連載小説
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第肆章 魔術師は鋼鉄の如く愛を守る
誰かを愛する事に人間も魔物も関係無い
我が一族の男ならば守ってみせろ

そうだ

惚れた女は
キスして、愛して、抱きしめて
守ってみせろ

―魔術師は鋼鉄の如く愛を守る―

「ワイの名はオルガン! オルガン・氷室(ヒムロ)・アネット! 大導師(グランドマスター)になる男や!」
私の目前に立つ男は、そう名乗りましたわ。
男の前に立つのは、大陸の甲冑に身を包んだ複数の人間。
剣を持つ者、槍を持つ者、鉄鎚を持つ者……手にした得物は其々違いますけれど、誰もが私と私の前に立つ男に、あからさまな敵意をぶつけていますわ。

私の前に立つ男を言葉で表すなら、「だらしない人」といったところですわね。
背中の中程まで伸びた長髪、若草色のローブは何日も洗濯していないように汚れだらけ、男の身体からは何日もお風呂に入っていないようで異臭が漂ってますもの。
だらしなさ全開の男ですけど、男の特徴で目立つのが二つ。
一つは男の伸び過ぎた長髪……木漏れ日に照らされる男の長髪は、周辺では見る事の無い、収穫時の稲穂のように綺麗な黄金色。
一つは男のしている手袋……指先が出ている革手袋には手の甲の部分に其々六個、全部で一二個の小さいながらも綺麗な宝石があしらわれていますの。

そもそも、どうして私は物騒な人間達に襲われたのかしら?
一触即発の人間達を無視して、私は襲われた経緯を思い出す。

私の名は更紗(サラサ)、東方の島国・ジパングに住むモノですわ。
あら? 何故、「者」ではなく「モノ」なのかと聞きたいのですか?
当然ですわ、私はジョロウグモと呼ばれる妖怪ですもの。
私の下半身は巨大な蜘蛛になっていて、大陸の方ではアラクネと呼ばれる妖怪と同類だと言われてますわ。
私は裁縫や機織りが種族柄得意ですから、時折住処にしている森から出てきては、街で私の糸で作った着物を換金して日用品を買っていますの。

そう、今日も私は日用品の補充に街へ行って、その帰りに襲われたのですわ。
街に行った際、街が騒がしくて、何事かと住人に聞いたところ、一〇人程の大陸人が周辺に住む妖怪を討伐すると言っていましたわ。
だから、私は早く住処に戻った方が良いと、忠告もされましたわね。
ソレを聞いた私は着物の換金を諦め、戻ろうとしたところで件の大陸人達に見つかって、住処の森まで追われてしまったのですわ。

元々森を住処にするジョロウグモ、森の中での足の速さは一級品と自負していましたけど、件の大陸人達は数で勝負してきて、私は追い詰められてしまいましたの。
戦う事自体は可能ですけど、私達妖怪は人間を傷付ける事を本能的に嫌いますから、私は粘着性の高い糸を撒き散らして足止めする事しか出来ませんでしたわ。
私の背後は底の深い川、泳ぐ事の出来ない私は絶体絶命の危機とやらに陥りましたけど、私と大陸人達との間に割り込むように、颯爽とあの男が現れましたの。
『貴様、何者だ!』
突然間に割り込んできた人間が現れたのですから、何者なのかを聞くのは当然ですわね。
何者かを聞かれた男は、先程のように名乗ったのですわ。

×××

「……オルガンと名乗ったな。貴様、我々と同じ大陸人でありながら、何故魔物の討伐を邪魔するのだ! 魔物は全て滅する、ソレが我等が教団聖騎士の役目!」
大振りで刀身の分厚い剣を構えている隊長格らしい男が、私の前に立つ男に問い詰める。
そう言えば、聞いた事がありますわね……大陸の方には私達妖怪―確か、其方では私達は魔物と呼ばれているそうですわ―を一方的に嫌っている人間達がいる、と。
その人間達は何もしていない私達妖怪を悪者に仕立てあげ、頻繁に討伐を行っているとも聞きましたわ。

「じゃかぁしぃ! 確かに、ワイの髪の色は大陸人や。せやけど、ワイは生まれも育ちも性根もジパングのジパング人や!」
「何を言って……いや、貴様は混血か」
「おうおう、その通りやで。ワイの親父は大陸人、御袋はジパング人や」
へぇ、大陸人とジパング人の混血児なんて、珍しい人間ですわね。
背中しか見えてないのですから顔立ちは分かりませんけど、喋りは西方訛りですものね。
尤も、その西方訛りも胡散臭さが溢れていて、本当にジパング人の血が混じっているか、怪しいですわ。

