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Dream Chaser -Another-
キーン、コーン、カーン、コーン


「それでは、今日の授業はここまで」


ざわざわざわ

今日の最後の授業が終わった、生徒はこの後の予定をどうするかを雑談しながら帰宅していく
それは当然の事で学校という場所から開放される爽快感をそれぞれが楽しんでいる
僕もその爽快感を味わうのだが……今日だけは違う

普段は下駄箱へ続く廊下を歩くが
今日は屋上へと続く反対側の廊下を歩き、続いて階段を一段一段上がっていく
徐々に近づくに連れて胸の鼓動が次第に速くなる

そう…今日はとても大事な日なのだ




僕―倉島 良男―が告白する日…
その相手は隣のクラスに居る水辺 美歌
陽気で明るいその様は子供がそのまま大きくなったような無邪気さと
太陽の様な素敵な笑顔を振りまく
そしてちょっとドジな所が更に魅力を一層引き立たせている
呼び出し方はいたってシンプル…彼女の下駄箱に手紙を入れるだけ

[大事な話しがあるので、放課後に屋上に来てください]…と


あとは…勇気を振り絞って、この気持ちを、この想いを口にするだけ
美歌さんは中学校時代から同じクラスを一緒にしてきた
彼女には山越 健治という幼馴染いて仲が良かったけど幼馴染ってだけらしく彼と付き合ったりキスをした話は一切聞かない
つまり、自分にもチャンスはあるってことを意味している
何度か彼女とお話をしたり、プレゼントを贈ったり買い物の手伝いをした事もあり、仲は良くなっているはず
そして今…長年蓄えてきた想いをぶつける

結果はどうなっても構わない…いや、良い結果がほしいけど
悔いのない結果にしたかった


屋上の扉の前に来た、この高ぶるときめきを抑えながらドアノブに手をかける

ガチャ……


ドアを開けると強めの風に青い空、雲は点々とあるが曇りというよりは晴れ
そして、その屋上に彼女が…居た

ドアの開く音に気づき彼女がこっちを振り向く
風に靡く髪をかきあげながら振り向く様はまさに女神…

「お、お待たせ」

「こんにちは、話しってなーに?」

「じ、実は……」

「うん」

いよいよ、彼女に言葉を伝えるときが来た…
手は振るえ、緊張は限界にまで達している
大きく息を吸い、彼女に自分の気持ちを……伝える!

「す、好きです!ぼ、ぼぼ、僕と……付き合ってください!!!」

「ごめん、無理」

玉砕、しかも即答…一瞬の余裕もなく撃沈
考える素振りもなく答えられて……なんだろ…すごく…清々しく思える…
ああ……中学から続いた恋は一瞬で終わったよ…
しかも、すっごく清々しく!!

「私はケンジの事が好きだから付き合えないしセックスもしたくないの、ごめんね」

ああ…清々しさが一言で終わった
格闘ゲームで言えば大技の1段目でKO
そのまま戦闘不能にも関わらずコンボが次々と決まってオーバーキルされた気分だ…
突風に煽られ気持ちい大空を飛んでいるところに突然風が止み重力に従い墜落
もう天国から地獄に叩きつけられた気分だよ…

「話は終わりかな?」

「……え…うん………じ、時間とらせてごめんね…」

「ううん、気にしてないよ♪ばいばい」

ああ……良い天気だなぁ…本当に…あっはっはっは…
ちくしょう…ショックが大きすぎて涙もでないや…
恋愛ドラマとかでフラれたシーンは見たことあるけど…
一番酷い断られ方だな……うはは……はぁ……




僕はそのまま屋上で呆然としていた
風が凄く涼しい、でも心に吹く風はブリザード…
流れる雲を見て思う…ああ…終わったなぁ…本当に終わったんだよなぁ……


「判断ですの〜♪」

能天気な声が空から響いてくる
あいつだ…あぁ……またなんか言われそうだ

空から降りてきた彼女の名前は天白 聖良、高校入学以来の同じクラスの女子で
背中にある白い羽と頭に浮かぶ白い輪そしてスカートから見える白い下着…そう、彼女は天使だ
文字通り空から舞い降りた天使…といえば聞こえはいいんだけど
僕にとっては空から舞い降りた白い悪魔だ…

ふわふわと降りてくる彼女はゆっくりと着地して
人差し指をビシッっとこっちに向けて指してくる

「貴方はフラれたんですの〜♪」

グサッ……

このように傷口を広げることが得意な子…
いや、悪気はないんだろうけどさ…だから逆に怒れないので酷い

「ああ…そうだよ…フラれたよ…くすん…」

「やっぱりアレですの、童貞だったのがいけなかったんですの」

グサッ……

「悪かったよ…童貞で……うう…」

「っということで明日から放課後に勉強ですの♪」

「ええ…なんで…?」

「フラれてもめげてはダメですの♪知識をつけてリトライするんですの♪」

「い、いや…それが…」

「問答無用ですの♪」

「いや、話を聞いてくれってば…」

「聞きませんの!男が言い訳しないんですの!」

「だ、だから…」

「つべこべ言うなですの!明日から勉強ですの!」

「は…はい……」

僕って気が弱いなぁ…いや、前に断った事はあるんだけどね
その時は…ボロ雑巾にされたのを思い出してしまった…
ああ、鮮明に蘇る悪夢…これで嫌とは言えなくなったんだよなぁ……うぅ…


そんな彼女には美歌さんに手紙と出すまでに色々と指南をされて
今までの恩もあったりする…なんというか世話好きというかおせっかいというか…
彼女はよく人の話を聞かない子で酷く玉砕された事を聞いてもらえそうにない
とりあえず勉強に付き合う事にした、いや拒否権がないだけなんだけどさ…うぅ……






キーン、コーン、カーン、コーン

授業が終わり、皆が午後の予定をどうするか楽しく雑談する中、僕は居残りをしていた
聖良さんの約束を守らなければボロ雑巾にされるわけで…
他の生徒が居なくなり、部屋には二人だけとなった…

「ちょっとまっててくださいですの♪」

彼女は鼻歌を歌いながら何処かに行ってきて戻ってきた
女性の人体模型となにやらポスターのような白い筒を持ってきた
勉強ってなんだろう…?

