連載小説
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66 人生のターニングゾーン
デモンスタワーを後にしてから、俺たちはこの二日間…大したイベントも無くのんびりとこの草原を歩いていたんだ…
凄くのんびりとした雰囲気の草原だから、時間の流れが過ぎ去るのをとても遅く感じるぜ…
既に時間帯は夕方…昼間に一回休憩してからノンストップで歩き続ける作業さ!しかも、一切会話なし…今まで、しつこいように言って来たけど…会話なしだったんだよ!!
本当は…俺だって会話がしたいんだよ!!分かりやすくいうと…構って欲しいんだ!!だって、だってさ…
なんて思ってはいたが…か、勘違いするなよ!?嘘なんだからな!?
そして、そう思いながらしばらく歩いていると、少し先の方に若干だが、黒い壁のようなものが見えたんだ!!
…おぉ…ついについたのか…メガロス帝国!!

「……あそこね…あそこにサリィが…ようやく助けてあげることが出来る…皆、今日はこの場所にデメトリオの宿屋を展開して、明日から攻め入るわよ?」
「了解ですリーダー!!」

リーネがメリィにそう答えている間…俺はメガロス帝国の方を見ていたんだ!
あ、あそこが…人生の終着点と呼ばれている町…かぁ…
どうでもいいことなんだけど、あそこの部分には霧が発生しているんだな…
その霧のおかげで、不気味なイメージが増幅されるぜ…
なんて思っていると…すぐに俺の宿屋が展開されたので、俺はマイ宿屋に戻ったんだ…メリィのことだから…朝早くに行くんだろうしな?

で、宿屋に戻ってからレベッカが作ってきたサラダを食べて風呂から出た時なんだが…メリィが俺の大切な物入れをあさってたんだよ!!
…い、いくらメリィでも、人の持ち物を勝手に漁るってのはよくないと思うぞ!?

「メリィ…それはやめて貰えませんか?さすがにそれはダメですって!な?」
「……デメトリオだったらいいでしょ?」

……むっ…前から思っていたんだが…毎回毎回、デメトリオだからいいってメリィは言うよな?でもさ…それってなんだかおかしくないか?
だ、だってさぁ…フェアじゃないぞ!?くっ…今日こそは言ってやる!!
『よくないですよ!!』ってな!?

「め、メリィ…さすがに俺にもだな…見られたら困るものとかもあるから…」
「黙りなさい!!所詮…私達がいなかったら何も出来なかったくせに…生意気ねぇ?あなたは黙って、言うことだけ聞いていればいいのよ…わかった?」

………もう限界だ……
さすがに、俺はメリィのことが怖くて仕方が無かったから今まで耐えて来たけど…今回はむかついた!!
誰が、『何も出来なかったくせに』だよ!?
俺だって…少しでも実力があれば、少しはモンスターラグーンのメンバーの役にもたてたんだ!!
好きで何も出来なかった訳じゃないんだよ!!

「何も出来なかったっていうけど…俺だって、才能が欲しかったよ!!生まれた時はあまりそんな事は考えていなかったけど、大きくなるにつれて次第にそう思ってきた!!メリィ…俺だって…俺だってなぁ…好きで何も出来なかった訳じゃない!!」
「それは、あなたの努力が足りなかったからでしょ?私には関係ないわ…あなたが何もできなかったのはあなたのせいよ?」
「ど…努力が常に報われるなんて思わないでくれよ!!世の中の人間全員が、努力で上手くいく訳じゃないんだ!!俺のせいで何も出来なかった訳じゃない!これは…神様だよ!!神様のせいで…」
「…そんな事を言っているようでは、あなたは一生そのままね…サリィも、こんな男のどこがいいのか…」
「さ、サリィは関係ないだろ!!それに、メリィは毎回毎回サリィの為に動いているように見えたけど…少しは人生をゆっくりと過ごすべきだ!!」
「……もういいかしら?私はデメトリオに付き合っている時間は無いのよ」

そう言いながら、メリィはそっと俺の部屋から出て行ったんだが…
く、くそ…何だよ…お、おれだって…俺だって好きでこんな弱く…なったわけじゃないのに…

「うぅっ…ひっくっ…うわあぁぁぁぁぁっ!!」

俺は思わず自分が虚しくなり、布団の中にもぐりこんでから枕を抱きながら思いっきり泣いたんだ…
そして、泣きつかれた俺は自分でも気がつかない間に眠っていたんだ…

そして…俺は不意にトイレに行きたくなって目を覚ましたんだが…
時間は夜の3:18分をさしている…かぁ…
俺はトイレで用をたしながら、メリィと若干だが口論した時のことを思い出していたんだ…
な、なんで俺が…あんなに言われないといけないんだ…?