「ふん! 大陸人とジパング人の混血児風情が、我等が役目を邪魔立てするか。良かろう、貴様もまとめて討伐してくれる! 行けぇ!」
隊長格の人間が剣を此方に向けると、背後にいた人間達が一斉に私達に襲い掛かる。
その数、九人……男は武器になりそうな物を持っていませんし、例え武術に優れていても一対九では勝ち目はありませんわね。
憐れで気の毒なお節介に乗じて、私は逃げさせてもらいますわ。
そう思って、私は四対の脚に力を籠めて跳ぼうとした、その時ですわ。

「はっ! そうは問屋が卸さへんでぇ!」
男は剣指を組んだ両手を、襲い掛かる八人に向けて
「BANG!」
と、大陸の言葉らしい単語を叫びましたの。
すると、男の指から人間の頭程はありそうな九個の石塊が連続で撃ち出され、突然現れた石塊に驚いた九人の腹に、見事に石塊がめり込みましたわ。
勿論、剛弓で放たれた矢のように撃ち出された石塊の威力は言わずもがな、ですわね。
石塊が腹に直撃した衝撃で気絶する九人、数では圧倒的不利であるにも関わらず、一瞬で九人を倒した事に私は驚きましたわ。
「な、何だと……『石球(ピエボル)』を詠唱無しに連続行使!? 幾等、『石球』が初等魔法でも詠唱無しに行使出来る筈が無い!?」
当然、無様に倒れた九人を率いる隊長格の人間も驚いてましてよ。
「アンタ、ワイを『混血児風情』と言っとったよなぁ。舐めてもらっちゃ困るで!」
戦いに動揺は厳禁なのに驚きで固まっている隊長格の人間に、男は容赦無く先程の石塊を撃ち込みましたの。
その狙いは隊長格の人間の腹、避ける事を忘れていた隊長格の人間の腹に、石塊は見事に命中しましたわ。

「が、はっ……ば、馬鹿、な」
信じられないと言いたそうな顔をしながら隊長格の人間は倒れ、その場に立っているのは私と似非西方訛りの男だけになりましたの。
呆然としている私に似非西方訛りの男は振り向き、私に手を差し伸べましたわ。
私の窮地を助けてくれた似非西方訛りの男は、正直に言えば顔は私好みでしたわ。
大陸人の血が混じっている為かどうかは分かりませんけど、顔立ちは端正で、勝手に女が言い寄ってきそうですもの。
「嬢ちゃん、ボケッと突っ立っとる暇は無いで。さっさとズラからへんと、またコイツ等に追いかけられんで」
黙っていれば、の注釈が付きますけど。
全く、この似非西方訛りが無ければ籠絡したいと思う程、この男は私好みですのに。
「ワイの家、この川の上流にあるんや。取り敢えず、ワイの家までちゃっちゃと逃げるで」
私の手を強引に、それでいて優しく掴んだ男は川の上流へと走り出し、手を掴れている私は引き摺られるように、男の後を追いましたの。
私の手を掴んだ手は、手袋越しですけど温かく、力強くて……今だから思えるのですけど、私は既にこの男、オルガンに一目惚れしていたのですわ。

×××

「さぁ、着いたで。此処がワイの家や」
「……何処に、貴方の家があるんですの? 単なる崖にしか見えませんけど」
オルガンは此処が自分の家と言いましたけれど、私には近くに小さめの滝のある崖にしか見えませんわ。
私の疑問が分かっていたのか、オルガンはニヤリと品の無い笑みを浮かべましたの。
「まぁ、見ててみぃや。『永久の眠りと共に骸は大地に還るべし』」
そう言いながらオルガンは、自然のモノとは思えない不自然な膨らみに手を翳すと、突然その部分に洞窟の入口が現れましたの。
「どや? コイツは『暗号開閉(イシャトム)』と『幻惑(リュジョン)』っちゅう魔法の複合や。あ、いや、ジパングじゃ、『妖術』やったな」
オルガンは苦笑を浮かべながら突然現れた洞窟に進んでいき、私は警戒しながら洞窟の中に入りましたわ。

私は「洞窟」と言いましたけど、ソレが語弊であったのを直ぐに思い知らされましたわ。
私が洞窟の入口だと思っていたのは普通の家で言えば「玄関」にあたる部分で、「玄関」を抜けた先には、ちゃんとした造りの「家」がありましたの。
尤も、だらしなさ全開の格好をしたオルガンの家らしく、物が散らかり放題ですけど。
「狭いわ、汚いわで、えろぅ済んまへんなぁ。ま、適当に座れる場所作って座ってくれや」
あまりの汚さに顔を顰めた私に、オルガンは苦笑していましたわ。
私は自分の糸で即席の座布団を作り、足元にある本を蹴飛ばそうと
「あ、言い忘れておったけどな。床に散らかっとる本、古本屋に売ったら一冊で軽く数万はする代物やで」
しましたけど、蹴飛ばすのを止めて、丁寧に本をどかして座りましたわ。