「お待たせですの〜♪」

彼女はそういうとせっせと準備をし始めた…
なんか嫌な予感がする…

「それでは…性についてのお勉強ですの♪」

「え…」

「童貞君はまず性器について説明するですの♪」

「確かに童貞だけど…一応知識はあるんですが…」

「知ったかぶりはよくないですの!ちゃんと学ぶんですの!」

「は、はい…」

これ以上言ったらボロ雑巾にされそうで怖いのでとりあえず受けることにした
彼女の口からすらすらと性器の単語を口走っている
本当ならかなり真面目なお話ではあるんだけど…
妄想材料にもなっているのは事実で僕のペニスは言葉に反応してしまっている
ああ…気づかれないようにしないと……

「何ぼーっとしてるんですの?」

「え?ち、ちゃんと聞いてます」

「じ〜…あやしいですの…」

「ほ、ほんとうだって」

「なんで目線が下に落ちてるんですの?とっても怪しいですの!」

「え、いや…これは…」

「見せるですの!」

「いや、なんでもないから!こっちこないで!」

「いいから見せるですの!!……っっ!!?」

近づく彼女に勃起したペニスを見せられるわけもなく
手で隠したけど結局は彼女に抗えず、膨れ上がった股間を見られてしまった…
彼女はそのまま硬直してしまっているし…なんか凄く嫌な予感が…

「ふ……」

「ふ?」

「不潔ですのおおおおおおおお!!!!!!!」

バギィ!!!

「ぎゃはっ!?」



思いっきり殴られた…凄く痛いです…
しかも彼女はそのまま何処かに行ってしまうし…
騒ぎを聞いて残っていた生徒がこっちの様子を見てきたし…
痛みのおかげでペニスは萎えてたから恥ずかしい所を見られなくてよかったけど
彼女が持ってきた資料とかを一人で戻さなければいけない罰ゲームが待っていた

うぅ…





「昨日はごめんなさいですの、ちょっとびっくりしたんですの…」

申し訳なさそうに俯いて謝ってくれた、意外に可愛い所もあるんだなぁ…
"昨日は失敗しましたけど、今日は大丈夫ですの♪"と言うかと思ったけど
こんな謝れ方されるとつい許してしまいたくなる

「あ、いやこっちこそ…」

「昨日は失敗しましたけど、今日は大丈夫ですの♪」

前言撤回、どうも今日も放課後に勉強をする事になりそうだ…
うぅ…



そんなわけで一日の授業も終わり、また彼女のお勉強会が始まる
んだけど……なんで縛られてるんだろ…僕

「あの…これはどういうことでしょうか?」

「今日は体位についてのお勉強なので縛っているんですの♪」

「いや…良く分からないんですが…」

「体位といえばハァハァいって襲ってくる危険性があると判断してそうしましたの」

「いや…さすがにそれは…ないかと……」

仮に襲ったとしても結果は見えている……そう、ボロ雑巾…
彼女の恐ろしさは既に知っているし、人道的にもそんなことはできない

「そうとも言い切れないですの、さっさとでお勉強しますの」

「はい…」

もう素直に聞いて終わらせた方がいい気がしてきた…
彼女から色々な体位の説明を聞かされたが正常位といったものは分かるんだけど
炬燵かがりや押し車、茶臼延ばしと知らない名前の体位が出てきた
画像付きだったので雑誌で見た体位もあるので理解できたけど
ああ…また元気になってしまってるよ…見られたらと思うとぞっとする…

「それでは、問題ですの〜♪」

突然の問題…不正解だったらどうなるのか想像できる
緊張で額に汗が浮かぶ…できれば分かりやすい体位が出てくれ…!

「この体位はなんですの〜?」

男性が仰向けになり、股の辺りを女性がまたがって乗っている
これは簡単だった…よかった

「騎乗位です」

「正解ですの〜♪」

分かってはいたけど、正解といわれて安心した
ああ…あと何回か問題だしたら終わってくれると良いなぁ…

「ご褒美になでなでしてあげますの♪」

「え?いや、いいですって来ないでください」

「遠慮しなくてもいいですの〜♪」

「いえいえいえ、遠慮してませんから!」

「照屋さんなんですの♪」

ぎゃーーー!本当にこっちこないでええええ!!
このまま股間を見られたら……うああああああ!!!

「なでなで、ですの♪」

「あ、ありがとう…」

ああ…逃げたくても縛られた状態じゃ動けず…
頭を撫でられた…でも彼女は股間の脹らみに気づいていない
た、助かった…

「っ…!」

とつぜん…撫でられていた手の動きが止まった
物凄く……嫌な予感がする、体中から冷や汗をかきはじめ
脳内で危険信号やら警報やら、とにかくヤバイことを教えてくれた

「ふ…」

ああ…昨日のパターンだ…

「不潔ですのおおおおおおおお!!!!!!!」

バギィ!!!