そうだよ!!なんで俺が…決めた…俺は、この宿屋を出て行く!!今から!
……親父や母さんが頑張って経営してきた宿屋を手放すというのはつらい…
だが…俺の人生は俺が決めるべきなんだ!!そして…自分で人生を決めたらきっと強くなれるんだよ!!
………それに、よく考えたら俺はモンスターラグーンのメンバー達からしたら足かせにしかなっていなかった…
だったら、俺はいないほうが全員の役に立つじゃないか!
そう思った俺は、衝動的に宿屋を飛び出したんだよ!!
あっ…ちゃんと、武器と大切なものを入れているポーチはもっているからな?

さぁて…外に出てしばらく…俺はただ北に向かっていたんだが…
そうだな…辺りは真っ暗だし、適当にうろつくのは危険…だよなぁ…
なんて思いながら歩いていると、俺は灯りがともっている大きな壁を進行先に見つけたんだよ!!
あ…あれは…メガロス帝国の…
そうだな…確か、メガロス帝国は人生の終着点…墓場なんだろ?
だったら、そこにいるのがふさわしい気がするなぁ…

そして、しばらく歩き続けた俺は…メガロス帝国の領土を囲っている壁のところに来たんだよ…
いやぁ…ここまで安全にこれたってのは意外だったが…やっぱり、こんな時間には開けてくれないかな…?
なんて思いつつ、ボタンを押した時だったんだ!!
変な機械音と共に、赤い色のレーザー光線が俺をスキャン…?し始めたんだよ!
な…何なんだよ…!?あのレーザーは…

そしてしばらくした時、いきなり音も立てずに壁が開いたんだよ!!
そして、そこにいたのは寝癖をつけた青年で…凄く眠そうな表情でこう言ってきたんだ…

「ふぁぁ〜…あっ…どうも、えっと…旅の方ですね?早速王様のところに案内しますから、ついて来てください」
「あっ…お願いします…」

あ…あれぇ〜?メガロス帝国の兵士が攻めて来たときのイメージとは全然違うんだが…?
なんていうか…落ち着いている感じ?ま…まぁ…いいんだけどさ…?

そうして俺は、王様がいるっていわれる王の城っぽい所まで連れて行かれたんだよ!!でも…でもな?そんなに俺は歩くことは無かったんだよ!!
兵士の人いわく…ワープテレポーテーションシステムっていうらしいよ?
で…そのワープテレポーテーションシステムとやらを使用したことにより、俺は気がつくと…結構遠くの方にあったはずの城の中にいたんだよ!
す、凄いな…あれが、最新鋭の科学技術なのか…?

「えっと…王様〜?起きてます?入りますよ〜?」
「あっ…入って入って〜!!開いてるからさ〜!!」
「了解…じゃあ、早速どうぞ…こちらです!」

そう、俺は遂に王様と会うことが出来たんだよ!!
は、果たして…フェルス興国をいきなり襲撃して男だけを拉致っていった王様とは…どんな人物なんだ!?
なんて思いながら王様の方を見たんだが…

「あっはっはっは…!!やっぱり面白いなぁ…絶対戦士タダバルサン!!あっ…客人かい?もっと入れって!!お菓子食べる?」
「王様…連れてきたんで、俺はまた兵舎で寝ますよ?いいですよね?」
「OK!!お疲れ!!あっ…そうだ…君の上司に貸してたDVD…あれ、第二期入ったから今度貸すって言っておいてくれ!!後、少しならそこに積んであるお菓子持って行ってもいいぞ〜?あっ、チョコ類は勘弁な?在庫が少なくなってきているから…」
「じゃあ…このチップスをいただいて行きますから…後、王様…部屋の掃除しておいてくださいよ?」
「わかってるって!!今いいところだからさ…一気放送を見終わったらやるよ!」

………お、王様がソファの上に座ってテレビを暗い部屋の中で見ながらお菓子を食べて大笑いしているだと!?
し、しかも…兵士はそんな王様に対して嫌気がさした言い方もせず、普通に対処して去っていった…!?
こ、ここが人生の終着点だというのか…?
なんていうか…思っていたことと何か違うんだが…
なんて思いながら王様を見ていると、王様が見ていたテレビが終わったんだよ!そして、王様が変なものを持ってテレビに向けると、王様が口元に青海苔をつけながら歩いてきたんだよ!!

