読切小説
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セルキー○分クッキング!


 おはこんばんちは、セルキー○分クッキングのお時間となりました。
 何時もは、セルキーさんの持ってきた新鮮な魚介類を使用して、絶品料理をご紹介するこの番組。
 なのですが最終回の今日は、セルキー版のキビヤックの調理法のご紹介です。

「ねぇ……ちょっと、ねえ!」

 はい、何でしょうセルキーさん。何かご質問がおありですか?

「質問も何も、最終回とか聞いてないんだけど。あとキビヤックって何?」

 最終回はしょうがないんですよ。だって上からの指示ですので。
 あとキビヤックの件ですが、簡単に言えばアザラシのお腹の中に鳥突っ込んで、地面に埋めて発行させた食品の事ですよ。

「……私のお腹の中に、鳥突っ込む訳じゃないわよね」

 いやだなぁ、そんな酷いことするわけないじゃないですか。
 でも、湯で卵はありかなとか思ってませんよ。       チッ

「いま舌打ちしたでしょ!射れるつもりだったんでしょ!!」

 何を言っているのだか。今のはちょっとした冗談ですよ。 
 ……だって、愛している君に、そんな酷いことする訳無いじゃないか。それにココは専用なんだろう?
 
「そ、そんな事、私が何時――あんッ。だ、だめ、カメラ回ってるから……お腹、撫でちゃ、いやぁ……」

 はい。チョロかわセルキーさんの機嫌が直りつつあるので、ここで用意する食材の発表です。
 必要なのは唯一つ。セルキーをご用意して下さい。
 寒めの海とかによく生息しているので、隙を見て毛皮を奪うなり、表面上の強気で意地っ張りな性格を吹き飛ばすほどの告白をするなりして、手に入れてください。
 ちなみに、わたくしの場合は告白をしてセルキーさんと結ばれたパターンです。
 告白の言葉は『心の内の愛熱で、北極海の氷が解けるほど愛している。君が欲しいんだ』を大声で叫びました。

「だ、だめ、耳元で、そう呟かれたら……温まりたくなっちゃう……」

 セルキーをご用意できましたら、今わたくしがやっているのと同じように、耳元で愛の言葉を囁き続けてください。
 結ばれた最初の頃だと『そんな言葉、嬉しくないわ!』と、意地っ張りな事を言われるかもしれませんが、言い続けてみてください。
 そうすると……ほら、こんな風な、目を潤ませて何かを待ちわびるような半開きの口になった、とろっとろの顔付きに変わってきます。

「か、カメラで映しちゃ、やだぁ。皆に、皆に、発情した顔見られちゃうぅ……」

 こんな風に発情したのを確認したら、次は毛皮で覆われていない場所、たっぷりと脂肪の乗った下乳肉を揉み込んで下さい。
 お相手のセルキーによっては『止めなさい!』と怒りっぽく言われるかも知れませんが、本当に嫌だったら手で跳ね除けてきますので、そうならなかったら本心では受け入れていると考えて下さい。
 ほら、本心はどうなの。胸をぐにぐにと揉まれて、どうなの?

「そ、そんな、そんな事、カメラが回っている所で、言える訳――きゃひぃ!!?」
 
 表面的にはドSに見えるセルキーですが、内面は種族的にドMな事が多いので、多少力強く揉んだとしても嫌がれることは滅多にありません。
 ちなみに、事ある毎にこうやってこっちが主導権を握り続けていると、日常でもトゲトゲしていた態度が軟化して、甘えん坊になってきます。
 常日頃からラブラブしたい方は、お試しあれ。一方、ツンな態度が好きな方は控えめを推奨します。
 さて、キビヤックの工程に戻りましょう。
 愛を囁き乳肉を揉むと、ご覧の通りセルキーの肌表面が抜けるような白色から、ほんのりと桜色に変わってきますので、そうなったら次の段階です。

「や、やだからね……他の男の人に、大事なところ、見られるの」

 大丈夫、見えないようにするから。
 こんな風に、地のセルキーは臆病で寂しがり屋な性格なので、事ある毎に安心させる必要が出てきます。この安心感こそ、セルキー版キビヤックで必要な調味料に他なりません。
 ではどうするかですが、簡単です。
 後ろからでも前からでもいいのですが、素肌が出ているお腹の部分に腕を回して、ぎゅっと優しく抱きしめてあげてください。

