連載小説
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05 とある嫉妬の宿屋青年
朝になり、俺は枕元から聞こえてくる変な機械音で目を覚ました。
「ん?なんだよこの音…」
俺は不快に思いながら布団を深くかぶる。
まだ起きる時間じゃないし、たいしたことじゃないだろう…
「……今じゃ!やってしまえ!」
その声と同時に俺の頭にビリッとしたものが駆け抜ける!

慌てて起き上がり、俺の頭についてびりびりとした電流を送ってきた何かをつかみ、何だったのかを確認する。
俺の頭についていたのはこいつ…
ぱっと見たところ変な車のおもちゃだが、一つ気になることがある。
明らかに何かをつかむクロー(?)みたいなものに補充用バッテリープラグを露出させたものがついているんだが…

こんなおかしなものを俺の部屋に置くやつは一人しかいない…
「おいゾーネ!!お前の仕業だな?一体どうやって入ったんだよ!鍵もちゃんとして…」
「私の前に鍵なんてものは無意味なのじゃ…どうじゃ?新しい研究の成果は?」
こいつ…人の部屋の鍵をどうしたんだ?
毎朝鍵を無断で開けられるなんて、たまったもんじゃないぞ?
「研究って…今回の研究はどんなものなんだよ?」
俺は車のおもちゃを持ってゾーネに聞いた。本音、聞かなくてもろくな研究ではないのだろうが…
「聞いて驚くがよい!今回の発明品は【君の心にスパークプラグちゃん】じゃ!電気ショックを頭に与えて、対象者の一番新しく記憶した出来事をデリートすることが出来るという最新鋭の…」
「変なものを…作ってんじゃねぇ!」
俺は物凄い勢いでその機械を床に叩きつける。そしてさらに上から踏んづけて再起不能にした。
対象者の記憶をデリートする機械だと!?
変に実用性が高そうな機械だが、量産化などさせてなるものか!

俺は今回、またも恐るべき研究成果をこの世から葬り去ることに成功していた。なんか、毎日発明品を発表してくる気がしてならない。
「うぅっ…ふ、ふん!天才は一つや二つ作品を壊されたくらいで泣いたりしないのだ!」
こ、こいつ…昨日よりも自分に自信を持っているだと!?
「では…さらばじゃ!」
「……どうでもいいけど、まさか設計図とかを大量に作っていたりしてないだろうな?」
「ば、ば、ば、馬鹿をいうな!天才は一回で発明を作り上げるのじゃ!そんなことあるわけなかろう!」
「本当か?」
「当たり前じゃ!それ以上言うと、焼肉にするぞ!」
そういうと、ゾーネは振り返りもせずに去っていった。

料理を作り終わった後、俺はカウンターに向かっていた。
向こうからサリィとメリィが歩いてくる。
メリィさんの顔を見るたびに何かを思い出しそうになるのだが、ぜんぜん思い出せない。
「デメさん、あたし帰るね?」
「お?今日は機嫌がいいじゃないか!いやいや良かった…」
「別に?デメさんに新しい出会いがあったわけじゃないみたいだしね?」
「お前は…俺にフラグが立ってほしいとは思わないのかよ?」
「当たり前じゃない!」
えぇー…一切否定しないなんて、少し傷つくんだが…
結構小さいときからの付き合いなんだぜ?

俺は近くで薄ら笑いを浮かべているメリィのほうを向いて聞いた。
「これ…どう思います?ひどいと思いません?」
「……ふふっ、まぁ仕方ないところもあるかも知れませんよ?デメトリオさん」
「メリィさんもそういうんですか…はぁ…」
そして、サリィたちは配達へと向かっていった。

そしてしばらくし、俺は今二人でシチューを食べていた。
しかも、セムちゃんと二人きりだ。
だからって、俺が喜んでいると思ったら大間違い、一歩でも判断を誤ったらひどい目にあうお方だ。
俺は物凄く相手の顔をうかがいながらシチューを食べているところだ。
「……おいしいね」
「はい!ありがとうございます!おいしいでございます!はい!」
こういう風に、まれに不意打ちとばかりに話しかけられてその応対のタイミングを逃せばEND!
喜ぶどころか、常に神経を張り巡らせているからすごく疲れる。
「………」
「はい!?一体何でございますか?」
「…なんでもない」
なにか言った気がしたんだが、気のせいだったのか?

