連載小説
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そのさんじゅうさん
〜〜これまでのあらすじ
「今、我々の目の前でデルエラ様と交戦しているあの若者は誰なのかね」
「ご存知、ないのですか!?
彼こそ下級兵士からチャンスを掴み、覇王の座を駆け上がっている
超時空インキュバス、勇者喰いさんです!」
「止めなくていいのか?」
「関わらないほうがいいです!」〜〜


世界は混沌としている。
かつて、ジパング等ごく一部の地域をのぞいて、決して相容れない存在であった
人間と魔物。深刻な問題や流血の惨事を生みながらも
今ではその二種が融和するのが個人レベルから国家レベルでまで可能となった。
しかし、融和といっても、一方がもう一方をほぼ完全に取り込んでしまうケ−スも少なくない。
それが魔界化という現象だ。
俺が居を構えるこのレスカティエも、その一つとして
世界的に有名である。つまり反魔物派からはこれ以上なく
忌み嫌われているわけで、その憎悪を打ち消すのは天地がひっくり返ろうが無理だとしても
どうにかしてよそに逸らせないものだろうか……。
ここは魔界の第四皇女にでも一手に引き受けてもらいたいのだけれど、それは
あの女の暴走を見てみぬフリをすることに繋がるので困る。人と魔が緊張緩和しつつも
デルエラへ恨みが集まるしかけを構築できればよいのだが。
揺るぎないトップがいれば二番手につけていても安心できるからな。

……そこで一つ思いついたのが、強力な手駒を作って
『ここが襲われそうだな』という雰囲気がプンプンしている場所へそれとなく送り込むというものだ。
理想としては被害が出ることなくデルエラが大暴れして
終わってほしい。だから被害を抑えるための堤防役が必要になる。そのための手駒だ。
となると、手駒には、術者の意のままに動く
自我のない魔法生物系が適任だろう。当然だがそれを動かすのは現地の反魔物派ではなく
俺の息のかかった者だ。奴らに譲渡などできるわけがない。
操縦役にウィットかミリュスを派遣して
適当にデルエラと一戦交えさせ、キリのいいところで撤退させればそれでよい。
下手にやりすぎてリリムの本気を出させたらまずいし
ゴーレムを壊されても修理が大変だ。
秘密裏の計画なので材料費を大っぴらに請求できない以上、できるだけ節約せねば。
なお、どうしても衝突がおきそうになければ
こっそり火をつけるのもやむなし。自作自演すぎるとは思うがこれも平和のためなのだ。


〜〜〜〜〜〜


――そして、俺があれこれ動くとまた嫁達に高飛びを疑われそうなので
代わりにミミルに秘密兵器の製作を丸投げもとい一任してから二週間がすぎた。
「…ここか」
レスカティエのサバト支部が所有している建物の一つ。そこに俺はミミルに案内された。
内部ではゴーレム達が作業を行い、サキュバスや魔女達が細かい指示を出している。
いずれもヘリィの息のかかった穏健派だ。ミミル一人では手に余ると判断して
ヘリィに打ち明けたところ、こちらに彼女らを派遣してくれたのである。
『口の堅さは文句なしよ』とのことなので情報漏れもあるまい。
「まだ細かい調整が済んでないけど〜〜、とりあえず完成したよ〜〜」
と言って小さな指を鳴らすと、巨大ななにかを覆っていた
布が外され、その全貌が明らかになった。