「ぎゃふぉっ!?」


もの凄く痛いです…うぅ…
でも、そのお陰でペニスは元気を失ったから誰かに見られても大丈夫なわけで…
はぁ…嬉しいやら悲しいやら…
残っていた生徒が気になり部屋を覗くが…ああああああああ
体位の画像が出しっぱなしのままだああああああ

「くすくす…そういう趣味があったの?くすくす」

「無いです無いです無いです!っというか解いてください助けてください!お願いします!」

「くすくす…どうしよっかなぁ…」

話しかけてくれたのはサキュバスさんだ
彼女は悪戯な笑みを浮かべてこの状況を楽しんでいるようにも思えた
この状況って……意外にヤバイ?

「た、助けてください!」

「ん〜…いいけど…お礼は?」

「え?お礼?」

「そうよ…だって助けてあげるのにお礼なしってのも不公平じゃない」

「いや、あの……」

なにか凄くヤバイ気がしてくる

「前払いで…体でお礼してもらおうかしら♪」

「そ、それだけは勘弁を!」

「あら…じゃあこのままでいいの?」

「う……」

「くすくすくす♪」

うう…神も仏もいないのかぁあああ


「冗談よ♪いま解いてあげるから」

「え…あ、ありがとう…」

「どういたしまして♪」

どうやら単にからかっていただけのようだ
質の悪い冗談だけど…この状況を放置される方がもっと悪いので一応感謝…
縄を解いてもらうと腕を回して軽く体をほぐす…縛られていたせいもあり少し体が硬く感じる


「ああ…助かった……」

「ん〜、残念ねぇ…」

「え?何ガですか?」

「だって、貴方って素敵な彼女がいるじゃない、恋人持ちを食べるような事は私しないから」

「だ、誰のことで?」

「さっき叫びながら出て行った天使の事よ、それとも…他にもいるのかしら?くすくす」

「い、いや…いないですけど」

「そう、じゃあ彼女を大切にしてあげなさい♪またね」

「あ、助けてくれてありがとうございました」

「くすくす…」

サキュバスさんは何が楽しいのか終始笑っていた
っというかなんで聖良さんと……
ああ…また片付けしなきゃいけないんじゃないか…うあああん



翌日になり彼女は"ちょっと失敗しましたの♪今日は大丈夫ですの♪"
と、反省の色が無かった…昨日のように謝ってくれたら少しは良かったんだけど

そしてまた縛られて体位の勉強…当然ながら股間は元気になって
見つかったらぶっ飛ばされて後片付け…
そんな事が一週間続いた…もうやだ…


「今日はなんと!特別ですの〜♪」

「は、はぁ…」

特別…まぁ放課後の勉強の事なんだろうけど
今日は本当に特別らしい、授業が終わったら屋上に来てほしいとのこと
野外授業ってやつかな?とりあえず、授業が終わったら行ってみよう


キーン、コーン、カーン、コーン


最後の授業も終わり、皆が帰宅していく
僕は聖良さんに言われたとおり屋上へ行こう

「よぉ!今日はお勉強やらねぇのか?」

同じクラスの生徒が気さくに声をかけてくきた
彼は僕の強制勉強を知っているみたいだ…
というか有名になってるんだろうなぁ悪い意味で…うう

「今日は屋上だってさ…はぁ…」

「へぇ〜…最近、天白と仲いいよな」

「いやいや、そんなことはないよ…」

「だってここ毎日放課後に勉強してるんだろ?」

「まぁ…断れないしさ…」

「ほうほう?なんでだ?惚れてるからか?」

「いや…断ったらボロ雑巾にされるからさ…」

「…ボロ雑巾?」

「うん…ぼこぼこにされるってこと」

「うっはっはっはっは!面白い冗談だな」

「じょ、冗談じゃないってば」

「そんな話きいたことねえよ、友達からもそんな話はきかねぇし」

「え?」

彼は友達が多いらしく色々な情報が入ってくるそうだ
当然ながら、僕以外の被害者がいれば彼の耳にもはいるんだけど…
彼が知らないってことは、被害者は僕だけなんだろうか?

「まぁ、遅刻してボロ雑巾にならないように気をつけなよ、じゃあな」

「あ、うん…ばいばい」

そうだ、屋上いかなきゃ…気が重いけど……

屋上にあがるとそこには…誰も居なかった
いや、呼び出しておいて居ないとかそれはないよね?
確かに彼女が先に出て行ったのは見たけど…
ああ、何かの準備で遅れてるんだ、うんそうだ

「お待たせですの〜♪」

ふわふわと空から舞い降りてきた聖良さんは手に何も持っていなかった

「準備してきましたの♪」

「は、はぁ……」

「さて、今日は特別ですの♪じゃかじゃかじゃかじゃかじゃ〜ん♪」

たぶん何かの溜め時間になるドラムの音を再現してるんだろうけど
全然にてないし短すぎるし、どこから突っ込んでいいのかわからないけど
突っ込んだら殴られそうなので言わないでおく…

「今日は〜童貞卒業しますの♪」

「はい?」

「ですから〜童貞を卒業しますの♪」

「どうやって?」

「私が童貞を頂きますの♪」

「い、いやいや、ちょっとまって!話しが見えないですが!」

「つべこべ言わないで脱ぐですの♪」

「ちょ、ちょっと!本当に説明してよ!」

「しょうがないですの…美歌さんの告白が失敗したのはきっと童貞だからと睨んでいますの
ですから、知識を十分につけて、童貞を卒業すれば、きっと美歌さんはメロメロですの♪
そして二人は結ばれてハッピーですの♪」

「い、いや…それは…」

ああ…美歌さんは健治君って幼馴染が好きで
僕は完全に敗北してるのを伝え損ねてたんだった
やばい…これは本気で説明しなくては!