そして、神経を張り詰める時間も過ぎ去り、セムちゃんの迎えの馬車が来た。
俺は見送った後、部屋で机にうつぶせになっていた。
今日はもう何もやることはないな…
お客さんは夜の営みをやっていないし、シーツを洗う必要がないからだ。
いつもこれほど楽なら言うことはないのだが…
「ふぁあ…今日は夜の仕事の時間になるまで寝て過ごすかな…」
俺が寝ようと思い、自分の部屋の扉を開けると、いきなり宿屋の扉が開いた。
「デメトリオ君!準備は出来ているかい?」
いきなり、俺たちの集団のリーダーが俺の元に走ってきた。
「どうしたんですかリーダー?」
「…昨日、私が結婚式の話をここにしに来たのだが…」
へ?そんなこと…あった!
そういえば昨日、そんなことを言っていたじゃないか!
何のんきに忘れてたんだ俺!覚えていれば嫉妬心を物凄く抱く式に行かなくても良かったのに…
「あ…それって、別の人には任せられませんよね?やっぱり…」
「当たり前だ!もうすでに30組も待っているんだぞ!」
何だって!?そんなにいるのか?
「リーダー…自分にあった計画プランを立てないと駄目じゃないですか」
「だって!昨日は15人だったんだもん!それが今日の朝起きてみたら教会の前にまた15人並んでいて…断れなかったんだよ!」
リーダーはあろう事か開き直りやがった。
教会の神父ともあろう人が、なんという…
断りたいという気持ちはもちろんあったが、リーダーは頑固な男なのでたぶん無駄に終わるだろう…
俺はリーダーに引きずられながら宿を後にした。

そして俺は今、結婚式の中でももっとも嫉妬がたまりやすいポジションに位置していた。
なにが面白くて、今まさに結婚しようとしているカップルが口付けをする際、行き過ぎないようにとめる役目が俺なんだ!?
あと少しで一組目がやってくる…
俺は非常に恐怖と不安に満ち溢れていた。

そして、一組目のカップルがこっちに歩いてくる。
どうやら俺たちの元同士は普通の人と結婚したんだな…
そして、リーダーがあの言葉を口にした。
「では…ここに家族であることの証明として誓いの口付けを…」
来た!まぁ、はじめはいきすぎるといってもはじめのほうは楽そうだ。

俺が悠長に構えていたときだった。
いきなり、その女の人の体が波打ち始め、次の瞬間ピンク色の触手が出てきたと思うと、元同士の体をつかみ、さらに彼女の体の節々に入り込んでいた。
俺は思わず触手がやっていることを見てしまった。
な…なんと卑猥な…そして、滑らかな肌と控えめな胸なんだ…
「デメトリオ!止めるんだ!はやく!」
俺はリーダーがそういうまで、触手の暴挙に目を奪われていた。
慌てて俺は間に入る。
「落ち着いてください!もう結構です!」
だが、俺の説得は通じていない。仕方がなく俺は実力行使に出た。
思い切り力を入れ、奥さんと引き離すことに成功した!
と、俺は思っていた。
「あんた…邪魔しないでよ!」
「へ?ぐはぁっ!!」
俺は激昂した奥さんの触手になぎ払われ、教会の壁に叩きつけられる。
半端じゃないほど痛い!こんなことになるなんて、聞いてないぞ!?
「デメトリオ!!もう一度だ!頑張れ!」
くそっ!こうなったらやけだ!
「うおぉぉぉ!もう終わりだといっているだろぉ!離れろぉぉ!!」
勢い良く走り出す俺…

そして俺はまた触手に弾き飛ばされた。
さらに、飛ばした後の俺に触手が追撃を仕掛けてくる。
なんで俺はここまでひどい目にあっているんだろう…
しかも、肝心のリーダーは位置も動かずにその場で俺の応援をしている。
俺は嫌になって帰ろうとした。
だが、俺はとてつもないパワー(?)を手に入れることになる。
それは、奥さんの触手がついに旦那さん(元同士)の服を剥ぎ、これからまさにアレが始まろうとしていることを目にしたときだった。

