読切小説
[TOP]
赤いスライムと薬草摘みの少年
 一体のスライムが、苛立たしげに自室の扉を開けた。

 ずるずると液状の体を動かしながら住み家である洞窟を進み、苛立ちの原因へ向かっていく。ぷるぷると揺れるの体は赤く、スライムの一種、レッドスライムだという事が分かる。

「あんた達うっさいのよ!!」

 小さな洞窟の一角に設けられた木戸を押し開け、赤いスライムは声を張り上げた。声の先には彼女と同種の魔物、青いスライムと――その伴侶がいた。

「んぁっ……あは、ごめんね〜」
「ご、ごめんなさい……」

 へらりと笑いながら青いスライムが謝ると、伴侶である少年も顔を赤くしながら頭を下げた。少年が顔を赤くしたのも無理はない。彼らは今交わりの真っ最中だった。壁に手つき尻を付き出した青いスライムに少年は体を預け、自身のモノを突き入れていた。

「毎日毎日、昼間から! その……変な声出さないで!!」
「ごめ〜ん、私の旦那様、あんあ〜ん♥って声出すと頑張ってくれるから〜」
「し、知らないわよ!」
「すぐ終わらせるから〜……」
「え……ひぁっ!」

 少年が上ずった声を上げると同時に青いスライムの中がぐりゅぐりゅと蠢き、少年のモノを扱き始めた。あまりの快感に少年は、目の前に他の魔物娘が居るのにも関わらず大きな声で喘ぎ始めた。

「ふあっ! ああっ待ってっ! あああっ!!」
「ちょっと、なに、して……」
「うあっ、あっああっ!」
「だして、だしてぇ♥」
「あっあうぅっ……んっ、んああっ!」

 甘い声で誘う友人の背にもたれかかり、その夫である少年が快感で顔をとろけさせる。突然、激しい夫婦の交わりを見せつけられ、赤いスライムはその場で固まった。

「ほらだしてぇ♥ 私のなかにとぷとぷってだしてぇ♥」
「ダメ、あっ……もっダメ……でるっ、ぅう……っ」

 少年がひときわ切ない声を出して体を震わせると、彼の小さなモノから精が放たれた。
 色素の薄い小さなモノはぴくんぴくんと震えるごとに白い液体を青いスライムの体内に吐き出していく。友人の体内が白濁に染まっていく光景を見て、赤いスライムはごくりと唾を飲み込んだ。

「えへへ、お疲れ様ぁ♥」

 青いスライムはずるりと体を反転させ、少年を愛おしげに抱き締めた。射精の快感で力の入らない少年だったが、それに答えるようにゆるくスライムの体を抱き締め返した。そしてそのまま顔が近づき、お互いを労わるように口づけを交わした。
 自分の事そっちのけで甘いキスを繰り返す二人に、レッドスライムは赤い顔を羞恥と怒りで更に赤くした。ちゅうちゅうと響くキスの音が止むと、スライムはそっと自身の伴侶を体から離した。

「はぁい、パパのこと運んであげてね〜」

 青いスライムがそう言うと、彼女にうり二つの小さなスライム娘が数体現れた。射精の快楽でぐったりとしている少年に近づき、ぎゅうと抱き締めてから全員で彼を持ち上げた。ゆっくりと優しく運びながら、小さなスライムは口を開く。

「ぱぱぁ、後で私たちにもせーしちょうだ〜い」
「えぇ……それは……」
「なんでぇ〜ママばっかずるい〜」
「う……うん……少しやすんだらね……」

「わあい! ぱぱ大好きぃ♥」「私がお口でしてあげる〜♥」「パパのおちんちん好き〜♥」

 小さなスライムたちはきゃいきゃいと可愛い声でいかがわしい事を言いながら、少年を寝室へと運んでいった。魔物娘としては間違いがないが、常識的に考えて異様な光景を前にレッドスライムはまだ固まっていた。

「ねえ、大丈夫?」
「えっ! ああ、大丈夫よ。とにかくあんまり……」
「レッドちゃんも旦那様連れてきなよ〜」
「は、はあ!? 何言ってんのよ!!」
「私しってるよ〜あの薬草摘みの〜……」
「あ、あの子はなんでもないのっ!!」