そこにいたのは――本来の想定よりサイズがはるかに違う人造の巨人だった。

「…………ミミル」
「なぁに〜〜?」
「コレなんだか、ちょっと、大きすぎないか?」
どう考えても予算オーバーである。いったいどこから追加費用を捻出したんだこの娘は。
「それには理由がありまして」
緑髪にアクセントのように白いアホ毛がついたサキュバスが
眼鏡のずれを指で直しながら俺とミミルの会話に割って入ってきた。
「当初の材料費では完成させたところでデルエラ様と一分も戦えないものしか
出来上がらないという結論になり、それで我が主が資金をお出しになられたのです」メガネクイッ
「すっごい太っ腹だよね〜〜〜〜」ショクシュクイッ
真顔で股間の触手をずらすな。
「魔王様のご息女であるあのデルエラ様を押さえ込む存在を
造るとなれば、金に糸目をつけてはいられません」
「それはわかるが、ちと、惜しみなさすぎはしないか?」
「未来への投資も兼ねていますので」
つまり、それだけヘリィも関心を抱いているということか。
今回のプランがうまくいけば第二号第三号の製作も視野に入れている可能性は大だ。
「名づけて『イビルクロス』〜〜。
いい名前でしょ?大いなる力を秘めた魔の十字って意味を込めているんだよ〜〜。
…………ボディの刻印は教団の聖十字なんだけどね」
それが気に入らないらしくミミルは嫌そうにしているが、これを教団の秘密兵器か
反魔物派の刺客だと目撃者に思わせるには必要なポイントだ。細かい努力が実を結ぶ。
「まあ名前や見た目はそれでも何でもどうでもいい。問題は性能だ」
「ん〜とね、頑丈さやパワーならドラゴンにも匹敵してるけど
スピードがちょい鈍いね〜〜」
このサイズならそれも仕方ないだろう。頭の高さが民家の屋根まで届くデカさだからな。
「武器は〜〜両手用の大剣とハルバードで〜〜遠距離攻撃用に
胸からぶっといビーム撃てるようにしたよ。魔力を食うからあまり乱発できないけどね〜〜」
「威力は?」
「三発くらったらデルエラ様でもグロッキーかな〜〜。
でも致死性はないから〜〜、ちょっと死にかけるくらいですむよ〜〜」
「うむうむ」
……正直、これは想像していたより数段上の出来だ。
不安ではあったがミミルに任せたのは正解だったらしい。ヘリィから金銭や人員の援助が
あったとはいえ、ここまで高性能の一品が生まれるとは思わなかった。
まさかこれほどの子とは……やはり天才か。
「後はコアに動力源となる高密度魔力を注入して〜〜、何度か試運転してから
実戦に投入することになるかな〜〜」
「で、その魔力はどこから入手するんだ?」


〜〜〜〜〜〜


「んうっ、あひゃあっ、んひゃぁあああっ!」
「やはりこうなるのか…………ぅうっ」
狭く濡れた、幼い膣内。そこに俺は、お互いの汁にまみれた肉棒を出し入れしていた。
俺に両足首を捕まれ、仰向けで股を広げさせられたポーズで
セックスに溺れるミミルの肛門には特殊な素材でできた管が突っ込まれており、
ミミルが絶頂すると、本来なら周囲にわだかまる溢れ魔力を吸っては
コアへと流し込んでいくという。これが一番効率がよい方法なのだというが本当だろうか。
ただ、ミミルにこんな仕事を押し付けた代価と思えば安いものではある。悦んでくれてるしな。
「おっ、お兄ちゃんっ、グリグリひてぇ。ミミルのおまんこっ、もっとほじってぇ!」
「こうか。こうしてほしいんだよな?」
ペニスを突っ込んだまま、柔らかく締めてきている内壁を、
ぐりっ、ぐりっ、と縦横無尽に押し広げるようにほじくってやる。
これまで幾度となくやってるのに締まりが緩くならず極上のままなのだからすごいね魔物娘。
「うひっ、これこれっこれぇええ……!
んんぅーーーーっ、んっ、ぐっぎぎぃ…………んひっ、んぐぐぐひいいーーーー!」
いつもの間の抜けたニヤケ顔ではなく、歯を食いしばりながら
口の端から涎をこぼし、目の焦点が曖昧になってきている。
サバトが推奨し人の世が禁忌とする行為。それに俺も次第に没頭していく。
「すっ、好き好きっ、好きいいぃ!
おにいちゃんも、ちんぽもぉ、はめはめするのも、ふひっ、ふひぃいいいぃ…………んっ!」
ミミルが身体をビクッと震わせ、股から透明な液体をしぶかせた。
「そうか、俺も同感だっ。可愛いミミルも、このロリまんこも、まんこの奥まで
ズボズボするのも、大好きだぞ………っはぁうっ」
一際強くペニスを柔らかく甘く締めつけられ、俺はなすすべなく射精した。
「んぁああぁ、さ、三回目ぇえええ……!
おっ、おにいちゃんのエッチなミルクぅ、あひゃぁ、ま、また…ドプッて出たぁあぁ!」
「回数を数える余裕があるのか。なら、そんな余裕がなくなるまで可愛がってやる」
「してっ、ひてぇえっ、アッ、アタマがグチャグチャになるまで、出ひてぇぇ〜〜〜〜!!」

