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俺と妻のじゅうの約束〜マーメイドさん〜


俺と妻のじゅうの約束

いち【怒らない、怒らないです】

「はい、怒らずに」ホワァ~

「怒ってねぇよ」

「でも、頭の横にマークついてるよ?」

「おめぇが怒らせてんだよ!」

「私何もしてないよぉ?」

「んじゃ、なんだよ。こ!の!手!は!」

「ん〜?」ナデナデ





に【はい、素直になろうねぇ】

「ん〜」ナデナデ

「…」イライラ

「よぉしよし、良い子」ナデナデナデナデ

「あ゛ぁ〜〜!」

「…うわっ、ビックリした」

「ビックリしてるやつの反応じゃねーよ、遅すぎるだろ」

「何が気に入らないのぉ?」

「俺はもう成人してんだよ!」

「そっか、良い子だねぇ」ナデナデ





さん【やんちゃはめっ!】

「あんなぁ…」

「プリプリしてても良いこと無いぞぉ」ネ?

「誰のせいだ、誰の」

「困ったなぁ」

「…聞こえてねえか?」

「聞こえてますよぉ。私のせいにしないで旦那様もしくは他の方のせいにするにはどうすればいのかとぉ」

「こいつ…」





よん【私が言ったら大人しくしましょうね】

「はい、では続きですよ〜」

「お断りだ」

「はぁい、おいで〜」

「…」ムシ

「…」ジワッ

「分かったよ!」 

「んふふ〜」ヨシヨシ

「嘘泣きじゃねーか」





ご【毎日一緒にご飯、食べましょうねぇ】

「はぁい、アーンですよ〜」アーン

「一人で食える」

「アーン♪」

「…これうまいな」

「でしょ〜、はい、アーン♪」

「…あっ」クチアケー

「はむっ、ん〜美味しいですねぇ」ジブンデ

「こいつ………デジャヴか」





ろく【毎日一緒に寝ましょうね】

「は〜い、お昼寝ですよぉ」

「一人で寝とけ」

「寂しいですねぇ〜困りましたねぇ〜」チラチラ

「流石に騙されねぇよ」

「じゃ、一人で寝ますかね〜」グスッグスッ

「…」トナリネルー

「…ふふっ」アッタカイ





なな【…ずっと一緒です】

「…Zzz」

「うふふ〜、寝てますねぇ」

「Zzz」

「いつも怒らせてごめんね〜、でも大好きですよ〜」

「…」ピクッ

「私だけの旦那様ですよぉ…ふわぁ」Zzz





はち【一緒にお出かけしましょうね】

「どこ行きましょう?」

「行かねぇ」

「私はですね〜、映画に行きたいです」

「…」エイガスキ

「何行きます〜?」ネットケンサクー

「…これ」

「ん?これが良いんですか?」

「…」コクッ

「じゃ、いきましょっか〜」テヲツナギ





きゅう【嫌なら嫌って、言いましょうねぇ】 

「嫌だぞ」

「可愛いですね〜」ヨシヨシ

「…嫌です」

「大好きですよぉ〜」

「…聞いてねぇーじゃねぇか!」

「私は言いましょうと促しただけで反応までは保証してませぇん」

「こい……つ」マタデジャヴ

「むふふ〜ずっと愛でますよぉ。じゃ、血を…」

「も、もう効果でてるから良いだろう?」

「相変わらず血は苦手なんだねぇ」ザンネン





じゅう【愛、受け取ってくださいね〜】

「好きですか?」

「…」

「私のこと、好きですか〜?」

「…」

「愛する妻、嫁、ユアワイフ、私のこと好きですよねえ〜??」

「…」

「あ〜ん、酷いよぉ」

「…順番がちげぇだろ?」

「はいぃ?」

「お前がどう思ってるか言って、俺はそれに返す側だ」ボソッ







「そう、ですね…私は旦那様のこと愛してますよ〜」ダキッ

「おうおう、そうかい」

「あれれ〜、言ってくれませんよぉ」ワタワタ

「めんどくせぇなぁ………………愛してるさ」ボソッ

「うん、知ってたぁ♪」

「…その余裕いつか崩してやる」

これが妻とのじゅうの約束
18/06/21 20:57更新 / J DER
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■作者メッセージ
優しくて穏やかで頭のいいマーメイドさんというリクエストでしたが…

やはり古参の魔物娘さんは要素が控えめで約束にまとめるのが難しいですね
まぁ、これはこれとして
次もリクエストになりますのでよろしくお願いします!
それでは。

宜しければ、以前の物もお読み頂けると幸いです。

では最後に皆様の余暇のお供になれることを願いましてー。

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