「あッ……はふぅ〜〜〜」

 愛しい人の体温こそ、セルキーが一番安心する物です。
 さらに耳元で愛の囁きを続ければ、もうセルキーは安心感で全身の力が抜けていきます。
 こうなったら更に次の段階。
 毛皮の境目から手を差し入れて、股間を撫で上げてください。
 確りと指に湿り気を感じたら、優しい手つきで弄り回してあげましょう。もし感じなかったら、まだ愛撫が足りませんので、乳肉を揉んだり耳ハムをしたりして湿らせましょう。

「ひゃぁん!だ、だめだよ。みんな、見てるから……くちゅくちゅしないで、恥ずかしぃ……」

 こんな風に言ってきても、弄るのは継続しましょう。大丈夫です、問題はありません。クリトリスは優しく、膣中はやや強めにするのが、このセルキーさんは好きなので。
 しかし他のセルキーの場合は違っていたりするので、そこら辺は反応を見て指加減を調整して下さい。
 さてこの際大事な事が一つあります、それは――

「あ、だ、ダメ。い、イク。皆が見ているのに、イッちゃ――えっ??」

 はい。決してイかせずに、こんな風に焦らしましょう。
 鍋を弱火に掛けてコトコト煮詰めるようにして、性感を更に高めていくのがポイントです。

「そんなぁ、イかせてぇ……おまんまん、もっと弄り回してよぉ……」

 こうおねだりされても、ぐっと我慢して下さい。美味しいキビヤックの為、しばし心を鬼にしましょう。
 しかし手指の温かさで膣中が蕩けていくと、ちょっとした衝撃でイって仕舞う事もありますので、そういう場合は毛皮の上からちょっと強めに撫でてあげましょう。
 毛皮は分厚いため、多少力を入れすぎたとしても、イク心配をしなくても大丈夫です。

「ああぁん……(ピー)の手の暖かさが遠いよぉ……」

 ちょ、実名はダメだって。あ、編集でピーをお願いしますね。
 さてこうやって性感を高めていくのですが、初心者の方は何処で止めれば良いのか分からないと思いますので、ここで一つの目安です。
 そしてこれが今回の『セルキー、ポイント!』です。
 まず椅子や岩場などにセルキーを腰掛けさせてください。
 そしてセルキーの足が入っている毛皮の先にある尾っぽ、ここを手で軽く揉んでみてください。

――ぴちゃ……ぴちゃ……

 聞こえました?え、聞こえない??
 ホラ音声さん、マイク近づけて。

――ぴちゃぴちゃ

 はい。絶対に水が入ってこないはずの毛皮の中から、こんな風に水音がしてきたら、ほぼ料理の完成です。
 ここからはお好みなのですが、汁っぽいのが好きな人はこれでキビヤックの完成です。 
 逆に濃厚でどろっとしたのがお好きな方、わたくしもこっち側ですが、ここまでイクのを我慢していたセルキーを激しい指使いで絶頂させて下さい。

「ひゃ、ひゃぁあぁ!!なんで、なんで、こんなに、行き成りいぃいいいい!!!」

 腰がガクガク暴れ回りますが、気にしないで指を膣に入れて、泡立てるようにして激しく攻め立てて下さいね。
 クリトリスやGスポット他、判明している弱い部分一箇所につき一回イかせる気構えで、激しく膣を虐めてあげて下さい。
 
「イった、イったのぉおお!!だからだから、イったってばぁぁあぁっぁんんんぅうぅうう!!!!」

 この際、言葉攻めも有効に作用しますので、積極的に使用しましょう。
 ほら。ここがいいんだろ。ここを責められると、直ぐにイっちゃうんだろ。気にせずにイケよ。テレビの前の視聴者が見ている前で、だらしないアヘ顔晒しながら、激しくイケ。イケ。イっちゃえよ。