プツッと俺の中で何かが千切れる音とともに、俺はその場所に走り出した。
「いまだに好きじゃないのに独身でいる清き俺たちの前で、そんなことをはじめようとするんじゃねぇーーーーーー!!」
そして、また同じように触手のなぎ払いを食らうが、俺はものともせずに両者の下に走り、思いっきり引き離した。
「おぉ…神よ、デメトリオが嫉妬にとらわれてしまいました…どうかデメトリオをお救いください…」
リーダーは神にお祈りを始め、俺は教会内のいすに八つ当たりをしていた。

しばらくして、はじめの方が落ち着いて去っていった後も、俺の暴走は続いていた。
新しい奥さんたちが入ってくるたびに嫉妬のボルテージが最大まで行き、収まらなかったのだ。
だが、俺はその状態でもまじめに職務をまっとうしていた。
意外だろうが、俺はしっかりと定位置に立ち、物凄い嫉妬感で満ち溢れた顔で夫婦を見て後ろに組んだ手で壁を殴っていた。
はじめのご夫婦以降、俺の手を煩わせるご夫婦が来なかったのが俺のせめてもの救いだ。

俺が落ち着いて出してもらったお茶を飲んでいるとき、リーダーは複雑そうな顔をしていた。
「どうしたんですかリーダー…」
「…いや、無事に仕事が終わったのはうれしかったのだが、君が破壊した椅子はどうしようかと…」
「修理しましょうか?」
本音、落ち着いた後に罪悪感が出なかったといえば嘘になる。
むしろ、罪悪感が以上に出てきて困ったくらいだ。
だから俺は、この修理代はしっかりと払おうと決めていた。

「いや、いいよ。私は少し疲れた…しばらく教会を閉めるよ」
「はぁ…もしよければまた呼んでください!」
そう言って俺が教会から去ろうとしたときだった。
いきなり窓のステンドガラスが割れ、女性が二人そこから入ってきた。
一人はオーガ、もう一人はユニコーンのようだが、なんだか嫌な予感がする。

「ふっ…邪魔すんぜ?神父…いや、リーダーさんよぉ…」
「なっ!?お前たちは一体…」
「ユウカとリーネ…モンスターラグーンのメンバーといえば、わかるか?」
「も…モンスターラグーンだと!?なんでここに…」
「もはやこの町で結婚していない男たちはお前たちを含め20人なんでな…」
な、なんだと…
まさか、そこまで物事が進んでいたなんて…
「と言うことは…お前たちがここに来た目的は!」
「そのとおり…俺たちがお前たちを狩りに来たんだよ!」
なんだか、大変なことになってしまった…
そう思い、俺はそっと教会を後にしようと後ずさる。
「さぁ…俺たちにおとなしく狩られな!」
どうやら俺には気がついていないようだ…もう一人のユニコーンのほうも浮かない顔で神父とユウカと名乗ったオーガを交互に見ている。
これなら、逃げてもばれないだろうな…

俺は本音、ここに残るか逃げるかに対して、本気で悩んでいた。
ここに残れば結婚が出来る…俺も嫉妬心を抱いて商売しなくてもよくなる。
だが、俺にはあることが気がかりだった。
もしも、嫌々仕方なく結婚してしまったらどうなる?
俺は…そんな重荷を背負うにはまだ早いのだ。
結局、変なところで真面目な俺はあの二人のその後のことも考えながら、神父に謝りつつ教会を後にした。

宿に戻り、俺はお客を迎える準備をする。
リーダーはあの後、一体どうなったのだろう?
モンスターラグーンという集団があれほど積極的に動いているなんて…
「はぁ…なんだかなぁ…」
俺はいまだに少し後悔していた。
自分でフラグを折るなんて…俺は何を考えていたんだ?

そう思いながら一人、いつもと同じく靴下をつくり続ける作業…
今日はお客さんの入りが悪い気がするなぁ…
いつもなら一人は来ていてもよさそうな時間になっても、いまだに誰も来ていない。
          ↑
そう思っていたときに限ってお客さんはやってくる。
なんでこんなにタイミングがいいんだ!?

