読切小説
[TOP]
爺ちゃんの宝石
今日も俺はダンジョンに潜っている。

しばらく探索すると宝箱を発見した。

魔法で調べみると俺の求める宝箱ではないようだ・・・・

宝箱を開ける。

どうやら大きめの宝石のようだそこそこ高値で売れるだろう、
 そう思いながら懐に入れる

さらにダンジョン奥を魔物を撃退しながら探索する。

すると豪華な装飾を施した宝箱を発見した、

今度こそはと魔法で調べると当たりのようだ。

俺はその宝箱を持ちダンジョンを脱出した・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・

自宅に着くと魔法で壁を補強したなにもない部屋の中央にに宝箱を置き、
 装備整え宝箱を開く




キシャーーーーーーーーーーー!!

そう叫びながら宝箱の姿をした魔物は襲いかかってくる

何度も戦った相手、行動パターンぐらいお見通しだ。

開けた瞬間、目の前の俺に食らいつこうと飛びかかった魔物の側面に周りこみ、
 本来、宝箱を開くためにある蝶番を攻撃する。

なぜかあいつらは宝箱の開閉する蓋を、
 人で言うところの口のように使っている。

俺は長年の研究から宝箱と言う構造上、
 強固な体であるあいつらは金属の薄い蝶番が弱点だと知っている、
そこを突いてやれば一撃で倒せる。

ガキン!!

 金属音が響く

いつもと同じく蝶番を剣で攻撃し、宝箱の蓋を切り離すと、
 体から黒い煙をを出し、
ギ・・・ギ・ギ・・・うめき声を上げ魔物は動かなくなった。

そろそろ大丈夫だろう・・・魔物が死に、元のただの宝箱になった箱を漁る。

「今回もハズレだ・・・なにもなしか・・・・」


何を隠そう俺が求めているのはミミックだ。

事の始まりはは俺のじいちゃんの言っていた昔話だ。

それによると爺ちゃんは昔、冒険家で仲間と一緒に、
 様々なダンジョンを探検し続けていたらしい。

爺ちゃんはある日、一人で一番最初に探検したダンジョンに入ったそうだ。

そのダンジョンはとうの昔に宝を取り尽くされ、
 強い魔物も皆無で初心者、御用達だったらしい。

昔を懐かしんで、一人入っていった爺ちゃんは、ふとしたことで、
 隠し部屋に置かれたいる宝箱を発見した。

爺ちゃんが開けてみると、その宝箱はミミックで、なんとか撃退すると
 なんと!ミミックの残骸から見たことのない宝石を見つけたそうだ。

それは当時、新聞に取り上げられた事があるらしく、
 爺ちゃんが生きていたころ、何度もいろいろな人が
爺ちゃんからその宝石を買おうと交渉していた。

どれだけ金を積まれても首をふらず。
 実力で奪い取ろうとした人、全てを返り討ちにして叩き出し、
それほどの強者がもつ宝であると評判は高まるばかりだった。

俺も幼い頃、爺ちゃんに聞いたことがある。

なんでそんなに宝石を大事にしているの?って
 
「儂はな・・・・・いろいろ冒険しミミックだって沢山倒した、
じゃがこんな宝石は他に見たことはない、じゃからもう一つ欲しいのじゃ
 理由はな、儂が前に見つけた宝石と、もう一つ見つけた同じ宝石を指輪にして
お前の結婚式を見るのが夢じゃからじゃ、お前の両親が死んで、
 この夢をはたせなかったからのう・・・・これが儂の最後の夢じゃ
まあ、これだけミミックを狩ってもなかなか見つからんがのう・・・・」

そういって無造作に積み重ねられた宝箱を見ていた。

それから数年間、爺ちゃんの指導のもと、
 爺ちゃんの持っている技術を全て叩き込まれた。

15の時、爺ちゃんから武者修行に出るように言われ、
 その時1ヶ月後に開けるようにと手紙を受け取った。

一ヶ月後・・・・・


手紙を開け中身を呼んで驚いた。
 
それは







遺言状だった・・・・・



それによるともういつ死んでもおかしくない状態で
 どんな医者にも手遅れだと言われたそうだ・・・・・

今まで狩ったミミックの残骸は骨董品として愛好者に売り、
 財産も処分して一つにまとめたのだという。

手紙の底には何かが入っていた、それはビー玉ぐらいの大きさで淡い
 白い光を放つ爺ちゃんの宝物の宝石だった

遺言状の最後はこう書いてあった。

儂の夢をできることなら叶えて幸せになって欲しいと・・・・・・・・・・・・・

遺言状に書いてあった場所に向かうと、それはダンジョンで
 そこから入ってしばらくしたところが遺言状に書かれた場所だった。

遺言状の指定するように壁を触ると通路が現れ、
 そこに置いてあったはひと振りの光を放つ聖剣だった。

だから俺は決めた!爺ちゃんの夢を叶えるためミミック狩り続けることを!

だからこそ俺は各地を転々とし、ミミックを狩り続けた。

そして爺ちゃんの宝石は指輪にして大事に保管している、
 いつか爺ちゃんの夢を叶えるため・・・・

もう何十回体になるかわからないミミックを倒し、
 つい考えてしまう、本当にこれで宝石がみつかるのだろか?と、
頭中で考えるが必死に芽生えた疑問を否定する。
 
これ以外に発見できる可能性を俺は知らなかった・・・・

それからして俺に転機が訪れた




今日もミミックを発見し部屋に運び込む、


そして開ける



宝箱から開く何かが飛び出してきた




いつもと違う反応に驚きながら、いつもどうり側面に回り込む

「わっ!!!チャーム!!」

「あれ?いない・・・・って横にいたのお兄さん」

なぜか透明なリボンで体を隠した女の子が宝箱から出てくる・・・

(おかしい明らかに魔法で調べた反応はミミックだった・・・・)

「君はだれだい?」

満面の笑顔で宝箱から飛び出した女の子は言う

「私はミミックだよ♪だから食べちゃうぞ!」

ミミック!?そう聞いて剣を構える

「えっ?ちょっとまって!」

それでも剣を構える俺に怯え宝箱に戻ろうとするが・・

「逃がすか!」

ガギッ!!