 赤みの増した顔でそう叫ぶレッドスライムに、青いスライムはため息を吐いた。

「あのさあレッドちゃん、分かりやすすぎない〜?」
「う、うるさい!!」
「別にいいけどさ〜あの子かわいいし〜他の子にとられちゃうかもよ〜?」
「う……そん、なこと……」
「人間の男の子ってみぃんなえっち好きだよ?」
「う、うるさいってば……」
「レッドちゃんおっぱいおっきいし、その子も絶対〜……」
「うるさいったらぁ!!」

 叫んだレッドスライムはそのまま洞窟を飛び出して行ってしまった。森の中へ消えていく友人の赤い背に、青いスライムはまたため息を吐いた。


    ◆


 レッドスライムは木陰からそっと様子をうかがっていた。

 前方には一人の少年が居た。友人の青いスライムの伴侶より年は上に見えたが、その顔は中性的で、その黒髪もまだ幼い柔らさを残していた。質素な服に身を包み、背には大きな籠を背負っている。純朴そうな顔をあちこちの地面に向け、薬草を探している。

 レッドスライムはなんども深呼吸をしてから、木陰から出て行った。その気配に気が付いた少年が顔を上げると、その顔は柔らかな笑顔に変わった。レッドスライムはその笑顔を向けられると、じわりと優しい気持ちが胸の奥から湧き出てくるのだった。

「こんにちは! また会いにきてくれたんですね」
「う、うん……」

 嬉しそうに駆け寄ってくる少年に、レッドスライムはもじもじとしながら返答する。魔物娘ならば無警戒に近寄るオスなど格好の獲物だ。覆いかぶさり、交わり、夫としてしまうだろう。

 だが、彼女の場合は違った。まずはお互いの気持ちを確かめてから、それから交わりたいと考えていた。魔物娘にしては珍しい傾向であり、自分でもなぜそうなのか分からなかった。だから、この少年とも何か月もこうしてただ話すだけの関係が続いている。

「この間教えて貰ったここ、いつもたくさん薬草が生えていて助かります!」 
「そう、よかった」

 彼女がほほ笑むと、少年もまた笑みを返す。それが嬉しくて、恥ずかしくて、赤いスライムは少年から目をそらした。そこで、摘まれずにまだ残されている薬草たちに気が付いた。

「まだ沢山残ってるわよ?」
「全部取ってしまうと無くなってしまいますから」
「他にも生えてる場所知ってるのに」
「うーん、ぼくはこれで十分です。独り占めはよくないですから」
 
 少年のこういったところが、赤いスライムはたまらなく好きだった。視線を少年に戻し、「優しいのね」と笑うと、少年も照れたように笑った。少し間が開き、少年が咳払いをした。

「あの、もしよければ少しお話しませんか?」
「え、ええ! もちろん……!」

 腰掛けた少年の横にずるりと体を移動させ、とりとめのない世話話を始めた。だが、レッドスライムの頭の中には、先ほどの友人の姿と言葉がぐるぐると巡っていた。少年との会話もほとんど頭に入って来ない。

「それで――」
「あの、さ……」

 スライムは意を決して少年の話を遮った。そしてそのまま黙り込んでしまったが、少年は柔和な顔のまま、彼女の言葉を待った。

「もし、よかったら……ウチに、来ない?」
「え、それって……」
「ち、違うの! ただもっと、落ち着いて、お話……したくて……」

 動揺した様子の少年の反応に、わたわたと赤いスライムは早口で答えた。また少しの沈黙があり、少年は「キミが、よければ」と少しかすれた声を出した。スライムは無言で頷いて、少年の前に立って進み始めた。

(…………ま、まあお話しするだけだから)

 いつもみたいにお話して、もっと仲良くなって。
 それで……ちょっと手なんか触ったりして。
 今日はそんなところでおしまい、うん、それでいい。

 赤いスライムはこの期に及んでそんな言い訳を心の中で呟いた。
 そうして少年を自分の住処へと案内していく。
 火照る体を冷ますように、顔を手でぱたぱたとあおぎながら。

