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食血日記
新魔王歴453年
3月7日
今日から日記を付けることにした。
だがこれといって書く事がないので、
我が一族の主食の感想でも書く事にする。
人間の血ばかり飲んで育ったが魔物の血も味わってみようと思う。
そこで家でメイドとして働いているオークに頼み血を分けてもらった。
味はこってりとして若干ドロドロとしているように感じる。
確か彼女は野菜嫌いだったか・・・・後で野菜も食べるよう注意しておこう

新魔王歴453年
3月8日
今日は友人の同族が訪ねてきたので頼み込んで血を分けてもらった。
友人は不思議そうにしていたが快く分けてくれた。
味は少しツンとする酸味がある血の味で人間どもの血より好みだ、
そしてのど越しがとてもよくこの喉越しは癖になりそうだ!
今度来たときまた分けてもらおう。

新魔王歴453年
3月9日
今日はサラマンダーの血を飲もうと思う。
この血は屋敷の門番のものだ。
二日間の有給休暇と引換だが安い買い物だ。
見た目からして血の赤みがこく何か血から湯気が出ている気が・・・・
有給休暇ではしゃぐ彼女の尻尾近くから血を採ったせいだろうか?
とりあえず飲んでみると温かく味は辛味のある濃厚な味で体が火照ってきた。
身体が軽くなったような気がする。
栄養剤のような効果があるようだ。

新魔王歴453年
3月10日
今日は屋敷に訪れた友人のバフォメットと魔女の血を手に入れた。
「なんじゃ血が欲しいじゃと?サバトに入れば儂らと同じ血になれるぞ!」
と言われたが丁重にお断りした。
母譲りのこの容姿はお気に入りだし、
この母譲りの自慢の胸がなくなる勘弁してのは欲しい。
まずバフォメットの血は普通の血よりこってりと甘く、
お菓子のようで、
少しきつめの渋みがあり酒を思わせる酔うような風味がある。
容姿が子供だからといってお菓子でも食べまくっているのか?
と思える甘さだった渋みは長い人生経験から来るのだろう。
魔女の血はバフォメットの血から渋みをとったような味だった。

新魔王歴453年
3月11日
今日はある疑問が浮かんだので屋敷で働くローパーの血をいただくことにした。
その疑問とは上半身と下半身で血の違いがあるのかというものだ。
そう思い立ったので彼女に上半身と下半身の血を分けてもらった。
まず上半身、普通の人間のメスとあまり大差ないがかなりヌルヌルしている。
下半身はただのスライムゼリー普通に美味しかった。
少し考えれば当たり前か・・・

新魔王歴453年
3月14日
今まで数人の魔物の血を食したがそれぞれ個性がって面白い。
しかし今だに心から満足できる血には出会えていない。
私に合う最高の血はどこかにあるはずだ!

新魔王歴453年
3月17日
私は今、最高の血を求めて旅を始めて新魔物領の港街に来ている
狙うのは水系の魔物の血だ!
街を散策して魔物に話かけると皆快く血を分けてくれた、
今回はサハギン、セイレーン、メロウ、マーメイドの血が手に入った。
まずサハギン、味はどことなく塩気があり飲んだあとスーとするようないいのど越しがある。
さすがに同族には負けるが・・・
そのあとくる魚のような風味は個人によって好き嫌いの好みが分かれるだろう。
セイレーンは、鳥肉のように蛋白であっさりしているが飲みごたえがある。
次はメロウ、味はサバト関係の魔物より甘くないがかなり甘めで甘塩っぱく、
味がしっかりしている。飲んだあと魚の風味はほとんど気にならなかった。
最後にマ−メイド、人間の10代のメスのような甘酸っぱい味だった。

