の方を見てくれたんです!!
…戦いを仕掛けるなら、今しかないです!

「今だ!!【影斬り】!」
「はっ!?なるほど…あの魔法はおとりで、その技がメインのわけね?見たところ…見たことない構えに武器…そして、攻撃だけど…攻撃の目的は相手に対する攻撃…その事実に、変わりは無いわ…」

ガキィッ…ガンガンッ…ガガガガガガッ…

「な…!?我の【影斬り】の攻撃を…ナイフで止めた…!?」
「攻撃に攻撃で返せば、力の強い者の攻撃力が勝つ…それは、世の中の理論って物なのよ?そして、私の攻撃力はあなたより上だった…それだけのことよ」

そ、それでも…一瞬のためらいも見せずに私の居合い斬りを小振りのナイフで食い止めるなんて…そんな怖いこと、普通出来ますか!?
わ、私だったら…絶対に体が震えちゃって出来ませんよぉ…
私は思わずローレライさんから距離を取ったんですけど、その時、一緒に戦ってくれていたリランさんが苦戦しているのが見えたんです…

「ちぃっ…あたいの剣を見切るなんて…あんた、やるじゃないか…」
「いえいえ…私の強さなんて…まだまだですよ?」
「…それは、あたいを馬鹿にしていると捕らえて…構わないんだな!?」
「…嫌ですよー…そんなに怒っちゃ…ほら、深呼吸をどうぞ?」
「あたいを…馬鹿にするなぁーーー!!」

リランさんはそう言って、左右から攻め立てているみたいなのですが…
か、彼女…なんて軽い身のこなしなんでしょうか!?
て、敵ながら…出来る相手なんですね…リランさん!!頑張ってください!

私は心の中で強く思うと、ローレライさんの方を向き直ったんだけど…
えっ…!?な、何あれ!?
なんと驚くべきことに、私が見ていない間にローレライさんのナイフの大きさが二倍になっているんですよぉっ!?
あ、あわわわっ…ど、どうしよう…
今までの小さなナイフでも攻撃を防がれていたのに…ろ、ローレライさん…
卑怯すぎますよぉっ…

「き、貴様ぁっ!!戦闘中に不意に武器を変えるのは卑怯じゃないのか!?我が強すぎるのは分かるが…それでも、武器を変更する時は相手が見ているときってのがルールだろう!!」
「ふふっ…それだけ、あなたが強いって事でしょ?もう…ストレスもある程度の運動で解消できたし…戦いを終わりにしましょう?」

ローレライさんはそういうと、物凄い怒涛の攻めを繰り出してきたんですよ!
ナイフが大きくなっている分、少しだけ攻撃を防ぎやすいんですけど、一撃が凄く重いです…
そして…攻撃の速度は変わってないんですよぉ〜…

そうして、しばらくの間攻撃を防いでいた時でした…
なんと、私の刀に亀裂がはいったんですよぉっ!!
な、なんで…このタイミングで亀裂がはいったりするんですかぁっ!?
確かに…居合い刀は作りが繊細だって事は聞いたことありますけど…戦闘中に壊れそうになるのは…ダメだと思いませんか?

「そろそろ…武器が壊れる頃じゃないかしらね…?」
「くっ…き、貴様っ…」
「あら?防御に専念して話している余裕も無いって感じね?ところで、気付いているかしら?」
「……何がだ?」
「私の攻撃している速度がだんだん速くなっていることに…ね?両手のナイフは特殊なつくりで、振ったときの遠心力を利用して速度をあげてくれるのよ…そして、その遠心力を利用した攻撃は、相手の硬い部分を破壊していく…つまり、あなたの武器はもう持たないわよ!!」

た、確かに…ローレライさんが言っている通り、攻撃の速度は上がってきている気がしますし、武器が破壊されていっているのも事実です…
はうぅ…ど、どうしたらいいんですかぁっ!?