「旅の人だろ?いやぁ…最近はほとんど来なくてさぁ…でも、来てくれた人は歓迎するよ?しかも、この国の機構障壁をくぐりぬけたということは、君は独り身…または、奥さんと別れたって事になるしな?つまり、俺達と同類さ!」
「……今回は、フェルス興国からつれてきた男性たちのことも気になったりしてきたんですが…?」

なんて…俺が本来ここに来るときに思っていたことを聞いてみたんだが…
だ、だってさ…初めって会話をミスったら後に響くんだぜ?

「……あぁ〜…彼らかい?彼らなら、中央橋を修理して貰った後に帰ってもらったよ?彼らの建築技術は凄くてさ…凄く高い自給で雇ったんだぜ?おかげで国の資金がどれだけダメージを受けたか…まぁ、いい仕事してくれたからいいんだけどね?聞いてないのか?」
「……えっと、そうだったんですか…攻めて来た時、少々手荒だったので酷い目に会っているのかと…」
「…あいつら…無理やり連れてきたのかよ…ちゃんと承認をもらってからにしろって言って送り出したのに…まぁいい…とにかく、今は無事ですよ?今頃、兵士達とトランプでもしながらフェルス興国に戻っているところじゃないかな?」

………ま、まさか…兵士の独断であんな手荒な真似をしたのか…!?
俺はてっきり国が絡んでいるものだと思ったんだが…
多分…メリィたちはこの事実を知らないだろうな…
……いや、どうせ明日来るんだろうから、その時に話せばいいかな…?
…メリィといったら、サリィは一体どうなったんだ?確か…一緒につれて行かれたはずなんだが…聞いてみるかな?

「な、なぁ…少し聞きたいんだけど…無理やりつれてこられた魔物娘達はどうなっているんだ?やっぱり酷い目に会っていたりするのか?」
「…はぁ?無理やり…?無理やりだと?」
「…うん、だって凄い強引につれていかれたっていろんな残された人が言ってた…」
「あ…あいつら……風土病の解決ワクチンを作るのに、少々魔物娘たちの血液が欲しいからって頼み込んでつれてきたっていっていたのに……何、雑にやっているんだよ…だから、二回目の遠出の時に飛空挺ごとロストするんじゃないかよ…あっ…ちゃんと丁重におもてなししてますよ?…一日に3k分の焼肉を平らげるゆるふわ系の魔物娘や、一日20ℓものお酒を飲む魔物娘とか…しかも、温度の変化が嫌だからって冷房がんがんかけたりとかして…おかげで一日に金貨3枚ずつ国の金庫からお金が……まぁ、いいんですけどね?あぁ…性行為は行っていないから、安心してもいいですよ?俺達…兵士と部隊長クラス意外は、全員女性に酷い目に会わされた友ばかりですから…」

……け、結構いろいろな思いや行き違いがあったんだなぁ…
でもまぁ……サリィや他の魔物娘達が酷い目に会わされていないって聞いて、正直にいえばほっとしたぜ…
…結構、いい国じゃないか…
なんて俺が思っていると、何人かが部屋に入ってきたんだよ!!
…誰だ?あの人たちは…?

「よぉっ!!呼んだか?結構夜遅いんだけどなー…ま、いいぜ!!」
「…大きい声で叫ばないでくれませんかテスタロス?馬鹿みたいに…」
「なんだとぉっ!?メビウス…てめぇ…何クールぶってんだよ!!」
「…暑苦しいって言っているんですよ…まったく…」

なんて言い合っている、赤い髪の毛の元気そうな男と、皮肉った話し方をする髪の毛が長い水色の髪の男…
ふ、二人は仲が悪いのかなぁ…ま、まぁ…いいんだけどさぁ…
なんて思っていると、他にもいろいろなタイプの男性がいるって事が分かったんだよ!!