「さて、改めて自己紹介といこうやないけ。ワイはオルガン・氷室・アネット、嬢ちゃんの名は何や?」
「私の名前は更紗、何者かは見ての通りですわ」
自己紹介を済ませた後、私はオルガンが何者なのかを知りましたわ。
オルガン・氷室・アネット……大陸人の父とジパング人の母を持つ混血児、彼が西方訛りなのは、彼の母が西方出身だからですわね。
オルガンは私の住処である森に一〇年前から住み始め、此処で妖術―大陸では、「魔法」と呼ばれているそうですわ―の研鑚と研究を行っているそうですの。
どうして、此処で妖術の研鑚をしているのかと問うと、オルガン曰く
『此処はワイ以外の人間は住んどらへんし、ちぃと危ない実験しても迷惑かけへんからや』
との事ですけど、私を始めとした、この森を住処にしている妖怪達に迷惑がかかりますわ。

「それにしても、先程のアレは何なのですの?」
「あぁ、アレか。ありゃ、簡単に言えば鍵の開け閉めや」
暗号開閉は特殊な合言葉を元に扉や入口の開閉を行う高等妖術で、合言葉を設定した人間以外の者では、物理的・妖術的な力で開く事は滅多に無いそうですわ。
オルガンはその妖術と幻惑の妖術を組み合わせて行使し、合言葉を知らない者は先程の私のように単なる岩壁にしか見えないそうですの。

「ふぅん……先程のアレが何なのかは一応分かりましたけど、戦いの時のアレ。アレは、どう説明してくれますの?」
「あぁ、今度はソレかい。ソレは、ワイ特製のコイツの力や」
そう言いながら、オルガンは自分の手袋を私に見せましたけど、手の甲の宝石がどうして色褪せていますの?
一二個中、色褪せているのは一〇個、残る二個は綺麗に輝いてますのに。
「コイツは『早撃ち(クイック・ドロー)』、ワイが研究を重ねて作った魔道具や。コイツはな……」
オルガンが自分の手袋がどういう代物かを説明し始めましたけど、私には何がどうなっているのか、サッパリですの。
辛うじて私に理解出来たのは、手の甲にある一二個の宝石はオルガンの作った人工宝石で、その宝石には妖術を一個につき一つ封じておける事。
剣指を相手に向けて「放て」と念じれば、宝石に封じた妖術が発動し、予め封じておく事で詠唱時間を大幅に短縮出来る事。
また、宝石に封じた妖術を使うと、その妖術を封じていた宝石が色褪せる為、あとどの位妖術が使えるのかが視覚的に判断出来る事。

「まぁ、コイツは試作品やからな。まだまだ、改良せぇへんとイカン所が多いんや」
あと、宝石が未完成の為、封じられる妖術が等級(ディグリ)の低い妖術だけで、等級の高い妖術だと、妖術の行使に必要な妖力に耐え切れず砕けてしまうそうですの。
それに、宝石に封じた妖術を使い切ると、妖術の再封印に時間が掛かるらしいですわ。
私は妖術に関しては門外漢ですので、あまり分かりませんけど、それだけでもオルガンが私が知るモノの中では、特に妖術に長けているのは何となく分かりますわ。

「おい、更紗? 頭から煙噴いとるけど、大丈夫かいな?」
「貴方、コレが大丈夫に見えますの?」
正直、訳の分からない単語や理屈が多くて、私の頭は過剰放熱しそうでしてよ……

×××

はい、はい、は〜い! 我輩、語り部の出番や!
まぁ、今回は昔噺やのぅて、魔法もとい妖術の講義なんやけどな。
ソレでは諸君、これより講義を始めるでぇ!

ぶっちゃけた話、『魔法』と『妖術』は所々呼び方が違うだけで、本質は変わらへん。
具体的に言えばな、大陸じゃ『魔力』と呼ばれとるモンが、ジパングやとソレが『妖力』と呼ばれとって、こないな具合に呼び方が違うだけなんや。

妖力(魔力)は生き物の生命力その物とも言える代物でな、妖術(魔法)は妖怪(魔物)・人間問わず、体内に蓄えられとる妖力(魔力)を使って行うんや。
因みに、妖力(魔力)は妖怪(魔物)の身体から微量やけど自然放出されとってな、妖怪(魔物)が旦那と交わっとると、普段より濃ゆくて大量の妖力(魔力)が放出されんのや。
その為、この世界の大気には常に新鮮な妖力(魔力)で満ちとるんやで。

んじゃ、妖術(魔法)の行使の手順といこか。
先ず初めに、体内に蓄えられとる妖力(魔力)を体内で循環させて、ソレを高める。
次に、高めた妖力(魔力)に術式を組み込む。
術式は大陸でもジパングでも共通の単語でな、コレは簡単に言うと設計図みたいなモンや。
どないな目的で、どないな風に使うか、をまとめたモンで、コレが無いと妖術(魔法)は発動せぇへんのや。
キチンとした設計図があらへんと、剣や鎧が上手く出来へんのと同じ理屈やな。
術式の組み込みは、使う奴が術式を声に出す必要があっての、この発声が所謂『詠唱』と呼ばれるモンで、詠唱が終わってから、ようやっと妖術(魔法)が発動するんや。