新魔王歴453年
3月22日
今日は山岳地帯にある新魔物領の街に来ている。
街を散策すると沢山の魔物がいた。
内心これから出会える未知なる血の味に心が踊る。
いつものように魔物に頼むと快く血を分けてくれた。
唯一未婚のマンティスには断れた・・・・仕方ないことだが・・・
今回の成果はゴブリン、ホブゴブリン、ラミア、メデューサ、ドワーフだ
ゴブリンは、甘い中にコクがありのど越しがあっさりしている。
ホブゴブリンは、ゴブリンの血よりコクがありホッとする味だ。
ラミアは、なんというか特色がない・・・・・まあ普通・・・
メデューサは、ラミアと大違いで酸味がかなり強くその中に甘みがある。
血までツンデレなのだろうか?
ドワーフの彼女からは体のサイズの関係で、
ほんの少ししか血がもらえなかったが、
少量ながら血の味が全体的に濃くかなり私好みだ。

新魔王歴453年
4月5日
今日で私の望む最高の血を求めて旅を始めて二十日になる。
ここまで屋敷を留守にしたのは初めてだ、
これからどんな血にであえるだろうかと街道で歩きながら思っていると、
刑部狸の商人に呼び止められた。
どうやらヴァンパイアである私が昼間の
街道を歩いているのを不思議に思ったからだそうだ。
なので旅に理由を話すと自分の血とウシオニという
ジパングに住む魔物の血をわけてくれた。
しばらく彼女と話をして街道の分かれ道で別れた。
彼女の故郷のジパングの話はとても興味深く一回ってみたいものだ。
肝心の血の味は刑部狸の血は癖がある味で甘辛いなかに渋みがあった。
やはり商人は綺麗事だけではいけないのだろうか?
おそらく彼女の今までの商売で酸いも甘いも味わった経験がこの味となっているのだろう。
ウシオニの血はものすごく濃厚
例えるなら薄めて飲むジュースの原液を原液で飲んだような感じで
それでいてきつい酒のような風味がある
これなら少し触れただけで人間が魔物になるのはうなづける。
最初はきついと感じたが飲めば飲むほどこれはこれでクセになる味だった。

新魔王歴453年
4月30日
今日は森林に囲まれた親魔物領の街に来ている。
ここではどのような血に出会えるだろか?
早速宿をとり森を散策すると、
すぐに魔物を見つけたマンドラゴラとアルラウネだ。
二人に話しかけ血を分けて欲しいと頼むと快く分けてくれた。
早速飲んでみると、マンドラゴラは滋養のある野菜ジュースのような味の血で絶品。
アルラウネは上品なフルーツジュースのような風味の甘い血でこれもまた絶品だった。
二人と分かれて森を散策すると何やら騒がしい。
どうやら二人の魔物が言い争っているようだ。
二人の言葉に耳を傾けると、アラクネのしかけた罠にかかった男を
先にアマゾネスが見つけて連れ去ろうとしたところ鉢合わせしたようだ。
私が仕掛けた罠に!先に見つけた!と男を取り合っているようだ。
見るに見かねた私が男に選ばしたらどうだ?
と助言すると二人とも了承したようだ。
男に選ばせるとしばらく悩んだあと男はアラクネを選んだ。
アマゾネスは落ち込み私に魅了が・・・・・
などとつぶやきながら去っていった。
アラクネは喜び私に礼がしたいと言ってきたので、
血を分けてもらった。
肝心の味は独特な酸味があり少し粘着く気がする血だった。
この絡みつく感じは初めてだ。
これはこれでアリだなと思った。
そうこうしているうちにもう夜だ。
今日は宿に戻って明日は街を探索しよう。