 自分の住処にオスを招き入れた魔物娘が、我慢などできるはずもないのに。
 
    ◆

 洞窟の中に、木戸で区切られた人間の住処の様な一角があった。少し古い木製の家具が並べられ、女の子の部屋のようになっていた。ここはレッドスライムの住処で、これらの家具は彼女の趣味だった。

 その一角から、ちゅくちゅくと湿った水音が聞こえる。

 水音の合間に息継ぎの深い呼吸が混ざり、またちゅぷりと粘質のある水音が響く。レッドスライムと薬草摘みの少年がキスをしているのだ。ベッドに腰掛け、全裸になった少年の膝の上で遠慮がちに絡まる指が、キスの度にぴくんと震える。

「ぷぁっ、ぅんっ……ごめんね、私、止まらなくて……」
「ぼくの、ほうこそ……っ」

 赤いスライムに負けないほど頬を染めた少年が、荒く息を吐きながら答える。はあはあと荒く息を吐き、興奮で何度も喉を鳴らす。いつもの柔らかで優しい瞳が、快感で滲んでいる。つがいとして見られている興奮に、スライムは自身の抑えようもない昂ぶりを感じた。

 レッドスライムは荒い呼吸のまま、何故こんなことになったのか思い出していた。

 あの子のせいだ、帰って来るなり部屋からあんあん大きな喘ぎ声を出して。慌てて私の部屋に入ったけどなんだか変な雰囲気になっちゃって。ああ、もうそんなことどうでもいい。キスしたい、もっともっと、彼とちゅーしたい、ぺろぺろしたい。

「ごめん、ね……ちゅっ、れろぉっ……」
 
 少年の柔らかな唇を押し開け、舌を差し込む彼女は、先ほどまで恥じらっていたとは思えないほどの色気を醸し出していた。赤色の頬を更に火照らせて、時折口の端から妖艶な吐息を漏らす。

 少年も彼女に応えるように、唇を押し付け夢中で吸い付いた。経験のない少年の、目の前の彼女への想いだけで行うキスは技術もなにもなかったが、彼女にとってはこれ以上ない幸福かつ興奮する口付けだった。

「んむ、ちゅ……ふぁっ……っ!」
「あっ、ごめん! 痛かったですか!?」
「違うの、気持良くて……っ」

 少年は繋いでいない方の手でスライムの胸に触れていた。彼の手が触れただけで、胸から全身にぴりぴりとした快感が走るのをレッドスライムは感じていた。

「ふふ、男の子って本当におっぱい好きなんだ……」
「う……そう、です……」
「じゃあ好きなだけ触って? 代わりにアナタのだえき、ちょうだい……」

 少年はスライムと再び口を合わせ、大きな胸を撫でるように揉んだ。ぷるりと弾力のある胸の感触が、少年の興奮を煽る。繋がれた手の指が更に強く絡まり、くぐもった喘ぎ声が静かな室内に響く。

「んちゅ、んっ……はむ、んぅっ、んんっ……」
「んむ、んぅ……ちゅっちゅ……ふぁっ…んちゅぅ……っ」

 快楽で揺れる悩ましげな吐息が互いの唇に伝わる。レッドスライムは舌に絡みつき、滴り伝わる少年の唾液を飲み込む。こくりこくりと音立て喉を通る度、とろりと顔をとろけさせた。

「んむ、ちゅうぅ……んぱ……ぁっ」

 レッドスライムは口を離し、少年を見つめた。はあはあと熱のこもった息を吐き出しながら、じっと見つめ合う。ほんの少し呼吸が整うと、レッドスライムは少しだけ不安そうな顔をして尋ねた。

「ねえ……私のことすき……?」

 スライムの言葉に、少年の幼い顔がきゅっと引き締まった。

「も、もちろんです! じゃなきゃ、こんなこと……」
「……言って、ほしいなあ」
「あ、ああはい、もちろん!」

 少年は繋いでいた手を取ると、レッドスライムを正面から見据えて、

「初めて会った時から、ずっと……好きでした……!」
「〜〜〜〜嬉しいっ……! んちゅっ、ちゅうぅっ……♥」

 スライムはその粘性の腕で少年の首を抱き、顔を寄せた。少年は愛しいレッドスライムを唇で迎えた。触れ合った唇から舌が差し出され、お互いがそれをしっかりと受け入れた。スライムの体に腕を回し、ぎゅっと抱き合いながら深く口づけを続ける。

