読切小説
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事務デレ系アヌビスさん

「性交の時間だ。予定通り、魔法測定時間21時より90分間、貴様と私で性交を行う」

薄暗い遺跡の一室でもわかるくらい顔を火照らせて僕の奥さんのビスコさんは命令した。
ビスコさんはアヌビスという種族の魔物娘であり、古代遺跡の守護を行っている。
僕は遺跡調査の際、ビスコさん率いる魔物娘たちに捕らえられ夫にされてしまった。
しかし捕らえられたこの状況に適応してしまった僕は彼女との生活を楽しんでいる。
言葉の扱いは非常に硬いビスコさんだけど、僕への愛情は溢れんばかりに伝えてくれる。

「夕食に性力増強の食材を多用したため射精回数は最低5回を想定している。
 内容は正常位で1回。後背位で3回。騎乗位で1回を予定している。
 全て私の膣内で射精し、子宮内へ流し込むことを厳命する。質問はないか」

早くセックスしたくてたまらないと発情しきったとろけた瞳で僕を見つめてくる。
ビスコさんはすでにパンツをぐしゃぐしゃにして床に水たまりが出来ている。
ふとももをもじもじとさせて、今自分が発言した内容でさらに高ぶってきてしまったらしい。
後ろからが多いなぁ。ビスコさん、相変わらず後ろから突かれるの好きだね。

「……魔物娘は頑丈なため、性交の際に"多少"乱暴に扱うことを許可する」

と、トロ顔でよだれを垂らしそうになりながら尻尾を振りまくるビスコさんにお願いされた。
ビスコさんは少々マゾっ気があり、お尻を叩かれたりガンガン突かれるのを好んでいる。
多少を強調したあたり、今日のビスコさんはかなり被虐的な気分なのだろう。

「本日は貴様の性器への口を使った愛撫、尻穴を使用した性行為は予定していない。
 天に昇っている月の位置や体調の周期からして、本日の私の受精確率は高いと思われる。
 今回は徹底的に膣内射精を行うことにより妊娠の確率を少しでも高めようという計画だ」

顔を真っ赤にさせて、僕に対してビスコさんは妊娠させてと懇願している。
僕の種で受精したくてたまらないらしい。こんな美女から言われるのは男冥利に尽きる。

「五回の性交を行った後、性器を接合したまま休息に移る事とする。
 予定時刻を過ぎた後、私は7時を起床時刻として設定して睡眠を取る。
 しかし貴様には私の肉体を使用した自由な性交を朝7時まで行うことを許可する」

だいたいビスコさんは途中で気絶してしまうんですけど、朝までしたいと言うことですね?

「愛撫に関しては、その量や質を問わないが、可能な限り実行されることを想定している。
 本日の私の感度は平常時の三倍から四倍ほどの敏感さを保っている。
 乳房全体や腹部、耳や尻尾への愛撫は非常に効果的なため活用すること」

服の上からわかるくらいビスコさんの乳首がぴんと立っていて、いじめてと主張している。
自分にマミーの呪いでもかけたのかな?
このようなことをうっかり発言すると不機嫌になるので口には出さない。

「貴様には私を強姦し無理やり孕ませるくらいの気概で当たって欲しい。
 既に知っていると思うが魔物娘の妊娠確率は高いわけではない。
 私は今回の性交で、できうる限りの確実な受精を望んでいる」

そう言ってうるんだ瞳で見つめながらふわふわ肉球でおなかをさするビスコさん。
僕もすでにギンギンの状態でビスコさんに確実に孕んでもらうくらいに注ぎ込むつもりだ。
何度も耳元で孕めって言ってあげよう。ビスコさんは言葉攻めに弱いからな。

「では、時間だ。性交を開始したい」

そう言って、薄暗い部屋のベッドに僕を引っ張り、淫らに誘惑をしてきた。
しゅるしゅると一枚づつ僕とビスコさんは着ている衣服を脱いでいく。
たいして枚数は着ていなかったが、たった数枚が非常にもどかしく感じた。

「ああ、最後に」

両者ともに服を脱いで、今にも交尾を始めようとしたところでビスコさんは言葉を付け加えた。

「キスはいっぱいしてください」

僕はビスコさんの要求通りに、そのやわらかい唇を奪って、そのまま押し倒した。
16/02/13 00:57更新 / うぃすきー

■作者メッセージ
思ったんですよ!
アヌビスさんに管理されてるのって全然悪いことじゃないよね!?
混乱してるアヌビスさんもいいけど、こういう変態的な命令を自分から出すアヌビスさんもいいんじゃないかって!

どうでしょう!?

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