新魔王歴453年
4月31日
今日は町を探索するとなんとドラゴンを見つけたので、
すぐに血を分けて欲しいと交渉したが断られてしまったので
偉大な種族などとしばらく褒めちぎってみると血を分けてくれた。
母と同じタイプで助かった。
早速飲んでみると甘辛く強めの酒のような酔うような風味があった、
飲んだあと前に飲んだサラマンダーの血とは
比べ物にならないほどの力が湧き上がってくる!
これがドラゴン・・・・・・すごい!そう思った。
ドラゴンと別れた後、街を散策して手に入れた血は以下のものだ。
ワーウルフ、ハーピー、ジャイアントアント、グリズリー
の他にもフェアリー系の魔物を見かけたが、
血を取りすぎると命に関わるかもしれないので自重した。
肝心の味だがワーウルフは
肉料理を食べているようなこってりした味だった、
初めて飲んだ屋敷のメイドのオークの血の味を思い出す。
彼女はサボりぐせがあったな・・・・ちゃんと仕事していればいいが・・・
ハーピーはセイレーンと同じく淡白な味で、
とても飲みやすくそれでいて飲みごたえがある。
セイレーンと比べると少し油が乗っているような気がする。
ジャイアントアントはとても酸っぱい、言わいる蟻酸というものだろうか?
このままではさすがに飲みきれないので、
砂糖をいれるとレモネードのようで美味しく頂いた。
グリズリーはあえて蜜の染み込んだ右手の血をとったので飲む前から甘い香りがする。
飲んでみると味はとても甘いが程よい血の酸味がアクセントになりとても美味しかった。
これまで飲んだ血はどれも美味しいし、
中には絶品と言える血もあったが何かが足らない気がする・・・・
最高の血とはいかなる味なのだろうか?

新魔王歴453年
6月8日
今日は親魔領最大級の酪農が盛ん地帯に来ている。
今回は牧場系の魔物だ。
周りを見渡せはホルスタウロスとワーシープが沢山いる。
どの魔物に血を分けてもらうか考えていると、
見覚えのある魔物がある家から出てきた。
前に血を分けてくれた刑部狸だった
「奇遇やな血を求めてきたん?」
そのとうりだと言ってどの魔物から血を貰うか迷っていると言うと
「ならお勧めはそこの黄色い壁の家の夫婦やな!
エドキナの夫妻の子供が長女のエドキナ、次女のホルスタウロス、三女のワーシープ、
でまさに牧場にぴったりの家族やで!
上質な羊毛と牛乳を生産する農家でわても世話になってるお得意さんや
いい人達だから頼めばきっと血をわけてくれるやろ!」
しばらく話し込んだあと次の用事があるという彼女と別れて、
彼女が紹介してくれた家に向かい血を分けてもらう時、エドキナに不思議なことを言われた。
「ヴァンパイアにとっていえ、
魔物にとって最高の血はありふれたものの中にあるのよ。
今は気づかないだろうけど・・・・きっとすぐ見つかるでしょう。いいわ、私たちの血をあげる」
ありふれたもの?ありふれた人間の血など何百回と飲んできたが、
今だに最高の血など出会ったことはないし、
ありふれた魔物の血も飲んだが最高の血に出会えていない。
だからこそ最高の血を求め旅を続けてきたのだが・・・・
彼女のいうありふれたもの
の意味は聞いてみても答えてくれなかったので今でも謎のままだ・・・・
少し困惑したが血が手に入ったので、
感想を書く事にする。
まず母親の方のエドキナの血は甘酸っぱいリキュールのようで強い酒のような風味がある
今更ながら気づいたが、
酒を思わせる風味は血に魔力が大量に宿っているからだと思える。
次は長女のエドキナだ味は甘酸っぱいカクテルを思わせる。
母親より弱い酒の風味が心地いい。
次の血は次女のホルスタウロス味はホルスタウロスの乳のように濃厚で甘くコクがある・・・
はっきり言ってうまい。
三女のワーシープの血は飲むとほんのり意識がふわふわする。
味はあっさりしたサラダのようにあっさりした味わいだ。
どうやら血にも眠りの魔力が宿っているようだ。
彼女たちにお礼を言って次の血を求め彼女たちと別れた。
次はどこに行こうか・・・
今だに出会えない最高の血に早く出会いたいものだ
それより眠い・・・・来る途中にあった宿に泊まることにしよう。

