連載小説
[TOP][目次]
後編


「ただいまー!って誰もいないけどね」
「形式は大事だよ。ってことでおじゃましまーす!」

あの後、あたし達は警察のほうにさっきの変態の事を言いに行って、そのままあたしの家に帰った。
その間、ずっとスバルが手を繋いでくれていたので凄く嬉しかった♪
でも、警察で兄妹って言われたのは悲しかった…

「じゃあ早速用意するね!」
「俺も手伝うよ!何をすればいい?」

あたし達は早速夕飯―おでん―の準備を始めた。



「かんせー!!」
「おーうまそう!」
あっという間に完成したので早速食べますか。

「そんじゃ食べますか」
「そうだね!」
「「いただきます!」」



「ふー、やっぱ寒い日はこういった温かいものが良いよな!」
「うん!…あ、そこのちくわあたしが狙ってたのにー!」
「早い者勝ちさ!…って俺のもちきんちゃくー!!」
「ふふん!早い者勝ちさ!」
「ぐぬぬぬ…」

スバルと一緒に楽しくご飯。

「おでんの出汁が染みた大根っておいしいよね!」
「たしかにうまいな!個人的にはこんにゃくもイケてるぞ!」
「あーわかる!あたしこんにゃく苦手だけどおでんなら食べられるんだよね♪」
「ていうか全部うまいよな!」
「確かにそーだね!」

わいわいと二人で食べていた夕飯も…

「ふぅ〜、お腹いっぱいだ…」
「やっぱり多かったね…」
「そんじゃあ…」
「「ごちそうさま!」」

食べ終わった。



「これで全部片付いたか?」
「うん!ありがとうスバル!」
「どういたしまして!」

夕飯の片づけや洗濯物を取り込んだりするのを手伝ってもらった。

「はぁ…今日は本当にありがとう。楽しかったよ。夕方も助けてもらったし!」
「いやいや、当然の事をしたまでさ。こっちも課題を写させてもらったしありがとうな!」
「いやあ//……それで、もう帰るの?」

そして、お別れの時間。
また学校で会えるのでそれほど寂しくは無いが、それでも少し寂しい。
特に明日は休みだ。なので学校で会う事もない。

「そうだなあ…」

スバルが何か悩んでいるようだが…

「明日は休みだし、おじさんかおばさんが帰ってくるまで一緒にいようか?」
「えっ!?」
「いや、なんかエリカ寂しそうだったし」
あ、ばれてる…

「うん…そうしてくれるとうれしい…」
「おっし!じゃあ今からなにする?」
「そうね…とりあえずあたしの部屋に来ない?そこでお話ししよ!」
「う〜ん…わかった。エリカの部屋か…久しぶりだな…」
確かに最近スバルを部屋に招いていない。なんか恥ずかしかったからね。



「うわぁ〜…知らないうちにエリカの部屋が狭くなってる…」
「…特に昔から物を増やした覚えは無いんだけど」

あたし達は、あたしの部屋のベッドの上に二人で腰かけてお話しし始めた。

いつも話してるのと変わらないはずなのに、緊張してうまく言葉が出てこない…

「いや…多分俺が大きくなったからかな…」
「それ、あたしに対しての嫌がらせ?」
こっちは成長しないから部屋の見た目も変わらないんですけど…

「いや!そんなつもりじゃ無かったんだけど…」
「ふ〜ん…ま、いいや。確かスバルが最後にこの部屋来たのは小学校卒業した春休みだったっけ?なら変わりもするか…」
「あ〜確かに。中学生になってからエリカの家は行っても部屋に入った記憶は無いなあ…」
「……」

どうしよう…会話が続かない…



「…なあエリカ?」
「ん?」
「おまえさぁ…俺のことどう思ってる?」
「!?」

え!?急に何を言って!?

「ど、どうって…どういうこと?」
「そうだなぁ…エリカにとって俺はどういった存在なのかってところかな」
「そ、そんなの…」
どうしよう…素直に好きって言っても…スバルは困るだろうし……

「す、スバルはただの幼馴染みよ!」

…こう答えるしかないか……

「………そうか、わかった」

なにか納得して無さそうな、そして悲しそうな顔をして、スバルはそうつぶやいた。

「な、何よ急に…じゃ、じゃあスバルはあたしの事どう思ってるの?」
「俺か?俺はな………その………」
何?何ではっきり言わないのかしら?幼馴染みって言うだけじゃないの?

