連載小説
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笑顔は幸福を呼ぶ
 
「毎度毎度くだらん企画しか出せないのか」

私の一言で完全に畏縮し口を閉ざしてしまう目の前の青年。周囲からは期待の星と呼ばれていたみたいだが、私にとっては何の値打ちも無い若者、いや期待どころか元より気にもかけていなかった青年を軽く睨む。私の鬼を思わせる顔付きと同時に切り捨てられたかのような言葉を味わってしまった期待の星とやらはただ何も言えず棒のように立ったままだ。

「ふん・・、周囲からの評価が高いと言われてたようだがこの程度だったとはな。これ以上をどう期待すればいいのやら・・」

「・・・・そ、それは・・」

「今の世、魔物娘が進出し確かにこの手も受けるだろう。だが・・

    ただそれだけで通じると思っているのか!!

この程度の企画なんぞ他社も既に企画しておる。我々はそれ以上を創造し提供しなければならない・・。この意味わかっているんだろうな?」

「・・・はぃ・・」

「だが、・・・一通り企画を読ませてもらったが、ここの部分は目の付け所が良かったぞ。これはまだ他社も手を出していないはずだ。これを徹底的に改良し他社の追随を許さないほどの企画を立ち上げるのだ。一週間の期間をやろう、改良してもう一度持ってきなさい、いいな?水島君」

「・・・・ッ!?ハイッ!!

デスクに戻り必死に改良点を見つけ出し次々と案を書き込んでいく青年を見ていると昔を思い出す。私もあの青年のように若い頃は幾度となく失敗を繰り返し失態を晒し、周囲に恥を晒したもんだ。あの青年はまだ荒削りの石で今は期待は出来ないだろうが近い内に芽を出すだろう。さきほどの企画書も本当はなかなかの出来だったが、あの青年を有頂天にさせない為に叱責した。そう、昔の私もそうだった。自分の思い通りに事が運ぶのをいい事に天狗になっていた。だからあの日・・最大のミスを犯してしまった。人生最大のミスを・・・。まぁ昔の事なんて今はもうどうでもいい。今はあの青年に同じ道を辿らせないようにするだけでいいのだ。さて、次の企画書を・・・。

「・・・・・・・・?」

案の一つに目を通した私は不可解な文字を見つける。これは一体どういう意味だろう。

「ぁー・・香田君ちょっと」

「あー・・・、香田可哀想にな。鬼島部長の呼び出しとはな・・・」

「香田のやつ何やったんだよ・・」

「・・・んんっ!」

ガタガタとデスクを揺らしながら手元の作業に戻る部下を見つめ溜息を漏らす。人の顔色を窺ってる暇があるのなら仕事を優先していろ。

「はい、鬼島部長。御呼びでしょうか」

「ああ、実はな・・この件なのだが・・これは何だ??」

「はい!これは・・・・・・。・・と、言う訳でして一度原点に戻ってみようかとこの案を出してみました」

なるほど。今の世の中だと確かに便利な物が増えた、いや増えたというより使える選択肢の幅が増えたというのが正しいかもしれないな。ふむ、理屈は合ってる。今の物の使える幅が増えるのなら昔の物もそれなりに利用価値が上がるはず。この案は確かに魅力的で誰しもが飛びつこうとするだろう。だが、何かが今一歩足りない気がしてならない。惜しい、実に惜しい感じがする。

「香田君、この企画は見事だ。確かにこれはこれで魅力的な価値があるだろうと思うのだが・・・・」

「・・・何か至らない点がありましたでしょうか・・」

「何かが足らない気がしてならない。その何かが私もわからないがこの案は一応上のほうに通しておこうと思う。いつでも動けるように待機していてくれ」

「ハイ!!」

私は認可の判を押し引き出しに仕舞う。引き出しに入れた案はほぼ確実に上へと通るのがわかってるだけに香田君の顔が一気に笑顔になるのがわかった。

「ありがとうございます!鬼島部長!」

御機嫌なまま自分のデスクに座り次の案件に取り掛かる姿は希望に満ち溢れて良い。あのような顔が出来るとは羨ましい事だ。ほんの僅かだが嫉妬心が湧き上がる。笑顔をどこかに忘れてしまった私にとっては・・。

「クソッ・・あいつ巧く通しやがって・・」

「やべえな・・、このままだと香田に抜かされちまうぞ」

「んんんんっ!!」

一瞬で目線をデスクに戻し作業に戻る部下。全くどうしようもない奴等だ。他者を嫉んだ所で企画が上がるわけでもない。では、昨日提出された企画書のチェックといくか。・・・誤字が多いな。まぁ内容量からしてこの程度はしょうがないとしてもだ、・・・自分の名前ぐらいもう少し綺麗に書けないのか。