新魔王歴453年
7月20日
今日は次の街に向けて街道を歩いていると、
街道の端で倒れている傷だらけのゴブリンを見つけた。
すぐさま駆け寄り生死を確認するとどうにか生きているようだ。
しかしこのままでは下手に動かせない。
しかも今は昼で魔力が使えず治癒魔法は使えない。
仕方ないので旅に出るとき母に一瓶だけ持たされた
治癒の力がある薬を使うことにした。
母上によるととても高価な材料を使い大量の治癒の魔力を込めて作られた薬で、
一般庶民の月給の8ヶ月分はくだらないという、ほとんど出回らない薬だそうだ。
母上は私のために持たせてくれたのだろうが、
今にも消えてしまいそうな命を助けるためなら許してくれるだろう。
ゴブリンに薬を飲ませるとすごい勢いで傷が消えていった。
すごい効果だ!と思っているとゴブリンが目を覚ました。
話を聞いてみると彼女は小さな商団に所属するゴブリンで、
仕入れで一人商品を取りにいくと運悪く教団の兵士に見つかり、
問答無用で襲われなんとか逃げ切ったが力尽きこの街道で倒れてしまったらしい。
彼女がお礼をしたいというので彼女の商団の基地(彼女が言った)に行くと、
そこには数人ゴブリンとかの彼女たちが親分と呼ぶホブゴブリンいた。
私が助けたゴブリンが私の紹介をすると、
ゴブリンたちががお礼をしたいというので
彼女たちの馬車で次の街まで送ってもらうことにした。
その時は血をもらうことも考えたが
次の街までまだかなりの距離があるので馬車に乗せてもらうことにした。

