連載小説
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2単位 『パーティ編成』
とある講義室にて。

「わたしが担当するのは『淫乱科』よ。この教科は全ての学部に精通する、言わば繋ぎのようなものなの。だからここでしっかり基礎を固めてイキましょう!」
「「「「「は〜〜〜い」」」」」
「ところで皆さん? 今わたしが何気なく口走った『精通』という言葉を聞いてHな気分になった人、正直に手を挙げてくださいノ」

ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ
 ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ ノ

全ての女生徒が手を挙げる(男子生徒1名を除く)。

「よろしい! 皆ちゃ〜んと意味を理解しているわね! 先生嬉しいわ♪」

常識だよね〜?
知らない人なんているの〜?
そんな会話で室内がザワめく。

「は〜い静粛に! 今日は初回ということもあって、皆さんにはやってもらいたいことがあります」

なんだろうね〜?
超気になる〜!

「皆さんには、これから『パーティ編成』を行ってもらいます。一般学部も戦闘科が必修になっていることはもちろん知っているわね? これはそのための、いわばチーム分けよ」

室内がより一層ザワめく。

「校則として2人以上5人以下という決まりがあるわ。基本的には誰と一緒になっても構わないけど、自分の戦闘スタイルを良く考えて、バランスの良いパーティを編成してね♪」

魔物達の視線がある男子生徒へと一斉に注がれる。

「最後に注意事項を2つ! 1つ目、1度決定したパーティは例外を除き、卒業まで変更不可能という決まりになっているわ。厳しい校則かもしれないけど、これがこの大学の方針だから」

ある男子生徒が魔物達に包囲されている。

「そして2つ目。パーティは寝食を共にすること! もちろん寮も同室ということになるわ」

ある男子生徒が壁際に追い詰められている。

「以上、これらの点に注意して慎重に編成してね♪ あ、取り合いもOKだから♪」

とある講義室にて。
大規模な略奪戦が幕を開けようとしている。












「わたしと組んで! お願い!」
「組んでくれたら毎日いっぱいイイことしてあげるから!」
「無責任な中出しOKだから!」
「卒業までに5人は産むから!」
「肉便器として飼ってください!」
「い、いや〜、はっはっは……」

うん、予想通りの展開だ。
予想通り過ぎて逆に冷静さを取り戻す。

「戦闘スタイルは実戦で見出せ、か」

バフォメット理事長の言葉が脳裏をよぎる。
俺だってまわされっ放しは性に合わない。
良い機会だ、ここで戦闘チュートリアルでも開くとしますか!
あ、武器がないな…………素手でいいか!



※ターン制のコマンド式バトルです。



スライムAがあらわれた!
レッサーサキュバスがあらわれた!
スライムBがあらわれた!



・・・・・・・・・・・・(コマンド思考中)



ロイの攻撃!
スライムAは4のダメージ!
スライムAを倒した!

レッサーサキュバスの攻撃!
ロイは6のダメージ!(HP24)

スライムBの攻撃!
ロイは3のダメージ!(HP21)



・・・・・・・・・・・・



ロイの攻撃!
スライムBは5のダメージ!
スライムBを倒した!

レッサーサキュバスの攻撃!
ロイは7のダメージ!(HP14)



・・・・・・・・・・・・



ロイの攻撃!
レッサーサキュバスは4のダメージ!

レッサーサキュバスの攻撃!
ロイは6のダメージ!(HP8)



・・・・・・・・・・・・



ロイの攻撃!
レッサーサキュバスは6のダメージ!
レッサーサキュバスを倒した!



魔物の群れを倒した!
ロイはLvが2に上がった!





「うきゅ〜……」
「よし、何とか倒したぞ!」

さすがに初戦闘だけあって敵も弱かった。
このシステムなら戦闘も落ち着いてこなせるだろう。

「ご苦労様〜♪ つ・ぎ・は……あたし達が相手よ!」
「ぃいっ!?」

ま、まじかよ……こんな消耗した状態(HP8)で連戦なんて、どう考えたって勝てるはずがない!
チュートリアルってこんなに難易度高かったか!?

「さぁ、覚悟しなさい!」
「大人しくお縄につけ!」
「ぐっ!」



ハーピーがあらわれた!
リザードマンがあらわれた!
ジャイアントアントがあらわれた!