以前我輩が話した、アルトはんの『擬態(メッフォ)』や『召喚(アルギズ)』、『空走(スウォック)』が術式なんやけど、実は術式には『長文』と『圧縮』の二種類あるんや。
『長文』つぅのは由緒正しい、本来の術式の事でな……どないに簡単な妖術(魔法)でも、『長文』は矢鱈と長ったらしゅうて、難しければ難しい程、『長文』も長くなるんや。
せやけど、そないに時間を掛けて詠唱しとったら、剣で斬られるわ、矢で射貫かれるわで、とてもやないが使えたモンやない。
ソレで考案されたんが、『圧縮』なんや。
『圧縮』は呼び方通り、『長文』を要約して短くしたモンでな、詠唱に必要な時間もコレのお陰でエラい短縮されてのぉ、今じゃ、術式ゆぅたら『圧縮』の方を示すのが殆どや。
せやけど、『圧縮』も万能やあらへん……難しい妖術(魔法)は要約しても、元が長いモンやから、どうしても長くなってまうんや。

ほんじゃ、最後は等級について講義したるわ。
等級ちゅうんは所謂格付けの事でな、上から順番に大導師・導師(マスター)・達人(アデプト)・名人(エリート)・学徒(スタンダード)の五つに分けられとる。
更に、其々が上から順に一等級(クラスワン)・二等級(クラスツー)・三等級(クラススリー)てな具合に、細かく分けられとるんや。
妖術(魔法)の体得には等級が重要でな、自分の等級より上の妖術(魔法)の行使は危険やから、体得どころか術式詠唱も禁じられてんのや。
ま、当然やろな、下手せぇへんでも、使った自分も周りも大迷惑やけんな。
因みに、オルガンはんは達人二等級、良くも悪くも真ん中の腕前や。
勿論、等級が上に上がれば上がる程、行使出来る妖術(魔法)も増える、名声も得られる、と良い事尽くしや。
せやから、妖術師(魔法使い)は大導師を目指して、日夜頑張っとるっちゅう訳や。

ほな、講義は此処までにしといて、話に戻るとしまひょ。
オルガンはん、どないな物語を紡いでくれるんかいな?
エラい楽しみやわ、えひゃひゃひゃ!

イカン、オルガン君の喋り方が移ってしまった……

×××

大鎌月(十月)ノ一四日
私が大陸人に襲われ、オルガンに助けられてから、早くも二ヵ月が経ちましたわ。
最近の私は、自分でもおかしいと思ってますの……何故なら、オルガンの家に居候して、何かとだらしない彼の世話を焼いているのですわ。
一度妖術の研究や研鑚を始めると、オルガンは洗濯・掃除といった家事や食事・睡眠といった生きていく上で大事な事を忘れて熱中しますの。
事実、その所為で何度も死に掛けた事があるそうで、正直今まで死ななかったのが不思議ですわ。
そんなオルガンの世話を焼く自分が、彼の世話を焼く事を喜ぶ自分が私の中にいますの。
どうして、私がこんなだらしない男を気にするのか、全く分かりませんわ。

鉄鎚月(一一月)ノ二三日
今日、私が何故オルガンを気にしているのかが、分かりましたわ。
私は、オルガンに恋をしているのだと、理解してしまいましたの。
切欠は、私とオルガンが出会う切欠になった件の大陸人達が、再び襲ってきたのですわ。
今度は以前よりも倍近い人数を用意し、妖術師であるオルガンへの対策として同じ妖術師を連れてきましたの。
人間を傷付ける事を本能的に嫌う私は本気で戦う事は出来ず、大陸人とオルガンの戦いを岩陰から傍観する事しか出来ませんでしたわ。
流石に以前よりも人数が多かった為、一対二〇の戦いの結果はオルガンの辛勝、大陸人達が逃げ帰った後にいたのは満身創痍のオルガンだけでしたの。
ですけど、私の身体に傷はありませんでしたわ……何故なら、オルガンは岩陰にいる私を庇いながら戦っていたからですわ。
どうして私を庇ったのかをオルガンに聞くと、彼は突然私の唇を奪い、唇を離した後で、こう答えましたの。
『女はキスして、抱きしめて、守ってみせろ……死んだワイの親父の言葉や。肝心のキスは後付けになってもうたけど、キスした女は全力で守るんが、ワイの家の流儀や』
その言葉を聞いて、私は理解しましたわ……私は初めてオルガンに守ってもらった時から、彼の事が好きになっていたのだと。
理解し、自覚した以上、私は決心しましたわ。
この私、ジョロウグモの更紗は、オルガン・氷室・アネットを生涯唯一の夫にしますわ!