「聖良さん!」

「はい?なんですの?」

「僕の話を聞いてください!」

「いやですの、言い訳なんて男らしくないですの!
つべこべ言わずに童貞卒業しやがれですの!」

「う……」

彼女から凄いオーラを感じて重要な事を言わなきゃいけないのに言葉が詰まってしまう
ああ、なんかすごく反論できない雰囲気が……とても恐ろしい…
こんな彼女が天使だなんて…何かの間違いだよね?

「っということで童貞卒業しますの♪」

「だから…ぶわ!?」

聖良さんに押し倒され僕のズボンを手馴れた手つきで脱がすと
萎えているペニスを舐め始めた

「ぺろ…んちゅ……さっさと大きくなってくださいですの…ぺろれろ…」

聖良さん舌が僕のペニスを舐めている…こ、これは夢だよね?
彼女に性の勉強は教わったけど、これはないよね?
っというかなんでこうなったんだろ?お、落ち着こう、うん落ち着こう

「ちゅぷ……うふふ〜大きくなったんですの♪…ちゅぅ…ちゅる…」

頭は落ち着いたけどペニスは落ち着かなかった…
う、うわああ犯られる…でも……気持ちいいし……
正直、抵抗しづらい…物理的にも性的にも
ここで断ったら噛み千切られそうで凄く怖いし!
でもなんか手馴れてるよなぁ……もしかして…こういうことしてるのかな…

「それじゃ、入れますの♪」

「あ、ちょ、ちょっ…うぁ」

聖良さんを制止しようとしたけれどフェラチオされた快楽で反応が遅れ
既にカリ部分は彼女の中にはいっていた
聖良さんの秘部はもう塗れていて、このまま挿入できそうな気配がある
準備って濡らすことだったんだ…やっぱ…こういう経験あるみたいだ


「んん……それじゃあ、童貞卒業〜ですの♪」

ちゅぷ……ぬちゅるるぅぅ…プッ…くちゅぅ……

「っっっ〜〜〜〜〜〜!!」

「え?あ、えええ?」

ぬるりとした膣の内部に途中で何かを裂く感覚があった
それが何かは彼女の苦痛に歪む顔をみれば一目瞭然だった

「え……しょ、処女…?」

「っ〜〜…そ、そうですの…処女でしたの…っ……」

手馴れている感じから既に経験済みかと思ったら予想外の出来事だった…
証拠といわんばかりに彼女の秘部から血が少し垂れている…
処女であった証が…

「う、うふふ…これで童貞卒業…おめでとうですの♪」

「あ、いやぁ…その…あの……」

「うふふふふ♪これで美歌さんと上手くいくですの♪
そして二人は晴れてカップルに!あぁ…二人があははうふふな光景が目に浮かぶですの♪」

聖良さんはこの後のことで頭が一杯になっているらしく自分の世界に入っている
そんな彼女は体をくねらせてあんなことやこんなことを想像しているみたいなんだけど
入れたままで動かれると…ペニスを凄く刺激されてしまう…ちょとヤバイこれ

「あ、あの聖良さん…」

「うふふ〜くねくね〜」

「ぅっ…せ、聖良さん!」

「あ、はい?なんですの?」

「ど、どいてください」

「はい〜?せっかくの童貞卒業記念なんですから、しっかりと味わうですの!」

「くぁ…暴れないでください危ないから」

「何が危ないんですの?」

「だ、だから…出ちゃうんですってば!…ぁぁ…」

「ん〜?何がですの?」

「ぅぅ…お願いですから早くどいてください!げ、限界です!」

「もー、よくわからないですの、ちゃんと説明してほしいですの!」

「せ、説明しますから!ま…まずはどいっ…て…ううぅ」

「いやですの〜説明を先にするですの!」

「も…だ、だめ!!」


ドクンっ
ペニスが大きな鼓動をして精子が内部へと放出される
ああ…中に出してしまった……殺される…

「ぅ…な、なんか入った…ですの…」

「ご、ごめんなさい…」

「え?なんですの?説明してほしいですの」

「出ちゃったんです…」

「???何がですの?」

「せ、精子……」

「えーっと…どこにですの?」

「だから…聖良さんの…中…」

「ほえ〜〜〜………」

まったく理解してない…ど、どういうことだろこれ?
もしかして体位や性器の知識はあっても射精の事はまったくわからなかったのかな?
恐ろしいけど聞いてみよう…気になるし

「あの〜…射精って知ってます?」

「えーっと…男性器から出る白い液体ですの?」

「そ、そうです…で、聖良さんが退いてくれなかったので…射精しちゃったんですよ」

「えーっと…どこにですの?」

「聖良さんの中…」

「……中出し…ですの?」

「そ、そうです…」

「………………」

ああ…僕、おわったなぁ……
ボロ雑巾じゃ済まさないよね…
いや僕だけじゃなく退かなかった彼女にも非があるんだけど

ちゅ…ぬじゅるぅぅぅ……

聖良さんは僕からどくと自分の秘部から出てくる精液をじっと眺めている…
ああ、最悪の状態だ今までで一番…

「せ……」

さようなら、お父さんお母さん…多分、殺されます僕…

「セクハラですのおおおおおおおおおおお!うあああああああんですの〜〜〜」

予想に反して彼女は泣き名がら飛んで行ってしまった…
この間みたいにぶっ飛ばされると身構えたけど…
いや、流石にショックが大きすぎたんだろうなぁ……
あーもう、夢であってほしいよ…とほほ…





