連載小説
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第十一話
Βビューティ視点Β

「ここは、どこ?」
『ビューティ、きっと誰かの夢の中だよォ』
「そうか、今のあたしは、ナイトメア」
『ビューティ、あそこに誰かいるよォ』
「気を失ってる、カフェオレ、彼女を連れて、夢から覚めるよ」


Α魔王城・ディナールーム通路Α
Αアンジェラ視点Α


「あの角を曲がればディナールームへの道」

ここまで長時間掛けて歩いていたような気がする。実際は走れば数十分でたどり着く距離のはずだが。

きっと心の奥でディナールームに行きたくないという気持ちが時間の感覚を狂わせているのだろう。

角を曲がれば目に映るのはお義父様と情事にふける魔物娘達

「チュッバッ、グッチュ」
「くちゅ、くちゃぐちゃ」

デュラハンとバフォメットの百合プレイ

「はぁはぁはぁはぁ!」

それをオカズにお義父様が自慰に耽ってる。

「出すよ出すよ?ウッ!」

ビュルルッ

「生クリームがびゅるびゅる飛んできてフォーバのつるぺたボディを白く染めてるよレロレロ」
「ハラーンこそおっぱいから白いのが垂れオチてるではないかペロペロ」

「ガチ百合サイコー!」

喜ぶお義父様。

私は門番の役割を放棄した彼女達を素通りする。

「幼体まんこキモチイイ!」

「しばのだんな、そんなにいいのか、こどものからだって?」
「ぶもー!」

幼化したオーガとミノタウロスは当分の間ロリの魅力でお義父様を犯し続けるだろう。

「zzz・・・アンッ」
「zzz・・・キモチイイ」
「zzz・・・アツウィ」

ゴブリン達は寝姦され

「ひゃううん、足をツンツンしちゃ駄目でござるぅ!」

クノイチが松葉崩しの体勢で足の裏を攻められている。

「ずっと忘れてた、胸が平らだった頃の感触、アアンッ乳首、乳首を擦らないで」
「これが巨乳を揉まれる感触……アアンッ」

俎板と巨乳のアルプが胸を乱暴に揉まれている。

ジャイアントアントとデビルバグの群れがお義父様の群れと宴を繰り広げ、複数のお義父様からチンコ攻めに会う人虎

女王の魔術や極刑を受けた魔物娘がお義父様の分身と共に精液と嬌声を糖蜜のように味わい幸福に浸る。

対して、私はこれから不幸を味わうのだ。

それは辛酸か毒薬か蜜の味か

正直に言えば味わうのが嫌で否で堪らない

だが私には実食拒否の権限はなくディナールームへと向かう

私にとってのお義母様、バイコーンのパール様から処罰を受けるため。


ΑディナールームΑ


「お義母様、アンジェラです」



「バンザーイ、バンザーイ、バンザーイ」



部屋の中ではお義父様がワイトに囲まれながら万歳をしていた。

第三者から見ればついさっきまでアクシデントがあったことが俄かに信じられないだろう。

「おかえり、アンジェラちゃん」
「お義母様、これは一体……?」
「聞いて聞いて、ポワイちゃんがワイトに変化したのよ」
「ポワイ?」
「ワイト候補のゾンビよ」

お義母様の手招きで、お義父様の全身像を見ると

「なでなで〜」
「精が吸い取られる〜」

メイド服のワイトがお義父様に騎乗しながら掌で精を吸い取っていた。

「ほわ〜柴様の身体を手で擦るだけなのに精を吸い取る感じがします〜」
「それいじょう撫でられたら、撫でられたらぁぁ」


ビュルルル


お義父様のペニスから精液が漏れ、他のワイト達が漏れた精をすすり、膨大な魔力を更に膨張させる。



もしアレが旦那様の物なら私もあんな風にーー



「アンジェ、姉さん」

意外な人物が私を現実へ引き戻した。

「ビューティ、どうしてディナールームに?エネミス帝国に行ったはずじゃ」
「女王様が、あたしを無理矢理、ベルフィード様の夢の中へ、送り込んだの」
『気絶したベルフィード様とビューティを抱えながらァ夢の中から脱出するの大変だったよォ』

ビューティの左手に装着されたパペットが苦労を語る中、お義母様は王族風のワイト、ベルフィード様に

「ベルフィード様如何でしたか、ゾンビがワイトへと変化する瞬間は?」
「……ゾンビがワイトへと変化する瞬間はとても美しく……余が魔王の代替わりによる変化した時のことを思い出した」
「そう言ってくださるのなら嬉しい限りですわ。私は後片付けがありますので失礼させていただきます」