甲冑月(一月)ノ二五日
オルガンを私の夫にする事を決心してから、二ヵ月が経ちましたわ。
なのに、どうしてオルガンは私の好意に気付きませんの!
私が露骨に甘えても、劣情を誘う身体で直接誘惑しても、オルガンは私の好意を燐寸棒のように見事にへし折りますの!
あの時の言葉が嘘ではないかと、疑った事もありますけど、週に一度の恒例行事になった大陸人達との戦いでは、オルガンは毎回私を庇って大怪我を負ってばかりですわ。
ですから、あの時の言葉は嘘ではないと思い知らされますけど、鈍感にも程がありますの!
何時になったら、私の好意がオルガンに届くのか、ソレだけが不安ですわ……
〜更紗の日記より抜粋〜

「ねぇ、オルガン? 渡したい物があるのですけど、時間は大丈夫ですの?」
「は? ワイに渡したい物やと?」
オルガンを夫にすると決心してから半年、私は一世一代の大勝負に出ましたわ。
肝心のオルガンは刑部狸の行商人から買った妖術に関する書物を脇に山程積み、その中の一冊を読んでいましたの。
四角い眼鏡を掛けた―読書中のオルガンは、何時も眼鏡を掛けてますの―知的なオルガンも素敵ですけど、見惚れてる場合ではありませんわ。

「まぁ、丁度読み終わったさかい、時間は大丈夫やで。んで、ワイに渡したい物ってな、何や?」
「コレですわ」
私は後ろ手に隠していた綺麗に梱包した箱を、首を傾げているオルガンへと渡しましたの。
箱を渡されたオルガンは贈り物を受け取った子供のように目を輝かせ、開けてもいいのかと言いたそうな視線を私に送りましたの。
勿論、オルガンの為に用意した物ですから、開けてもいいと視線で答えると、オルガンは楽しそうに包みを解き、箱を開けましたわ。

「あ? コイツは……ワイのローブやないけ? 態々、箱に入れて渡す程の物かいな?」
箱の中身はオルガンが何時も纏っている若草色のローブですけど、彼が何時も纏っているローブとは違いましてよ。
「そのローブ、厳選に厳選を重ねた最高品質の私の糸を使い、その糸で丹精籠めて織った布を惜しみ無く使い、四ヶ月も掛けて作った自慢の逸品ですわ」
「お、おぉっ! そないエラい代物を、ワイにくれるんか!」
「当然ですわ。何時も私を庇ってくださる、オルガンへの御礼ですもの」
私は「庇ってくれた御礼」と言いましたけど、本当は違いますの。
さぁ、私達ジョロウグモが男性に手作りの服を贈る事の意味を貴方は理解してくれると、私は信じていますわ!

「いやぁ、見るからに丈夫そうやなぁ。コレなら、あの忌々しい大陸人連中と戦っても、そう簡単に破れへんやろなぁ! おおきに、おおきに、エラい助かったわ!」
―ガンッ!
「更紗……床に頭ぶつけて、どないしたん? エラい痛そうな音したんやが、平気かいな?」
う、うぅぅ、貴方という人はぁぁぁぁぁぁっ!
どうして、そんなに鈍感なのですの! コレでも私の好意に気付かないなんて、近年稀に見る超弩級の鈍感ですわ!
もう、我慢の限界ですの! こうなったら、実力行使でしてよ!

×××

「あ、あのぉ、更さどぅわぁっ!?」
私は指先からオルガンの足目掛けて糸を放ち、足に付いた糸を私の方へ引っ張りましたわ。
当然、足を掬われたオルガンは仰向けに倒れ、私はすかさず糸を何重にも放ち、彼を拘束しましたの。
「何や、何なんや!? なして、ワイは蓑虫にされるんや!?」
お黙りなさい! 全てはオルガンが悪いのですわ!
私の剣幕に黙り込んでしまうオルガンですけど、まだまだコレからですの。
私は蓑虫になったオルガンへと近付き、彼のズボンを蜘蛛脚で器用に脱がしましたわ。
「わぁぁっ! 何をしとるんや!」
ズボンを剥ぎ取られ、外に晒されたオルガンの逸物はションボリと萎えてましたの。
ですけど、萎えてようが構いませんわ! これから大きくさせますもの!

「な、何を……はぅっ!?」
私は開脚させたオルガンの足の間に座り、前から三対目の蜘蛛脚の一本の先端を彼のお尻に優しく挿入させましたの。
オルガンのお尻は私の脚を追い出そうとしますけど、そうは問屋が卸しませんわ。
私はゆっくりと先端を奥へと進め、グリグリとオルガンの内側を刺激しますの。
「あ、が…ワイの、ワイの出口が……入口に、されとる…ぬぁぁ」
うふふ、オルガンのお尻の初めては私が頂きましたわ❤
前立腺を刺激されたオルガンの逸物は瞬く間に大きくなり、大きくなったのを確認した私は次の一手を繰り出しましたの。