「はい、今日も屋上ですの♪」

昨日の事があったのに今日も勉強らしい…
彼女は笑顔で言ってきたが昨日の事は一切口に出してこない
まぁ…忘れたいんだよね…うん、僕も忘れたい


授業が終わり屋上へと向う、そこには聖良さんが居て何も持っていない
今度は何をされるんだか…嫌な予感しかしない…

「遅いですの〜!」

「ご、ごめん…」

「さて、昨日は童貞卒業しましたけど、早漏は嫌われるですの」

グサッ……

「そ、こ、で 特訓ですの♪」

「え?特訓?」

「はいですの♪射精を我慢する特訓ですの♪」

「あの…凄く嫌な予感がするので帰ってもいいですか?」

「何か…言いましたんですの?」

怖い…笑顔なんだけど笑ってないよ!
これって逆らえない状況だよ…うああん、また犯られる……



聖良さんは僕を押し倒すとズボンのチャックを下ろし
僕のペニスを口で扱いてきた…正直気持ちいい…

「んっん…ぬちゅ…んふっ……我慢するですの…ちゅる…ちゅぶっ…」

「ぅ…ぁは…は……い……くぅ……」

聖良さんのフェラチオは凄く気持ちよくてもう出そうになるけど
我慢しないと後が怖そうなのでなんとか別の事を考えて
頭の中が快楽で満たされるのを阻止しようと試みた…

「んぶっ…んん…こっちに集中するですの…!」

いや、集中したら出ちゃうんだけ…ど……
そう思って彼女の方を見ると口で扱きながらこっちを見ていた
上目使いのフェラチオは凄く刺激的で色っぽく…彼女の可愛さもあり
物凄くどきどきしてしまう…ああ…夢なら覚めてほしくない……
なんて気を緩めてしまったせいで限界に近かったペニスは決壊したダムのように一気に精巣から尿道口へと流れ出し
そして彼女の口へと放出してしまった

「んん…ん?…んう!?…げほっげほっ……もう射精したんですの?」

「ご、ごめんなさい…その…魅力的だったので我慢できませんでした…」

「魅力的?何ですの?」

「い、いえ…なんでもないです…」

「ふむぅ?まぁいいですの…今日はこれで終了ですの」

「お、おわりですか…」

「はぃ〜、明日からもみっちりと特訓するので屋上が集合場所ですの♪」


こうして今度は耐久特訓が行われた
始めはフェラチオ…に手コキや先端舐め
裏スジをなめられたりと多様の方法で
強い刺激と快楽を与えられてきた…
僕もまぁ…頑張ってるんだけど彼女が上手すぎて
全然耐えられないんだけどね…


そんな特訓も2週間が経ち…


「うふふ〜今日は美歌さんにリトライをするんですの♪」

「あ……そのことなんだけどさ…」

そうだ…彼女は美歌さんとくっつけるために頑張ってきたんだ
今更、大敗してますなんて言いづらいんだけどさ…
でも本当に終わらせないといけない、美歌さんに迷惑かけちゃうし
こんな生活が楽しいなんて思ってしまっている自分に気づき
もう淫らな日常を終わらせなくてはいけない…
ボロ雑巾になろうが彼女に伝えなきゃ!

「せ、聖良さん!」

「はい〜?」

「僕の話をきいてください!」

「言い訳は聞きませんですの」

「本当に聞いてください!前の告白の事なんですけど」

「男がうじうじするなですの!」

彼女から反抗するなとオーラを出して怯むけど
それでも…終わらせなきゃ!

「うじうじじゃなくって…僕は美歌さんに完全にフラれたんです!だからこれ以上はもうやめましょうよ!」

「一度ぐらいフラれてうじうじするなですの!リトライですの!」

「いや、リトライもできないんだってば!美歌さんは…」

「いくじなしですの!貴方が言わないなら私から言うですの!」

「いや、ちょ…ちょっとまって!お願い!」

「うるさいですの!」

ドゴッ……

「ごふっ……」

彼女からボディブローを食らって腹を抱えながらその場にしゃがみこむ
い、痛い…彼女は美歌さんの教室に意気揚揚と入っていくし…
ああ…とめないと……でも動けないし…だれか……


「ケンジどこいくの?」

「ああ、ジュース買いに行ってくるんだよ」

「私も行く♪」


「失礼しますですの〜♪水辺美歌さんは居りますの?」

「あ、私だけど…なぁに?」

「ちょっとお話があるんですの〜♪」

「うーん…どうしよ」

「話を聞いてやったらどうだ?美歌の分も買っておくぞ」

「ん〜…わかった!よろしくね〜」

「おう」


美歌さんを呼びだして二人で屋上へ行くのを見かけた
うぐぐ……おなかいたい…でも止めなきゃ…
聖良さんとのやり取りがもう日常茶飯になっているせいか
周囲の生徒はいつもの事と助けてくれそうにない
なんとか自力で屋上にいかなきゃ……うぐっ…




