連載小説
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一匹目。〜龍の喉笛に噛み付きし蛇〜前編
「あ〜暇だー!」

オレはグラン
最強の戦士になるため
今日も旅をしている
目標としてはただ自分より
強い相手を倒し続ける事!

まぁ、もう見つけては
いるんだけれど

俺は一応『蛇』という団の
団員だ、そこは階級などは
特になく、ただたまに来た
依頼を全員でこなすという事だけ
『蛇』の絶対的理念は、力。
強い奴は生き残り
弱い奴は朽ち果てて行く
そんな単純かつ心理的な事を
団員全員が執行している
少しでも遅れを取れば
同じ団だろうが殺される
そんな殺戮能力に長けた奴らの集まりだ


しかし、最近ある国を潰した時
オレ達は世界を敵に回す事になり
散り散りとなった。
『ペテン師』も『庭師』も
『鉄仮面』も『放火魔』も
『暗殺屋』も『毒蜂』も
『悪霊』も『団長』様も
みんなバラバラになって
今は、どうしているのやら

まぁ、オレはついでに
ある目的を果たすためにも
旅をしている

最強だろうと言われる
龍を倒すために

「しっかし…何にもないねぇ
退屈過ぎて山一つ吹っ飛ばしたく
なるなぁ〜っとぉっ!」

勢いよく剣を振り抜いた先に

綺麗に縦に裂けた岩山
と、大地と空。

「ドラゴンとか居そうな
山だと思ったんだけどなぁ
あーあ、何も無しか。
ま、『匂い』を嗅げばわかるんだけど」



ある日魔物と交友のある
とても大きな国が
一夜にして滅ぼされた。

一つの殺戮集団『蛇』によって

その日から世界中へと
手配書が回った
九匹の『蛇』を討ち取れと


とてつもない存在が
我の住処を真っ二つにしてくれた

なんとも忌々しい
これは確実に『蛇』だろう

「たかが人間風情が…
図に乗りおって、、、
よかろう、我が龍の力で
『蛇』を喰いちぎってくれよう…。」



「あ〜だりぃ…つーか暇。
誰でもいいから強い奴
出てこいやぁ〜...」

ま、出てきた所で
即刻ぶった切るけどな
どいつもこいつも本当に弱ぇ

「おい、キサマ。」

「あん?オレ?」

「そうだ、そこの貴様だ…」

「・・・へぇ〜、ドラゴン様が
このオレになんの用かな?」

「あぁ、そうだな。では早速だが...

死んでくれ。」

キィィインッ!

「あぶねーよ、なにすんのさ
コスプレねーちゃん?」

「コスプレ?何の事だ?
我はドラゴンのメリス
さぁ、あがけよ?人間。」

「本物の…ドラゴンかよ…」

「さぁ!本気でこい!」

メリスが気合を入れると同時に

「あー、悪りぃ、またな?
オレ女とやりあう趣味ねーから
じゃあな〜♪」

「な、はぁっ!?
おい!待て!おいっ!」

「女なんて弱いに決まってる
ったく、せっかくドラゴンに
会えたってのにザンネンだな
ま、オレの探してる『龍』
じゃあなかったみたいだし…」

これならさっさと
『みんな』と合流した方が
良さそうだなぁ…
とりあえず、宿さがしますかぁ…


「なんなんだっ!あのふざけた男は!
あんなのが指名手配中だと!あんなのに遅れを取るなんて…
あー!もうイライラする!!!

まぁいい、奴を殺す機会はこれからいくらでも…」

我は負けるわけにはいかない、龍の誇りにかけて。



「あ〜眠みぃー」

今日もオレはあてもなくフラフラしている
空にはそんなオレを狙うように
鳥が…あ?、、、ん!?!?

キィィインッ!!!

「昨日のねーちゃんじゃねーの
今日はまた随分といきなりな挨拶だな?」

「今日こそは貴様をぶっ倒すッ!!」

「あーハイハイ、もうわかったから
そこ退いてくんない?」

「チィ…どこまでもふざけおって…!」

私は殺す気で速く鋭い爪の一撃を放った
しかし、それは何も捉える事はなかった。



ーーー刹那ーーー。



「だからオマエは違うんだって」

何が起こったかわからなかった

ただわかっているのは

私の後ろを歩いていく男と

爪が砕け散り、身体に斬り傷を付けられ

倒れ伏す私がいた。。。
15/12/24 21:59更新 / 紫酔染香*・ω・)ゞ
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■作者メッセージ
お久しぶりでございますm(*_ _)m
ネタが思い浮かばず、しばらく消えておりました。

つまらないでしょうが投稿してあくので
よければ感想、ダメ出し等お願いしますm(*_ _)m

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