連載小説
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僕と妻の十の約束〜大百足さん〜


其の一“カエルさんやヘビさんは苦手なので守ってください”

「確かに女の子は苦手な部類の生き物だよね。」

「カエルさんやヘビさん。ほかにもいますが、百足の天敵なので恐いです…。」

「そうゆうことね。あっ、でも今度行く熱帯動植物園はそーゆうのもいると思うけど…。」

「…別の所に行きましょう。」プルプル




其の二“足の手入れは大変なので手伝って下さい”

「もちろん、数が多いだけで人間の足と役割は同じです。なので汚れてしまうんです。エッチの時に君を巻いてしまうんで少し躊躇っちゃいます。」

「もちろん良いけどさ。お風呂に入ったら結局洗い終わる前にヤっちゃうよね?」

「……君には汚れてもらうしかなくなってしまいました。」

「えぇ…。自制という選択肢は皆無だと。」




其の三“毎日枕の匂いを嗅いじゃいますが許してください”

「一応、聞くけど…誰の枕?」

「君の以外に嗅ぐ価値がある枕なんて無いですよぉ。」

「…さいですか。えーと、良いですが本当に嗅ぐだけですよ?」

「は、はい!ペロペロは我慢します!」

「ここぞと言うときの大きな声ですね。」




其の四“洗濯する前の服を嗅いじゃいますが許してください”

「えーと、そうだね。汗臭くないの?」

「フェロモンというのも勉強してください!!」

「なんでキレてるんですか。いや、まぁ、服…良いけど。」

「やったぁ!言質取りましたぁ!!」

「言質って…」




其の五“パンツの匂いを嗅いじゃいますが許してください”

「ハイ、リョウカイデス。」シロメ

「なんか棒読みです…。嫌なら嫌って言って下さい。」

「じゃあ嫌です。」スッパリ

「そ、そんなぁ。」ウルウル

「嘘!嘘!もういくらでも嗅いじゃって下さい!!」

「わーい」

「だよね。嘘泣きだね…。」




其の六“連絡したら即座に反応を返して下さい”

「もし返さないと、お仕事だって分かってるけど他の女の人と一緒かもって…。えっ?誰と一緒だったんですか!?」

「妄想で僕を貶めないで。一回でも連絡が遅くなったことなんてないでしょ?」

「ということは、これから遅くなったら浮気ですか…。」ジロリ

「はぁ、良いですよ。いつぞやのGPSをまた始めて下さい。」

「良いんですか!!」キラリン

「はいはい、好きにして。」




其の七“エッチの時もっといじめて下さい”

「もう私、君にどっぷりハマっちゃった♪」

「つまりマゾになったの?」

「は、はい///」

「へぇ、そうなんだ。」ジロリ
 
「んっ!」ゾクゾク

「少し声を低くしただけなのに、変態だね。」ニヤリ

「はぁぁ!!」ジワァ



其の八“毒を打つのを許してください”

「痛くて嫌かもしれませんが…。」

「そこは大丈夫だよ。男だし。それに凄く快感が高まるしね。」ナデナデ

「自分の顎肢を見て想像すると咬まれるのは嫌です…。」

「そう?俺はかわいいと思うよ。ここも。」

「…もう///」 




其の九“他の女の人と一緒にいないで下さい”

「うーん、もちろん努力及び善処するよ。仕事で一緒になったときも出来るだけどんな人と、どこで、どのくらい一緒にいたのかも報告するから…。」

「ゆ、許せません。君は私のモノなのに!一緒にいちゃ嫌です!」

「困ったな…。」




其の十“私だけのモノになって下さい”

「私だけ、私だけ見ててくれれば良いんです!!!」

「分かってるよ。俺の全てをかけてずっと一緒にいるって約束する。」ギュッ

「…絶対ですよ。」ギュッ

「困った子だな。でも、俺の最愛の人だから、絶対約束する。」ナデナデ

「えへへ///」





「そのくらいかな…って!のわっ!」

「君が誘ってきたんですからね。もうこれは仕様のないことなんですよ。ずっとずっと一緒にいるために、もっともっと私の虜になって下さいな。」ズブッ

「ちょっ!いや、良いけどさ!」

「愛しています、だから愛して下さいな♪」


これが妻との十の約束
18/06/21 20:42更新 / J DER
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■作者メッセージ
ボツラッシュです。こんな短編(にも満たない)ものが割とあるので。
映画の『私と犬の10の約束』ってのを見てたんですが僕には合わなくて。
でも題名がなんか頭に残ってて気づいたらこんな感じに。

シリーズモノとして上げようかなぁとか思っていたりいなかったりです。
でも次は普通のを挙げようと思っています。

宜しければ、以前の物もお読み頂けると幸いです。

では最後に皆様の余暇のお供になれることを願いましてー。

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