私は前の二対を動かして、オルガンの逸物を器用に扱きますの。
一本は亀頭を撫でるように、二本は竿を挟んで互い違いに上下させて、最後の一本は先端に生えている細かい毛を使って睾丸を擽るように動かしますの。
勿論、オルガンのお尻に挿入している脚を動かす事も忘れませんわ。
「ぬぁ…が、あ……あぁぁ…」
逸物とお尻から来る快感にオルガンは悶え、声にならない声を上げましてよ。
うふふ、お母様直伝の技が漸く活かせましたわ❤
「更紗の、おぉ…御袋はん……アンタ、自分の、ぬあぁ…娘に、何を教えはったんやぁ…」
快感に悶えながら、オルガンが私のお母様に文句を言ってますけど、文句を言う口は快感で塞いでしまいますの❤

「あ、ああぁぁあぁあぁっ!?」
私は逸物を扱く二対とお尻に挿入した先端を激しく動かし、オルガンの身体に更なる快感を与えましてよ。
逸物からは先走りが溢れ、亀頭を撫でる脚の先端が淫らな輝きを放ち始めましたわ。
私の蜘蛛脚が齎す快感に悶えるオルガンの顔は私の嗜虐心を煽り、私は軽く舌舐めずりをして、亀頭を撫でる脚を
「い、ぎいぃぃいいいぃいっ!?」
鈴口に入れて、穿るように動かしますの❤
鋭く、強過ぎる痛みを伴った快感にオルガンの顔は歪み、逸物は限界を訴えるように震え始めましたわ。
「あ、アカン…更紗、出る、出ちまう……」
うふふ、精液を出したいのですね? で、す、け、ど、そうはいきませんわ❤
「あ、が、ああぁぁあぁぁぁぁあっ!?」
私は逸物の根元を糸でキツく縛り上げ、寸前でお預けされたオルガンは獣の咆吼じみた声を上げましたの。
私の好意に気付かなかった事へのお仕置きの時間は、貴方が出させてくれと懇願するまで、まだまだ続けますわ❤

「が、はっ……あ、ああ、あ……」
……正直、オルガンは凄いと思いますわ。
かれこれ、五回は射精をお預けされてますのに、オルガンの息は絶え絶えですけど、気が狂う事はなく、その類い稀な精神力に脱帽ですわ。
「はぁ、はぁ……更紗、なして、こないな事を、するんや? ワイが、何を、したんや?」
オルガンの精神力に驚いて脚の責めが緩んでしまった私に、オルガンは何故私がこのような事をするのかを聞いてきましたの。
何故このような事をするのか、ですって? ソレは、貴方が私の好意に気付いてくれないからですわ!

「な、何やて? 更紗が、ワイを?」
そう、私は貴方の事が大好きですのよ! 心の底から貴方の事をお慕いしてますのよ!
なのに、貴方は私の好意をまるで燐寸棒みたいにへし折ってばかり! 挙げ句の果てには、私の求婚にも気付きませんでしたわ!
「求婚、やて……まさか、アレか? 更紗が、くれた、ローブか?」
えぇ、そうですわ! 私達ジョロウグモが丹精籠めて作った服を男性に贈るのは、私達の間では一世一代の結婚の申し込みですのよ!
「そう、やったん、かいな……そら、エラい申し訳無い事、してはったわ」
今更、気付いたんですの! 遅過ぎですわ!
理解したのなら、私に答えてほしいですわ! 貴方は、オルガン・氷室・アネットは、私を貴方の妻にしてくれますの!
「………………」
どうして、どうして貴方は黙ってしまいますの! 答えて、答えてほしいのですわ!
貴方が断ったら、貴方をお慕いした私が惨めじゃありませんか!

胸に秘めた想いを思いきりぶつけた私に、オルガンは悩むような沈黙を続けてましたけど、漸く、オルガンは答えてくれましたの。
「分かったわ、更紗……ワイの答えはな、承諾や」
…………っ!
「気付かへんで、済まんかったなぁ……ワイは、研究や研鑚ばかりで、こういう色事には、疎くてのぉ。せやから、更紗の好意に、全然、気付かへんかったんや」
あ、あぁ……
「せやけど、ソレも、コレで、終わりにしようや……ワイは、オルガン・氷室・アネットは、更紗を、妻として、迎え入れる」
あぁ、やっと、やっと私の想いが貴方に届きましたわ……届いたなら、もう、貴方の逸物を拘束する必要は無くなりましたわ。
さぁ、私の純潔を、貴方に捧げますわ……

私は着物の帯を解き、オルガンに裸体を晒しましたわ。
私の秘所はしとどに濡れ、オルガンの逸物が欲しくて堪りませんの。
私の秘所を見るオルガンの視線に私の秘所は疼き、トロリと蜜を滴らせましてよ。
「ほな、更紗の純潔……ワイが、貰うで」
えぇ、私の純潔を貴方の逸物で奪ってほしいのですわ❤
私は片手で逸物を優しく握って、残る片方でしとどに濡れる秘所を広げ、オルガンの逸物を私の秘所へ導きましたの。
そして、私の秘所にオルガンの逸物がゆっくりと入ってきて、私の純潔は鈍い痛みと共に破られましたわ。