「お話ってなーに?」

「はいですの〜この前、水辺さんに告白した倉島さんの事ですの♪」

「あ、うん…それがどうかしたの?」

「倉島さんは水辺さんの事が好きですの!もう一度考えてほしいですの」

「うーん…ごめんね、それはっきりと断ったんだけど」

「そこをなんとかですの〜」

「私は…ケンジ以外を好きになれないから、無理だよ…」

「……へ?あ、あの…好きな方がいらっしゃったんですの?」

「うん、幼馴染のケンジが好き」

「…………そ、そうでした…の…す、すみませんでしたの…」

「う、ううん…顔色悪いけど…大丈夫?」

「大丈夫…ですの……」

「…元気だしてね?私はもう行くから」

「ありがとうですの……お手数かけて申し訳なかったですの」


うぐぐ…痛い…でもなんとか屋上にたどり着いた……
そこには聖良さんしかいなくて…美歌さんが居ない…どこかですれ違ったみたいだ

「せ、聖良さん?」

俯いている彼女に声をかけるが反応が返ってこない…
様子がおかしい…普段なら笑顔でこっちを向けど…
いやそうだよね、付き合える可能性ゼロなのを聞かれてショックは受けるよね普通

「……く、倉島さん」

「は、はい」

やっぱおかしい…落ち込んでるとかそんな雰囲気じゃない
今の彼女は"異常"だ、普段の落ち込み具合とまったく違う

「あ…あの……わ、わたし…わたし…」

―お父様―

顔を上げた彼女は…凄く青ざめていた、目の焦点も合わず
こっちを向いてるにも関わらず、目が散り瞳からは精気を感じられないほどの冷たさがあった

「あの…わ……わたし…あ、ああ…し、あわせ…でき…な……ごめん……なさい…」

―ごめんなさい―

「せ、聖良さん!?し、しっかりして!」

僕は彼女の方をゆするが正気には戻らず
まるで何かを畏怖しているように絶望していた

「なさい…ごめん…なさい……ごめんなさ…い……あ…ああ………あああああ……」

―私…叶えられませんでした―

ふと彼女から力が抜ける…
倒れそうになる彼女を抱きかかえてなんとか抑えた
糸の切れたマリオネットのような彼女をそのまま保健室へ連れていった
保険医の先生に後はませて授業に戻りなさいと言われで戻ったけど
彼女の事が心配で授業に集中はできなかった…

授業が終わり、放課後に保健室に行くと
聖良さんはそこにおらず、早退した事を告げられた…






翌日…聖良さんは欠席していた
担当の先生に話を聞くと親から体調不良でお休みすると連絡がそうだ
彼女の居ない席をじっと眺める…
そこはたった一人分の空席なのに、まるでクラス全員が居なくなり
僕しか居ないような感覚に襲われる…
彼女がどれだけ存在感があったか今になってわかった


放課後になり、本当なら彼女の特訓なんだけど
今日は休んでいたので何もない…
生徒が去り、一人教室にポツンと取り残される
…でも彼女は居なくて……空虚の世界は外から聞こえる部活の掛け声だけ
それいがいは教卓や机もあるが、僕が望む対象ではなかった

屋上にあがり、周囲を見渡すが誰も居ない…
一昨日まではここで特訓をしていた、その証拠は一切ない
今ままでの時間が夢であって、それから覚めた時の空しさと失望感が世界を覆った
胸が苦しく締め付けられる感覚が僕を襲う
それは経験したことはあるものの、明らかに対象は別人だった




ああ…そっか……いつの間にか僕は…




聖良さんが学校を休んでから1週間が経った
あれからも聖良さんは学校に来ず、ずっと欠席したままだ
流石に心配なので先生から彼女の住所を聞いて尋ねることにした

授業が終わって放課後
先生に書いてもらったメモを頼りに聖良さんの住所を尋ねる
住所と同じ場所に着くと表札に[天白]とかかれている…間違いない
小さな庭がある家は2階建てで親が教会関係のお仕事をしているのか
屋根に大きな十字架が飾ってあった

僕は一呼吸して落ち着くと、ドアフォンのボタンを押した――






―おとうさま―

―ん?なんだい?―

―わたし、ゆめがあるんですの―

―どんな夢だい?―

―わたしがすきになったひとをしあわせにしたいんですの―

―へぇ、素敵な夢だね聖良―

―えへへ…きっと、しあわせにしてみせるんですの―

―そうかそうか、お父さんも幸せにできた聖良を楽しみにしているよ―

―はい!おとうさま―





―おかあさま?おとうさまはどこですの?―

―聖良…うぅ……聖良っ!―

―お、おかあさま?どうしてないているんですの?―

―うぅぅ……聖良ぁ……―

―い、いたいですの…おかあさま、おとうさまはどこですの?―

―聖良…お父さんはね…もう……会えないのよ…ぅっ…うう…―

―どうして…ですの?―

―お父さんは…事故で…―

ピンポーン


……夢?


