読切小説
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淫痴ワーム
 不思議の国に迷い込んでかれこれ二日。これまでなんとか魔物娘を凌ぎ、貞操を守れてこれたのは幸運中の幸運であった。
 だがそろそろ限界だ。主に腹が。
 ぐぅ
 鬱蒼とした森の中、腹の虫の音が響く。
 不思議の国の物は食べてはいけないと聞く。大抵十中八九、口にすれば発情し自らが魔物娘に襲いかかる、またはフェロモンが出てきて魔物娘をおびき寄せるのだそうだ。
 ぐぅぐぅ
 だが、俺は至って普通の人間、一日飯を抜くだけでも相当にグロッキーになる。ましてや二日も抜いている。そろそろ死んでしまいそうだ。
 さてどうしたものか。
「む」
 なにやらいい匂いが漂ってくる。
 いや、いい匂いとは言えないか。甘く、香ばしく、少し不快なそれでいて人を引きつけるような匂い。
「煙草?」
 自然、足がそちらの方向に。
 よくわからないが煙草を吸うのは人間、みたいな決めつけをしてしまった。燃料不足で頭がうまく働かない。しかし、そうでなくてもきっとふらふらと匂いの方へとおびき寄せられてしまったことだろう。
 ぐぅ〜っ
 空腹の度合いが深くなる。腹の虫がさらに暴れ出す。煙草の匂いでは決して抱かないであろう、『美味しそう』という感覚が俺の脳髄を、体を支配していた。

「おんやぁ、人間の雄じゃないかぃ」

 たどり着いた先は少し開けたキノコの群生地。それもただのキノコではない。色とりどりで、どれもこれも人間が座ったり寝転がれたりできそうな大きさの物ばかり。
 そして一際大きなキノコの上に、小柄な魔物娘が水煙草を吸いながら横たわっていた。
 下半身……いや、いっそ首からした全部、芋虫の姿をした幼い魔物娘──グリーンワームだ。
「くふふ、ずいぶんと飢えてるみたいだねぇ。ほぅらこっちゃこい」
 紫煙を一吹き、そして俺に向かって手招き。その鈴のような可愛らしい、しかしどこかねっとりと妖艶で背筋を撫でるような声に俺は思わず誘われてしまった。
 そしてそのまま、彼女の目の前の低めのキノコに腰をかけてしまう。
「素直だねぃ。もう抗う気力もないかぇ?」
 また吸い口を加え、そして今度は俺に向かって煙の輪っかを吐き出す。
 匂いが、俺を取り囲む。
 あぁ、美味しそうだ。
 ぎゅるるるるる
「『飢え』。懐かしいねぃ……あーしも昔はずいぶん飢えてたよ。そんな風に腹の蟲鳴らしてねぇ。そんでそれを消すためにずいぶん喰った喰った」
 そう言って彼女は自分が寝転がっているキノコの端を千切る。
「喰いたいかぇ?」
 どっとよだれが口にたまる。俺は首を縦にぶんぶん振る。
「ほぅれ」
 彼女はこちらにキノコを持つ腕を伸ばしてきた、いやらしい笑顔を浮かべながら。目の前に人参を吊された馬のように俺はそれに飛びつく。そこに人間としてのプライドはなかった。
 だが。
「あむ」
 俺がそれを掴もうとした瞬間、それは彼女の口の中へと消えていった。
「んちゅ、んちゅ……ごくり」
 わざとらしく大きく咀嚼し、そしてまたわざとらしくのどを鳴らして飲み込む。
 そして首を傾げながらこうほざいた。
「ん〜? あーしはあげるとは一言も言っとらんよぉ?」
「お、お前っ……!」
「くふふ、あーかわいそうかわいそう。このまま飢えて野垂れ死にかのぉ? 悲しや悲しや」
「くっ……」
「そこらにキノコはたんまりあるのにねぃ」
 そう、そこらにキノコはたくさんある。プライドは捨てた。たとえ発情してもいいと今は思っている。だから勝手にそこらのをもぎり、食えばいいのだ。
 それなのに、食べたいとは思えなかった。
 どうしても、どうしても。
 彼女が手にしたものを食べたかった。
 ぐごぉぉぉぉぉ
「はぁ……はぁ……」
 胃液がこみ上げてくる。
 そろそろ本当の限界だ。
 死んでしまうっ……!
「た、助けて……」
「ん〜?」
 聞こえないふりをするグリーンワーム。
「助けて……くだ、さい」
「もう、一声」