「…」

こればかりは本人の資質の問題だ。このまま汚い字で進むやつも居れば綺麗に正すのも居るだろうし。とりあえず読みにくいやつは後回しだ。先に読み易いほうから目を通していこう。

「・・・ん、もう昼か。今日はどこで食うか」

近くの蕎麦屋か、たまには丼か。はぁ、歳は取りたくないもんだ、気付けばもう50を越えた。あまり重いものは食べれないしやはりここは蕎麦屋に行くとするか。

美味かったな。やはり無理せず蕎麦屋で良かった。昼からの予定はなんだったか。会議があったか、・・・それが終われば今日は定時で帰るとするか。たまには早く帰ってもいいだろう。



「今回の企画ですが、私は香田君の案を中心に纏めていきたいと思うのですが・・」

「そうだな、これなら円滑に進める事が出来るだろうな」

「まだ幾分、足りない要素があると思いますが宜しくお願い致します」


ふぅ、やっと終わったか。さて、部署に戻って打ち合わせするか。先ほどの感触からすれば、間違い無く成功するな。

「香田君は居るか?」

「あ、はい。何か?」

「次のプロジェクトは君の案を通した。君がリーダーとなって進めていってくれ。それと、君のサポート役には水島君を充てよう。水島君は香田君のプロジェクトを見て自分に足りない物を探すといい」

「ありがとうございます!!」

「はい!わかりました!」

うむ、これでいい。水島君は香田君から何かを学んで欲しいと思っていたのでちょうどいい。互いに磨きあって良き才能を伸ばしてもらおう。さて、後は・・・。

「クソッ・・・、このままじゃやべぇ」

「ここ半月、何も企画通してねぇ・・。どうすりゃいいんだ」

全く情けない・・・、未完成でも持ってくれば多少なりとも評価は上がるというのに何故持ってこようとしないのか。地道な努力無くして成功するとでも思っているのだろうか。ふぅ、少し喉が渇いたな、一階にある自販機で何か飲んでくるとしよう。はぁ・・、階段の昇り降りがしんどいな。っと、少し足にきてしまった。今更足腰を鍛えようにも無理な歳か。戻る時はエレベーターで戻ろう。人はいつまでも体は若くは無い。老いて力も衰えてくるのだから。

「はぁ・・・、喉を潤すはずが・・余計に喉が渇くとは・・」

これなら定時まで何も飲まずに我慢していれば良かった。飲んだせいか余計に喉の奥が渇く。これも歳を食った証拠か。もう一本何か飲みたい気分だが戻ろう。・・・明日からエレベーター使うか。

定時か、今日は早く上がらせてもらおう。長居したところで何もする事が無ければ時間の無駄遣いだ。こんな日は体を休めるに限る。

「お先に失礼するよ」

「お疲れ様でした、鬼島部長!」

会社を出てすぐに冷蔵庫に何も入ってなかった事を思い出す。最近は外食ばかりに頼り過ぎて食材なんて全く揃えていなかった。帰宅途中に何か買っていくか。どうせ作れるレパートリーはあまり無いし、そんなに食材を買わなくても大丈夫だろう。適当に卵や野菜や缶詰でも買ってから帰ろう。そういえばハムが無かったな、明日の朝は目玉焼きでも作ろうか。こんな時、嫁が居れば・・。

「いや、考えるのはよそう。もう昔の事だ。自業自得とはいえ、あの時なんであんな事を言ってしまったんだ・・」

重い溜息を吐きながらスーパーに立ち寄る。周りを見れば主婦・主婦・子供連れの主婦、たまに主夫も居るが。それでも皆、楽しそうな顔だな。それに比べて私は・・。いかん、歳食ったせいか悪い方向に考える癖が付いてしまった。これとこれ、それとこれだけあればいいだろう。米はまだ大量にあったな。

「2651円になります」

「・・・ん」

意外にも高かったな。いや、こんなものか。よくよく考えれば外食のほうが高い。それにこれだけあれば最低でも4,5日は持つ。・・・安いのか?いや、安いな。こればかりは日頃から計算してないとすぐにはわからんもんだ。それにしても本当に私は買い物袋が似合わないな。自分で言うのもなんだが鬼のような顔をした中年親父が買い物袋提げていたら誰が見ても気味悪いな。まぁ帰るか。

ん、何故私はこちらの道を歩こうとしてるのだ?こちらには何も無いはず。あるのは廃工場が2つほど並んでるだけの寂れた場所。それなのに何故か妙に気になる。何かが待っているような。懐かしいような。

「・・・は、廃工場はもう潰れてパチンコ店になっていたのか」

廃工場が並んでいた場所にはパチンコ店が建っていた。時間の流れというものは本当に早いものだ。いつのまにかこんな店が出来ていたなんて。しかし、パチンコか。あまり興味は無いのだがどうしたもんか。・・・そうだな、興味の無いものに時間を使ってもしょうがない。誰か店から出てくるようだな。・・・ハッ!?