ピンポーン


誰か…きたみたいですの…
きっと宅配便か何かですの…




ガチャ

「はいはい〜お待たせしました〜」

ドアフォンを何度か押して出てきたのは凄く綺麗な大人の女性だ
クリーム色の髪は長くウェーブかかかり、白い肌はとても清楚で健康そのもの
きっと聖良さんのお姉さんなんだろう…

「あ、あの…なにか?」

そんな女性に見とれてしまい、しばらくの沈黙の後
女性は困惑した顔で尋ねてきた
いけないいいけない…

「あ、あの僕は倉島良男って言うんですが…聖良さんは居ますか?」

「あ〜…聖良からお話は窺っています、どうぞ中へ…」

「お邪魔します〜…」

僕の事を聖良さんから聞いていたようで、まるで女神のような笑顔で迎えられ
家の中へと入った、彼女の部屋は二階らしくお姉さんに先導されて
階段を上り彼女のドアを優しくノック…中から返事があったので僕は部屋に入ったが
そこにいた彼女はまるで病気にかかっているかのように痩せこけて
明るい笑顔はそこになく、見るに堪えない姿だった

「それじゃ、聖良の事をよろしくお願いします」

「は、はい…いってらっしゃい」

お姉さんはこれから仕事ででかけないといけないらしく
聖良の様子を見ておいてほしいと頼んですぐに出かけていってしまった
残された僕は聖良さんと何を話していいのか分からず
沈黙の時間だけが過ぎていった


「ごめんなさいですの…」

そんな沈黙を破ったのは聖良さんのほうだった
元気がなく、ぼそりと小声で謝罪の言葉を口にしている
彼女は下を見たまま独り言と間違えそうな雰囲気だ

「え…いや…いいんだよ……やっぱ幼馴染が好きそうなのはわかってたしさ…」

「本当に申し訳なかったですの……」

「いや、いいって、もう終わったんだからさ…元気だそうよ」

「……幸せにできなかったですの」

「もういいってそれは、聖良さんらしくないよ?」

「……夢でしたの」

「…夢?」

「…はい……お父様に告げた夢ですの…」


部屋に来るまでの間に、お姉さんから聖良さんが小さい頃に
父親が事故で亡くなった事を聞かされた
彼女がずっと夢を叶えようと、今は亡き父親に朗報を伝えようと
頑張っていた事を知っているがその夢はお姉さんも知らないらしい
そして今、お姉さんも知らない彼女の夢が本人の口から聞かされる事になる

「小さい頃…お父様に私の夢を言いましたの
好きな人を幸せにする…と
始めはお世話でしたの、恋が叶って結ばれるのはとても素晴らしい事ですの
でも、だんだん…貴方の事が気になって……いつの間にか好きになっていんですの
だから…倉島さんと水辺さんが結ばれるように頑張りましたの
そのために私は色々お勉強して童貞を捨てさせて、特訓して…
また水辺さんにリトライさせたかったんですの…
でも…その夢も、もう……」

聖良さんはそれから口を閉じて沈黙してしまった
彼女は…僕の世話をしていたけれど次第にそれが恋に変わっていったんだ
僕はそれに気づかず、自分の気持ちも気づかずに今日までずっと耐えてきてたんだ
あの日…美歌さんから出た言葉は想像できる、僕と結ばれることがない
それを告げられた彼女は…生きがいを失った……

「聖良さん…聞いてほしい事があるんだけど」

「…なんですの?」

「実は…僕は美歌さんの事は確かに好きだったけど
でも、今は違う人を好きになってしまったんだ…
よかったら……幸せを手伝ってくれないかな
その子は凄く落ち込んでいて、下手したら死んじゃうかもしれない状態なんだ
もし、良ければ…なんだけどさ」

「……わかりましたの、その願い叶えますの
そのお方は誰ですの?」

「その人の名前は…天白 聖良」

「っっ!?」

「高校に入ってからずっと僕の事を助けてくれた人なんだ
何があってもめげない彼女に僕も心を動かされちゃってさ
いつのまにか好きになっちゃったんだよ、彼女が休んだ日
ああ、僕はその人が好きになってたんだって気づかされちゃってさ
その…だから……元気に…なって欲しいんだ…」

「……倉島さん…ぅ……ううっ……倉島さああああん!!」

彼女は泣きながら僕に抱きついてきた
ずっと諦めていた恋が叶った…それは夢ではなく現実であると
僕は強く抱きしめて彼女にそれを伝えた







それから、どっちが先かは分からないけど
お互い、キスを交わし今はベッドで彼女の秘部にキスをしている

「んっ……倉島さん…はぁ…うぅ…はぁ…」

ぺちゃぺちゃと卑猥な水が跳ねるような音と彼女の匂いが部屋に充満していく
一度交わした事のある膣から粘液が溢れシーツを少しずつ濡らしていく

「はぁぁ…ああ……き、きもちいいですの……んっ♪……」

彼女は秘部に与えられた刺激に身もだえしながら僕に身を委ねている
あふれ出る愛液をすすると彼女は恥ずかしそうに手で顔を隠すが
そんな彼女も愛おしく、可愛いと思えた
十分に塗れた秘部は舌だけではまんぞくしないと
ヒクヒクして僕のが欲しいと伝えている
僕のペニスも既に硬直していて、彼女とまた一つに繋がりたいと訴えかけている

「聖良さん…そろそろ…いいかな?」

「はい……でも、聖良って言ってほしいですの…」

「わかった、僕の事も良男って言って欲しいな、聖良」

「はい…良男……ですの」

愛液の涎を垂らした秘部は今か今かと待ち望んでいる
その口に触れるだけで聖良の体はビクリと震えたが
それは怯えではなく、お互いの想いが…繋がる喜びの始まりと…

ぬち…じゅる…じゅぶぅぅぅ……

「くぅ…あ、ああぁぁ……は、はひって…きた…でふの…」

挿入された刺激がとても強かったのか呂律がまわっていない
そんな僕も入れた際の摩擦と圧力…そして聖良の膣が喜びを感じて
まるで咥えてるかのような締め付けが快楽の刺激となって波のように押し押せてきた