「助けてください! お願いします」

 土下座。
 人間、飢えているときはここまで出来てしまうのだ。
 明らかに見た目年下の幼女に、土下座をしてしまった。
「くふふ、よくできました……ほれ、ちこう寄れ」
 満足げに彼女は手招きをする。
「ほれ、もっと……そう、それでいい。口をあけい」
 彼女の顔の真下まで来て、そして言われるがまま、口を開く。
「ぐじゅ、ぐじゅ……んぇぇ」
 グリーンワームはたっぷりと口に溜めた粘液をどろりと垂らした。それは俺の口の中に滴り、のどの方へと流れていく。
「んっ、ぐちゅ、ぐじゅるるるっ、んっ」
 煙草の匂いを凝縮したような酷い味。だけどもたまらなく満たされる。
「くちゅるるる……ほれ、もっとちこう寄れ」
 もっと? だがもっと近づいたりなんかしたら……
「んちゅ……ちゅっ……れろれろっ」
 こうなる。
 キスすることになる。
「ぢゅぅぅぅ……くちゅ、んれろっ、れちゅっ、んんんっ」
 幼女とは思えない(実際、幼女ではないのだろう)ほど淫らな舌の絡み。そして絶えず送り込まれる粘液。なによりも、口いっぱいに広がる煙草のテイスト。
 頭が、とろけてしまいそうだ。
「れるれるっ、じゅぱっ、じゅぽっ、んれろぉ……ぷはぁ」
 一分は続いたであろうディープキス。舌が離れると、そこには名残惜しさを象徴するような粘液の橋が架かっていた。
「はぁ、はぁ、いつぶりかねぃ、煙草以外の物を口にするのは」
 その目はうっとり爛々と光っていた。
 もうただではすまないぞ、と俺は覚悟を決めた。
「あぁ口寂しい口寂しい……煙草の代わり、ええかぇ?」
 指で輪っかを作り、そこに舌を通す。そんなジェスチャーだけでも何をするのかは十全に知ることができた。

「くふふ。ずいぶん大きい煙管だのぉ」
 彼女と同じキノコの上に登り、俺はむき出しのペニスを彼女の眼前に突きつけた。それは生命の危機を感じ、何が何でも子をなそうとバッキバキに勃起していた。
「はぁ、怖い怖い。あーしの小さな口には少し乱暴過ぎるわぁ……ちゅっ」
 そう言うと彼女は先走りが垂れる先端にキスをした。
「っ……!」
「ちゅっ、ちゅるっ、ちゅぱっ、ちゅるるるるるっ」
 そのまま、ゆったりと手で竿を扱きながら啄み続ける。
 ふに、と柔らかい唇が押し付けられ歪み、その刺激で露が溢れるとすかさずにそれを吸い上げる。人間離れした手は優しく、いい子いい子とあやすように竿を撫でる。
 予想とは全然違う、こそばゆいような刺激。だが、限界状態の脳内においては最高級の快楽のようにも感じられた。
「あはぁ、すごぉい……お稲荷さんたぷたぷしてるねぃ♥あーしを孕ませたくて子種汁たくさん作ってるのかぃ♥?」
 竿の根元、玉を揉みながら言う。そう言われると、なんだか普段よりも多く多く生産されているような気もしてくる。
 そして玉を刺激されたことによって放出のタイミングがやや早まった。もう、今すぐにも出そうだ。
「くふふ♥おちんぽさん、孕ませたい孕ませたい言うてるのぉ♥あーしのちぃさいややこ部屋に濃ゆい汁どくどくしたい言うてるのぉ♥」

「でもだぁめ♥」

 柔らかい歯が、亀頭に突き立てられる。
「がぁっ!」
 その鋭い快楽に決壊する。
「んっ♥んんんんんんっ♥」
 びゅくびゅくとありえないくらいの量の、しかもありえないくらいの濃さの精液がペニスを通っていく。それは決して錯覚ではなく、現にペニスを咥える彼女の小さな頬はぷっくりと膨らんでいった。
「んくっ♥んくっ♥ごきゅっ♥ごきゅっ♥」
 喉を鳴らし、濃いゼリー状になっているであろうそれを嚥下する。だがそれでも間に合わずに口の端から溢れ出ていく。それを彼女はうまく鉤爪状の両手で受け止めていく。
 長い吐精が終わったのは一分近く経ってからだった。
「ごきゅっ♥……ぷぇ♥」
 彼女はわざわざペニスから口を離し、上を向いて中を見せつけてきた。まだ白くてダマになっている糸が繋がっていた。
「うっわ……」
 やばかった。
 まるで三次元で起こっていることのようには思えなかった。
 だってだ、糊みたいに濃い白濁液を口内に溜めてそれを見せつけて──
「ごっくん♥ごくっ♥んくっ♥」
 さらにはそれを飲み込む幼女がいるなんて信じられない。
 まるで。
 そう、まるで。
「──夢みたい? あーたもだいぶ正直になってきたみたいだねぃ……んぁ」
 俺の心を見透かしつつ、空になった口をもう一回見せつける。
「大丈夫だよぉ。ここは不思議の国。それは夢であって夢ではないのさぁ」
 じゅるじゅると、両手に溜めた精液もまた、彼女の胃袋の中へと流し込まれていく。
「ぷはぁ……はぁ……ん♥久しぶりに、お腹がいっぱいになったよぉ……♥」
 恍惚の表情を浮かべるグリーンワーム。そこには幼女だとか、女だとか、ロリババアだとか、そういうのとは別次元の要素が混ざっていた。
 ──雌。
 それは子種を求め、また子を孕むことを求める、動物的な本能だった。
「さて……あーたのおちんぽさんにはかわいそうなことしたねぃ。でもだぁいじょうぶ」

