読切小説
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ヘルハウンド子供日記
 春日理雄は、教室で生徒の日記を手にしていた。理雄は教師だが、職員室よりも放課後の誰もいない教室の方を理雄は好んでいる。夕陽の差し込む教室で、生徒の机に腰を掛けながら日記を開いた。
 ゴールデンウィークも終わり、生徒達に課題の日記を提出させていた。今、手にしている日記は、魔犬と呼ばれる魔物娘であるヘルハウンドの生徒の日記だ。黒い獣毛が体を覆い、黒灰色の肌を持つ生徒である。犬の耳と尻尾を元気に動かす姿が可愛らしい生徒だ。
 理雄の勤める学校は、人間と魔物娘の共学である。三年前から魔物娘を受け入れたのだ。生徒だけでは無く、教師の中にも魔物娘はいる。
 魔物娘は、人間とはかなり違っている。容姿、体のつくり、考え方、生活習慣など、人間である理雄には理解に苦しむ事は多い。生徒の日記を読む事は、生徒の教育目的だけでは無く、生徒とその親を理解する事も目的だ。
 理雄は、ゴールデンウィークの所を読む前に、その二日前の所を読み始めた。


4月27日 晴れ
 今日、学校でかけっこをしました。私は一番でした。シュエランちゃんを追いこすことができたのです。シュエランちゃんはトラのまものなのに、私のほうが早かったのです。
 お父さんとお母さんに言ったら「えらいぞ、ルイーズ」とほめてくれました。お父さんとお母さんは、私の体中をなめてくれました。
 その後、お父さんはお母さんの、お母さんはお父さんの体中をなめました。

4月28日 晴れのちくもり
 今日は、お父さんと二人で晩ごはんを食べました。お母さんはおまわりさんなので、ときどき帰るのがおそくなるのです。
 晩ごはんは、ハンバーグです。私もお母さんも、ハンバーグが大好きです。いっしょに食べたかったです。
 9時ころに、お母さんが帰ってきました。お母さんは「つかれたぞ、お前らをだかせろ」と言って、私をだきしめながらゆかを転げ回ります。ちょっといたかったです。
 つぎに、お母さんはお父さんにだきついてゆかを転げ回りました。二人とも、ゴロゴロ転げ回りました。転げ回りながら、お父さんはお母さんの、お母さんはお父さんの体をもんでいました。


 理雄は、苦笑しながら日記から目を離した。魔物娘の家族は、スキンシップが激しい。中には、子供の前で男女の愛情表現を始める親もいる。
 夫婦が子供の前で体中を舐める事はやりすぎだろと、理雄は首を振る。
 理雄は、肝心な部分であるゴールデンウィーク中の日記を読み始めた。


4月29日 晴れ
 今日は、お父さんとお母さんは休みです。ほね休みだと言って、二人ともゴロゴロしています。
 でも、午後になると私と遊んでくれました。私といっしょにゲームをしたり、プロレスごっこをしてくれました。
 だけど、とちゅうからお父さんとお母さんは取っ組みあいを始めました。お母さんはお父さんの服を脱がして、自分もはだかになりました。
 お母さんは、お父さんのおちんちんをなめたり、むねではさんだりしました。その後、お母さんはお父さんの上に乗って、こしを動かしていました。

4月30日 晴れ
 今日は、お母さんは仕事に行っています。お母さんは、おまわりさんだから人が休んでいる日でも出なくてはいけないのです。
 でも、お父さんは休みなので、いっしょにお買い物に行きました。お父さんは、前からほしかったスニーカーを買ってくれました。私の足に合うスニーカーは少ないのですが、今日行ったお店にはありました。青色と白色がまじったかっこいいスニーカーです。
 家に帰ると、「うがいをしなさい」とお父さんに言われました。私がうがいをした水を飲んでしまうと、「うがいをした水は飲んじゃだめだよ」とお父さんにおこられました。
 だけど、お母さんはうがいをした水を飲んでいます。お母さんは、お父さんのおちんちんから出る白い水でうがいします。ガラガラ、ブクブクすると、そのままゴックンと飲んでしまいます。
 なんで私は飲んじゃだめなのかわかりません。そういえば、私のうがいする水は、水道の水です。お父さんのおちんちんから出る水では、うがいをさせてくれません。なんでだろう?