そう言うと口が閉まりかけていた。
 ミミックの弱点、宝箱の蝶番に一撃を加え、ミミックをいつもどうり倒した。

終わったな・・・・そう思っていると気づくと
 誰かの泣き声が聞こえる・・・・・

ミミックか?いや今、ミミックの弱点をついて倒した・・・・
 まさか彼女か?
いやミミックの宝箱から出ていたんだ人間ではあるまい。

そう思い鳴き声のほうに目を向けると、そこにいたのは、
 ただの少女だった。

「うぇえええん・・・・・ひどいよお兄さん・・・・私の宝箱が・・・・ひどいよ・・・・」

大粒の涙を零し泣く彼女の姿に困惑する

「ごめんよ・・・・てっきりミミックだと思って」

「ふぇ?あたしミミックだよ?」

「え?今まで沢山のミミックを倒してきたけど、君みたいな姿はしてなかったけど・・・」

「お兄さん知らないの?魔王様が変わって魔物は皆、女の子になっちゃたんだよ!」

いつの間にか泣き止んだ彼女は自慢げに言う。

「本当?えっ・・・・・じゃあこれからどうやってミミックを狩れば・・・・」

彼女の言葉で驚き、つい言葉を漏らす。

「お兄さんミミックに何か恨みでもあるの?」

俺は爺ちゃんがミミックを倒して、手に入れた宝石のことと、
 ある理由からもう一つの宝石が欲しいことを話した。

懐から宝石を取り出し彼女に見せる

「お兄さんこれ魔宝石だよ!」

「魔宝石?」

彼女の説明によると、魔界特有の鉱物で様々な力が宿しやすく、
 宿した力により、色と輝きを変える宝石のようだ。

「じゃあ、なんでミミックの中から出てきたんだろう?」

「たまたまじゃない?ミミックって、宝箱に魔力が宿って生まれるし、
元の宝箱にあったのかも?」

「じゃあ・・・・・ミミックだけ狩っていたのは無駄だったのか・・・・」

「お兄さん、落ち込まないで私がいるじゃない!私がお兄さんの願い叶えてあげるよ!
もう一つの宝石が手に入ればいいんだよね?」

「できるのかい?」

「うん♪この私の宝箱があれば!って・・・・お兄さんが壊したんだっけ・・・」

「ごめん・・・知らなくて・・・」

「お兄さん宝箱の蝶番だけ綺麗に壊してるから、それを直せばきっと大丈夫!」

「わかった、すぐ頼むよ」

家具職人に彼女の宝箱の修理を依頼し、
 それから宝箱が直る日まで彼女と生活を共にした。

彼女が言っていたことは嘘ではなく、世間は大騒ぎだった。、
 
今まで異形で人の血肉を貪り食っていた魔物が、
 彼女のような魅力的な女性にかわったのだからあたりまえだ。

未だ彼女が魔物であると信じられない、
 一緒に生活する彼女はどこにでもいる、
人間の女の子と変わらない魅力的な女性だ。

しばらくして宝箱が直ったと連絡が入り、宝箱を彼女と一緒に運び入れる。

もちろん一人でも運べたが、彼女が一緒に運びたいと、
 言っていたので一緒に運んだ。

部屋に宝箱を置き、彼女は笑顔で言う

「お兄さん♪今から取りに行くから待っててね♪」

返事を返す前に彼女はいってしまった。
せっかちでおちょこちょいなところも彼女は魅力の一つだ。
 
それからしばらくして彼女の宝箱が開く

「ただいま!これだよ!あっ・・・・私の魔力が写って色替ちゃった・・・
お兄さんが欲しいの色がないのがいいの?」

残念そうな彼女に俺は笑顔で答える

「その宝石が欲しかったんだ、君の宝石が」

彼女に爺ちゃんの宝物の宝石のついた指輪を彼女に差し出した。

「僕と結婚してください」

俺は彼女と生活して貯めていた思いを彼女に言った

「ふぇ・・・私でいいの?」

「宝石が欲しかったのは、君みたいな子と同じ宝石をつけたかったからなんだ」


「私、魔物だよ?」

「魔物でもいい、君じゃないとだめなんだ!」

「ありがとう・・・よろしくお願いします・・・あなた!」

そして俺たちは結婚し、

爺ちゃんのに俺は宝物を手に入れたと報告した。

数ヵ月後


今日も仕事を終え愛する妻が待つ家に向かう、
 俺は今、妻の友人のつてで親魔物領の自警団として働いている。

この仕事は俺にぴったりだ、愛する妻との時間も十分とれ給料も高いほうだ。

家に帰る前ケーキ屋に立ち寄り妻が好きなケーキを買う。

今日はあの日だから買わないと・・・・

そして家に到着する。

ガチャ

「ただいま!」

「お帰りなさい、今日はあなたの好きな料理ばかりよ」

「楽しみだな、君にもほら大好きなケーキだよ」

「ありがとう、あなた」


お互いの指の宝石が淡い光を放っている




今日は二人の結婚記念日だ。
12/10/28 08:08更新 / 闘仙

■作者メッセージ
なんでだろう・・・・この小説なにか心残りがある・・・・・・
おとなしくヤマジュン作品で魔物娘ぶっ込めるものを探して
書いたほうが良かったのだろうか・・・・・

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33