「ちゃんと孕んであげるからさぁ……あーしを満たしておくれよぉ♥」

「んっ♥あ♥いいっ♥」
 いつの間にか俺はキノコの上に寝転がっていた。そして彼女は俺の上に寝転がっていた。
 もちろん、腰のあたりで俺たちは深く結合していた。
「うぃ♥はぁ♥おちんぽさんがぁ♥みちみち♥ごちゅっごちゅっ♥ってぇ♥」
 またゆったりとした攻め。まるで尺取り虫の歩みのようだった。
「うああ♥ああっ♥」
 名残惜しそうに腰を引き、浮かし。
「おふっ♥んぃいっ♥」
 そしてじっくり味わうようにまた腰を落としていく。
 だが彼女もそれが限界なのだろう。そのゆったりとした動作だけでも、背中がのけぞり、よだれを撒き散らしながらよがっている。
「ああっ♥いいっ♥いいっ♥あーし♥みたされてるっ♥ほらっ♥ぞりぞりってぇ♥あーしの膣内ぁ♥」
 さっきまでのゆったりとした余裕綽々な口調はどこへやら。快楽のあまり全部どこかへ吹き飛んでしまったらしい。
「んべぇ……んちゅ♥れろっ♥」
 またさっきのように、彼女の濃厚な粘液が口の中に垂らされる。だが今度はそれだけでは我慢できず、すぐに唇を貪ってきた。
「んちゅ♥んんっ♥ぷはぁ♥れろっ♥れろれろれるっ♥」
 芋虫ロリババアとのキスハメ。最高級の交わりだった。
「はぁ♥はぁ♥イくのかぇ♥?実は、あーしもイきそうなんだ♥だから♥だから♥だから♥一緒にイっておくれぇ♥一緒にイってきゅんきゅん絞まるアソコにごくごくまた濃ゆいの飲ませておくれぇ♥」
「じゃ、じゃあ、いっせーのーで、でイきましょうっ……!」
 こくこくと頷くグリーンワーム。
「いくぞぉ♥いっ」
 せー
「のぉ♥」
 で

 俺は意地悪がしたくなった。
 だから両手で彼女の尻を掴み、一気に引き寄せる。そして同時に腰を突き上げる。

「ん、んぎぃぃぃぃっ♥!! あっっ♥! そ、そんにゃぁぁぁぁっっ♥!!」
 だが、それは間違いだった。
「あああっ、ぐぁぁぁっ!」
 びゅるびゅると彼女の中へと射精する。絶頂しながら絶えず彼女の膣は俺のペニスを締め上げ搾り上げてきた。
 びくんびくんと中で蠕動し、人間ではありえない動きが絶頂によって起こっていた。
 もはや膣でフェラされているような気分だった。
 そんな快感を受けてしまい、俺のペニスは先ほど以上に決壊、崩壊した。
「はぁぁぁぁぁぁぁっん♥!!」
 彼女の腹がぽっこりと膨れ、それでもなお止まらない精液は結合部から外に漏れ出す。
「あ゛っあ゛っ♥こだねじる……ぅ♥」
 彼女はそれでも嬉しそうに顔を崩していた。
 しかし、俺の方はそうもいかず、限界を超えた射精についには気絶してしまったのだった──


「はぁ……まったく、変な反抗心を出すから悪いんだよぉ」
「はい、すみませんでした」
「あーたはこうやって、んっ♥黙ってあーしに犯されてればいーの♥わかったかぇ♥?」
「はい……」

 そして、それから。
 俺らはあのキノコの上で絶えず、真実一時も離れずに交わることになったのだった。
 きっとこの国ではこれが日常茶飯事なのだろう。恐ろしいことに。
 止まない快楽に夢心地。それはもう狂気なのかもしれない。
 そんなことを思いつつ、俺は精を吐き出し、彼女の粘液を飲み込むのだった。
18/03/28 22:56更新 / 鯖の味噌煮

■作者メッセージ
芋虫ロリババアのヤニくさい粘液を飲み込みたいだけの人生でした。
すみません、ロリババアをカリスマブレイクさせてしまって。でもフィニッシュでこういうことやりたかったのです。
いつかJSグリーンワームちゃんに食ザーさせるお話もやってみたいなぁと思っています。

あと、老いた口調って難しいですね……

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