 ぬるついたゼリーのような舌が口中を掻き回し、溶けてしまいそうな快感を少年は感じた。不思議な感触の舌を舐めしゃぶると、甘いような気さえした。いつまでもこうしていたい、二人はそう思いながら口づけを続けた。

「んむ、れろ、ちゅぅう……ふぁっ……!」

 少年は再びレッドスライムの半透明の乳房に触れた。ぷるりとしていて、柔らかくなめらかで、指に吸い付いてくるように馴染む。少年が優しく揉む指に少し力を入れると、ぷるぷると乳房が指に沿って柔らかく形を変える。

「んぅっ、あむ、ちゅ……はぅっ……♥」

 ゆっくりと揉めばぷるぷる形を変えるが、決して形は崩れない。柔いゼリーのような感触の中に確かな芯が存在している。少年は手のひらに当たるぷっくりとした先端の膨らみを円を描くように優しく撫でた。

「んあっ……それ、気持ちい……あ、くふぅ……ああっ……♥」

 キスする余裕も無くなったレッドスライムは、口を離していやらしい表情で喘いだ。ゆっくりと優しく揉みしだかれるだけなのに、快感を抑えきれないようで、体を震わせ喘ぎ声をあげる。

「おっぱい気持ちいいんですね……すごい硬いです……」
「いや、あ……ふああんっ……♥」

 少年が固くなった乳首を軽くつまむと、レッドスライムは高く声があげた。そのままくりくりと弄れば、レッドスライムはぷるるんと体を震わせ身をよじらせた。少年は二つの乳首を指の間で挟みながら胸全体を揉みほぐしていく。

「凄い……柔らかくて気持ちいい……ずっと触っていたいです……」
「あ、んんっ……あっ……いいよ、好きなだけ、あんっ! 触って……♥」

 赤色の乳房が少年の手の形に歪み、ぷるぷると形を変えていく。半固体の不思議な柔らかさで、まるで指が沈んで蕩けていくように少年は感じた。優しく、けれどもしっかりと快感を与えてくれる指に揉み込まれて、レッドスライムの腰がいやらしくくねる。

「はぁ、ああっ、ん……ね、キス、またキスして♥」
「は、はい……んちゅ、んむ、んんっ……」
「ちゅぅ、んれっ、んちゅっ……んっ……こくっ……♥」

 レッドスライムは少年の口内に舌を差し入れ、舌を絡めて彼の綺麗な歯をなぞった。少年は熱っぽく触れてくる舌を舐め返し、その甘酸っぱい味に体を震わせた。舌を伝わせ唾液を送り込めば、スライムの唇と舌から飲み込む感触が伝わってくる。

 愛を囁き合った相手が、自分のが涎を嬉しそうに飲んでくれる。胸の奥から幸福と興奮が湧き起こり、少年は更に激しく舌を絡め、彼女の胸を揉みしだいた。甘い口づけと、手のひらいっぱいの幸せな感触を楽しんだ。

「はむ、んちゅ……んんぅっ……♥」

 指が強く沈み込むと、レッドスライムの体がぴくんと震える。レッドスライムはまた快感で頭がいっぱいになり、舌の動きが鈍くなった。代わりに瞳が潤みを増していた。キスされながら胸を弄られ、ぴくんぴくんと体を震わせ感じている姿は、酷く扇状的だった。

「んちゅっ……ん、んんっ、じゅるぅっ、んちゅっ……♥」
「はふ、あむ……んんっ、はぁっ、はあ……」

 感じすぎてなにもできなくなっている自分に気が付き、レッドスライムは少年の首に回していた手をほどき、するりと少年の股間に手をあてた。口の端から小さく声をあげる少年を愛しく思いながら、右手を少年のモノに纏わりつかせた。