5月1日 晴れ
 今日は、お父さんとお母さんといっしょに、ドライブに行きました。山や森の中を通る道を走りました。青い空の下に緑が広がってすごくきれいです。
 野原につくと車を止めて、サンドイッチを食べました。そのあと、お父さんやお母さんと追いかけっこをしました。
 私がつかれて休んでいると、お父さんとお母さんは車のかげではだかになりました。そのまま、四つんばいになっているお母さんのおしりに、お父さんはおちんちんを入れました。
 家に帰ると、3人でおふろに入りました。お父さんとお母さんは、私の体をあらってくれました。
 お母さんは、自分の体に石けんをつけると、お父さんの体に自分の体をつけてあらい始めました。お母さんは、お父さんのおちんちんや足におっぱいをつけてあらいました。お父さんは、気持ちよさそうな顔をしていました。
 私もやろうとすると、「これはお母さんだけやっていいんだ。お前はダメだ」とお母さんにおこられました。なんでダメなんだろう?


 理雄は頭を抱えていた。夫婦の性生活を子供に見せてどうするんだ!しかも、かなり変な性行為もしている。
 理雄は、人間と魔物の違いについて思い知らされる。このヘルハウンドの生徒ルイーズの家だけでは無い。生徒の日記を読むと、子供の前でセックスを始める夫婦がクラスに何組かいる。ルイーズの両親が一番露骨だ。
 人間と魔物は違う。性意識も違う。人間の性意識を魔物に押し付けない方が良い。そう、理雄は自分に言い聞かせ、日記を読み続けた。


5月2日 晴れ
 今日も、お父さんとお母さんとドライブに行きました。今日は、海ぞいをドライブしました。
 海は広いし、天気は良くてすごく気持ちがよかったです。お母さんは、はしゃいでしっぽをブンブンふっていました。私もふっていました。「車の中でしっぽをふるのは止めなさい」とお父さんにおこられましたが、うれしくてしかたがなかったのです。
 海岸で車をおりて、ホットドッグとハンバーガーを食べました。ご飯のあとは追いかけっこをしました。やっぱり走るのは楽しいです。
 私がつかれて休んでいると、お父さんとお母さんは服をぬぎました。昨日のようにお母さんは四つんばいになり、お父さんは後ろからお母さんの中におちんちんを入れました。お父さんとお母さんは、おちんちんを入れたまま海岸を走り回りました。お母さんは、よだれをたらしながらワンワン鳴いていました。

5月3日 くもり
 今日は、お母さんはお仕事に行っています。おまわりさんのお仕事は、人が休む時にいそがしいそうです。お母さんがお仕事に行かないと、他のおまわりさんが休めないそうです。
 お父さんはお仕事が休みなので、今日はお父さんとゲームをしていました。
 お母さんは、私たちが晩ごはんを食べている時に帰ってきました。お母さんは私をだきしめると、毛の生えた手で私のかみをワシャワシャかきまわしました。そのあとで、お父さんの作ったスパゲティーをズルズル食べていました。
 お母さんはごはんを食べ終わると、服をぬいですっぽんぽんになりました。そしてお父さんの服をぬがしてしまいました。そのままお父さんをだきしめてキスをしました。
 キスを終えると、お父さんのおちんちんに飛びついて、顔をすりつけました。でも、お父さんが「待て」と言うと、お母さんは「クゥ〜ン」と鳴いておちんちんから顔をはなしました。
 お父さんは、おちんちんをお母さんのはなの上に置きました。お母さんは、お父さんの言いつけを守って動きません。でも、お母さんは、はなをフンフン鳴らしていました。こしをモゾモゾ動かしていました。お母さんは、切なそうな顔をして、「ウ〜」と鳴いていました。
 お父さんが「いいぞ」と言うと、お母さんはお父さんのおちんちんを口に入れました。そしてジュポジュポ音を立ててなめました。お父さんは、「はしたないぞ」と言っておちんちんをお母さんの口から出しました。そして、お母さんの顔をおちんちんでたたきました。
 お母さんは「ガルル」とうなって、おちんちんを口いっぱいに入れました。
 その後は、お父さんが上になったり、お母さんが上になったりして、部屋中を転げ回っていました。

