読切小説
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聖なる日に
 手を休めてふと外を見てみると

「雪か…… 道理で冷えるわけだ」

さてあと少し…… よし出来た…… あとはこの箱に入れて……

「雪だよ、雪降ってるよ〜」

と勢いよく部屋のドアを開けてきたのはお隣に住むサキュバスさん

また遊びに来てたのか……

「ノックもなしにど「一緒に出かけよ?早く準備して」か……」

と俺の言葉を遮って要求してくる

「寒いから嫌です」

と俺が答えるも

「早く早く、急いで準備してね」

といって部屋から出て行ってしまった…… 俺の意見は無視ですか……

「しょうがない、準備するか……」

俺は外出着に着替えだした











「ゆきゆき〜♪」

何が楽しいのか上機嫌ではしゃいでいるサキュバスさん

「何がそんなに楽しいんですか?」

と俺が尋ねると

「雪降ってるのも楽しいけど、君と一緒にお出かけしてるのが一番楽しい」

……さようですか







とサキュバスさん先導で着いたのが近所の公園…… ここは……

「こっちこっちはやく〜」

といきなり走り出すと急かしてくる

あの場所……か

「はいここ、ここ! ここに座って」

と促してくる

雪が……と思ったが、そこだけ雪が無く濡れてもいなかった。魔術でも使ったか?

俺が胡坐をかいて座ると

「それじゃ私も」

と言って俺の脚の上に座ってきた

「ちょっ、それ「君の脚の上あったかいね♪♪」」

と凄い楽しそうに言ってきた

「ね、少し私の話を聞いてくれないかな」

とサキュバスさん

「いいですよ」

と俺が答えると

「ありがと」

と言ってそれから話し始めた

「この場所覚えてる?…… うんそう私たちが初めてあった場所。覚えててくれたんだね」

「あの時はなにこいつ凄い生意気な奴って自分のことを棚上げして思ってた」

「でそのあと家がまさか隣だなんて思いもしなくて、そのことでも理不尽に君にあたり散らして」

「それから一ヶ月後ぐらいかな? 私が街でからまれてたら君は何も言わずに助けてくれたよね」

「あの時から私は君が好きです。大好きです」

とそう言いながらサキュバスさんは立ち上がる

俺も立ち上がると

「出来れば今返事を聞かせてほしいな? 」

とサキュバスさん

俺は

「今すぐは…… 」

「そっか…… 」

うつむいてしまうサキュバスさん

それを見て俺はサキュバスさんのすぐ前に立つと、サキュバスさんの頬を両手でつつむと少し上をむかせてそっと





キスをした

唇が触れるだけの軽いキス

数秒後、唇を離すとびっくりした顔のサキュバスさん

「俺、口下手なんでこれが返事でいいですか?」

「いいの? 私でホントに良いの?」

と問いかけてくるサキュバスさん

「あなたでなくちゃ嫌ですよ、俺は」

「嬉しい…… 大好き♪」

と言いながら抱きついてくる

俺も優しく抱きしめる













二人を祝福するかのように雪は降り続いていた


 END
12/12/25 05:56更新 / 瑠璃石

■作者メッセージ
連載書かずに短編投下……

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