連載小説
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僕と妻のIの約束〜ラミアさん〜
僕と妻のIの約束





@(マッサージは毎日で良いぞ)

「肩が凝るのだ」

「そうなんですか?」

「ほら、これのせいだ、これの」キョニュウ

「わ、わざわざ見せつけなくて良いですよ!」ハズイ

「ん?何のことだ?私は単なるデスクワークを指していたのだが…もしや、淫らなことを考えていたわけではあるまいな?」

「な、ないですよ?」アセアセ

「ククッ…分かりやすい奴だ」ユカイユカイ





A(変態と呼ばれて興奮するなよ?)

「まぁ、今の会話を性的に捕らえるなど…言語道断の変態野郎ではないか?」

「そんなこと無いです」シラー

「ほう、で、あるならば先の『わ、わざわざ見せつけなくて良いですよ!』とは何の事やら」

「モノマネ止めて下さい!」

「(楽しい)」ユカイユカイ





B(もっとしっかりして欲しいものだ)

「仕方のない夫だ。私の事をそんなに愛しておるのか?」

「…」ウツムキ

「ん?言えんのか?それとも赤子にでもなったつもりか?」

「もう嫁さんなんて向こう行って下さい!」

「よちよち、可愛い子よ。ほら、『嫁さんだいしゅき〜』って言ってごらん」

「…嫁しゃんだいしゅき」ボソッ

「ククッ冗談だろう。本当に甘えただな」





C(拗ねるでない)

「ほれほれ、体育座りを止めよ」ツンツン

「許さないもん」

「本当に困った男だ。全く。…ほれ、抱きしめてやろうて」ギュッ

「…嫁さん、僕のこと好きですか?」

「ん〜、“まぁまぁ”と言ったところか」

「…」ガックシ





D(冗談を見分けよ)

「本当に愉快な奴だ」

「自信が無いんですから止めて下さい…」

「そうなのか?」

「僕なんか、嫁さんみたいな綺麗で頭が良くて…そんな人と結婚出来たのが奇跡なんですから」

「それだけのことを言って自信が無いのか」





E(別に私だけを見なくとも良い)

「ならば、他の女と関わりを持てばよいではないか。それを以て自信をつけよ。良い妻というのは束縛をしないものだ」

「そうですか?あっ、メッセージだ」ピロリーン

「だいたい、ラミア族というのは嫉妬深いだの何だのと言われるがそんな事は無く、単純に夫達が疑われるような事をしているのが悪いのだ!そもそも…」

「ふふっ」キイテナイ

「おい、聞いているのか?というか、誰からのメッセージでそんなにニヤツいている!?」





F(私を惑わすのは禁止だ)

「さ、先程のはどこの馬の骨からだ?」

「ん?どれのことですか?」

「と、とぼけるな!今、情報端末を覗きニヤニヤとしていたではないか!」

「…あれですか?別に何でもないですよ?」

「そんなわけは無い!私以外とのやりとりであの様な顔を…ハッ」ヒッシナノキマズイ





G(怒らんから、早く教えるんだ)

「この件に関係なく、私が気になったことは全てに答えるのだ。」

「分かりました」

「…で?」

「で、とは?」

「先程のは誰なのだ!」

「そんなに気になるんですか?何故ですか?」

「う、うるさい!素直に答えれば良いのだ!」





H(私も仏ではない、気をつけろ)

「今、たった今言えば許してやる。ほら、答えよ」

「…妹ですよ?」

「えっ?」

「妹ですって。逆になんだと思ったんですか?」

「…何でも無い」ソッポムキ

「もしかして…嫉妬しちゃいました?」

「…ふ、ふん!だとしたら何なのだ!」

「可愛いです」ニッコリ





I(私を弄ぶな!)

「馬鹿にするんじゃない!」

「してないですよ。でも、いつも僕を手玉に取る嫁さんが………可愛いです」

「う、うるさいうるさい!!もう、知らん!」プンプン

「すみませんて。でも僕、嬉しいですよ?嫉妬って好きだからしてくれるわけですしね」

「…見苦しくないか?」

「全然です」ニッコリ

「そ、そうか…」ヨカッタ







「全く、意地の悪い夫だ。私はいつも責められてしまっている」

「いつものペースがアレなのに何を言ってるんですかねぇ。…あっ、またメッセージ来た」

「だ、誰からだ!」

「…」シーン

「教えろぉ!!」

これが妻とIの約束
18/06/21 20:56更新 / J DER
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■作者メッセージ
連投するつもりがデータ消えてて遅くなりました…
そんなわけでラミアさん、白蛇さんでしたね

ま、どんどん行きましょう!
それでは。

宜しければ、以前の物もお読み頂けると幸いです。

では最後に皆様の余暇のお供になれることを願いましてー。

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