連載小説
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A2.スノー
「スノーさんと……したいです……」
エストは赤面し、うつむきながら言った。
スノーは目を細め、尻尾をゆっくり振る。
「あら、私?嬉しいな……君、私の好みのタイプだから……」
そのまま、彼女は彼に口付けをした。
唇同士が触れ合うだけの軽いキス。しかし、それだけでエストの全身から力が抜けていった。
「あれ……力が、入らない……」
「初めてだから、私が上になって動いてあげる……エストはただ、いっぱい気持ちよくなってくれるだけでいいからね」
そう言うと、彼女は彼の両肩をつかみ、ゆっくりと上半身を後ろに倒した。
「それじゃあ、いれるよ……」
ぺろりと唇を舐め、彼女は彼のペニスの上に腰を沈めた。
「あ……あぁ、ふぁぁぁぁ……」
亀頭が彼女の中に入った瞬間、エストは思わず声を漏らしてしまった。
彼女の膣内はぐつぐつと煮えたぎった鍋のように熱く、粘着質な愛液に濡れた肉は抵抗なく包み込み、ひだの一枚一枚がオーダーメイドのようにぴったりと吸い付く。
彼女は更に深く腰を降ろして行き、カリ、竿、そして根元まで彼女の淫肉で包み込んだ。
ただそれだけなのに。エストの脳内神経は、許容量を超えた快感に焼き切れ、全身がひきつけのように痙攣し、呼吸は止まり、射精してしまった。
「ああん、もう、エストったら……早いわよ」
だが、彼のそんな異常な反応に、彼女は大して驚かずに呟いた。
体の全てが、効率よく精液を搾り取るためだけに形作られているサキュバスにとって、彼の反応は当たり前なのである。
「はぁっ!はぁっ!はぁっ!……スノーさぁん……すごいぃぃ……」
むしろ、彼女の蜜壷にペニスを挿入して失神をしない彼は、珍しいほど強い男なのである。
「これで、大人の仲間入りね。あぁ……本当、君は可愛いわ……腰を動かすから、もっともっと、可愛い顔見せてね」
彼女はそう言うと、ゆっくりと腰を前後に揺らした。
くちっ、くちゅ、ちゅくっ……
膣内をペニスがかき混ぜ、湿った音が鳴る。
「あ、あ、あぁ……まったりして……」
先ほどとは違う、甘い刺激に、エストは声を震わせる。
「さっきはおなかが空いてて本気出しちゃったから、今度はゆっくり楽しもうね」
スノーは上半身を後ろに倒し、両腕を床について自分の体を支える。そのまま、腰をゆっくり上下に揺らした。
「ふふふ……見える?私と君のつながっているところ……」
「あぁ……すごい……俺のを、根元まで……」
彼の視線の先、彼の陰茎はスノーの谷にぱっくりと奥までくわえ込まれていた。
腰が上がると、彼女の尻や足の付け根にまで垂れた愛液が、彼の腰とつながって糸を引く。
「すごい……エッチ、ですぅ……」
「よかった。気に入ってもらえたみたいね。じゃあ、この体勢のまま、もっと速く動かしてみましょうか」
彼女はすっと目を細めた。そして、少しずつ腰のストロークを速めていく。
「あうぅっ、なんか、ひだひだがぁ……こするぅ……」
彼女の膣肉が上下に擦れるたびに、ペニスの性感帯を的確に刺激する。
「エスト、気持ちよさそうだね……」
横から彼らの様子を見ていたミミナが、彼の顔に近づき、口付けをした。
「あぁ……二人共、ずるい……」
スイートも負けじと、彼の左乳首を嘗め回し、右乳首を指でこりこりと愛撫する。
「ああん、それじゃあつながっているところ、エストに見せられないじゃない」
スノーは上半身を起こすと、今度は彼のおなかに両手を付けた。
彼女の腰の動きは更に激しくなり、前後左右の振りも加わり、複雑で飽きの来ない刺激を彼に与える。
「れろぉ……ちゅっちゅっちゅっ……じゅるぅ、じゅるるっ……」
ミミナは一心不乱にエストの舌と自分の舌を絡ませる。
彼の口から溢れる唾液を飲み込み、自分の唾液を送り込む。
「ちゅ……ちゅぱっ……エストのぉ、汗の匂いぃ……味ぃ……すごいですぅ……」
スイートは頬を赤らめ、左右の乳首に交互に吸い付き、指でつまむ。
「ちゅるる……ごくっ……ぷはぁ、また……出ますぅ……うむぅっ」
ミミナの口から離れ、エストは言った。しかし、またすぐに口を塞がれる。
「そうね。亀頭が膨らんできて……もう出したいって言ってるわね……」
「いいぞ、エスト。スノーに思いっきり中出ししてやれ」
「イくときの顔、私達に見せてくださいね」
ミミナとスイートは彼の体から口を離し、彼の顔を見つめる。
スノーも彼の顔を覗き込み、にぃ、と淫らに微笑んだ。
「あうぅ……もう……あうっ、だめ、です……」
三人の瞳が妖しく光り、彼女達が人間ではないという事実を改めて思い知らされ、エストの背筋がぞくりとした。
ペニスの根元に熱が溜まり、彼は射精の直前、大きく腰を浮かせた。
「あふぅ……三回目なのに……まだこんなにいっぱい……」
目を閉じて天を仰ぎ、膣の最奥を叩く精液の感触に酔いしれた。
膣肉が牛の乳搾りのようにうごめき、尿道内の精液も残さず搾り取っていく。
「あぅぅ……締めないでぇ……」
一滴残らず搾り取られ、肉の締まりが緩んだ瞬間に、彼の腰は床に落ちた。
その拍子に、ペニスが膣内から抜け落ちた。
「ふふふ……ごちそうさま。ごめんね、君のがとっても美味しかったから、二回も搾っちゃった……」
スノーはそう言って、彼の唇にキスをした。
10/04/10 02:55更新 / 川村人志
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■作者メッセージ
スノー
お姉さん気質。年下好き。

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