連載小説
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年明け、そしてしばしの別離
それから数日して、大晦日を迎えた

純「…」

何かするわけでもなく二人で過ごしている

フラマ『…❤️』

あれからすぐに大掃除も終わらせたので、若干時間に余裕はある

純「なら、やるか…」

引き続き旅行鞄に夏服の予備等を詰めていく

フラマ『白黒なんだね』

純「大抵の制服はそうだな」

フラマ『そうなんだ』

純「ああ、そっちの地元なら新鮮だと思うぞ」

フラマ『確かにね』

そんなことを話していると、夕食の時間になっていた

純「行こうか」

フラマ『うん♪』

夕食は天ぷらそばだ、年越し蕎麦も兼ねている

純「お、カニの天ぷらだ」

母「安かったからね」

純「なるほど…」

それから夕食を終えて、初詣には少し早い時間帯になった

純「もう少ししたら、初詣行こうか」

フラマ『??』

純「新年の祈願をしに行くんだよ」

フラマ『そんなのあるんだ』

純「ある。」

フラマ『私の地元は新年は家で祝うから』

純「なるほど…いろいろカルチャーショックか?」

フラマ『新鮮♪』

純「なら良かった」

それから時刻は11時少し前になった

純「なら、行こうか」

フラマ『うん♪』

彼女と手を繋ぎ、俺達は神社に向かう

純「ここだな。」

しばらく話したりしながら歩いて、神社に着いた

フラマ『神社、初めて見たかも』

純「フラマの地元にはないのか?」

フラマ『ないよ』

純「そうか…」

そのまま進んで行き、賽銭を入れる

フラマ『お金入れるの?』

純「まあ、気持ちとか思いとかね」

フラマ『なるほど…』

そしてスマホでやり方を調べて一緒にその動きをしていく…

フラマ『こう、か…』

純「なら、帰ろうか」

フラマ『うん…』

帰り道に、年が明けた

純「明けましておめでとう」

フラマ『おめでとう』

それから帰ると、母は風呂を沸かしていた

純「ありがたいな…」

フラマ『うん…』

純「先どうぞ」

フラマ『最後の思い出に…』

純「???」

フラマ『一緒に…』

純「そこで止まれるか?」

フラマ『暖まっても、まだ寒さに耐性つききってないから多分大丈夫』

純「…そうか」

幸い、両親は既に済ませていたらしく湯を抜くことと風呂掃除を頼まれた

純「…わかった」

彼女に魅力がないわけがない、ここでおさえられなくなるとそれが彼女を苦しめかねないと思ったからある程度の距離をとっていた。

純「ふう…」

彼女は幸いバスタオルを巻いていた、彼女もそこはわかっているらしい

純「柚子があるから暖かいな…」

フラマ『ゆず?』

純「こっちの世界やフラマたちの世界ならジパング辺りで採れるオレンジの仲間だ」

フラマ『そんな果物が…』

純「柚子は香りを主に楽しむものだ、風呂に入れると暖まる効果がある」

フラマ『寒いからいいね…♪』

彼女は離れている時間が惜しいという眼で俺に抱きついている…

純「さて、上がるか」

身体も暖まり、そのまま風呂掃除と湯抜きを終えて上がる

フラマ『ふう…❤️』

彼女は俺の部屋には入り即ベッドに入る

純「熱抜けるの勘弁だしな…」

そしてすぐに眠りに落ちていく…






















正月が終わると、彼女との別れの日が来た

フラマ『…』

純「絶対に早くそっちに行く。」

俺は決意を込めて言う

フラマ『うん…約束…』

さよならは言わない、転校の手続きはしたのだから

フラマ『ジュン…』

純「???」

フラマ『…❤️❤️❤️❤️』

そのまま彼女は抱きつき、向き合っている俺へキスをして来た

フラマ『ん…❤️❤️❤️❤️』

純「!!!!」

それからどれくらいの時間がたったか、彼女は俺から口を離す

フラマ『続きは、こっち来たらね…❤️❤️』


純「ああ…」

それから残りの冬休みの日は、まるでモノクロのように味気なく過ぎていった…

つづく
21/12/16 23:58更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです

次回につづきます

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