・・・・・・・・・・・・



ロイは身を守っている

ハーピーはヘイスラを唱えた!
ハーピーの素早さが上がった!
リザードマンの素早さが上がった!
ジャイアントアントの素早さが上がった!

リザードマンの攻撃!
ロイは3のダメージ!(HP5)

ジャイアントアントは全身に力を溜めている!

「こ、こいつは……絶体絶命過ぎるだろ……!」



・・・・・・・・・・・・



ロイは身を守っている

ハーピーはパライズを唱えた!
ロイは体が麻痺してしまった!

「ぐ、う…く、そぅ……!」

リザードマンは双連撃を放った!
しかし『ドラゴン』がロイをかばった!
ドラゴンは4のダメージ!
ドラゴンは3のダメージ!

「!? き、きみ…は……」
「情けない奴め、もう見ていられん!」

ジャイアントアントの攻撃!
しかしドラゴンがロイをかばった!
ドラゴンは12のダメージ!



・・・・・・・・・・・・



ハーピーはナイトメアを唱えた!
ロイは深い眠りに落ちた!
しかしドラゴンには効かなかった

リザードマンの攻撃!
ドラゴンは4のダメージ!

ジャイアントアントは全身に力を溜めている!

ロイは眠っている

ドラゴンは燃え盛る炎を吐き出した!
ハーピーは28のダメージ!
ハーピーを倒した!
リザードマンは17のダメージ!
ジャイアントアントは25のダメージ!
ジャイアントアントを倒した!



・・・・・・・・・・・・



リザードマンはドラゴンを前に委縮している!

ロイの体から麻痺が抜けた!
ロイは目を覚ました!

ドラゴンは尾を鞭のようにしならせた!
リザードマンは31のダメージ!
リザードマンを倒した!



魔物の群れを倒した!
ロイはLvが3に上がった!
ロイは『回し蹴り』を覚えた!



「はぁ…はぁ……」
「おい、大丈夫か?」
「な、なんとか…はぁ…あ、ありがとう……」
「礼を言われる筋合いはない。私はただ、弱った人間を寄ってたかって攻撃する愚かな下等種共に腹が立っただけだ。魔物の品位が落ちるのでな」
「………」
「……気を失ったか。だがしかし、人間にしては良くやったと言うべきか」

ドラゴンはロイを脇に抱え翼を羽ばたかせる。

「ちょ、ちょっとどこ行くのよ!?」
「まさか独り占めする気!?」
「規定では2人以上でパーティと見なされるはずだ。なにか問題が?」
「そ、それは……」
「ダメよ! 絶対ダメ! 彼はあなたと組むだなんて一言も……」
「なら……私とヤり合うか?」
「うっ……」
「他の奴はどうだ? 気の済むまで相手をしてやるぞ? ん?」
「「「「「………」」」」」
「ふん、決まりだな」

ドラゴンはロイを抱えたまま講義室の窓から勢い良く飛び出す。

「とりあえず理事長室にでも運ぶか。生憎、回復術を持ち合わせていないのでな」
「zzz」
「まったく……手間のかかる男だ」



ドラゴンが仲間になった!





〜ステータス〜

ロイ:Lv3(人間)
戦闘スタイル:モンク
固有特性:主人公(可能性に満ち溢れた存在)
       人の子(状態異常にかかりやすい)
追記:攻撃力と防御力の伸びが非常に早くHPもそれなりに多い。経験を積むことによって特性が変化・増加していくことも特徴の1つ。主人公らしくバランスの良いキャラ。

HP 47
MP 22


レイラ:Lv6(ドラゴン)
戦闘スタイル:バーサーカー
固有特製:竜王の威厳(戦闘不能になっても1度だけ最大HPの半分の状態で復活)
       火に愛されし者(敵から受ける火属性ダメージ全てを無効化)
追記:高い防御力に加え、全種族中トップクラスのHP量を誇る。攻撃力も高いが後半はやや伸び悩む。MPと素早さの低さが目立つ。

HP 72
MP 18


12/02/05 03:44更新 / HERO
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■作者メッセージ
ようやくRPGっぽくなってきました^^;
ちなみに今後加入する仲間は5人を考えております
戦闘人数は3人なので、上手く使い分けていこうかと思います
(戦闘中に非参加キャラが援護・交代など)

感想や要望などいただけると嬉しいですノ

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