新魔王歴453年
7月23〜24日
その日はゴブリンたちの商団の馬車に乗せて
もらって次の街に行こうとしていると、
運悪く教団の魔物狩りと鉢合わせしてしまった。
昼間だったせいで力が出せずあっさり人間どもに捕まってしまった。
人間どもに馬車に押し込められるとそこには沢山の魔物たちがいた。
これからどうなるのであろうか?そう考えると
悪い未来図しか想像できない・・・・・・
周りの魔物達も同じでほとんどの魔物は青ざめていた。
唯一の例外はケサランパサランで
足かせをされてもまだ笑顔を絶やさなかった。
普段なら激怒しまうかもしれないが、
皆不安で押しつぶされそうなこの状態での彼女の笑顔がありがたかった。
しばらくして馬車の揺れが止まった。
馬車から下ろされるとそこは街中の大きな建物で、
その建物の地下にに私を含めた魔物たちが下ろされると、
そこは牢屋で鎖につながれたもっと沢山の魔物たちがいた。
私たちも牢屋に入れられ足かせをつけられ鎖につながれた・・・・
近くに沢山の魔物がいてある意味吸い放題だが
さすがに不謹慎すぎてできない。
この状況こんな不謹慎な考えが浮かぶ自分に怒りがこみ上げた。
それからかなり時間がたった・・・・・
時計は取り上げられてしまったので時間はわからないが、
1日ぐらいたったのだろうか?
階段を誰かがカツーンカツーンと降りてきた。
降りてきた男たちは隣の牢屋の数人の魔物達の鎖を外すと、
彼女たちに首輪をつけると階段を上がっていった。
しばらくして男たちが戻ってくると私たちがいる牢屋を開け
私たちの鎖を外し首輪を付けた。
この鎖や足かせは魔力を奪う力があることは、
昨日逃げ出そうとして嫌というほど昨日学んだ。
この状態では逃げ出すことはできないだろう・・・・・そう思った
階段を上がった場所は大きなホールで
連れてこられた魔物を観客が競り落としているようだ。
隣の魔物が舞台に立たされ競り落とされた。
舞台に立つと司会が私の紹介をして金額を決める。
それに観客たちが値を釣り上げ始める。
何回かの接戦のすえ私は落札された。
そいつは醜く太ったいやらしい笑顔を浮かべる男だった。
そのあと私たち牢屋に戻された。
しばらくしたら私は売り飛ばされるだろう・・・
そう考えて今までも人生の情景を思い浮かべた。
その情景のあと最後に思ったのは
旅の理由であった私が求める最高の血と出会いたいという思いだった。
もはやかなわぬ夢だろう・・・そしてこれから訪れるおぞましい未来に絶望した。
牢屋でこれからのことを悲観しているとなにやら騒がしい。
階段から争う声が聞こえ誰かが階段を降りてくる。
軽鎧を身にまとった男のようだ。
そいつは私たちの鎖と足かせをとると私たちに逃げるように言った。
皆で建物から出ると中からでは気づかなかったが夜だった。
周りでは沢山の魔物と敵兵が斬り合い、
魔物たちが男を押し倒し情事におよんでいた。
私は捕まった魔物たちををデュラハンに保護してもらうと私を助けた男を探した。
幸いなことに夜であり誇り高き貴族が
恩を返さず逃げるなど私のプライドが許さないからだ。
しばらくそいつを探すと見つけたが敵兵と切り結んでいたが、
隙を突かれ脇腹を切られ倒れ込んでしまった。
私は何故かカッとなってしまって、
その敵兵に近づき腹に一発拳を打ち込むと
敵兵は吹っ飛び壁に叩きつけられ動かなくなった。
倒れたそいつの傷は深くこのままでは死んでしまうので、
軽鎧を脱がし、止血の意味も込めて傷口に手を当てて、
治癒魔法をかけた。
しばらくして傷口は塞がったが、まだ危険な状態なので
そいつを担ぐと情事にふける魔物に陣の位置を聞くとそいつをそこに運んだ。
そいつを運ぶと傷口に手を当ててに治癒魔法をかけたせいで手は真っ赤だった。
不謹慎だが手にこびりついた血を見ると
どうしても舐めたくなり誘惑に負けてつい舐めてしまった。
その血の味は上物のお菓子のようなあっさりとした甘味の中
深いコク、上物のワインのような優しい渋みがあり飲むと
体に電撃が走りうっとりする味だった。
今まで飲んだ血の中でもダントツ!
人間の血など腐る程飲んだが圧倒的な美味しさだった。
私は確信したこれこそ私の求める最高の血だと!
あの時エドキナがいったのはこれだったのかそう確信した。
周りの魔物にコイツのことを聞くとそいつはギルドに所属する賞金稼ぎだそうだ。
今回の戦はこの街の魔物に対する悪行を見かねて
魔王軍の過激派が戦争を仕掛けたそうだ。
私は決めたこの最高の血をもつこの男を下僕にすることを、
未だ目を覚まさないこいつにそのことを言うために、
コイツが目覚めるのを待った。
コイツが目覚めたのは次の日だったそして私は言った私の下僕になれ!と、
しかしその答えは意外なことだった。








「嫌だ」と言う一言だった・・・・

私は理解できず、誇り高き貴族の下僕になることが
いかに名誉で誇り高いことだあるかと熱く語ったが、
一向に首を縦にふることはなくまた来ることを伝えて
一度退散することにした。
アイツが首を縦に降るまで諦めるわけにはいかないので、
この街で宿をとって気長にいこう。

新魔王歴453年
7月27日
今日もアイツのところに行って下僕にならないか?
と言ったがダメだった・・・・

新魔王歴453年
8月1日
今日もいつもと同じくアイツのところに行ったが断られた。
あの最高の血を逃がすわけにはいかない!次は金で釣ってみるか。

新魔王歴453年
8月2日
金でもダメだったアイツが賞金稼ぎなんぞやっていいるのだから
金が欲しいのかと思っていたが、
「いくら金をもらっても下僕などなりたくない」と言われてしまった。
失敗だ・・・・・・この様子だと物で釣るのは無理だろう・・・・・

新魔王歴453年
8月14日
今日もあいつのところに行ったが断られた。
最近あいつのところに行こうと考えると気分がいいなぜだろう?

新魔王歴453年
8月27日
いつもと同じく断られた。
最近あいつと話すのがとても楽しい!
貴族の誇りを汚さないため高圧的な態度であいつと接っしているので
あいつはいい顔はしてはいないが私は楽しい!