「ぁ、いらっしゃいませ♪パーラーI☆ZA☆NA☆Iへようこそ〜」

な、なんと美しい娘なんだ。触れれば手から零れていきそうな艶やかな銀髪に瞳はまるでルビーのような輝き。少しでも伏し目がちになれば美しく整った睫が奥ゆかしさを醸し出す。鼻筋はピンとしていて唇なんて瑞々しい果実のように紅く色付き・・。


・・・ッ!?なんだ今のは・・。もしや、これがときめくという事なのか。このような年齢でも胸が高鳴るとは。そんなはずは・・。

「御客様、どうかされましたか?」

いつのまにこんな近くまで。い、いや、私が見惚れて気が付かなかっただけだ。しかし、なんと美しいのか。

「な、なんでもない・・」

たった一言を口に出すだけでも顔が熱くなってくるのがわかる。年甲斐も無くこのような事が起きてしまうとは、私もまだまだ青臭い男のままだったんだな。

「御客様、どこかご気分でも悪くされましたか?」

「な!なんでも無い!私は至って健康だ!」

それだけを言って私は店内に逃げ込んでしまった。はぁ・・・、ハッ!?何故店内に逃げ込んでしまったのだ。黙って立ち去れば良かったものを。入ってしまったものはしょうがない。あまり気乗りはしないが少しだけ打っていくとするか。たまの気分転換にはいいだろう。それに、この高鳴りも少しばかり抑えたいからな。

「……わからん。まぁいい、適当にこれでいいか。ん〜?HAPPY トリガー?」

HAPPY トリガーとはどういう意味だ。もしかしてそのままの意味で幸福の引き金でいいのか?ふん、・・・・幸福などとうの昔に消えてしまった。まぁ座ってしまったものはしょうがない。少しだけ気晴らしに打ってみるか。

「・・・ほぉ、魔物娘の台なのか。これはなかなか・・」

なるほど、パチンコも今の世の中に合わせているのか。これはうかうかしていられないな。魔物娘達の魅力をパチンコで引き出す事によって集客を上げようという訳か。ふむふむ、なかなかリアルでいいじゃないか。これを作った者はよほど先見の目があると見た。しかし・・・。

「この絵柄の組み合わせは何を基準にしているんだか・・」

この小さいのがファミリアだったな。それにリビングドールにケプリ、ネコマタにグリズリー、ドワーフとケサランパサラン。セイレーンとフェアリーとアカオニか。何か関連性があるのだろうか。これを作った以上はあるはずだがさっぱりわからないな。

「・・・私もまだまだだな。だが、関連性がわからないからこそ、そこが魅力に繋がるんだろう・・・ん!?」

そ、そうか!何かがわからないから今日の香田君の案に魅力を感じたのか。理解出来ないから興味が湧く。興味が湧いたから触れてみようと考えてしまう。見えない何かに触れたくて人は集まりだす。こういう事だったんだな。まさかパチンコ台に教わるとは思わなかった。ただの博打行為だと思っていたが侮れないな。

「ふむ、これならいくら投資しようとも惜しくは無い。この台にはそれだけの価値がある」

そう考えを変えるだけでパチンコも楽しく感じてくる。ジャラジャラと煩いイメージがあったが案外楽しいもんだ。

「ネコマタのリーチか。なるほど、二本の尻尾をハート型にして同じ絵柄が来るのを誘っているのか。面白い趣向を凝らしているな」

むぅ、外れてしまったか。まぁいい、他のリーチも見てみたい。どのような演出を見せてくれるのか楽しみだ。

やはり博打というのは簡単に金を呑み込むもんだな。これを取り返そうと人は躍起になって更に金を投資する。人の心理に巧くつけ込んだ商売だ。間違っても私は今回限りの博打だ。次は無いだろうから、おおいに楽しませてもらうぞ。

「グリズリーのリーチが来たか。・・・なんで手を舐め続けてるんだ?」

あんまり美味そうな手には見えないんだが。しかし、なんだ。皆若いな。人は簡単に老いるというのに。まぁそれが人が人たる所以なのかも知れないが。しかし、・・・また外れてしまったか。

当らないもんだな、やはり博打は博打というわけか。今日限りとはいえ、かなりの出費をしてしまった。なんとも情けない事か。これでは当分の間、笑う事すら出来んな。


<わはー☆>


「んー?何だ今のは?おぉ、リーチが来たじゃないか、ん〜・・ケサランパサランのリーチか」

ふわふわと浮いているだけか。少しつまらんな、何かあると思ったん・・む!?