「………」
「ねぇ?何で何も言わないの?何か言いづらい事でもあるの?」

なんか不安になってくるんだけど…どうしたんだろ?

「………うん、じゃあ言うよ。よく聞いててくれよ!」
「えっ!?うん…」
こっちを真っ直ぐ見つめてきた…そんなに気合入れて言う事かしら…?

「俺はな……エリカの事が……一人の女性として好きだ!!」

………え!?

「幼馴染みとか関係なく、俺の彼女になってほしいんだ!!」
「えっ!?ええっ!!?」

うそ!?そんな!?え!?

「えっ!?冗談だよね!?」
「冗談なんかじゃない!!昔からずっと好きだった!」
「だ、だってスバル…」
「…やっぱり嫌か?」
「えっ!?ううん!!そんなわけないじゃない!!」

「あたしだってスバルが好きよ!!それこそずうっと昔から!!」

言ってしまった…

「えっ!?マジで!?」
「マジよ!」
「でもさっきただの幼馴染みって…今もいろいろ言ってきたし…」
「だって!好きって言ってスバルが困ると思ったんだもん!!」

もうあたしの気持ちは止まらない…

「な、なんで俺が困るんだよ!?」
「だって!スバルは大人の女性が好きなんでしょ!あたしは大人になれないんだもん!永遠に子供のままなのよ!そんなあたしが好きって伝えても眼中にないと思ったんだもん!!ただの幼馴染みから好きって言われても困ると思ったんだもん!!」
「はぁ…」

スバルが困った顔をしている…

「あのさぁエリカ…」
「…なに?」
「俺は、エリカのこと大人だと思ってるぞ!」
「は!?どこが!?あたしのどこが大人なのよ!この小さな小学生みたいな体のあたしがどうやったら大人なのよ!?」
「落ち着けってエリカ!!良く聞けって!!」

どういう…こと?
あたしが…大人?

「そもそも俺が言ってる大人の女性って見た目の事じゃねえぞ!」
「はい?」
「エリカは昔から俺よりもとてもしっかりしていた!俺が失敗してもフォローしてくれたし、悪戯しようとしても止めたりしていた!自分の意見もきちんと言えるし、物事もいっぱい知っている!」
「……!!」
「そんなエリカは…もう立派な大人じゃないか!」

あたしは…大人…

「確かに見た目は小さいかもしれないけど、そんなの関係無い!どんなに体が大きくたって子供な奴は世の中にたくさんいるんだぜ!大人とか子供とか、そんなの外見じゃねえだろ!?」

外見は…関係無い…

「そんな大人のエリカが俺は大好きなんだよ!それに昔約束しただろ?大人になったら結婚しようって」
「あ……覚えてたんだ……」
「あったりまえだろ!あれ、エリカがあの頃から好きだったから言ったんだぜ!」
「えええええ!!!」
じゃあ…あたしが恋するより前からあたしを好きだったって事!?

「まあ…まだ俺は大人じゃないし…そもそも法律でまだ結婚は出来ないけれど…俺はエリカと恋人になりたい!」
「あたしも…あたしも、スバルと恋人になりたい!」
「……へへっ!」
「……はははっ!」

二人で笑いあって……あたし達はお互いに顔を近づけて…

「スバル………んっ……」
「エリカ………んっ……」

唇が触れ合うだけの、キスをした。





「……ん…エリカ……」
「……ん…なにスバル?」

キスの後、急にスバルがあたしを呼び…………

「…………えいっ!」
「きゃ!?えっ!?なに!?」

スバルがベッドの上にあたしを押し倒し……

「なぁ…エリカ…はぁ…俺…なんか変なんだ…」
「ん?ってちょっと!?ちょっとまって!」

息を荒く上げている……顔もほんのり赤い……

「スバル…もしかして…あたしの魔力にやられた…?」
「はぁ……かもな………いままで全く問題なかったのにな………」

スバルの目はギラギラしていた。

「でも……これじゃあ……ただの…変態だよな………」
「…そんな事ないよ。確かにスバルのズボン不自然に膨らんでるけど…スバルはあたしとシたいの?」
「………否定はしない」
そこではっきり言わないのがスバルらしいな…変にあたしの事気にするって言うか……