新魔王歴453年
9月2日
今日あいつのところにいく途中アイツと
リザードマンが談笑しながら二人で歩いていた。
私は何故か二人に背を向けて宿に逃げ帰ってしまった。
なぜだろう涙が止まらない・・・アイツの隣のリザードマン
はあいつの女なのだろうか?そう考えると涙が溢れる。
こんな気持ち初めてだ・・・・・・
明日どうゆう顔であいつに会えばいい・・・・・

新魔王歴453年
9月3日
今日宿にあいつが訪ねてきた、
いつものように訪ねてこない私を心配して訪ねてきたそうだ。
内心とても嬉しかったがプライドが邪魔して
高圧的態度であいつに接してしまった。
その態度であのリザードマンとの関係を問いただすとただの同僚だそうだ。
良かった・・・・ただそれだけ心の中で思った。

新魔王歴453年
9月15日
なんだか最近私の体がおかしい・・・・・
あいつのこと考えると胸が苦しい、
あいつが私以外の女と話しているのを見ると胸が張り裂けそうだ、
きっとアイツの血を私の体が求めているのだろう。
なんとしてもあいつを下僕にせねば!

新魔王歴453年
10月1日
今日はあいつに「なんで僕を下僕にしたいんだ?」と聞かれたので
お前の最高の血が欲しいからだと正直に答えた。
そう言うとあいつは何故か悲しい顔をすると私に「帰ってくれ」といった。
今まで帰ってくれとは一度も言わなかったのにどうしてだろう?

新魔王歴453年
10月2日
おかしい・・・昨日の一件からあいつが私を避けるようになった・・・
何か私がしたのだろうか?
あいつが私を避けているのがとても悲しい・・・・

新魔王歴453年
10月15日
あいつが私を避けるようになって二週間が立った・・・・
今だにあいつは私を避けている・・・・
あいつが私を避けるたびに私は夜宿のベットで泣いた。
止めようとしても、とめどなく涙が溢れた・・・・

新魔王歴453年
10月30日
今日あいつを尋ねるとあいつはいなかった。
ギルドの受付に聞くと依頼を受け一ヶ月ほど帰ってこないそうだ。
どこに行ったか受付に問い詰めたが、
守秘義務とかでどうやっても教えてくなかった。
あいつと一ヶ月も会えないかと思うととても寂しい・・・・

新魔王歴453年
11月4日
今日もギルドの受付にあいつの居場所を問い詰めたが
答えてくれ無かった・・・・
なんでそこまであいつの居場所を知りたがるか
受付の人間のメスに聞かれたので、
正直にあいつの血が欲しいからだと答えるとこう言われた。
「本当にそれだけなら絶対に教えられない、
貴方は彼と話しているときとても幸せそうだっわ、
それがどうゆうことか分かったら特別に教えてあげる」
どうゆうことだ?そう思いながら私は宿に帰った。

新魔王歴453年
11月6日
今日は昨日言われたとうりどうしてなのか考えたが答えがでない。
あいつの血以外の興味が私にあるんだろうか?
確かにあいつと一緒にいるととても嬉しい気分になるが、
それはただ体があいつの血を求めているからであって、
私にあいつに対する特別な感情はないはず・・・・だ。
なんだろう?心がもやもやする。

新魔王歴453年
11月8日
今日も考えたが答えがでない・・・

新魔王歴453年
11月13日
今日も答えがでなかった。
いくら考えても答えがでないので気分転換で夜の街を散歩していると
前に知り会った刑部狸と出会った。
彼女が「どうしたん?すごく悲しそうな顔して」
と言ったのでこれまでのいきさつを話した。
それを聞くと彼女は
「そりゃあんた・・・・これは自分で気づいたほうがええわな・・・・そんなあんたにこれあげるわ」
そう言って一つの赤い液体の入った小瓶をくれた。
私にはわかるこれは血だ。
なんの血か彼女に聞いたが素直になれる血だと言って結局なんの血か教えてくれなかった。