<わはー♪ころがるー☆>


な、なんだこれは。絵柄が階段状に並んでいるぞ。これはなかなか。


<ほっ♪わふ☆ふにゃ♪にょっ☆>


へ、変な掛け声出して降りていくんだな・・・、当ってくれればいいのだが。


<ド♪レ♪ミ♪ファ♪ソ♪ラ♪シ♪ド〜♪ わはー☆>


・・・、当らなかったか。まあ、演出にしてはなかなか凝っていたが・・・あっ!


<飛ぶ〜♪>


なんだっ!?風に飛ばされて絵柄を追いかけてる!?まさか2段階のリーチだというのか。おお、ぐんぐんと追いついてきたぞ。そう、そこだ!そこに立ってくれ!


<10点まんてーん♪>


「あ・・・当たった。まさか本当に絵柄の上にぴったり着地するとは・・」

これは面白いではないか。このような演出で焦らしてくれるとはパチンコは奥が深いな。久しぶりに笑みが零れてしまう。滅多に笑う事が無い私がこのような事で笑ってしまうとは。っと、玉を打たなくては。ん、んんっ?玉が出ないぞ?


<出る〜♪>


「出る?何が出るというのだ?玉が一気に出てくるのか?・・・あっ!」

何故受け皿に銀貨が出てきたんだ。一体どういう仕組みになっているんだ。むぅ、指を入れてみたが何も無いな。これをどうすれば・・。

「おめでとうございます、御客様。これで貴方様の元に幸せが戻ってきますね♪」

いつのまに後ろに・・、いや、そんな事はどうでもいい。幸せが戻ってくるとはどういう意味だ。

「そのままの意味ですわ♪ふふっ、何故わかったんだ〜、って顔をなされてますね。貴方の顔を見ればすぐにわかりますよ♪」

そんなに顔に出ていたのか。だが、こんな美人に言われるのなら悪くは無いもんだな。それはそうと、この銀貨は持ち帰れるのか。ふむ、さきほど当たったケサランパサランの姿が彫られているみたいだな。良い意匠を凝らしている。こういう物に興味が無い私でも一目見ただけで大事にしておきたいと思えるほどに美しい。では、そろそろ時間も晩いだろうし帰るか。

「ありがとう、この店のおかげで良い案も浮かんだ。また時間があれば立ち寄らせてもらおう」

「ありがとうございます。それでは今宵、良き夢を」

銀貨は胸ポケットに大事に入れておこう。この重みは最高だ。銀貨とはいえ、これはこれで金持ちになったような気分にさせてくれる。


いつもの事ながら誰も待つ者が居ない家に帰ってくるというのは心寒いものだ。隣からは子供達の声が聞こえてくる。本当なら私にもあれぐらいの歳の子が居てもいいはずなのだが。鍵を差し込み無言の帰宅。ドアを開ければもちろん誰も居ない暗闇の空間がそこにあるだけ。重い溜息を一つ吐きリビングの灯りを点ける。生活に必要な最低限の物だけがそこにある寂しい部屋。リビングに繋がるキッチンを見ても僅かな調理器具しか揃っていない。本当によく今まで生活出来たもんだ。妻でも居ればこんな毎日を送らないで済む話なのだが・・。

「何故あの時私はあんな事を言ってしまったんだろう・・」

いや、もういい。過去ばかり思い返していても始まらない。久しぶりにキッチンに立つ・・いや、先に風呂に入ろう。


侘しい食事だ。缶詰の中身と炊いただけの米。味噌汁はインスタント。栄養バランスなんてあったもんじゃない。だが、それでも家での食事は落ち着くもんだ。TVも点けず一人黙々と食事をし、洗い物をキッチンへと置いておく。明日の朝にも洗おう。今日はもう疲れた。歯を磨いて寝てしまお・・・ん?

「んんんんんっ!?は・・八時だと!?そんなバカな事があるか!私はさっきまでパチンコを・・・はっ!?」

部屋の壁に掛けてあった時計を見て呆然とする。まさか化かされたなんて事は。急いで脱いだスーツの胸ポケットを探る。あった、あの銀貨は確かに胸ポケットから出てきた。一体どういう事なんだ。

「・・・?もしかして久しぶりに打ったから勘違いしていただけなのか?かなり時間を使ってしまったと思っていたのだが、そんなに経っていなかったようだな」

私も耄碌したもんだ、時間の感覚を覚えていないとは。そうか、・・・少しばかりだが暇が出来たな。ふーむ、少しこの銀貨について考えてみる。どこからどう見ても銀貨だな。彫られているのは、あの時当たったケサランパサラン。重さは・・・500円玉二個分ってとこだろうか。直径4cmあたりかな。後はわからんな。いや、帰りに・・