「あ、あぁ……更紗、はよぅ、糸を、切って、くれへんか? 流石に、コレ以上の生殺しは、キツいで……」
勿論、私も我慢出来ませんもの……私は逸物の根元を縛る糸を、幸福を伴う鈍痛に震える手で切りましたわ。
そして
「あ、あぁぁ……更紗、更紗、更紗!」
私の名を呼びながらオルガンは絶頂を迎え、五回も空射精されて溜まりに溜まった精液が私の中に入ってきましたの。
あ、あぁ……熱いですのぉ、オルガンの熱い精液が私の秘所の奥にぃ、子供を宿す聖域にぶつかってぇ、気持ち良いですのぉ❤
熱く迸る精液が私の聖域にぶつけられただけで、私も絶頂を迎えてしまいましたの。
精液の勢いは全く衰えず、私は何度も聖域を穢され、その度に絶頂を迎えましたわ❤
多分ですけど……今鏡を見たら、私の顔は快感で蕩けきった、はしたない顔になっていると思いますの。
度重なる絶頂で私の脳は限界を迎え、唐突に視界が真っ黒になって……オルガンが私の名を呼んでいるのを聞きながら、私は意識を手放しましたの。

×××

「すぅ……すぅ……」
「ははっ、エラい可愛えぇ寝顔しとるのぉ」
交わりを終えたワイは、隣で可愛いらしい寝息をたてる更紗の綺麗な黒髪を手櫛で優しく梳く。
更紗の秘所からは、ワイでも驚く程の精液が溢れとって、何ともエロい光景やな。
「さて、と……」
ワイは幸せそうに眠っとる更紗を起こさへんよぉに、ワイは静かに身嗜みを整える。
机の上に置いとった改良型早撃ちを着け、更紗の愛情がぎょうさん籠ったローブを羽織る。
あぁ、今なら分かるわ……ホンマ、コイツには更紗の妖力と愛情が、ぎょうさん染み付いとって、ワイは嬉しゅうて涙が出そうやわ。
こないな別嬪に此処まで惚れられるなんて、男冥利に尽きるってモンや。

「さぁ、ほな行くとしまひょ」
ワイは更紗の愛情を感じながら、家の入口を隠す壁に手ぇ翳して、封印を解く。
入口を出ると、其処には
「はっ……こない夜遅くに、団体様で何の用や?」
毎度毎度、顔を合わせてきおった大陸人連中がワイの家を囲んでおったんや。
しっかし、ご苦労なこったなぁ、今回はどの位や?
ざっと数えて……うへぇ、四〇人はおるな、コイツは骨が折れそうやなぁ。

「何用と聞くか、決まっている。我々聖騎士の面子を叩き潰してきた貴様と、貴様が庇う魔物の討伐だ。今度こそ、神に代わって貴様等を誅してくれる」
「アンタ等の口は判子かいな? 毎度毎度同じ事しか言わへんし、そう言っときながら、毎回ワイにヤラれとるのは何処のドイツや?」
ワイの露骨な挑発に、隊長格の人間は顔を蛸みてぇに真っ赤にしよったわ。
見れば、肩がプルプルと震えちょるし、コイツは怒っとるなぁ。
「その軽口も今の内だ……我々の面子と神から授かった使命の為、今日は私直属の精鋭を連れてきた。幾等腕の立つ魔法使いである貴様も、この数には勝てまい」
はっ……確かに数は多いけどなぁ、今のワイは無敵やぞ?
ワイの後ろには更紗がおる、守ると誓った更紗がおるんや。
愛の力を得た今のワイを止めるのは、そら神様でも無理っちゅうもんや。

「言いたい事はソレだけかいな、隊長はん? 今のワイを、前のワイと思わん方がええで?」
こうして口を開いとる間にも、ワイは妖力を循環させとるんや。
今のワイの等級じゃ本来使えへんが、ワイの使える妖術の中じゃ最強最大の大技。
ソイツを開幕の合図ついでに、ぶちかましたる!
「ほな、いくで! 『我は母にして父たる大地に願い奉る。我は汝の生んだ愛しき我が子、我が身に降り掛かる厄災から我を護りたまえ』」
「なっ……そ、その魔法は!? い、行けぇ! 奴の詠唱を止めるんだ!」
今頃気付いても、遅かりし由良之助や……
「『母にして父たる大地よ、我が子の祈り、願いに応えたまえ。我は汝の生んだ愛しき我が子、我が身に降り掛かる厄災から我を救いたまえ』」
極限まで集中しとる所為か、襲い掛かってくる大陸人連中の動きが、やたら遅く感じるわ。
まぁ、待てや……今、ワイのトッテオキを見せてやるさかい!