「じゃあ………いいよ。スバルなら、いいよ!」
「………本当にいいのか?」
「うん!恋人同士でしょ!あたりまえよ。それに、なんか本当に大人になったって感じするじゃん!」
「ははっ、違いないな!!」
「ただ……一つだけ、スバルに言いたい事があるの…」
「……なんだ?」
とても大事な事……あたしがアリスであるが故に言っておきたい事……
自分の種族の事を調べていて知ってしまった……悲しい事実を……

「あのねスバル…アリスって種族は、常に処女の状態になっちゃうんだ…」
「へぇ……」
「だからアリスは、たとえどんなに好きな人と性交をしても、そのことを忘れちゃうんだ…」
「…そうなのか…」
「うん。だからきっと、今から性交してもあたしは忘れちゃう…悲しいけれど、忘れちゃう……」
「……」
「だからさ、スバルには覚えていてほしい。これから先、どんなに時が経って、何回あたしと初めての性交をしても、本当の初めての事を覚えていてほしいんだ!」
「……ああ、わかった。忘れない、忘れるものか!」
「!! ありがとんむっ!!」
ありがとうと言おうとしたらスバルがキスをしてきた…

「んん…ちゅぶ……れる……」

今度は互いの舌を絡める、所謂ディープキス…

「んん〜……ちゅう……チュブ……」

ぎこちない動きだけど……きもちいい……

「んん……ちゅぱ………えへへ♪」

息が苦しくなったから離れた。あたしとスバルの唇には銀色に光る橋がかかっていた。

「スバルの唾液…とってもおいしかった♪」
「俺も……蕩けそうだ……」

じゃあ…そろそろ…

「スバル……あたしの服、脱がして……」
「お、おう…」

スバルがあたしのスカートに手をかけ、一気に下ろした!

「うっわ…下着が濡れてる…」
「えっ!?ぁわわ…//」
自分でも気付かないうちにこんなに……は、恥ずかしいぃ//

「じゃあ…上も…」
「うん………あっ♪」
「あ、わりぃ!痛かったか!?」
「ううん……ピリッときて…気持ち良かった♪」

スバルが服を脱がしている時にあたしの乳首に手が触れた。
その瞬間にピリッときて……つい声を出して…♪

「そ、それならいいけど……」
「うん♪…ねえスバル…もっと触って♪」
「え、おう……意外と柔らかいな………こんな感じか?」
「そう!…んん♪あん♪」
「…よかった…感じてるんだな…」

スバルにおっぱいを撫でて(揉んでじゃないのが悲しいかな…)もらった。
すごく気持ちいい…♪

「ス、スバル…あん♪…そろそろ……下も……ん♪」
「ああ…脱がすぞ……うおっ!!」
「い、いやぁ……//」

今度は下着に手をかけ…一気に下ろしてもらった。
透明な液がいっぱい垂れていって…恥ずかしい//

「ねぇ……スバルも……早く…♪」
「あ、ああ……」
「……わぁ………これがスバルの……おっきぃ……♪」
「え……そ、そうかなぁ…//」

スバルのおちんちん…思っていたよりすごく大きい……それに硬そう……♪
あたしのおまんこに入るかなぁ……

「うん…スバル……きて……あたしのナカに……」
「おう……本当にいいんだな?」
「いいよ………っあ♪」

スバルのおちんちんがあたしのおまんこにあてがわれて……

「いくぞ……うっ、うおぉぉおお!!」
「うん…あん♪……ぁぁああ♪」

ゆっくりとあたしの中に……奥まで入ってきた…!

「はぁ…すごい……キツキツ……」
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「だ、だいじょうぶかエリカ?…痛くないか?」
正直かなり痛い……けど……♪

「す、スバルと繋がった……一つになれた幸せのほうが勝ってて、き、きもちいい……」
「本当か…?血がでてるけど…」
「それが………あたしの初めての証…これから先何度も見るだろうけど…もう見れない初めて…」
「……」
「だから…心配そうな顔しないで♪……スバルのおちんちんが入って…すごく気持ちいいんだから♪」
「そうか……俺も、すごく気持ちいい……」

うれしい……すごくうれしい…!!