「ザボルグさぁ…昨日のアニメ、どうだと思った?」
「……ちょっと…残念だ…ライザーは…どう思った…?」
「俺的には結構よかったからなぁ…まっ、作品ってのは人の感じ方で違うってもんかな?」
「……そうだな…」

なんて話し合っている、静かな雰囲気の奴と…元気な奴…
なんていうか…いろいろなタイプの奴がいるなぁ…
なんて思っていると、さらに4人入ってきたんだよ!!
い、一体…何人来るんだよ…?
なんて思いつつ見ていたが、どうやらこれで全員のようだなぁ…

「…よぉ!俺はガイウスって言うんだ!よろしく!!」
「僕はクラウィスっていうんだ…怪我をしたら、僕の医療で直してあげますから、無茶はしないでくださいね?」
「ディルグ様だ!!気を楽にして話しかけてくれてもいいぜ?よろしく!」

なんていいながら、俺の肩を叩いてくれたんだ…
そして、一番最後に歩いてきたのはなんていうか…何も考えていないような雰囲気の男だったんだよ!!
ふ、雰囲気が…アルフォンスに似ているだと…!?

「よろしく!!俺はナッカーサー=グラ=トーフェルニス=シエストラ=ガラハードっていうんだ…長いから、ナッカーサーでいいぜ?」
「えっと…俺はデメトリオ=スタンダートっていいます…よろしく」

で、全員と一応顔あわせをした後、王様が話しかけてきたんだよ!

「デメトリオは…一体なんでここに来たんだ?ただ、あの時教えてくれた理由だけじゃないんだろ?」
「……自分の価値観を見つけることが出来る所に行こうとも思って…で、一緒に旅をしてきた奴らとも別れてここに来たんだけど…」
「…なら、俺たちの国にでも住めばいいじゃないか!!歓迎するぜ?ここなら、どれだけ自分が惨めでも、多くの独り身の仲間がいるからな!!それとも…やっぱりその一緒に旅をしてきた奴らが忘れられないのか?」
「ま…まさか!!あんな胸も全然ないし、シスコンだし…あんなリーダーのところにはこれ以上…いたくないさ!!自分の弱さを実感するだけだし!!」
「へぇ〜…胸ないのか…まぁ、いいんだけどな?それにしても…胸が…くっくっく…」

〜〜デメトリオがさっきの台詞を言う少し前〜〜

さぁて…デメトリオもそろそろ寝たじゃろうし…わしの好きな搾取タイムじゃな…!!最近はデメトリオの奴から搾っていなかったからのぉ…
などと思いながら、今までと同じようにデメトリオの部屋のタンスの裏から侵入したのじゃ…
じゃが、本来なら普通に眠っているはずのデメトリオの姿はベッドの上になかったのじゃ!!
……もう起きたのか?じゃが、あやつの起きる時間は朝の5時以降のはずじゃし…まさか!?
わしは嫌な予感がしつつ、研究施設に戻ってある装置の所に行ったのじゃ!
メリィに頼んで、デメトリオの大事にしているポーチの中に仕込んだ発信機の電波を受け取る機械なのじゃが…や、やはり…
わしの嫌な予感は当たっておった…なんと、デメトリオがこの宿屋内におらず、一人でメガロス帝国があるであろう場所に行っているのじゃ!!
メリィと喧嘩しておったようじゃし…まさか、デメトリオの奴が娘を置いて行くとは…と、とにかくメリィにこのことを報告しなければ…!!
わしはそう思い、すぐにメリィのところに行ったのだった…


ゾーネが呼びに来てから、すぐに私はみんなをロビーに集めたのよ…
いきなり、目線が私…メリィ視点に変わったことに驚いた人もいるかも知れないけど、スルーして頂戴…
他のメンバー達は夜遅くに起こされて、朝メンバーはちょっと眠そうだ…
まぁ、夜メンバーは機嫌よかったんだけどね?
で…ゾーネが言うには、デメトリオがこの宿屋から逃げたとか…
た、確かにあの時は少し言い過ぎたかも知れないけど…私はデメトリオに少し悔しいから努力して強くなるって気になって欲しくてきつくいったのに…
どうして…分かってくれないのかしら?
なんて思ってみんなに椅子に座るように指示していると、ゾーネが小さな機械を持ってきたのよ…

