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初詣の惨劇2
どわぁぁぁ!!?ななな、なんで居るんだよお前がぁ!?


「!びっくりしました・・・急に大声出さないでください!!」

出したくもなるさ。今の今まで家の鍵はかけたままだったんだ。
窓もしっかり閉めてある。鍵もかけたし格子もある。
防犯カメラ・・・・は確認してないが。


な、何でここにいるんだよお前が!!あの時確かに・・・

「置いていこうとするなんて酷いですね・・・怒っちゃいますよ?」

ずいっと顔を近づけてニコッと笑った。鋭い八重歯がかわ怖い。
そういえば、何でここにいるんだよって言うより、どうやってここに来たんだよ!?

「どこって、そこですよ?」

目の前にいるこいつは俺の足元を指差した。

「貴方の『影』です」

・・・・・・は?
おいおい、陰に隠れるとかどこの忍者だよ?

「失礼な。クノイチと一緒にしないでくださいな?」

どうやら不服のようだ。
俺の肩に手を置痛い痛い痛い痛いぃっ!!!!爪が!爪がっ!!

「まぁ、さておき。私はサキュバスの
『サキュリヌス・レイアント・シュルト』と申します。レイアと呼んで下されば幸いです」

ふふふ・・・またご冗談痛い痛い!肉が肩の肉が!!

「次ふざけたことを仰ったら、貴方の首の上のお飾りが吹き飛びます」

・・・・・は、はい。スミマセン・・・・・

「というわけで、早速ですが」

(何がどういうわけですか・・・)

「お腹がすきました」

は、はぁ・・・・?

「私とHしなさい」

(何がどういうわけだー!!)

ちょ、待って、意味が解らない!
何がどうすればそうなるんd・・・吹っ飛ばそうとしないでください!!

「サキュバスのお食事はお知りではありませんか?」

き、聞いたことくらいならあるが・・・・

「それなら話が早いですね。さぁ、服を脱いで・・・」

ま、待ってくれ!俺にもココロの準備が・・・

「準備ができたらお食事させてくれるんですね?」

そういうわけでもないg・・・・うぎゃぁ!目がっ、目がー!!!

「だったら『魅了』の魔力を・・・・・」

『魅了』?それって・・・

「ほら、こっちを見なさい♥
私の[ピー]で貴方の[ピー]を[ピーー]してア・ゲ・ル・・・♥」

・・・・・・。

「うふふ・・・どう?私の『魅了』の魔力は」

どうって言われましても・・・別になんとも。

「あ、あれ?欲情とかしないの!?」

だって、レイアが完璧すぎて逆に欲情しないというか。
なんか、よくできた人形と喋ってる感じというか・・・・・

「ま、魔法は!?」

別に・・・なんともないが・・・?

「き、聞いてないわよ!魔法が効かない人間がいるなんて!!」

いや、そもそも現代に魔法は無いんだが・・・
霊感が皆無で霊を寄せ付けない体質とは聞いたが。

「でもここで引いたらサキュバスの名が廃る・・・」

何か嫌な予感がするんだが・・・
目の前の悪魔は悩んでいるようだが決心がついたらしい。
俺の予想通りにはならないでくれと願う。



「よしっ!ここに住むわ!!」



やっぱりそうなったか!だが断いだだだ!!骨が!頭の頭蓋が割れ!?

「だから貴方は私の奴隷になりなさい。いいですね?」

誰があんたの奴・・・いに・・・がぁ・・・く、首・・・絞め・・・な
ぱっと悪魔が俺を離す。俺はゲホゲホと息吐いた。

「いいですね?」

ふっ、誰がなるかよんなもん!俺は認めねーからな!
と、言いつつ俺は夕ご飯の支度を始めた。作る料理は二人分。

「精精頑張りなさい。私のために」

あんたのためじゃねーよ!俺が食うためにだよ!




年初め早々家族が増えた。
13/01/04 17:20更新 / 紅逢
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■作者メッセージ
一話目は正月ということで初詣×サキュバスでいこうかなと。

果たしてエロなしでどこまでヤっていけるのか・・・


因みにサキュバスはヒロインな予定。

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