「はぁ……スバル……そろそろ…動いても…いいよ…」

大分痛みが引いてきたので、スバルにそう告げた。

「そうか…それじゃあ……うおお!」
「ぁあん♪」
すごい!!あたしの中でスバルのおちんちんが動くだけで、空にとんじゃいそう♪

「はっ、はっ、なんだこれ、気持ち良すぎだろ…油断すると出ちまいそう…!」
「ハッ、す、スバル…む、むねも…おっぱいも……んあんっ♪」
ふにっ!
「あっ、あっ、エリカ…エリカ……!」
スバルがおっぱいを触って……体に電気が走ったみたいにピリピリした♪

にちゃ、ぱしゅっ、ぱふっ…
部屋中に淫らに愛し合っている音が響く。

「やばい!!エリカ……俺、もう…!!」
「いいよスバル!あたしもイきそう!ナカにだして!体にだけでも覚えさせて!!」
すごいっ!あっというまにとんじゃいそう!
スバルのおちんちんもナカで大きくなって…もう……♪

「うっ、くっ……ぅぁあああ!」
「あああ!ふわああああぁぁぁああ!!!!」
スバルのおちんちんがナカで大きくなって……ビクビクってなって……
あついのがナカではじけて……それをあたしの子宮で受け止めて…感じて……
あたしも、イっちゃった…♪



「はぁ……はぁ……すご………」
「はぁ♪……はぁ♪……えへへっ//」

とっても気持ち良かった……
大人の……大人がする愛の確かめかた…




「じゃあ……抜くぞ……」
「うん……あ……」

スバルのおちんちんがおまんこから出た時、ものすごい喪失感に襲われた。
それと同時に……

「なんか……ねむく……なって…き……」
「そうか…おやすみ、エリカ……」
「でも……」
寝ちゃうと、きっと忘れちゃうんだろうな……

「大丈夫…俺は忘れない。いつも、いつまでもな!!」
「うん……ありが……と………じゃ……おやす……………」
「ああ、おやすみ…」

あたしは、意識を闇に投げ出した……………





====================





チュンチュン……チチチチ……

「ふわぁ〜〜〜」

朝、鳥の鳴き声であたしは目が覚めた。

「う〜今日も寒い…」

今日は休みなのでもう一度温い布団の中に潜ろうとして……あれ!!?

「……ってなんであたし寝てたの!?」
おかしい。なにかがおかしい。
確か昨日はスバルと一緒に夕飯を食べて……
そのあと両親が帰ってくるまであたしの部屋でお話ししてて……
スバルがあたしに告白してきて……あたしも告白しちゃって……
そのあとに……キ、キスをして……/////
で、そのあとが……寝た?

「……なんであたし寝てるの………」
はぁぁぁ……

スバルがいるのに寝てしまった自分に思わず溜息が出てしまった。
どうやら夕方の変態の事で疲れてしまい眠くなったのだろう。
しかし、互いに好きだって言った後にこれとは……
スバルは大人って言ってくれたけど、やっぱりあたし子供だな……

「あーあ…いくらなんでもスバルも帰ったよね…しかも呆れながら……はぁ……ん?」
そういえば……そのまま寝たにしては何故かあたしはいつものパジャマ姿をしている……
スバルが来てそのまま夕飯にしたから制服のまま着替えてなかったはずなのに…
それに…確認したら、下着まで変わってる…

「……まさか!?」
スバルが…着替えさせた!?
ってことは……あたしの裸姿を見られた……!!?

「い、いやああぁぁぁ…………/////」
すっごく恥ずかしい…///
それに、ずるい…あたしの裸だけ見るなんて…

「ってそうじゃないや…事の真相をスバルに聞きに行かないと…!!」

あたしはちゃちゃっと着換えて、朝ご飯を食べた後にスバルの家に向かう事にした。



「おはよーお母さん!朝ごはん用意してあ……る………」

朝ご飯を食べるためリビングに急いで行ったら…

「ようエリカ、おはようさん!」
「す、すす、すすすすスバル!!!!」
「ん?どうしたそんな慌てて?」
「ど、どどど、どうしてここにぃ!?」

スバルが家のリビングで朝ご飯の準備をしていた!

「どうしてって…昨日泊まったから」
「ええっ!?あたし寝ちゃったのに!?」
「言ったろ?おじさんかおばさんが帰ってくるまで一緒にいてやるって。二人とも帰りが日付変わるころだったしそのまま泊まってったんだ」
「ホント!?ごめん!!」
「いや別にいいって。あの後じゃあ帰るのも大変だしな……」
あたしが寝ちゃった後でもずっと居てくれたんだ…スバル優しいな……
でも、あの後ってなんだろ?………あ、そうだ!