私はそう心の中で思いながら焦っていたのですけど…
やはり、防御だけしているのはダメなのでしょうか…?
攻撃も…仕掛けないといけない…ですよね?
うぅ…敵が攻撃をしている時に攻撃を仕掛けるなんて…そんな不意打ちみたいなこと…成功させる自信がありませんよぉ…
でも…攻撃をしないと、このまま負けてしまうかも…
……き、決めました!!私、攻めます!!

「さぁて…あと10回攻撃すれば武器も壊れそうよ…?覚悟はいいかしら?」
「……そう簡単に、覚悟なんて出来るものか!!」
「なっ!?こ、攻撃を仕掛けてきた!?不意打ちにしては…十分すぎるわよ!でも…甘い!!」

ローレライさんはそういうと、即座に遠心力を利用した一撃を加えてきたんです…
くぅっ…や、やっぱり一撃が重いけど…押し切れます!!
私はそう判断すると、思いっきり刀を振り切ろうとしたんですけど…

ピシッ…バキィッ!!

「な…んだとぉ!?我の…刀が…!?攻撃は10回ほどは耐えることが出来るのではなかったのか!?」
「それは…あなたが攻撃しなかった場合…なんだけどね?あなたが攻撃を仕掛けたときには、私の攻撃の遠心力も重なって、物凄い攻撃力になるのよ…」
「なっ…そんな、馬鹿なことが…ぐぅっ!?」

わ、私の刀が…砕かれたなんて…!?
そんな…そんな事が…

「あ、あわわわわわっ…か、刀が…」
「刀って言うの?とにかく、その特殊な形状の武器は壊れたし…それに、仲間だって…ね?」
「り、リランさん!?プレミアセルさん!?キセノンさん!?」
「三人とも、ちょっとばかし戦闘能力は低かったようですね?残ったのはあなた一人ですよ…?それに、あなたの武器はもう使えない…これは、戦いはもう決まったようなものよ?降参したらどう?」
「そ、それは出来ません!!私は…」

私はそう言おうとしたときに、あることに気がついたんです…!!
わ、私…内面と外面の話し方や考え方が…一緒になってる!!
はっ…つまり、刀の魔力が…なくなったって事…ですよね…?
うぅ…ど、どうしたらいいですかぁ〜…
後に控えている仲間達のためにも…ここで何人か、気絶でもさせて戦闘不能にしておかないといけないのに…気絶させることが出来る可能性もなくなってしまったじゃないですかぁ…

「私は…どうしたの?早く続きをどうぞ…?」
「は、はわわわっ…えっと…その…あの…」
「……はぁっ…もういいわ、気絶させるから」

ローレライさんはそう言って、ナイフを腰にしまうと、両手で手刀の構えをしたんですよぉ…
た、多分…ナイフと同じくらいの速さで攻撃をしてくるとして…
私が今…持っているのは居合い刀の持ち手部分だけ…
そして、頼みの魔法も…刀の力で出せていたようなものだから…
ダメだよぉっ…もう、打つ手が…

私はそう思い、味方には悪いと思いながらも、勝負を諦めようかなんて…思い始めたときでした…
いきなり、頭の中に声が響いたんですよ…!

(……梅は、我がいなければ何も出来ぬのか?)
「だ、誰…なの…?」
(分からないか…?長年、一緒に連れ添って人を切り続けてきたというのに…忘れてしまうなんて、薄情じゃないのか…?)
「…その、話し方…私の外面みたい…そ、そうか!?あなたはまさか…」
(気付いたようだな…そう、我は貴様が引き抜いた刀…傾国百合姫だ…正確には、その魔力というべきかも知れないが…)
「な、なんで私の頭の中に話しかけてきているんですか!?か、刀は砕けたはずなのに…」
(そりゃあ…我の本体は魔力体だからな…あのような金属の刃など、飾りでしかない…私の魔力はもう、お前の心の奥底にまで浸透しているからな!これから先も、ずっと一緒ってわけだ…うれしいだろう?まぁ、刀がなくなったから、今までのように外面をのっとることは出来なくなったわけだが…)
「そ、そうなんですかぁ…」