「『母にして父たる大地よ、我が子に降り掛かる厄災に、厄災への憤怒と我が子への慈愛に満ちた鉄鎚を下したまえ!』」
ワイの手には、素質があらへん奴でもハッキリ見える程の妖力がぎょうさん渦巻いちょる。
その妖力の籠った手を、ワイは力強く地面に叩きつける……さぁ、開幕や!
「『憤怒と慈愛の猛る奔流(モンス・イグニフェール・イーラ・アモル)』!」
最後の一節の詠唱が終わるんと同時に地面から溶岩が噴き出し、噴き出した溶岩は大陸人連中に襲い掛かるんやが、その様はさながら獲物を狙う蛇みたいやわ。
『憤怒と慈愛の猛る奔流』……本来なら大導師二等級から使える妖術でな、膨大な妖力がワイの頭ん中を焼く尽くさん程に痛めつけてくんねや。
せやけど、んな事関係あらへん……更紗を守る為なら、この程度の痛みも受け入れたるわ!

脳味噌が燃え尽きそうな痛みを堪えとるワイは、不意に懐かしい声を聞いたんや。
『オルガン、お前もアネット家の男なら、我が一族の流儀を守ってみせろ』
はっ……態々、冥土から言わんでも、分かっとるわい。
『惚れた女は、キスして、愛して、抱きしめて、守ってみせろ』
たはは、ワイ、肝心な部分が抜けておったわ。
そうやったなぁ……愛した女は全力で守る、ソレがワイの、アネット家の流儀や!
なら、ワイは森中に響きそうな程の大声で叫んだるわ。

更紗、ワイは、お前を愛しとるでぇ!

×××

さぁさぁ、どうでしたかな?
鈍感な魔法使いと、その魔法使いに惚れた妖怪の物語は?
折角なんで、二人のその後を教えてあげようじゃないか。

乾坤一擲の大技で大陸人連中を圧倒したオルガン君、結果は人数差を覆しての大勝利!
運良く、いやぁ、運悪くかなぁ? 生き残った隊長格に、殺意ダダ漏れで近付いたオルガン君は「二度とこの森に来るな」って脅したのさ。
勿論、面子とプライドが大粉砕された隊長格は、ビビッて小便漏らしながら頷いたのさ。
あ、因みに、この隊長格以外は全員溶岩に飲まれて消炭も残ってないよ。
ま、隊長格が屁っ放り腰で逃げ帰った後、起きてきた更紗ちゃんに、オルガン君しこたま怒られたんだけどな!

ま、悩みの種だった大陸人連中との争いも解決して、イチャラブ生活をゲッツ! したオルガン君と更紗ちゃん。
そしたら、良い意味でトラブル発生!
この最後の戦いを何処から聞きつけたのか、何と! 魔王様の娘さんがオルガン君達の愛の巣に来たんだよ!
何の用で来たのかだって? 聞いて驚くなよぉ?
何と、オルガン君特製の魔道具・早撃ちを魔法部隊の装備として採用したいんだって!
更に、本来大導師二等級でしか使えない魔法を暴走せずに使ったオルガン君を、同部隊の隊長として抜擢したいってさ!

娘さんの話に小躍りする更紗ちゃんだけど、オルガン君は渋い顔。
何で渋い顔してんのかを娘さんが聞いたら、オルガン君
「コイツの採用は嬉しいけどな、ワイは更紗の元を離れるつもりはあらへん。隊長抜擢は堪忍してや」
と、隊長抜擢の話を断っちゃったのよ!
オルガン君の更紗ちゃんへの愛情の深さを悟った娘さん、ちょっぴり残念そうだったけど、潔く身を引いたのさ。
勿体ないねぇ、オルガン君! でも、こんなに愛されてる更紗ちゃんが羨ましい!

んで、今の二人は人目がつかない森の中で、イチャラブな生活をエンジョイしてんのさ。
まぁ、オルガン君は相変わらず研究・研鑚に熱中し過ぎて、お怒りの更紗ちゃんに性的にお仕置きされる事も多いんだけどねぇ。
構ってもらえずに拗ねた更紗ちゃんに性的お仕置きされてるオルガン君は嬉しそうだけど、オルガン君、実はド・マ・ゾ?

ま、こんな所かな?
それじゃ、次のお話を用意しておくから、それまで諸君は楽しみにしてくれたまへ。
それでは、バイビー!
12/09/09 23:18更新 / 斬魔大聖
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■作者メッセージ
東方魔恋譚 第肆章はジョロウグモでお送りしました。
第伍章はアカオニ&アオオニの予定ですので、よろしくお願いします。

ジョロウグモで執筆する際、先ず思い浮かんだのは「多脚コキ」。
ジョロウグモの脚だと難しそうですが、夢という名の妄想は偉大です。
滾る煩悩のままに執筆したら、拘束して前立腺刺激するわ、多脚コキするわ、脚の先端を鈴口に突っ込むわ、と更紗がドSになってしまいました。
ドウシテコウナッタ。

東方魔恋譚も、次で六話目になります。
これからも精進していきますので、よろしくお願いします。

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