「あふ……良男…大好きですの…」

「僕も大好きだよ、聖良…」

お互いに好きな気持ちを伝え、僕はゆっくりと腰を動かした
その動きに合わせて彼女は喘ぎ、徐々に早くなっていく動きに合わせて
彼女の腰も動き始めた、お互いを愛し合う気持ちを伝えるように
ペニスは聖良を膣は僕を気持ちよくしていった

「あっあっ…んぁあ……良男…よひぉ〜!…もう…」

「ぼくも……うくっ……いきそう……」

「ひゃぅ…あぁ……き…て……くだひゃいでひゅの♪…ぁう…ああ……!」

「せ、聖良っ……出すよ!」

「なきゃに…はぁぅ…だひひぇ…くらひゃひ…にゃぁ…へひゅにょぉ〜」

「で…でるぅ!うううっぁああああ」

「んぁ…ああっ…くん…んっ…んあああああああああああ!!」


交し合った愛情、その想いを与えるように
僕は彼女の中に精子を放った
お互い、疲れて繋がったまま抱き合っていた
彼女の顔から無数の涙がこぼれ溢れている

それは痛みや悲しみではなく…幸せを得て夢を叶えた…喜びの涙







それから僕達は…高校を中退してある夢を叶えるために活動を始めた
いわゆる根回しだ、僕だけが幸せになるのはやっぱ不公平だからね
そうそう、お姉さんだと思ってた人は聖良のお母さんと聞かされたときはびっくりした
そんなお母さんのコネもあり、計画の第一歩は難なく進むことが出来た




彼女がオーディションを受けることを聞いて僕は審査員にお願いをした
受からせてもらうために…彼女の夢を叶えるために



彼女は見事にオーディションを受かった、彼女の歌は素晴らしく
僕が根回ししなくても良かったぐらいだ

そして僕は密かに彼女の仕事を与えていく
共演やお世話になってるプロデューサーに話題を持ちかけたりした
彼女自身の実力もあったため、一気に社会現象を巻き起こした


彼女のインタビューでとんでもない誤解をされてしまったが
僕からもしっかりと否定をしたのでなんとか収まったが
どうも彼は誤解したままのようだった

なんとかライブの話を取り付け、彼女のステージを作り上げる
そこで、彼女が彼に告白をして、誤解も解決…そして二人はめでたく幸せになる予定だった


始めは来ないんじゃないかと心配したが彼は最後部の席に座っていた
久々に合う彼は少し元気がないようにもみえるが、誤解を抱いたままなんだろう
僕は彼と初めて会ったふりをして釘を刺した

「お待たせ」

「遅いですの〜、ポップコーンもう空っぽですの」

「映画じゃないんだから…」

相変わらず僕の愛人は能天気な声で迎えてくれる
このライブが上手くいったら…ポケットの中にある指輪を渡そうと思っているが
愛人はそんなことを知らずにライブが始まるのを楽しみにしていた

きっと驚くだろうなぁ…二つの幸せが叶う夢
それはどれほど嬉しいか…それは僕しか知らない
そして全ての曲が終わり、その時がやってきた


《みんな〜今日はありがと〜!アンコールしてくれて嬉しいんだけど
実は…とっても大事なお話があるの!》

さぁ、健治君…彼女の言葉を…しっかりと聞いてあげてくれ

《実は…私がアイドルになったのは…ある夢を叶えるためなの》

《それは…私の幼馴染のケンジにプロポーズをするため!》

ざわざわざわ…
観客から動揺の声があがる、それはそうだ
少し前は僕とのカップル騒動で賑わっていたのが
突然、第三者…いや、彼女のインタビューで既に
《あ、でも…セックスはケンジとしかしてないよ》
と、さらりとケンジの名前は挙がっているが
ここにきて再び名前が挙がったのだから皆が驚くのも無理はない
ファンにとっては忘れたいインタビューだろうし

《ケンジィ〜!ステージに上がってきて〜!》


数分の沈黙が続く…


《あれ?ケンジィ〜?》

彼女の呼びかけに答えない健治
気になって彼の座っている席に向うと、居るはずの彼が居なかった…
やれやれ…世話がかかるなぁ…

再び自分の席に戻り、愛人に彼を空から探すように頼んだ
その間に沈黙化したライブはこっちでなんとかフォローをする

「美鳥ちゃん、ここは僕に任せて着替えておいで」

「え…でも…ケンジが………」

「彼は今、僕の愛人が探しているから、いつでも向えるようにしておいてくれ」

「え……そ、そこまでしてくれなくても…」

「ふふ…僕はね、君たちが結ばれるのを夢見てきたんだよ
余計なお世話かもしれないけど、最後まで手伝わせて欲しいんだ」

「あ…あの、ありがとうございます!色々と…お世話してくれて」

PiPiPiPiPiPi

「ちょっとまってね…ああ、僕だよ………わかった、伝えるよ」

Pi

「健治君の居場所が分かったよ、すぐに着替えて向うんだ」

「は、はい!行ってきます!!!」








その日、彼女はアイドルを引退した…
きっと上手くいったんだろう…彼と…

















さて…次は僕の天使にプロポーズをする番だな

13/04/11 00:17更新 / ロッテン

■作者メッセージ
なんか主人公がチートになってきた
本編より長いってのはどういうことよ?
そんな天使ちゃんはデュラハンの婿さんの天使SSに感化されて書いたんですが
方向性はまったく違いますよ…ええ…

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