連載小説
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密林でヒーロー?
俺..霧茅 紀徒は今、全速力で逃げています。
何から?分かりません。
ただ分かるのは、俺を追いかけているのは女の子って事だけですね。
なんで逃げるのか?いや、追いかけて来るから逃げるんですよ。
いやー、でもねぇ....
右→森 左→森 前→森
いくら走っても意味無いですよねー!?出口どこですかー!?
分からないけど走る。こける。また走る。
「...はぁはぁ...疲れるぜ」
想像してみてくださいよ。樹海のような森を走るんですよ?
疲れますよねー。常識的に考えて。
でも逃げないとなんかありそうだしね...

〜5分後〜

「....うん。薄々感じてたよ、行き止まり」
ぜぇ..はぁ...と息づきながら、呟く。
あれから走って、走って、走った。もう嫌。足痛い。
後、ニンニク嫌い。今はどうでもいいけど。
「............」
来た。来ましたよ、さっきの娘。
....無口だなー。というか、俺逃げなくても大丈夫だったんじゃ...?
大人しそうな娘だし。
「..........(シャキン)」
前言を撤回しよう。この娘、腕に鎌付いてましたよ!?
カマキリかお前は。いや、カマキリだな。どう見ても。
頭に触覚あるし。なんか体とかカマキリっぽいし。なにより、鎌あるし。
「..........(スタスタ)」
俺、もしかして狩られる?カマキリに...?
「...........(じー)」
.......あれ?攻撃されない...?
「..........(鎌を振り上げる)」
ですよねーーー!?
あー、悔い残るわー。ニンニク滅ぼしたいわー。
ヒーロー、なってみたかったなぁ....。
そんな事を思いながら、瞼を閉じる。
はぁ.....短い人生だった__________________。


_____________?痛く無い。
そう思い、瞼を開けると....
「ーーーーーーーー!?(声にならなかった悲鳴)」
なんとゆう事でしょう。
密林を走り周り、ボロボロだった服が真っ二つに。
要するに、俺裸。全裸。露出魔。
いや、最後のは違うか。まぁいい。兎に角、全裸にされていた。
そして。
「うぉ!?(ドサッ)」
視界反転。気付いたら、地面に倒れていた。俺が。
そして、カマキリ娘が俺の上に馬乗りになって....
「.........(そ〜)」
姿勢を、四つん這いに変えていた。やたらゆっくりと。
その状態で、カマキリ娘の手が俺の下半身へと伸びて...触れる。男の象徴に。
その手は、とても冷たくて...
............ヤバい。さっき命の危機だったせいで、繁殖機能が凄い事に...。
「........(スリ...)」
立ち上がった俺のアレの上で、カマキリ娘が下着らしき物を横へずらす。
.....ツルツルでした。そして、何も飾らないその割れ目からは透明な一筋の糸が.....

理性という壁が、崩れ落ちていった。







〜続く〜
11/10/11 03:55更新 / 紅柳 紅葉
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