『幸せが戻ってくるといいですね』

そうだ、確か店員が言ってたな。あの言葉の意味はなんだったんだ。謎の多い銀貨だ。だが・・美しい。この輝きは何か惹かれる。

「・・・・ッ!魅入ってたせいで、もう12時前じゃないか」

早く寝なくては。銀貨はどこにしまっておこうか。やはり居間のどこかに飾っておくべきか。今日は良い日だった。まさか若い時に失ったときめきとこのような美しい銀貨を手に入れるとは。

「私もまだケツの青い人生を送れるのだな・・とっ!熱い!!」

な、なんだ。突然銀貨が熱く・・。

「な・・・なんなのだ・・。溶けて蒸発している・・」

見る見る内に煙となって消えていく銀貨を眺める事しか出来ない。ああ、完全に消えてしまった。こんな事って・・

「わふぅー☆」

「・・・ん?」

何かが私の頭に乗っている。一体何が私の頭に・・。そっと手を上げて後ろ手に触れてみた。なんだが柔らかい物に触れた。なんというか触り心地は大きめの桃を触ったような。次に桃のラインに沿って上へ上へと撫でていく。なんだか妙に良く知っているような形が。

「こ、これってもしかして・・人形・・?」

「おじちゃんだれー」

とりあえず頭の上に乗ってる何かを掴んで目の前に下ろしてみる。やたら笑顔を振り撒くたんぽぽの綿毛に包まれたような半裸の小さな少女が目の前に。

「・・・ケサランパサランのお嬢ちゃん?一体どこから来たんだ?」

「シーね、おかねだったのー♪おっかねー♪おっかねー♪」

お金?この子は何が言いたいん・・・ま、まさか。溶けて消えてしまった銀貨・・、そして突然現れたこの少女。妙な胸騒ぎがする。

「あっ!」

考え込んでたせいか拘束が緩んだ瞬間に少女が手から抜け出し部屋中飛び回る。そんな少女を必死に追い駆け回す。ぜぇぜぇ、と口から乱れた呼吸音を吐きながらもなんとかして捕まえようと手を高く上げる。やっと捕まえたと思った時、部屋中に小さな白い粉が舞っているのがわかった。

「埃か、違う・・・何か小さな綿毛のような・・白い粉のような・・ウッ!?」

突然股間に猛烈な痛みが走った。違う、これは痛みじゃない。勃起しているんだ。下着の中でパンパンに膨れたチンコが下着の中で擦れ痛みを感じている。

「ぁ、ぁぁ・・・何故突然こんな事が・・」

勃たなくなって数年。ただ、用を足すだけの物が今すぐもう一度使えと私に催促してくる。一体誰に使えというのだ。

「あはー♪オイシイ匂いー♪」

捕まえた幼女が手から抜け出し、私の股間にへばりつく。ま、まさか・・やめるんだ。小さな子がしていいもんじゃない。だが、私の心とは裏腹に手が勝手に下着をずりさげ幼い子の眼前に膨れ上がったチンコを晒してしまう。

「食べる〜、アーン♪んむぅ・・・んひゅ〜♥」

小さな口をいっぱいに広げ亀頭にしゃぶりつく幼女の姿を見て私の心はざわつき始める。現実を受け入れない為に敢えて常識を脱ぎ捨てる。

「は、・・ハハハハ・・。そうだ・・別にいいじゃないか。人生とは楽しむもんだ。アハハハハハ!」

「んぅ〜♪ペロペロしたら甘いの出ル〜」

幼女の舌が私の醜いチンコを舐め回す。小さな口だからか、そんなに口に含めないようだ。だが、それでも必死に中ほどまで咥え込んでくる姿は何よりも愛らしい。立ったままの私に縋りつくようにしがみ付き必死に股間に顔を埋める幼女の姿はなんとも背徳的で幻想的で美しいんだ。

「んぢゅ〜〜♪・・ぷは、・・オイシー♪」

気が済んだのだろうか、私のチンコから口を放し上目使いで笑顔を振り撒く。私の身長の半分も無い幼女。両手で簡単に持ち上げれるほど小さい体。その腰を掴み顔の高さまで持ち上げ、小さな割れ目に吸い付く。ふわふわした綿毛の中は案外気持ち良かった。顔全体をマッサージされてるような気分になってくる。

「にゃっ♪ペロペロしてるぅ〜♪オマタくちゅくちゅしてるのー♥」

ああ、なんと美味い汁なんだ。ハハハハハハハ!舐める度に性欲が沸いてくるぞ。最高だ、最高の気分だ!まだ幼い割れ目の中に舌を潜り込ませ執拗に膣壁をえぐるようにして舐め続ける。我慢出来なくなったのだろうか、幼女は私の頭にしがみつき、腰を顔に押し付けてくる。