「これは…デメトリオのポーチの中に仕込んだ発信機の盗聴器部分を聞き取る機械なのじゃ…これで、デメトリオの会話が盗聴できるのじゃ!!これで、あやつがなぜここから一人逃げたのかがわかるはずじゃ…」

なんていいながらゾーネはボタンを押したんだけど…
本当に、この機械役に立つのかしら…?
他のメンバーもそう思っているようだけど…ま、まぁいいわ…
そして…聞こえてきた声に耳を澄ましたんだけど…

『…なら、俺たちの国にでも住めばいいじゃないか!!歓迎するぜ?ここなら、どれだけ自分が惨めでも、多くの独り身の仲間がいるからな!!それとも…やっぱりその一緒に旅をしてきた奴らが忘れられないのか?』

……だ、誰かしら?この声は…?
…まさか、メガロス帝国関係者……デメトリオがなんでメガロス帝国の連中と…?
なんて思っていると、すぐにデメトリオの声が聞こえてきたんだけど…
私はすぐにその盗聴器を聞き取る機械をテーブルから取り上げたの…
なんでかって?当然…むかついたからよ!!だって…

『ま…まさか!!あんな胸も全然ないし、シスコンだし…あんなリーダーのところにはこれ以上…いたくないさ!!自分の弱さを実感するだけだし!!』

って言ったのよ!?だ、誰がシスコンで胸が全然無いよ!?
何なのあいつは!?馬鹿なの!?私の胸は…
そう言いながら、私は自分の胸を見たんだけど…
と、飛びやすさと運動能力の向上の為にわざと…わざと大きくしてないだけなのよ!!
で…デメトリオめ…私がいないとあんなに偉そうに……ゆ、許せないわ…
思えば思うほど怒りがこみ上げてくる……ぜ、絶対に許さない!!
私を怒らせたこと…後悔させてやる…!!

『へぇ〜…胸ないのか…まぁ、いいんだけどな?それにしても…胸が…くっくっく…』

ま、まだ言うかーー!!くぅ〜〜…め、メガロス帝国ぅぅ…サリィをさらっただけでも大罪なのに…
そう思いながら、私は思いっきりその盗聴器を握りつぶしつつ、破片を床に投げ捨てた

「ふわぁっ!?わ、わしの…わしの研究成果がぁ……そ、そんにゃぁ〜〜…がくぅっ…」

なんてゾーネは言っているけど、私はゾーネの方を振り向くこともなく…メンバーの方を振り向きつつ私はあることを決意した…
デメトリオだけを後悔させるんじゃ全然足りないから…メガロス帝国を潰す!
そして、さっき調子に乗って含み笑いをしたことを後悔させる!!

「皆…メガロス帝国を徹底的に…潰す!!今から三日間の間に、格地域に行っているモンスターラグーンのメンバーを全員収集しなさい…私は、協力してくれそうなあてがあるから…そこに話を通しに行くわ…いいわね?三日だからね?」
「で…でも、さすがにそこまではしなくてもいいんじゃないですか?リーダー?」
「……あなた、夫が欲しいんでしょ?メガロス帝国は独り身の男性のみが存在する国って盗聴器で聞いたでしょ?なら、好きな男を自分のものに出来るチャンスがあるのよ……メガロス帝国を私達が潰せば、みんなは捕虜的な感じで夫を獲得できる…わかった?」
「お…おぉーー!!さ、さすがはリーダーです!!」
「よし…みんな納得したわね……メガロス帝国を三日後に…陥落させるためにみんな頑張りなさい!!」
「おぉーー!!」

12/07/12 20:29更新 / デメトリオン
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■作者メッセージ
どうも!!

遂に…遂にメガロス帝国激闘編が始まろうとしています!!
そして…デメトリオがまさかのメリィを裏切る(?)行為に!!
果たして…どうなってしまうのか…
これからも、楽しく見ていただけるとうれしいです!!
ありがとうございましたーー!!

後、次回…ようやくキャラクター募集が終了いたします!!
何かキャラクターを激闘編の時に出して欲しい人は…キャラクター情報をお願いします!!

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