「アンジェラちゃん、ここで話をするのは何だし、私の部屋でしましょう」
「は、はい」
「あたしも、ついて行く」
『部外者はァとっととトンズラしようぜェ』


Сクリアの部屋С
Сクリア視点С


「入るよ、クリア」
「デュイ、どうしたやんね」
「ペドリーから聞いたぞ、エンゲージリングとあの服を注文したって」
「花嫁の一人が固有種やから丁度いいと思ったんよ……噂をすればアラクネ店長から連絡がきたやんね」

『準備が出来たわ、リングと一緒に今から転送するわ』
「アラクネ店長、天井から魔法陣が出たやんね」
『まだ魔法陣は書いてないわよ?』
「じゃあこの魔法陣は何なん?」

「キャッ」
「ひゃあ〜」
「ヨッと」

魔法陣からキャンサー,バブルスライム,ジャバウォックが綺麗に着地

「ぐえっ」

勇者オナニーは不時着したんよ。

「四人共戻ってきたん?……オナニーのズボンに染みが出来てる」
「この匂い。ハーレムの夫は新婚真っ盛りだな」

「違う、誤解だ」

「丁度良かったやんね。皆に結婚祝いを送るやんね」

「天井の魔法陣から小包が着ましたよ」
「六つの小包〜」
「姉上の妹君、この小包は一体?」

「開けてみるやんね」
 パカッ 「チェシャ猫だ〜」
「猫耳バンドに尻尾付きミニスカドレス、猫の手袋にブーツ。確カニチェシャ猫が着る服に似てますね」

「不思議の国ブランドやんね」
「不思議の国?」
「アラクネ店長が製作した不思議の国の固有種を模した服やんね」
「確カニ他の四つもエネミス帝国で見た種族の衣装に似てますね」
「三人共好きな服を選ぶとええんよ、バブリーちゃんにはヘアバンドや帽子がオススメやんね」

「私はコレにします」
「帽子にする〜」
「ジャバウォックの服はどれだ?」
「コレやんよ」
「って、胸元が大きく開いたドレスじゃないか!」
「旦那様に自慢のおっぱいを堂々と見せれるんよ」

「無理して着なくていいぞ、その何というか、目の毒だしな……」
「……まぁ、貴様が興奮するなら着てもいいかな、うん!」
「二人共顔を赤くして、ホント素直じゃないやんね」

「奥の更衣室で着替えてください」
「わかりました、お姉様の義弟さん」
「更衣室に入るよ〜」
「さっさと着替えるか」


「クリア、それがエンゲージリングの箱か」
「『魔宝石注意』と貼り紙が貼ってあるんよ。ウフフ、ウチやビュー姉、アンジェ姉が自分の夫と指輪を交換した時の事が昨日のように思えるんよ」
「そう言えばクリア、アンジェラさんはどんな罰であの格好をしてたんだ」
「あの格好……?」



Αパール夫妻部屋前Α
Αアンジェラ視点Α



「ビューティはここで待ってて」
「うん」
『パール様ァどんな調教でも是非エロありにしてモゴモゴォ』

ビューティに(パペットの口を塞ぎつつ)見送られ、私はお義母様とお義父様の寝室兼調教部屋に入る。

お義母様は扉を閉じ

「そこに座りなさい」

普通の椅子に座るよう促す。

三角木馬ではなく、普通の椅子に。

「アンジェラちゃん」
「はい、お義母様」
「ディナー乱入の件は許してあげるわ」
「全ては女王様を止められなかった私の責任……許すの?」

お義母様の口から出たのは無罪放免という予想だにしない処分内容だった。

故に私は反論をする。

「お客様とのディナーの最中に乱入したのですよ。しかも相手は一国の王」
「ベルフィード様は相手がハートの女王なら仕方がないと仰ってたわ」
「どちらにしろ妨害です」
「ましてや女王様は私達の手助けをしてくれたと思うの」
「手助け?」
「女王様はポワイちゃんに何時より多くの精を注げる魔術を夫に施してくれたわ。おかげで予定より早くワイトへと変化したわ」
「ですが女王様はビューティを無理矢理夢の中へ送り込んだと聞いています」
「それもベルフィード様を起こすための手筈だと思うわ」
「まさか女王様はそこまで計算していたの?」
「それに女王様の被害にあった魔物達もいつもと違う交わりを楽しめたと思うの。だからディナーの件は許すわ」


パール様は微笑む


幼き記憶にある穏やかな微笑み


「失礼しました」

私はおじぎをして、部屋を出る



パシッ



途中で、お義母様は私を鞭で拘束



「でもね」



微笑みつつ、陰りのある表情で。

「お義母様?」
「そんな格好で歩くのはどうかしらねぇぇぇぇ?」

格好?