「ちょっと…なに、一人で空と会話しているのよ…?(まさか…罠…?なにか、他の何かを仕掛けているというの…?…防御魔法、展開しておこうかしら)」
「えっ…!?あっ…」
(余り、時間も無さそうだ…貴様は、今一度、我の力を借りたいか?)
「……う、うんっ!!」
(ふっ…いい返事だ…では、手短に話すから、よく聞いておくんだ…)
「わ、わかった…」
(まず、その我の刀部分の持ち手…それに意識を集中させるのだ…そして、その持ち手部分から、どんなものでもいい…何か刀のような形の形状を思い浮かべるんだ…)
「えぇっ!?えっと…こう…かな?」
(いい感じだ…そして、一気にその思い浮かべたイメージと集中させてある意識をぶつけるのだ!!初めは、この方法でも…きついかもしれんがな…)
「やってみるよ…って、う、うわぁっ!?」
(よしっ…その黒い刀身、それが我の姿のほんの一部だ…だが、使いこなせれば貴様は…物凄く強い力を得ることができる!!しかし…難点もある…)
「えぇっ!?な、難点って何ですか!?」
(いいから、その刀身を使って戦ってみろ…)

私は百合姫にそういわれたから、慌ててローレライさんの方に向き合ったのですよ…
ローレライさんも、私が武器を持ち直したことを悟ったみたいで、両手にはもうナイフを構えているんですけれど…
さ、さっきと、何か変わったのかなぁ…?私は何も変化を…感じないけど…
私はそう思いながら、またローレライさんに防がれると分かっていながらも刀を振ったのですが…
あ、あれ…?攻撃が…防がれなかった!?

「えっ…!?ど、どういうことなの…!?私は確かにナイフで攻撃を防いだし、防御魔法も…しかも…刀身が伸びた…!?」
「はうぅっ!?ち、力が…吸い取られ…て…」
(当然だ…その刀身は貴様の生命エネルギーを消費して作られているのだからな…そして、今の貴様はまだ我の力の制御の仕方が分かっていないはずだ…)
「えっ…そ、それって…まさか!?」
(そう…貴様は死ぬ一歩手前まで…生命エネルギーを消費しなければ、その刀身は消えず、ずっと貴様の生命エネルギーを吸い続けるのだ…貴様の意思とは無関係にな…!!さぁ…諸刃の力で敵を倒すのだ!!)
「ちょっと…まさか…刀身がさらに大きく…!?ぐはぁっ!?ち、治癒魔法も使えなくなって……まさかの、隠し技…ね…」

そういいながら、ローレライさんは私の刀身から放たれる黒い刃で切り刻まれ、服を身にまとっていない状態で気絶したんですが…
わ、私も…なんだか眠く…なってきたといいますか…

「と、止まらない!?ち、力が抜けていきますぅ…ふ…みゅぅ〜…」

あっ…やば…いかも…
これが…死ぬ…一歩てま…え…なのかな…?
あうぅっ…ローレ…ライさんの倒れた…方から声が聞こえる…なぁ…
でも…目を…開ける…の…無理そうだ…なぁ…

私はそう思うと、体からすっと力を抜いたんです…
はぁっ…なんだか…落ち着いた気分ですね…
は、ははっ……がくっ…
12/09/02 09:56更新 / デメトリオン
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■作者メッセージ
どうも!!

さぁて…まずは一つ…終わりましたが…
まだまだ、外の勢力は数が多いです!!
果たして…次の戦いは一体誰と誰なのか…それを楽しみにして置いてください!

ヒントを差し上げるとしたら…そうですね…
次の話のテーマは…堕落でしょうか?
もしこれで、誰と誰が戦うのかを当てることが出来れば…対したものですねw

とにかく、今回も見てくださって…本当にありがとうございましたーー!

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