「んちゅ、あっ……そこ、は……」
「私ばっかり気持ちよくなってるから……」
「う、あぁ……」
「アナタのおちんちんも気持ち良くしてあげる……ちゅっ……♥」

 レッドスライムはキスと合わせて、筒の形に変形させた右手で少年のモノを上下に扱き始めた。粘性のスライムの手は少年のモノを包み込み、にゅちゅにゅちゅと先走りと混ざり湿った淫靡な音を立てる。

 筒状の半固体の手は少年のモノにぴったりと吸い付き、じゅぷじゅるといやらしい音を立てる。根本に輪を作るように絡みつき、カリ首をなぞってから根本まで絞るように下っていく。レッドスライムの手は射精を促すように、何度も何度も上下運動を繰り返した。

「うっ、んむ……んうぅうっ……!!」
「ちゅぷっ……んちゅっ、っちゅむ、……ん……れろぉっ……じゅるぅっ♥」

 今度は胸を揉む少年の手の動きが鈍くなり、レッドスライムに余裕が出てきた。彼女の舌が少年の口内を掻き回し、音を響かせながら舌を絡ませる。ぷるりとした舌が、自身の舌と触れ合う感触と、スライムの纏わりつく手コキの快感に少年は喘ぐばかりだった。

 愛しい人から与えられる快感が、腹の底からの震えとなって少年の体を昇り、少年の腰が震え始め、体を寄せるレッドスライムを揺らした。スライムは口を離し、迫りくる射精の快感で顔を歪める少年の顔をじっと見た。

「あっ、うう、くぁ……!」
「もう出そう? いいよ……このまま出していいよ?」
「うあっ、あっ……んんっ……!!」
「アナタのえっちな精液、全部ちょうだい……ちゅるっ……んちゅっ……♥」

 再びレッドスライムは濃厚なキスを始め、さらに激しく手を動かす。一気に高まる快感に、少年は限界だった。腰の痙攣は更に激しくなり、合わせるように少年の小さなモノも肉棒へ震えが伝わっていき、

「うあ、くっ、あぁ……! で、出る、出ちゃいますぅう……!」

 少年はそのまま、スライムの中へと精液をぶち撒けた。亀頭や竿、少年のモノ全てを包むように張り付いた手へ、びゅくびゅくと精が放たれる。スライムは口を離さず、ゆっくりと手を動かし続け、

「んちゅ、んじゅっ、ちゅるっ……もっと出して、出してぇ…♥」

 レッドスライムは舌が絡みつかせながら、少年のモノに纏わりつかせた右手で亀頭とカリの境目をにゅるにゅるとなぞりつつながら、断続的に放たれる精を受け止める。根元にきゅっとスライムが絡みつき、尿道に残された精液を優しく扱き出してくれる。

「んちゅ、ちゅっ、ちゅむ……」

 出した後もなお続く優しいキスと手コキの奉仕。少年は視界がぼやけるようなまったりとした快感を感じながら、縋り付くようにレッドスライムを抱きしめた。そしてそのまま、ゆるゆると最後まで欲望を吐き出した。

「んちゅっ……気持ちよかった……?」
「はぁっ、ああ……はい、すごく……!」

 快感で呆然となりながらも、少年は頷いて答えた。右手を白濁で濁らせたレッドスライムも満足そうに微笑んだ。少年の吐き出したものを消化し栄養にすると、例えようもない幸福をレッドスライムは感じた。

 そして同時に、抑えきれない性の衝動も感じた。

 もっと少年の精をもらいたい、もっとたくさん味わいたい。手なんかじゃなくて直接流し込んでほしい。あの硬いモノを自分の中に入れてほしい、腰を打ち付けて一緒に気持ちよくなって欲しい――。

「――ねえ?」

 幸い、少年のものはまだ硬く脈打っている。レッドスライムはおもむろに仰向けになると、そっと股を開いて見せた。普段の自分なら絶対にしない淫らな行為に、自分でも驚いていた。それでも、衝動に突き動かされるままに、自分の秘部を指で押し広げ、