「へにゃ〜〜、ちゅーちゅーオイシイ?」

「ああ、最高に・・んんぅ・・美味いぞ。もっと・・・ハァ・・舐めてやる・・んぐ・・」

荒い息を吐きながら幼女の割れ目から溢れ出る薄く濁った液を何度も舌で拭う。舐めれば舐めるほどどこから湧いてくるのだろうか、小さな膣から無限に溢れだしてくる。これはなんともいけない事だ。

「ぷはぁ・・、これはいけないな。こんなに零してしまっては後片付けが大変だ。私のこれで零れないように栓をしてあげよう」

私は口元から零れた幼女の愛液を気にせず、そのまま腰の高さまで下げて、まだ何も受け入れた事が無さそうな無垢な性器に亀頭を押し当てる。どう考えても入りそうにない大きさ。だが、それでも私は無理矢理押し込んでいく。

「ひゃあぁあぁっぁっぁぁーーーー♪」

「ぐぅぅぅっ・・!・・・ウッ!?あぁ・・入ったぞ・・。まだ半分ほどだが・・」

「チンチンー♪チンチンー♪」

痛みを感じていないのだろうか、嬉しそうな嬌声を上げて私のチンコを小さな性器で迎え入れてる。なんという穴だ・・、小さいながらもしっかりと女の役目を持っている。も、もう・・我慢出来ない!

「ふんんぬぅぅーー・・・!!」

常識的に考えて入りそうもない大きさのチンコ。それでも私は無理矢理奥まで突き入れた。

「わはーー☆おなかいっぱいー」

下腹が膨れあがり私のチンコの形がわかる。なんて素晴らしいんだ。幼い体にすっぽり収まってしまった私のチンコ。アハハハハハハハハ、いいぞ!もっともっと私の物を味わってくれ。

掴んでいた腰を大きく上下に振りぐぢゅぐぢゅと揺らす。幼い割れ目から何度も溢れ出す一人の女としての愛液。体は幼くとも性器だけは一人前だ。何度も激しく体を揺らして奥の奥まで犯しぬく。

「ひゃふぅ・・あぅ♪うぅ〜〜・・・んひゃ!」

「お、おお・・そうだな、同じ体位ばかりだと飽きてしまうな」

「んにゃぁ!!」

まるでオナホールを抜くかのように荒々しく体を持ち上げると、小さな割れ目からはどろりとした愛液に混じって紅い筋のようなものも見えた。もしやこれは破瓜の血なのだろうか。もしそうならばなんて幸せな事なんだ。このような可憐な幼女の処女を奪う事が出来たなんて。ああ、これはもう我慢出来ない。この小さな桃のような尻を眺めながら犯してやりたい。

「ハハハ・・それじゃ次は・・だ。ほ〜ら、そこに手をついてごらん。おじさんが後ろから可愛がってあげるからね」

「うんー♪うっしろー♪うっしろー♪」

身長差がありすぎるのでベッドの上で四つん這いにさせる。これで私の腰の高さと同じぐらいになった。いい光景だ、ベッドの上で四つん這いになった幼女の尻がこちらを向いている。その上に見える小さな穴もヒクヒクと誘うかのようにいやらしく蠢いている。尻を撫で回し小さな割れ目に指を挿し込んでみる。さきほどまで私のチンコを根元まで咥えていたせいか、簡単に呑み込む。膣内で軽く指を折り曲げてやると嬉しそうに啼く幼女がなんとも美しい。指を一本から二本に増やし、何度も膣内を蹂躙する。溢れ出る愛液が指を伝い掌へと拡がっていく様子は私の興奮を最大まで引き上げてくれる。もうダメだ。掌に伝わった愛液をチンコ全体に塗りたくり、またもや幼女の小さな割れ目を犯す。チンコを一気に突き入れ、子宮であろう小さな壁を何度も押し潰し幼女をよがり狂わせる。

「はぁぁ・・・、だ、出すぞ・・。はぁ・・はぁ・・零さずに飲むんだぞ・・・んっ!」

子宮口があるだろう小さな肉壁に大量の精液を吐き出す。どくどくと流しこまれる精液で僅かに下腹が盛り上がったのがわかる。この小さな体、いや、子宮を私の汚い精液で何度も染めてやろう。一度、チンコを引き抜き私も同じようにベッドに横たわる。まだまだ元気な幼女を手招きし、腰の上に座らせ騎乗位で犯す。私は下から突き上げもせず、幼女の好きなように動いてもらう。幼女もわかっているのか自分勝手に腰を押し付けたり、捻ってみたりと色々と自分なりの快感を味わっているようだ。下から見上げる小さな性器はなんていやらしい形なんだろうか。指二本でも辛そうな穴に大人のチンコが根元まで入ってる姿は異常なほどに興奮を呼び覚ましてくれる。はははははは!なんて楽しいんだ!これほどの快楽が存在していたなんて。何故今までこんな経験をしなかったんだろう。ああ、駄目だ。幼い性器に中出しした興奮が再度甦ってくる。も、もう駄目だ。