「ねぇスバル……あたしにパジャマ着せたのってスバル?」
「うん、そうだけど。それがどうかした?」
「ど、どうかしたって…」
着換えさせたのがスバルってことは…やっぱり……!

「あたしの裸、見た?」
「……」

スバルの顔が真っ赤になった。

「見たのか!スバルはあたしの裸を!自分だけ見るなんてズルイぞ!!」
「なんかおかしくないかそれ!?つーか本当に忘れるんだな!」
「なんのこと?」

なにかあたし忘れてるっけ?

「あらあら…朝から惚気話?妬けるわね〜」
「あ!お母さん!」
「あれ?おじさんは?」
「休日出勤よ…今日はずっとあの人と繋がっていようと思ったのにぃ!」
そういえばお父さん見てないな…頑張れお父さん。仕事も、その後も。

「いいわね…あなたたちはどうせこの後でまたセックスするんでしょ?うらやましいわぁ〜」
「ちょっ!おばさん!!」
「ちょっと!お母さん//」
お母さんはまあ朝からよくもそんな恥ずかしい事を……

……ん?『また』?

「またって?」
「あら?あなた達昨日の夜シてたじゃない!玄関までエリカの喘ぎ声聞こえてたわよ♪」
「あ、やっぱりあの時にはもう帰ってきてたんですね…」
「あっばれちゃった♪」
「えっ!?えっ!?」
なに?なんの話?ねぇ!?

「おばさん…エリカが理解できて無いのでこの話はやめましょう…」
「そうね…永遠の純粋少女ってのも悲しいものね…」
「はい?えっ?」
「そうそう、それとスバル君…私の事はお義母さんって呼んでも良いのよ♪」
「……まだおばさんでお願いします。恥ずかしいので」

永遠の純粋少女……やっぱり忘れてる……喘ぎ声……『また』……
……………まさか!?

「もしかして昨日の夜、キスした後に…」
「あ、キスしたのは覚えてるんだ」
「うん。その後あたし寝たんじゃなくて…」
「そうね…二人で大人の階段登っちゃった感じかな?」
「っ/////」

そのまさかか〜〜〜!!

「うわーーー!ホントに!?一切記憶にないんだけど!?」
「……まあ、俺は覚えているけどな!」
「え〜〜〜!?なんかずるい〜〜!!」
「ははっ!落ち着けってエリカ!!」
「落ち着いていられるか〜〜!!」

わいわい、がやがや…………



「そ、それでどうするの?スバルやお母さんが言ってる事が本当なら『また』するの?」

あれから1時間経過。落ち着いて朝ご飯を食べ終わったところだ。

「ん〜〜…それも別にいいけど…今日はせっかくの休みなんだしどっか二人で出かけね?」
「それって…デート?」
「うん。付き合い始めてからの初デート」
「あら〜いいわね〜。行ってきなさいよ!そのままホテルまで…」
「もう、お母さん!…まあいいや。じゃあいこうよ!」

スバルとお出掛けは何度もした事あるけど、デートとなるとすごく新鮮ね!

「そんじゃどこ行こうか?」
「うーん……映画見に行かない?今ちょうど観たいのがあるんだ!」
「そうか!それじゃあ出発するか!おばさん!お邪魔しましたーあとごちそうさまです!」
「ごちそうさま。お母さん、行ってきます!!」
「はいはい、行ってらっしゃい!気をつけて行きなさいよ〜!」








あたしはアリス。
見た目はずっと子供のまま。
好きな人と愛し合っても、忘れてしまう。
大人の愛し方をしても忘れてしまう。
純粋な子供でいるために忘れてしまう。
それでも、愛し合った相手は覚えていてくれる。
ずっと、覚えていてくれる。

そして、その相手があたしを大人と言ってくれた。
大人なあたしを大好きだと言ってくれた。
見た目じゃない、中身は大人だと。
やっとなれた、大人。

大人になりたかったあたしは嬉しかった。
大人になれなかったあたしを、大人にしてくれた。
これからも幸せにいこう
大人になった、あたし達のみちを……

12/01/06 09:08更新 / マイクロミー
戻る 次へ

■作者メッセージ
どうも!マイクロミーです!
今回は現代を舞台にアリスです!どうでしたか?
突然変異で成長が止まるアリスならこういうのもありかなと思ったのですが…

…いやないだろ?アリスなのにロリじゃないなんて許せない?
……ごめんなさい。

何かここは変だぞ?というところがあれば指摘してください。

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33