「すみません、宿を借りたいんですが…」
扉を開けると、すごく大きな箱を背負った男の人がそこにいた。
たぶんまた、奥さんもセットなんだろ!?
わかってるんだよ!聞くけど…
「空いておりますが、お客様は何名ですか?」
「1名と1個」
「は?」
何を言ってるんだ?1個ってのは、背中に背負っている箱のことか?
箱ねぇ…箱をお客さんとして数えたことはなかったが…
「では、2名さまとして扱わせていただきますね?」
「ほぅ…店主、なかなかやるね」
俺が箱も人数に入れたことを読み取ると、お客さんが少し考え込んでこういった。
ほめられた…いやぁ、悪い気はしないなぁ〜
そして、俺は大きな思い違いをしていたと次の瞬間気づかされる。

「もうよさそうだよセルキー」
お客さんがそういうと、宝箱が一瞬光、次の瞬間には女の子の姿になった。

…あれ?ということは…
やっぱり奥さん連れなんじゃないか!一瞬まではこいつ一人で、俺と同類だと思っていたのに…
俺は少し裏切られた気分になった。
「お兄さん、私がミミックだって良くわかったね?」
本音、気づかなかったんだがなぁ…
まぁいい!こうなったらいつもと同じく応対するだけだ!

「では、奥様は201号室にどうぞ、旦那様のほうはここで世間話を伺っても?」
「ああ、かまわないよ」
そして、奥さんのほうが部屋に入ったのを確認すると、俺はバッセルさんと話し込んでいた。
「お客様は、一体どうやって今の奥さんと出会ったのですか?」
「ん?ダンジョンの宝箱を開けて出くわしたときにつかまってね…今じゃあの子無しじゃ生きていくなんて考えられないよ」
……くそっ、完全に奥さんのことになるとデレっとしやがって!
俺にもフラグから逃げない勇気を分けてくれよ畜生が!
「…そうですか、では次に…今回この宿に来た目的は?」
「あぁ…新聞でここは結婚したい魔物娘の女の子がよく来るって聞いたんだ。それで、いい商売になると思ってね」
「あぁ…そのことですか、今どき新聞を見る若者なんていませんよ?商売にはならないと思うのですが…」
じゃなきゃ、新聞が回った次の日には大勢俺の宿に来ても良かったはずだ。
「店主…わかってないなぁ、流行は遅れてから流行るものだぞ?まぁ、あと少したてばわかるさ」
そういうものなのか?やっぱり時代のニーズは俺には理解できないな。

それからまた少しだけ話し込むと、バッセルさんも部屋に戻っていった。
俺が片方の靴下を編み終わると、扉をノックする音が聞こえてきて、俺はまた扉を開ける。
外には黒い布に体を隠した馬…いや、人か?が立っていた。
「お客様…何人でございますか?」
「・・・」
俺が質問しても、この人は答えることもなく宿に入ってきた。
怪しい…怪しすぎるぞ…

俺が疑念に思っていると、黒い布を脱ぎ捨てて正体不明の人物が姿を現した。
って、この女性は!
俺の前に、昼間教会に攻めてきたモンスターラグーンの一人じゃないか!
「な、な、何でこんなところに!?」
「……あなたをもらいに来ました」
「はぁ!?」
いきなりの展開に驚きを隠せない俺…
そんなことより、もう一人のオーガはどうしたんだ?
リーダーは一体どうなったんだろう…
「リーダーはどうなったんだ!?なんでここが…」
「あなたたちのリーダーはもう堕ちましたよ?なかなか強引なのに弱かったみたいですね…」
「…リーダー!あんた教会の神父じゃねぇのかよ!?」
俺は思わず思ったことを口にする。
まさか、絶対に結婚しないと思っていた人まで…
恐るべし、モンスターラグーン…
「それに、あなたたちのリーダーはあなたたちメンバーの住所表をあっさりと渡してくれましたし…」
あのやろう、裏切りやがったな!?
俺は思いっきりリーダーを心の中で恨んだ。
「あなたが、この町のなかの未結婚男性の中で一番私の理想に近かったので…あなたを私の伴侶に…」
「ちょっと待て!理想だって?君の理想は一体…」
「私の理想?童貞で…」
ぐはっ!?
「仕事を真面目にこなして、出会い無し」
がはっ!?
まさかここまで俺の心を突き刺していくとは…
意図してなくやっているものだとしたら、なんという女性だ…
「あと…甘いものをたくさん作ってくれる人かな?」
「……甘いものなんか作れないんですけど?」
「えぇ!?ケーキも?」
当然だ、よかった…一つ当てはまらない物があって。
生まれて今まで作った料理はシチューだけだったしな…
ケーキも甘いものも作れるはずがない。
目の前の女性は小さい声でぶつぶつと何かを言っている。
俺は耳を澄まして何をいっているか聞いた。