「ふにゃぁぁ〜〜♥」

「おお・・・おぅ・・、す、素晴らしい・・。素晴らしいぞ、この快楽。もっとだ、もっと楽しませてくれ!」

「チンチンもっと〜♪」

なんて悪い子なんだ。大人のチンコを欲しがるなんて本当に悪いイケナイ子だ。これはもっと楽しませなければ。上体を起こし体位を入れ替えベッドに押し潰すかのように上から圧し掛かり、開脚させた股にチンコを押し当て奥まで突き入れる。本当に不思議だ。こんな小さな体に全て収まるなんて。は、・・ははははは!楽しい!楽しくなってきたぞ!はははははははははは!

「あははははははははは!もっとだ!もっと中に出してやるからな!ははっはははははっ!」

「わはー♥」

「その小さな体を妊娠するまで犯してやる!ははははははははは!」

ははははは・・・・・、ううぅ・・頭の隅が痛い。何故私は幼女を犯しているんだ。これは犯罪ではないのか。ううう・・、し、しかしなんて気持ちいい穴なんだ。こんなに気持ちいい穴に何度も出して・・・・。ハハッ、もう出してしまったんだ。もっともっと出してもいいじゃないか。この子もこんなに嬉しがってるんだ。出してやるのが礼儀というもんだろう。それじゃあ次は、この上にあるもう1つの小さな穴もたっぷりと朝まで犯してあげよう。ははははははははっはっはははっはは!













んあ、・・朝なのか。昨日の晩は変な夢を見たような。ははは・・まさか私が年端もいかぬ幼子を犯すなんて。溜まっていたんだろうか。さて、起きるとする・・か?

「な、・・・夢じゃ・・なかったのか・・」

私のチンコを小さな性器で咥えたまま腹の上で寝ている幼女の姿があった。なんて事をしてしまったんだ。

「ぉ、おい・・起きてくれ・・。このままだと私が・・」

「ふにゃあぁ〜〜・・・♥チンチーン♪チンチーン♪」

いや、チンチンじゃないんだ。早く起きてくれないと困るんだ。しょうがないな、無理矢理抜くしかないか。

「んんん・・くっ!」

「わひゅぅ!!」

私のチンコの形を覚えたまま開ききった小さな割れ目。ゴクリと喉の奥が鳴る。もう一度犯したくてたまらない。この小さな穴の奥、すなわち子宮には私が吐き出した精液がたっぷりと詰まっている。

「ま、また・・・犯してもいいよな。・・では無い!ガフッ!?」

「はふー?」

自分で自分の横腹をおもいっきり殴りつけた。かなりの痛みが全身を走りぬけたが、おかげで正気に戻れた。

「君は一体誰なんだ?見た所・・ケサランパサランのようだが?」

「シーはシーだよー♪チンチンもっとー♪」

「っままま・・待ってくれ!チンチンじゃないんだ。とりあえず話を聞いてくれないか!」

股間に飛びつこうとするシーと名乗ったケサランパサランをおしとどめなんとか対話に持ちこむ。

「チンチンー!チンチン欲しいー!」

「わ・・・わかったから!後でいくらでもあげるから!話を聞いてくれ!」

「チンチンくれるなら聞くー♥」

なんとか説得出来たようだ。それでは何から聞こうか。

「シーと言ったね?どうしてここに居るのかな?ご両親はどちらに御住まいかな?」

「シーね、パパ欲しいー。パパ欲しいの♪」

「ぱ・・パパって・・・。ところで・・ご両親は・・」

「しらなーい♪シー、飛んでたらいつのまにかここに来たのー」

ど、どうしよう。これではまるで誘拐ではないか・・。そ、そうだ。こういう時の為に全魔物娘の特色が書かれた本を購入していたんだ。え、えっと・・ケサランパサランは・・。

「な・・なんだって・・。自由気侭に生きる・・だと」

「むぅ〜〜、シー、無視だめー」

「うわっぷ・・、綿毛が口に・・・」

ケサランパサランの幼女が私の顔目掛けて飛びかかってきた。あの時と同じように私の目の前には小さな割れ目。そして、あの綿毛・・綿毛・・・。ああ、最高の気分だ。この小さな穴をもう一度犯してあげよう。はははっはっはははは!