「アナタのおちんちん、ここにください……♥」

 優しく、誘うように微笑むレッドスライムに、少年は頭に電流が走るように感じた。落ち着きかけていた下半身は熱を持ち始め、睾丸が異常なまでに熱くなったように感じた。少年はレッドスライムに覆いかぶさった。

「いれ、ますよ……っ!?」
「うんっ、早く、はやくぅ……♥」

 ぷるりとした割れ目に、少年の熱いモノが押し当てられる。二度三度つるりと滑って挿入できなかったが、レッドスライムが手を添え、やっと二人は繋がった。手とは違う、にゅぐにゅぐと熱く絡みついてくる感触に少年を思わず声をあげた。

「ぁくっ……これす、ごっ……くぅっ……」
「ひゃあ、うっ、はい、ったぁ……♥」

 ほんの少し入れただけで出してしまいそうになるほどの快感だった。少年は一度出していたおかげか、少し休んでから腰を動かすことができた。腰を進めると、柔らかい粘肉が少年のモノを飲み込んでいく。

「はぁうぅ……すご、わたし……はじめて、なのにぃ……気持ちいい……♥」
「ぼく、も初めてで……こ、んなに、女の子の……中っ……ぁっ……」

 互いの初めてを捧げ合うと、二人は見つめ合って笑顔になった。だがその笑顔は快感でとろけたもので、お互いの興奮を煽った。二人は体を寄せ、抱き合い、繋がっている感覚を十分に楽しんだ。

「あ、あぁんっ……♥」
「う、くぅっ……」

 少年は腰を少し動かしただけで、快楽で射精しそうになった。粘肉を押し分けるように腰を沈めると、甲高くレッドスライムが鳴く。赤く半透明の肢体がぷるぷると揺れ、抱き締める力が強くなる。

「はぅっ、あぅっ、あぅんっ、ああんっ……♥」

 少年はすぐに出してしまわないよう、腰をゆっくりと前後させた。スライムの膣内はたっぷりと粘液に満たされ、ぬるぬるに絡みついてくる。動く度にレッドスライムの表情快楽と幸福でとろけるのも少年の興奮を煽る。

「ひゃぁっ、ふっ……♥ んあ、あっ、あぁんっ……♥」

 腰を引き、少しだけ勢いをつけて腰を打ち付ける。ぐちゅっと濡れた音が二人の結合部から響く。その音を恥ずかしがってか、スライムの赤い顔が更に赤みを増す。

「やぁ……音はずかしい……」
「ごめんさない……」
「ふぇ……?」
「かわいすぎて、我慢できません……!」
「ふあぁっ、あん、んあっ……すご……はげ、しぃい……♥」

 少年は衝動のまま、腰を振り立て続ける。ぐじゅぐじゅと部屋中に水音が響き渡り、羞恥が快感を促進する。ぐじゅるぐじゅると粘肉が少年のモノでこすられるたびに、レッドスライムはその赤く半透明な身体をよじらせて快感を訴えてくる。

「んあっ、はぅっ……! アナタの……おちんち……き、もちいぃっ……♥」
「ぼくも、気持ちいいですっ……!」

 少年の動きが更に速まり、ばちゅばちゅとさらに水音が激しくなり、お互いの口から漏れる喘ぎ声も激しくなる。二人に楽しむ余裕がなく、正常位の姿勢で抱きしめ合いながら、喘ぐばかりで言葉もないまま快楽を貪った。

 快楽が激しすぎて、少年は早くも限界を感じた。それはレッドスライムも同じで、潤んだ瞳は快感の涙が溢れ、粘液の膣内もきゅんきゅんと少年のモノを締め付ける。その快感で少年のモノは限界に達し、

「あっ、もぉ……で、ますっ……!」
「ひゃぅ、あんっ、ふあああっ……♥」

 少年の熱い白濁が一気に溢れた。一番深い所に入れたまま、少年はどくどくと精を放った。少年の全身はがくがくと震えて、その震えにレッドスライムの体もぷるぷると震える。赤い半固体の体の中に、白い精液の筋がいくつも出来上がり、彼女の体を白濁に染める。