「う〜ん…甘いものを作れないというのは痛いなぁ…でも、モンスターラグーンのほかのメンバーもデメトリオさんの事、狙っている人が何人かいるし…なんせ、この町は他の町より男性の数が少ないのにメンバーとなる女の子たちはたくさん移住してくるし…」
結構内情をばらしている気がするが、大丈夫か?

そして、何かを思いついたかのような顔になったと思うと、俺の近くに来た。
俺は即座に身構える。何をする気だ…
「あなたにはケーキを作れるようになってもらいます!作れるようにならないと、無理やりにでも作れるように教え込みますからね?」
「そんな、無茶な!」
「さぁ…今から早速…」
すると、いきなり扉が開いて、また黒い布に身を隠した人物が入ってきた。
また何か来たのか!?もう、本当に勘弁してほしい…

「……リーネ?あなた、組織の決まりを忘れたの?」
「!!リ…リーダー…忘れていたわけでは…」
り、リーダーだと!?まさか、俺の前にいる黒い布に身を隠した人物がリーダーだというのか!?
なんだか、またとんでもないことになりそうだ。
「そう、狩る対象は私が指示する…デメトリオはまだ対象として指示していないわよ?」
「そうだとしても!のんびりしていたら逃してしまうかも知れないんです!」
「それでも、指示された対象だけを狩るというのがルール、わかってるわよね?」
「うぅ…はい」
どうやら話がまとまったようだ…
ふぅ、助かった…タイミングが良すぎて驚いたぜ…

そしてリーネが去ったあと、リーダーと言われていた人物が扉の前で立ち止まり、こう言ってきた。
「狩りが始まったら気をつけなさい…あなた、結構人気あるから…」
「え!?それって一体どういう…」
俺は少し気になる事を言われたので慌てて聞き返したが、リーダーと呼ばれていた人は飛び去っていった。
それにしても…人気がある…だと?

……でも、俺のモテ期はまだ来ないはずなんだが?
隠れ要素的な!?
俺は内心、結構うれしかったりする。

そしていつものように部屋に鍵をかけると、眠りに入ることにした。
明日の朝にゾーネのやつ、また変な機械を使ってこなければいいけどなぁ…
いったいどうやって部屋に入ってるんだろう?
今度問いただしてやるかな…
そして俺は眠りに入った。

夢を見ているのだろうか…
俺は自分の生まれた町を上空から見下ろしていた。
下には火の海に沈んでいる町と変な機械…
そして、変な鎧の集団に連れて行かれるサリィ…
いきなり目の前が変わって、鎧の集団の一人に剣を振り下ろされる!

「うわぁっ!!はぁ…はぁ…ゆ、夢か…」
夢でよかったが、なんだかすごく嫌な予感がする夢だった。

しばらくして、お酒の力を借りた俺はまたも眠くなり、寝たときに変な夢を見ることはなかった。
12/01/07 22:33更新 / デメトリオン
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■作者メッセージ
ついに物語も後半に差し掛かってきて、今まで見てくれた人たちには感謝しきれません!

ついに次回、急速に物語が急展開!?
さらに!モンスターラグーンのメンバーも大勢出現し、主人公の嫉妬の日々が終わりを告げるのか!?
では、次回もお楽しみに!

あと、次回は少し物語の都合上、お客様を募集しても出すことが出来ません…
それでも、お客様を考えてくださると、とてもうれしいです!
あと、次回はモンスターラグーンのメンバーが大量に出ます。
なので、モンスターラグーンのメンバーを大幅に募集します!
何人集まったかによって今後のストーリーが変わりますので、よろしくお願いしますね!

では、次回作もお願いしますね!
ありがとうございました!

1/7 題名を変えました!(違和感があったのでw)
それと、ストーリーの変更の人数は1/9日の地点で決まりますので、お願いしますね!

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