5月4日 くもり
 今日は、町内の人とのこんだん会がありました。町内にはまもの娘がたくさん住んでいます。公民館に、まもの娘とその家族が集まって、ごはんをいっしょに食べるのです。
 大人と子供は別々の部屋になりました。大人はお酒を飲むからだそうです。ときどき、大人の人が子供の様子を見にきました。
 私は、アンジェラちゃんと遊んでいました。アンジェラちゃんはワーウフルだから、私と遊ぶことが多いのです。
 そこへサキュバスのセリーヌちゃんがきました。お父さんやお母さんたちがおもしろいことをしていると言うのです。それで私たちは、大人の部屋をのぞきこみました。
 お父さんやお母さんたちは、みんなはだかでした。だき合いながら、おどったり転げ回ったりしていました。天井から逆さにぶら下がりながらだき合っている人もいました。空中に浮かびながらだき合っている人もいました。
 一番すごかったのは、私のお父さんとお母さんです。お父さんはお母さんにおちんちんを入れると、お母さんをだき上げてブンブンふり回しました。そしたら今度は、お母さんがお父さんをだき上げてブンブンふり回しました。
 お母さんは、ワンワン、キャンキャンすごい声を出していました。

5月5日 くもりのち晴れ
 今日はこどもの日です。お父さんとお母さんは、私をいわってくれました。そしてすごいプレゼントをくれたのです。私にマウンテンバイクを買ってくれたのです。赤い色の、かっこいいマウンテンバイクです。
 さっそく乗ってみましたが、すいすいと前に進んでいきます。どこまでも行けそうです。
 お父さんとお母さんの所に、マウンテンバイクがすごいことを話しに行きました。そしたらお父さんとお母さんは、おたがいにプレゼントをしていました。見せてもらうと赤いくびわが二つです。そして、いくつものむらさき色の球がつながった物が二つです。なんでも、お父さんたちのおもちゃだそうです。
 夜になると、お父さんとお母さんはおもちゃで遊びました。二人はくびわをつけ、くさりでつなぎ合いました。そしておしりに玉のつながったおもちゃを入れ合いました。そしてお父さんは、おちんちんをお母さんの中にいれました。
 お父さんとお母さんがこしを動かすたびに、おしりに入れてあるむらさき色のおもちゃがブンブン動きました。


 理雄は、机の上に突っ伏していた。日記の内容に頭をやられていた。
 あんたらいったい何をやっているんだ、このド変態ども!しかもそれを子供に見せつけるとは、頭が湧いているのか!恥知らずどころじゃねえぞ!理雄は、喚き散らしたくなった。
 魔物と人間は違う。それは分かる。性意識も違う。そうだろう。人間の常識は通用しない。それも仕方がない面もある。
 だが、これはそう言うレベルを通り越しているだろうが!
 理雄は、呻き声を上げながら机に突っ伏し続けた。