・・・、なんて事だ。完全に遅刻じゃないか。は・・ははは・・。笑うに笑えない状況だ。時計を見ればもう9時半を超えている。それでも行くしかないか・・。



「お、おはよう・・」

「あ、おはようございます!鬼島部長・・?何か良い事でもあったのですか?」

「遅刻した事が良い事なのか?それとも嫌味を言っているのか?」

「い、いえ!そういう意味ではありません!鬼島部長がずっと笑っているものでしたから・・」

わ、笑っているだと?そんなはずは!?デスクに置かれた小さな鏡を覗き込んでみた。だ、誰だこいつは!もしや、これが私だと言うのか!?

「部長!昨日指摘された点を改良してみました。お目通しをお願いします」

「ぁ、ぁぁ・・・」

ふむふむ、良く改良されている。たった一晩でここまでよくやれたものだ。これなら通してもいいだろう。

「わかった、これは預かっておこう」

判を押し引き出しにしまうと水島君の顔が笑顔に変わったのがわかった。

「ありがとうございます!」

「ぁ、あの・・すいませんが俺のも・・・見てもらえませんでしょうか・・」

「部長!俺のもお願いします!」

「部長!」
「部長!」
「鬼島部長!」

な、なんだというのだ。一体何が起きているのだ。何故こんなに群がってこようとするのだ!?



『きゃぁぁぁぁ〜〜〜〜♥ちっちゃくて可愛い女の子が飛んでるー♪』

『やだ、この子泣いてるじゃないの!どうしたの!?お姉さんが聞いてあげるわよ?』



なんだか外が騒がしいな。ただでさえ忙しいというのに、これ以上に問題を持ち込むような事を・・。んんっ!?

「ぁ!ぱぱぁぁ〜〜〜〜〜!・・・ひっぐ・・えぐ・・」

「なぁぁなぁぁっ!?なんでここにシーが来てるんだ!?」



「「「「「「「パパァ!?」」」」」」」



「・・・・ぁ」

シーが一目散に私の頭目掛けて飛びかかってくる。指定席なんだろうか、頭の上に乗ったシーは安心しきったのかスヤスヤと眠りだす。

「あ、あー・・まぁ、その・・なんだ・・」

「・・部長・・・」

「ヤダ・・、鬼島部長って小さい子好きだったんだ・・」

「ち、違うぞ!私は至って普通だ!」

「でも、その子・・すごく部長に懐いてますよね」

「そうそう・・、部長もすごく嬉しそうな顔してますし」

嬉しそうな顔だと?そんなはずは・・。鏡を覗いてみるとやはりそこには昨日までの私と違う私の顔が映っていた。こんな事があるわけ・・。笑顔など、とうの昔に捨てたはずだというのに。

「にゅ〜〜・・・パパァ〜・・」

「ん?・・・寝言か。そこでゆっくり寝ていなさい」

「・・・部長、本当にパパみたいですよ」

「ふっ・・ははははははははっ!パパか、ははははっ!それも悪くは無い!」

「部長、静かにしないと起きてしまいますよ?」

「おお、そうだったな・・、シーを起こさないようにしないとな」

シーを頭に乗せたまま資料を眺める。・・・結構首が辛いな、ちょっとの間だけ胸元に入ってもらうか。よっと・・、カンガルーみたいになってしまった。

「・・・部長、本当にパパみたいになってますよ」

「やだぁぁ、寝顔可愛い♪鬼島部長、次は私にシーちゃん抱かせてくださいよ〜♪」

なんだか久しく忘れていた物を取り戻したような感じがする。温かく懐かしい何かを。胸元で眠り続けるシーの頬を優しく突きながら資料を見る。はっはっは!なんだこれは。なんて雑な案なんだ。こんなの小学生が思いつく案だぞ。面白すぎて腹がよじれる。

「高田君、なかなか面白い発想をしてくれるねー。これは正直、小学生の案だよ、はっはっは!」

「あ・・あはは・・、そうですよね。ははは・・」

「はははははははっ!」

いやぁ、なんて面白い案ばかりなんだ。案件に目を通すのがたまらなく楽しいぞ。はっはっは。もしかして、これはシーのおかげなのか。よくわからんがシーの匂いを嗅いでるだけで笑いが止まらない。服の上から軽くシーを抱き締めてやる。寝ながらでも抱き締められて嬉しいのか、笑顔のままだ。これが俗に言う天使の笑顔ってやつか。シーの笑顔の為に仕事頑張るか。



14/11/10 07:27更新 / ぷいぷい
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■作者メッセージ
なんという遅筆、色々と重なる不運。本当にこればかりはどうしようもないですな。骨にヒビが入っていたというのに2ヶ月以上も知らずに放置してた自分が恐ろしい・・・。

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