「……さっきまで気だるそうにしてたのに、あんな……
あ、荒々しい腰使い…………すごい……なんてすごいの…………」
こっそり視線を弱々しい声の聞こえた方角に向けると、俺とミミルの絡みに
興奮したのか、さっきの眼鏡サキュバスが自分のスカートに手をいれ、股間をいじくっている。
クールに振舞ってはいてもやはり淫魔は淫魔のようだ。
それに、ミミルの尻から吸ってはいるものの、やはり俺達の放つ魔力は量が段違いなのか
じわじわ周囲にわだかまっているようで、その影響を受けて発情しているのだろう。
よく見ると他の魔物娘たちは影響を防ぐために金属製のマスクをかぶっていた。
「も、もう我慢できない……!」
眼鏡サキュバスは、部屋の端っこで魔女達と細かい打ち合わせをしていた
これまたマスクをかぶっている男性の側へと駆け寄り、その手を掴んで引っぱっていく。
「ちょっと来なさい。これは上司命令です…!」
「え、いや、まさか……」
そして、こちらへ逆戻りすると、
「んぁああぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜っっ!」
溢れ魔力の吸収管を後ろの穴に突っ込み、そのまま、仰向けの男性にまたがって
今度は前の穴でペニスをくわえこむと、下品に腰をくねらせ、震える嬌声を上げて乱れ始めた。
「部下の、部下のおちんちんイイッ、仕事中に部下とセックスいいのぉ!
んあっ、んっあああんっ!おっオシゴトもオチンポも、らぁっ、らぃしゅきよぉぉぉぉ〜〜〜〜!!」
周りに他の部下がいるのにそんなにカミングアウトしていいのかアンタ。
俺が心配する事ではないが。
「……んふぉおっ」
いきなりイチモツをぎゅっと締めつけられて変な声が出てしまった。
「よ、よそ見しないで、馬鹿お兄ちゃん。ミ、ミミルだけ、んっ、み、見てぇ」
膣に力を込めて嫉妬をあらわにし、せつなく焼き餅を焼くミミルの
ほとんどくびれていない腰を、俺はがしっと掴んだ。
「そうだな。妻以外の女の痴態に目をやって悪かった」
「ぐひっ!あ、あ、あひっ、ひぃぃぃいいい!」
その詫びとばかりに俺は、ドチュッ、ドチュッ、と杭打ちのように
ぬかるんだオマンコへ、いや、子宮まで達するほどの抜き差しをはじめることにした。
「ぢゅぼってぇ、一番奥のおっくぅううう!大事な奥までぢゅぼぢゅぼきてるうぅ!
孕み部屋がチンポでぐっぽぐっぽしてぇ、こじ開けられへぇええぇ……!!」

ぬごっ

「先端が、は、入ったことだし、このまま子宮に射精するぞっ」

どびゅるっ、ぼぶっごぶぶっ、どぴゅるるう!

「んあああぁ、あああああ、あ〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!
好きっ、すきっ、これしゅきっ!しゅきいいいいい!
チンポからぁ、噴火みたいに精液がドピュドピュがぴゅうぴゅうしてるぅ!!
うっ、ううううううっ、んぅ〜〜〜〜〜〜!!」
俺の精を注ぎ込まれて腹部がぽっこりと膨らんでいく天才魔法幼女。
その顔は天才や知性、賢明とは程遠い、しかし幸福そうなどろどろの蕩け顔になっていた。


――そうそう、後で聞いたのだが、眼鏡が邪魔だというのと、それほど
重大な影響は受けないだろうと侮って、彼女は一人だけマスクをかぶらなかったそうだ。甘い。
14/09/09 15:15更新 / だれか
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■作者メッセージ
イビルクロスの活躍を読めるかもしれないのはエロ魔物娘図鑑だけ!

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