新魔王歴453年
11月14日
今日も考えたがわからない・・・・・
どうやら周りの人々はわかっているようだが・・・
どうしてもわからない。
そうこう考えていると昨日もらった小瓶を思い出した。
確か素直になれる血だと言っていたが・・・・・
このあいつに対する気持ちのもやもやが分かるならばと、
その血を飲んでみることにした。
小瓶の血を一気に飲み干すとあいつとの思い出が浮かび上がってきた。

最初の出会い、

始めて言葉を交わしたドキドキ、

あいつのところに行こうする時のウキウキした気持ち

あいつと一緒に過ごしたたわいない日々

あいつと一緒にいるときどれだけ幸せだったか

私は気づいた・・・・・

私は彼を一目見たときから好きなのだ、

最高の人間の血なのではなく

彼の血であるから


最高なのだと・・・・・

そう悟ると宿を飛び出しギルドに向かった。
息を切らして彼の居場所を聞くとこの前きた時と同じ受付の女性に聞かれた
「答えは出たの?」、
だから私は自信を持って答えた彼が好きなのだと、
それを聞くと彼女は微笑みこう言った。
「それなら教えられるわね、
さっき連絡があって依頼が早く終わってもうすぐここに帰ってくるそうよ。頑張ってね!」
それから暫くすると彼が帰ってきた。
私はすぐに彼の元に走り人目もはばからず抱きついた。
いきなりのことで混乱する彼の顔を見ながら私は言った。
「始めて会ったときから好きでした。
私と結婚を前提に付き合ってください」
今まで断られ続けたので断られることも覚悟していた。
彼の答えは・・・・・・・・・





やさしい口づけだった。

私は感動のあまり泣いてしまった。
そんな私に彼は言った。
「今まで避けてきてごめん。
てっきり僕の血だけ目的に下僕にしようとしていると
思い込んでしたから君をさけていた。
でも、君が僕を思ってくれたいると知って今とても嬉しい
僕こそお願いします。僕と結婚を前提にお付き合いしてください」
私も彼に口づけで答えた。
本当にその時は嬉しかった真に二人の心が通じたのだから

新魔王歴454年 
11月14日
二人の心が通じてからもう一年の時が流れた。
あっとゆう間の幸せな時間だった。
彼を私の両親に紹介しに行って、
初めてのデートは一緒に喜劇を見て
連日、語り合い口づけをして
時々彼の血を飲んで、
彼と過ごす日々の全てが大事な宝物だ。
付き合って一年目の今日のデートでプレゼントをもらった。
箱をあけてみるとそれは血のように赤い宝石のついた指輪だった。
そして彼からプロポーズをされた。
「僕と結婚してください」
もちろん私は了解した。
幸せだ・・・・・・


12月1日
今日は彼との結婚式、どんな素晴らしい挙式になるか楽しみだ。
結婚が決まると皆祝福してくれた。
祝福してくれる人々の中にあの刑部狸がいたのでもらった血のことを尋ねると、
あの血はダンピールの血だそうだ。
なんにせよ感謝していることを彼女に伝えた。
そうこう考えているうちにどうやら彼の準備が終わったようだ。
これで彼と夫婦になれる。
そう考えると自然と顔が緩んでしまう。

新魔王歴454年
12月2日
昨日の式は最高だった神官のダークプリースト前で愛を誓いあい。
仲間たちが祝福するなか彼と深い口づけを交わした。
そして初夜、身も心も結ばれ合った。
この感動は生涯忘れることはないだろう。
大好きな彼と夫婦になれて本当に幸せだ。
これからいいことだけでなく悪いことだって沢山あるだろう。
でも、私には彼がいる
彼と力を合わせればどんな困難でも超えていける。
これからも幸せが続きますように・・・・・・・・
13/01/02 08:48更新 / 闘仙

■作者メッセージ
血の味は私の独断と偏見で書いています。

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