読切小説
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人虎師匠の武術奥義脱力講座
一人の少年が山奥にたたずむ古びた山寺に訪れる――
 その目は決意に燃えていた――

 「あなたか武術の神といわれる高名な魔物人虎さんですね? 僕を弟子にしてください!」

 「弟子か……はあ……はあ……どのような目的でだ?」

 「どうして顔を赤くして息があらいんですか風邪でしょうか?」

 「これは定期的な生理現象だ……気にしないでくれ……はあ……はあ……君の年と家族関係と強くなりたい理由を教えてくれ……」

 「僕は今十二で両親はこの前人間の国同士の争いで死んでしまいました……僕に大事な人ができときは絶対に守りたいんです……」

 「それで私も元に来たのかいい心がけだ……私の修業は厳しいぞ足腰たたない夜の鍛錬も欠かさないからな」

 『よろしくお願いします!」

 「ではまず武術の根幹となる奥義の境地について説明しよう」

 「最初から奥義を教えてくれるのですか? てっきり僕はまだ先のことかと」

 「勘違いするな私が教えるのは奥義の境地の利点と概要の説明だこれのあるないで会得の可能性は大きく違ってくるこれは会得しやすくするための教えであってつかめるかはお前の素質努力次第と覚えておけはあはあ……」

 「こんな顔が赤くて体調悪くて疲れているのにそんな凄いことを教えてくれるんですか? 一生ついていきます師匠!」

 「では教えてやろう武術の奥義の境地の一つは極限の脱力だ」

 「脱力力を抜けばいいんですか?」

 「端的に言えばなしかし我々知性ある生き物の大半は己と内と外に意識を常に置き境界を無意識に作っているそれではいかんのだ」

 『何故ですか?」

 「その内と外の認識を分ける意思はそのもの心と体の動きを誘まだけているしかも常にた。例えば右に行こうと思っていても自分無意識化の一部では左に行きたいとかそんな相反し邪魔しあうことが日常で常に起きているのだ。それでは真の力は使えない」

 「どうすれば真の力が使えるのですか?」
 
 「それが究極の脱力無意識化にある内と外意識の境界をなくすことだ。
 そうすることにより動かすのに最低件必要な力て拳をふるえばその拳を振る力を邪魔させずダイレクトに攻撃の威力をつたえふるう体の重さにの移動による体重移動の力も重ねられるいいことずくめだ。
 それに鈍器や手足で攻撃を受ける際なら脱力していればその衝撃を全身がクッションのように衝撃を吸収するから筋肉をしめて固くして攻撃耐えるよりも実用的といえる。
 筋肉をしめて固くしてしまうと衝撃が固くした筋肉で阻まれ威力を吸収するどころか固くしたせいでその表皮に攻撃のダメージが集中してしまう。
 しかし殴る側なら威力の強化と手足を傷めないための筋肉をしめて固くするのは必要。
 つまり脱力とは全ての体を動かし競うもの戦うものにおいて有益なものといえる。
 当然刃物などなら衝撃は吸収できても傷は抑えられず筋肉をしめ表皮を固くしめるほうがいいがな」

 「それはどのようにして得るのですか?」

 「いくつか方法はあるその一つを教えてやるが相当な荒行だ私はそんなことはさせん……だがその仕組みを理解して損はないだろう。簡単に言えば死の寸前まで己を追い込み極限まで高まった感覚での体の動きを体験するのだ。死の寸前まで追い詰められれは自己の意識の内と外をわける暇もなくなるその時を利用するのだ。一度体験すれはその前よりも格段にその状態を再現できる」

 「僕は覚悟はできています! その修行を今すぐつけてください!」

 「まて! まず下地がなくては確実に死しか待っておらん。それにどんひしゃな男の児をそんなめに――あっ!? げふんげふん!」

 『後半よく聞こえなかったんですが……」

 「気にするなそれにこれは何も実際やる必要はない疑似的でも十分効果はあるこれは流石に深い中の一番弟子にしか教えられん」

 「たったら僕を一番弟子にしてください」

 「よかろうまずは夜の鍛錬からだ今日は食事をとって今夜の激しい夜に備えなさい」

 「はいわかりました師匠」

 ◇
 「というとで俺はお母さんの一番弟子になったんた」

 「父さんと母さんらしいね。あと魔王軍の依頼で戦ってたきたよ」

 「でっ戦果は?」

 「全戦全勝つまらない相手しかしなかったよ。私の父さんみたいな強くて自分を高めてくれる夫欲しいこのままじゃお父さんと結婚だよ」

 「俺じゃいやか?」

 「いやじゃないけど母さんがそういうこと言うと怖いんだもん……何回か発情期でお父さん襲いかけたら本気でぶたれて正気に戻されたし……」

 「話は聞いたわ! あなたがこの人のように自分で夜も昼も育成して夜も昼も戦えるタフガイに育てればいいのよ! そんなわけで手を回しといたわ! はい! これ!」

 「これになに母さん?」

 「これは権利書よ! 少し遠くの教団支配下の土地にあるそれなりに深い山の頂上にある物件ね!」

 「そんな物件どうしろと……」

 「話は最後まで聞きなさい! すでに手を回してその近隣村と町にその山奥に武術の達人が住んでいる噂を流したわ。すでにそれぽく見えるように頂上に続く石階段と山の頂上にある古びた山寺の物件の内装は制作済みよ快適な弟子との生活のための準備はそろっているわ」

 「わーい! ありがとう私もお父さんみたいに強くて自分を高めてくれる夫育成する!」

 「頑張りなさい! 貴方娘が家を暫く離れるか新しい家族を作りましょ?」

 「そんな理由つけなくても搾り取るくせに初体験で休まず八発とか人間同士なら片方死んでたぞ」

 「そこは私もやりすぎたわね。今回こそ貴方を先に逝かせるから」

 「いい勝負だ腕っぷしではお前には勝てなて夜の戦いでは俺はお前より強いぜ。昼のお前を守れる力はないが夜のお前は全力で守れるからな。ある意味俺の強さは手に入れたからなお前のおかげで」

 「ふふ私の指導のたものものね私の愛する一番弟子」
24/03/10 16:03更新 / 師失人

■作者メッセージ
ちなみに作家の勉強の副産物はあと二つの分野あります
これは体を動かし競う大抵の物に有益なのてこれを知った人でこれを会得できる可能性が多少上がったはすです
まず正解の定義を知るこれが何かを目指すうえで共通に使える迷わないためと目的につく可能性を高める一つの技
どんなスポーツ格闘武術でもただ脱力いわれても大半の人は良くわからないですがこういう利点と理屈を知れば脱力もしやすくなる
これをどう生かすかは本人の自由嘘だと思うならご自由に忘れてください
何か役に立ててたら幸いです
武術の奥義の一端に触れる中々子供心をくすぐるかと思われます
ですが流石こんなところで全ては私の体を使う道の技は晒せませんのて表に出せる程度の内容にしました
後質問はきりがなくなりますし感想はご存知通りいい思い出はないのて質問はなしでお願いします
後感想なり意見をもらえるはいいですが筋も通らぬ全否定とかはやめてください
先ほどのは流石にお分かりいただけと添削しました
そしてこれは私の考察なのであっていないかもしれません
間違っているなら各々修正してくれると助かります

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