「らめぇ、撮ら、ないでぇ。私の、アヘ顔、撮らないでぇ……手ぇ、押さえちゃ、やだぁ……」

 今日はやけに頑張るな。ほら、時間も押しているんだから、我慢せずに大きくイっちゃえよ。

「な、なら、キス、キスしてよぉ。ぎゅってして、キスして。暖めて……」

 ……しょうがないなぁ。仕事中はキスはお預けだって言ってたのに。
 ほら、口まんこ開いて。舌で犯してあげるから。

「あ、あぁぁ〜〜〜――むぐちゅ。んちゅ、ちゅぅ、じゅぅ。んんぅん〜〜、ん゛んん゛んん゛ぅう゛ぅうん゛んぅう゛うう!!!」

 ……はい。こんな風に、絶頂してぐったりとなりましたら、今回の料理――シルキー版キビヤックの完成です。
 え、何処にそんなものがあるのかって。それは冒頭で言ったとおり、アザラシの中にあります。
 では毛皮の留め金部分を引き下ろして。

――ジジジィ〜

 あとは弄り回して出来上がった、とろとろまんこ――けほん、出来上がった股間から零れる液体。これがセルキー版キビヤックです。
 あ、カメラさん。ココは映しちゃダメですからね。出来上がった料理がどんなものなのかは、作った人のお楽しみですから。
 では早速、顔をつけて思いっきりすすり上げてみましょう。

――ずぞぞぞぞぞぉ〜〜〜!!

「ひぅ!吸われてる。あひぃ!舌で、舌で穿られながら、吸われてるうぅう!!」

 うう〜ん。子宮から零れるどろっとした液体と、膣内から分泌する粘り気のある液体が混ざり合い、多量の魔力で甘いような、しかししょっぱいのか、なんともいえない味です。あと、チーズに柑橘系の果汁を混ぜた、そうサワークリームの様な匂いがします。
 実に幸せになりそうな味と匂いです。一発でインキュバスになれる事請け合いの味とも言えますね。
 他のセルキーでは恐らく違った匂いと味わいになると思いますので、お試しになった際には『イチャコラったー』で呟いてみてください。フォローするかもしれませんので。

――ずぶずぶずぶ……
「ひぁぁぁぅ……」

 さてこんな美味しいモノを提供してくれた、セルキーさんにお礼としてチン棒を挿入したところで、お時間となりました。

――パンパンパン
「まだ、敏感な、のぉ。そんな、激しくしちゃ、ぁあぁんんぅ!!」

 今回でこの『セルキー、○分クッキング』は最終回を迎えます。
 今まで皆様の期待にお答えできたかどうかは分かりませんが、精一杯役目を果たしたものと思っております。

――パパンパパン
「弱い、場所、ばっかり、だめだよぉ。そん、なにされたら、子宮、が降りてき、ちゃうぅぅ……」

 次回からこの時間このチャンネルにて、ミノタウロスとホルスタウロスのコンビがお送りする『突撃、二人の猛牛ごはん!』と、忙しいサバト経営者のバフォメットがお送りする『ロリのずぼら飯』が始まりますので、是非ともご視聴をお願いいたします。

――ぐぃ、グリグリグリ
「しきゅう、いじめちゃ、やらぁー!せなか、せなかに、びりびり、きちゃうぅうぅ!!」

 それでは名残惜しい所ですが。この番組のお相手は、セルキーさんの夫にして調理人のわたくしと!

――びゅびゅるるぅうぅううーーー!!!
「なかだひはれて、いっひゃう、私、なのれひたーーー!!!」

 またいつかーどこかでー!!
「またいきゅうぅうう!!!!」


              〜end


この番組は、

世界の暮らしを良くするため、元勇者の夫と奮闘中。
マオーの提供でお送りしました。

[テロップ]
『次回のこの時間からは。
 お胸ブルンブルンの二人が、食材へと突撃し調理する。「突撃、二人の猛牛ごはん」。
 その後からは。
 お胸ぺったんこ。お兄ちゃん募集中バフォメットのやっつけご飯。「ロリのずぼら飯」がスタートします。
 合わせてご覧下さい』

13/03/15 20:16更新 / 中文字

■作者メッセージ
別名、汁ッキー○分クッキング

と言うわけで、シルキーさんのSSをお送りいたしましたがいかがだったでしょうか。

シルキーさんのSSを書くに当たって、シルキーって位だから汁っ気全開で行きたいなー、でも汁だけなのもな。
ということで料理番組風になりました。

それにしてもキビヤック。一度は食べてみたいものですね。
アザラシのお腹の中に入れた鳥の発酵した内臓料理ってことなので、匂いはものすごそうですが……

それではまた次回お会いしましょう。
中文字でしたー ノシ

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