「はぁっ、あっ……」
「んあ……ああっ……♥」

 少年はレッドスライムをぎゅぅっと強く抱きしめたまま、何度も射精した。

「あっ、ああっ……アナタの……まだでてるぅっ……♥」

 レッドスライムは少年が精を吐き出す度、にゅるにゅると粘肉でモノを締め上げ、その快楽を手助けしていた。もちろん、自身も身体を震わせて悦んでいた。自身の中へ精を吐き出される絶頂で瞳をとろめかせたまま、レッドスライムは少年が達しきるまで抱きしめ続けていた。

「はぁっ……あはっ……いっぱい出したね……」
「くぁ、はあ……気持ちよかった、です……」

 しばらく重なり合ったまま休んでいた少年は、ようやく身を起こした。腰を引くと膣口がくちゅりと鳴り、少年のモノが抜き出される。惜しむかのように最後まで吸い付いてきた膣は、抜くときにがきゅぽんと音を立てた。

「二回目なのに、こんなに濃いの……はぁっ……ほら見て……私真っ白♥」

 レッドスライムは仰向けのまま両腕を広げ、白く濁った裸体を少年に見せつけた。快楽の高さを表すかのように、大量の精液が彼女の内を埋め尽くしている。人では決して味わえない興奮と満足感を少年は感じていた。

「はあっ……あはは、満たされてるって感じ……」
「ぼくもです……」

 自然に二人の顔が近づき、優しく唇が触れ合った。優しい触れるだけのキスと共に、また二人は互いの体を抱き寄せた。ちゅっちゅっと唇を触れ合わせながら、お互いの体温を感じ合った。

「……これ、私たち夫婦になったってことでいいの、よね?」
「もちろん、ぼくでよければ」
「アナタじゃなきゃ嫌なの……」

 二人はまた、優しく微笑みを浮かべた。

「……ぼくと、夫婦になってください」
「……はい♥」

 レッドスライムも少年も、とても幸せそうに、満足そうに笑った。


     ◆


 淫猥な水音が響き渡る洞窟を、一体のモンスターが進んでいく。

 ずるずると液状の体を動かしながら住み家である洞窟を進み、その水音の元へ向かっているのは、青いスライムだった。

「あっ♥ すごっ♥ おちんちん気持ちいいのぉっ♥」
「ね〜レッドちゃ〜ん……」
 
 小さな洞窟の一角に設けられた木戸を押し開け、青いスライムは間延びした声を出した。声の先には彼女と同種の魔物、赤いスライムとその伴侶が交わっていた。ベッドに横たわり足を絡める赤いスライムに少年は覆いかぶさり、自身のモノを突き入れていた。

「もしも〜し……」
「ああっ♥ いいのっ♥ もっとしてぇ♥」
「レッドちゃんったら〜旦那様、お仕事遅れるよ〜?」
「んあ……♥ え? ああもうそんな時間?」

 赤いスライムがそう言うと、伴侶である少年は顔を赤くして青いスライムを見た。

「ラブラブなのはいいけどさ〜……」
「ごめん、旦那様と離れるの寂しくって……♥」
「知らないよ〜……今日は市場で薬草売るんでしょ〜?」
「すぐ終わらせるから……ね、アナタ♥」
「え……は、はい、頑張ります……!」

 少年はそう言うと、腰を激しく打ち付け始めた。その下で赤いスライムは上ずった媚びるようなメスの喘ぎ声をあげる。すぐ横に友人とその旦那がいるのもお構いなしに、である。青いスライムははあとため息を吐いて自分の旦那に向き直り、

「先に言ってた方がいいかも〜」
「ああ、うん……先に運んでるね〜?」
「はぁっ、あぁっ……はい、すぐ、追いかけます……!」
「やぁ〜! えっちの時は私だけ見るのぉ♥」

 甘えた声を出して伴侶を抱き寄せる赤いスライムに、青いスライムとその旦那はやれやれといった様子で顔を見合わせた。
21/09/20 16:41更新 / TakoTako

■作者メッセージ
青いスライムは前作の『レベル1勇者くんの冒険は終わってしまった!』のスライムです。搾精的な終わり方になってしまったので、キャラバンにそそのかされたショタもけっこう幸せによろしくやってますというのを書かせていただきました!

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33