連載小説
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アマゾネス 危険度☆☆☆☆★
 アマゾネス。
 人里離れた森林地帯に集団で暮らし、狩猟や戦闘能力に長けた非常に珍しいタイプのサキュパス。基本的に複数体で行動し、獲物の男を見つければトラップやチームワークを駆使して捕まえようとします。

 一般的な男性の運動能力では、たった一人のアマゾネスにさえ反撃する間もなく羽交い締めにされてしまいます。
 生まれながらにして戦闘民族の彼女たちから逃れることは困難でしょう。
 もし捕まってしまったら最後、あなたの意志に関わらず捕らえたアマゾネスの夫となることを強要され、狩りで疲れたアマゾネスを裸エプロンで出迎え、身も心も癒す人生を送ることになります。

 あなたの妻となるのは、あなたを捕まえたアマゾネスであることが大半なのですが、もし既婚のアマゾネスがあなたを捕まえた場合や、複数のアマゾネスが団結して捕まえた場合などはどうなるか。
 
 これはその部族ごとの風習によって異なりますが、多くの場合は夫に相応しい者を決める為の選定の儀式を執り行うようです。
 古くから伝わるこの儀式はアマゾネスにとってお祭りのようなものでもあり、未婚既婚に関わらず祝いたてて歌って踊り、毎晩宴を開いて盛り上げようとします。

 さすがのアマゾネスもこの期間中は油断が生じるため、もしかすれば逃げるチャンスが生まれるかもしれません。
 この項目では選定の儀式でどのような催し物があるかをご説明します。



『チキチキ!花婿争奪戦!』

 とあるアマゾネスの集落ではこのような題目がかかれた巨大な看板が立てられ、男に飢えた者達が集結します。
 なお、この儀式には部外の者が参加可能で、森に住む男日照りの魔物娘達がこぞって駆けつけます。
 100人以上の参加者が集まったら、華やかな衣装に着替えた花婿役の男性が登壇し、安全かつ滞りなく、正々堂々と儀式を執り行う事を森の精霊達に宣言します。

 魔物娘達はいずれ自分の旦那となるであろう男性をギラギラとした視線で見つめ、他者を出し抜いてやろうと胸中の炎を燃やすことでしょう。
  
 儀式は全部で三回。

 参加者全員に数字が振り分けられたら、早速第一の儀式が始まります。


第一競技 筋力番付

 優秀なアマゾネスの遺伝子を選ぶ為、およそ百種目に及ぶスポーツテストを行います。
 
 競技は三日三晩行われ、人間界でいうところのオリンピックの如く盛り上がります。
 それぞれがたった一つの花婿を求めて競い合う勇姿、そこには種族同士のわだかまりも言語の隔たりもなく、競技が終わった後に選手冠で交わされる握手は感動を巻き起こします。
 
 これを見たいが為、儀式には参加せずにいる魔物娘も少なからず訪れるとか。

 なお、競技の最中は儀式規定のユニフォーム(マイクロビキニ)の着用が義務づけられており、選手達が激しく揺れ動く度にたわわな肢体が弾み、ポロリチラリは日常茶飯事です。この光景は光学式魔術によって全国中継されていますが、一部のサキュパスが見ているのは彼女たちではなく、彼女たちの姿をみて興奮し、勃起させている男性の方だそうです。



第二競技 ウルトラクイズ大会

 「者共ーっ!素敵な花婿が欲しいかぁー!?(アマゾネス族長より一言)」

 優秀なアマゾネスは文武両道に通じていなければなりません。
 この大会では○×をはじめとした多種多様なクイズを行い、上位の座を競っていただきます。
 
 内容は日常的なものから専門的な知識を要する問題まで様々。選手の魔物娘達は時に競い合い、時に協力してこの試練をクリアしていく。
 前述の競技に次いで人気を博しており、クイズで優秀な成績をおさめる為に、日夜勉学に励むアマゾネスの姿も見る事が出来る。

 といっても、行われるクイズのうち人気があるのは、男性が参加するちょっとエッチなクイズ。

 三人の男性が並んで行われる『誰が手コキされてるでSHOW!』は恒例の人気コーナーで、視聴率は100%に到達したこともあるとか。

 クイズの形式ごとに会場は移動され、その都度花婿役の男性は衣装を着替えて、アマゾネス達を鼓舞して志気をあげる役割を担う。
 
 


第三競技 ラブホイール

 この競技は儀式の中でもっとも重要であると言われています。
 なぜならば、これは男性とアマゾネス達との体の相性を確かめる者だからです。
 参加する魔物娘達は、第一、第二競技の合計成績の良い順に、円を描くように並びます。
 男性は全裸の状態で横になり、円の一番目のアマゾネスに、10秒間好きなようにいじられます。
 責め方は挿入以外なら何でもオッケー。手でいじめるもよし、豊満な胸で挟み込むもよし、耳元で言葉責めするもよし。
 10秒たっても男性が射精しなければ、手番は次の魔物娘に譲られ、股10秒間好き放題いじめられます。
 こうして全員で順番に男性を犯し続け、一番はじめに射精させた女性が、その男性を夫とする権利を得るのです。

 女を知らない童貞の男性が、魔物娘の責めにそう長く耐えられるはずもないので、手番は早いほど有利。
 しかし、この競技でもっとも重要なのが、男性の性癖を知ること。

 第一、第二競技の間、どれだけ男性を観察し、その性癖を探り当てるかがこの勝負の肝となっています。

 事実、200人の魔物の責めに耐え抜いた男性が、最後尾のポンコツアマゾネスの乳首責め靴下コキにあえなく射精させられました。
 彼と彼女は良き夫婦でありながらアマゾネスの一時代を気づき、栄光ある歴史に名を残しています。

 夫婦と認定されたカップルはその場で参加者全員に讃えられ、万雷の拍手の中で子作りを始めます。
 性欲のたぎった男女の交わりは一晩中続き、勝者のアマゾネスの膣内が男性の子種で一杯になるまで終わることはありません。
  
 なお、最近は『能力の優劣を付けるのはよくない。みんな平等に一等賞を与えるべき』という意味の分からない意見を採用し、男性が儀式に参加した全てのアマゾネスと婚姻を結ぶ事例もちらほら見受けられます。
 
 これも、時代の移り変わりということかもしれません。






 この儀式の発展系として、男性とアマゾネスが1:1の比率で集団となって敵対する儀式もあります。

 過去の教団との争いをモチーフにした儀式で、その名も『風雲教団城』


 未婚の男性が集められた難攻不落の「教団城」を落とすため、大勢のアマゾネスが軍団を率い、男達が仕掛けた数々の難関を突破していくというもの。
 アマゾネス達に犯されたくない男性達は、あの手この手で彼女たちを退けようとしますが、最終的には城は崩壊。男性達は一人残らずアマゾネスにお持ち帰りされるのがお約束となっています。

 この儀式には城の建築費や人件費などが大量にかかりますが、アマゾネスやこの光景を観戦する魔物娘達からは大変好評です。なんでも、戦闘本能を刺激された状態で行う性行為は通常の何倍も気持ちがいいのだとか。
18/03/30 21:38更新 / 牛みかん
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