 理雄の肩に柔らかい手が置かれた。人間の手とは違い、獣のような感触のある手だ。
「こんな所で何をしている?」
 聞きなれた低い女の声だ。
「ブリジットか」
 理雄は、妻の名を呼んだ。
 ブリジットと呼ばれた女は、人間離れした姿をしていた。黒灰色の肌をしており、理雄の肩に乗せている手は黒い獣毛で覆われている。黒い獣毛で覆われた耳は犬の耳に似ており、尻からは犬のような尻尾が生えている。理雄を見つめる目は深紅色だ。
 ブリジットは、ルイーズと同じくヘルハウンドだ。彼女は魔物娘の教師として、夫である理雄と一緒に学校で働いている。
「人間の親と魔物娘の親は違うと再確認していたんだ」
 理雄は頭を上げて、苦笑しながら言った。首をかしげるブリジットに、理雄は生徒の日記を見せる。
 ブリジットは、日記を読むと吹き出した。そのまま声を上げて笑い続ける。
「なるほど、理雄が頭を抱える訳だ」
 ブリジットは楽しげに言う。
「人間の親なら問題あるが、魔物娘の親としては問題ないんだろ?俺としては、子供にこんな日記を書かせるなと親に言いたいところだ」
 理雄は、苦笑いしながら言う。
「止めとけよ、これはこれで親の教育の一つさ。それに仲の良い一家である事は確かだ」
 ブリジットは宥める様に言う。
「確かに仲は良いだろうさ。結構な事だ」
 理雄は、皮肉を込めて吐き捨てる。
 ブリジットは、静かな眼差しで理雄を見つめる。
「魔物娘が入る前の学校と、魔物娘が入った後の学校は、どちらがいいと思う?」
 理雄は沈黙する。静まり返った教室に、校庭で部活に励む生徒の声が聞こえてくる。
「魔物娘が入った後の学校がいいさ。それは間違いない」
 理雄は断言する。魔物娘が入る前の学校は、対立が渦巻いていた。教師、生徒、親が敵意と憎悪を募らせていた。教育の場は、露骨に権力が働く場だ。対立は必然的な事かもしれない。
 だが、魔物娘は違った。権力を用いる事は人間と変わらないが、人間よりは穏当なやり方をする。三年前に、理雄の勤める学校に魔物娘の生徒と教師を入れる事が始まった。その後は、学校内で渦巻いていた対立は、次第に消えていった。
 魔物娘の入学が始まる前後には、賛成派と反対派が激しく対立した。理雄は賛成派になった。学校内の対立にうんざりし、魔物娘に賭けてみたのだ。賭けは成功したと、理雄は確信している。
 ブリジットは、理雄を抱き締めた。ブリジットの体は筋肉質で硬いが、同時に女らしい柔らかさもある。ブリジットの体は、日向で遊ぶ犬の様な健康的な匂いがする。理雄は、ブリジットの感触と匂いに包まれ、安らかな気持ちになっていく。
「ならいいさ」
 ブリジットは、理雄の耳元でささやく。理雄にとって、魔物娘が学校に入って来た事で変わった事はもう一つある。教師として入って来たブリジットと結婚した事だ。この点では、理雄は予想外の成功をした。自他とも認める結婚とは縁のない男である理雄が、結婚できたのだ。
 ブリジットは、理雄の股間を愛撫する。理雄のネクタイを外し、シャツのボタンを外していく。
「おい、こんな所でやるのか?」
 理雄の言葉に、ブリジットは微笑みながら答える。
「日記を読んでいたら、あたしもやりたくなってきた」
 ブリジットは、理雄のむき出しになった肌に鼻をこすり付け、匂いを嗅ぐ。舌を這わせて味わう。
「やっぱりお前はいい匂いがする。味もたまらねえ」
 ブリジットは、理雄の肌を味わっていく。理雄のスラックスを脱がし、トランクスを下ろす。ブリジットは理雄の股間に顔を埋め、ペニスに鼻をこすり付ける。
「ここの臭いが、一番いい臭いだ。味も一番いい」
 ブリジットは、理雄のペニスに舌を這わせる。理雄の勃起したペニスにまんべんなく唾液を塗り込む。
 ブリジットはシャツのボタンを外し、紫色のブラジャーを引き上げた。黒灰色の豊かな胸が露わとなる。ブリジットは、濡れ光る理雄のペニスを胸の谷間に挟み込んだ。胸の谷間から顔を出す亀頭に、舌を這わせて唾液を垂らす。そして彫りの深い整った顔に欲情を浮かべて、理雄を見上げた。
 理雄は、ブリジットの顔を見下ろしながら苦笑する。学校でセックスをするとは、俺もルイーズの親を責める事は出来ないな。
 魔物娘が入って来て楽しくなった。それは間違いない。理雄は、ブリジットが与える快楽に溺れながらそう思った。

 魔物娘が学校に入って来て楽しくなった。それは間違いない。だが、楽しいとばかり言っていられない。
 生徒の親による授業参観があり、魔物娘達の親の前で理雄は授業をしていた。ブリジットも一緒に授業をしている。授業内容は性教育だ。
「さあ、始めようか」
 ブリジットは、舌なめずりをしている。ブリジットは裸になっている。
「待て、本気でやるつもりか?」
 理雄は後退る。
「何言っているんだ。子供にセックスを教える事は、立派な教育だろ。あたし達が、体を張って教えるんだよ」
 理雄は、脂汗を流しながら後退りし続ける。魔物娘の生徒と親は、熱っぽい目で理雄とブリジットを見つめている。
 理雄は壁まで追い詰められ、ブリジットに抱きすくめられる。
「さあ、教育の始まりだ!」
 ブリジットは、高らかに宣言した。

 理雄とブリジットは、生徒と親の前で性の実演をした。フェラチオ、パイズリ、クンニ、シックスナイン等の前技をたっぷりと実演して見せた。その後で、正常位、後背位、騎乗位、対面座位、駅弁等を実演した。
 魔物娘の親達は、理雄とブリジットの教育を絶賛したそうである。
15/05/04 21:19更新 / 鬼畜軍曹

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