私は自分の格好を再確認する。

サハギンの水着

ハーレム部屋で着替え、ディナールームから魔王城の外へ向かい討伐隊との戦いで兵士を魅了させ、大浴場での勇者オナニーと魔物娘達の交わりから結婚式、ディナールームから今まで、破れたりズレたりすることなく豊満なボディにぴったりとフィットしておりーー











私は今までずっと水着姿で魔王城をうろついてたんだ。

「お義母様、これには深い事情が」
「貴女のようなイケない痴女はたっぷり調教してあげるわ、姑として♪」
「はい、宜しくお願いしますお義母様(震え声)」



Сクリアの部屋С
Сクリア視点С



「デュイ、ひょっとしてアンジェ姉の水着姿はパール様の罰だと思ってたん?」
「結婚式という大事な場で何故水着姿?と思ったけど……言うべきだった?」


「失礼、します」
「お帰りビュー姉」
「ジンフから聞いた、ウォッカ達の着替えを、見に来た」
「着替え終わったぞ……姉上、無事でしたか」
「丁度良かったやんね。ビュー姉、その目で焼き付くんよ」

『キャサリンはァドーマウスのパジャマにィドロワーズというロリの魅力全開だねェ』
「確カニ、サイズがぴったり」

『バブリーはァマッドハッターの帽子かァ』
「わーいおしゃれー」

『ウォッカはァ黒のドレスゥふくよかな谷間で男をムラムラさせちゃうよォ』
「ど、どうだ……」

「胸の谷間は、ミルクプリンを連想した」
「はぁ?もっといい言葉は無いのか!おっきしたとか、今夜のオカズにしたいとか」
「オカズになんかしねーよ!」

「まぁまぁ落ち着いて」
「ど〜ど〜」

「四人とも、ラブラブ」



「ただいま……」
「お帰り、アンジェ姉、早かったね」
「今日はディナーの後片付けで忙しいから釈放、調教は明日の午後からよ……」

「次はエンゲージリングやんね」
「どうぞ、指輪に魔力を込めてください」

「何故俺には指輪三つなんだ?」
「オナニーは花嫁三人分必要やんね」

四人は指輪を握ると魔法石に色が染まる

キャサリンは朱
バブリーは碧
ウォッカは藍

オナニーは白濁に染まったんよ。

「何故俺の宝石はこんな色なんだ!」
「オナニーらしい色やんね」
「こんな指輪貰って嬉しいのか?」



「「「当然よ」」」



「どうしたABC三姉妹、真剣な顔つきで……指輪?」

「例えそれが錆付いた銅でも」
「名も無き、鉱石でも」
「丸一日掛けて緑色に染めたカンラン石でも、妻にとってはどんな宝石よりも価値があるの」

「クリアの言うとおりだ、彼女達の意見も聞いてみろ」

「私も欲しいです」
「指輪〜」
「細かいことは気にするな、男だろう!」
「そうか、俺の指輪でいいなら」

「それでは、指輪の交換を」

「大事にします」
「手放さないから〜」
「ありが……貴様もこの指輪のように淫らで爛れたオスになれ!」
「一応指に嵌めとく」


パチパチパチパチパチパチ


「元気にやってるのう」
「女王様、戻ってきたの?」
「詩集は、忘れた頃にやってくる」


女王様が出した分厚い本


父の詩集


詩集





(((すっかり忘れてたぁー!)))


「何じゃ三人揃って思い出したような顔は?余のご機嫌取りをして詩集のことを見逃す算段をしておったくせに」

(((見透かされてた!?)))

「父に詩集のサインを書いてもらうだけの簡単な仕事じゃ」

(((その行為自体が傷口を抉り、さらに塩を塗りこむようなものですから!)))

「早速父の下へ……」
「「あの、女王様」」
「ラヴとピーシュ、どうしたのじゃ?」


「私達のサインじゃ」
「だめ、かな?」


С続くС
14/06/04 23:06更新 / ドリルモール
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■作者メッセージ
ドリルモールです。

 今回登場したワイトのベルフィード様は妄想ヶ原様の作品『彼女はゾンビですか?』シリーズ及び『王冠を脱ぐとき』に登場します。妄想ヶ原様、許可誠にありがとうございます。ディナーの詳しい経緯は『二角獣夫妻と不純の花嫁』で書きます。

次回
最終話

デュラハン院長再び
未来への署名V
旅立ちの時

の三本です。

С


キャラクター紹介M
【名前】パール=ヴァリエ
【性別】女
【年齢】ハーレムの拡大に年齢なんて関係ないわ
【種族】バイコーン
【容姿】図鑑のバイコーン+ブロンズのウェーブロング
【魔宝石】白と黒が混じった真珠
【口調・口癖】怒るときは語尾を連続して伸ばすわよぉぉぉ
【能力・特技】調教
【概要】
 魔王城にあるハーレムの国の主であるバイコーン。
 リリムのアンジェラとは嫁姑の関係。

 魔物が人間を愛してるという真実を確かめるべく、夫ともに魔王城へ突入し、人間のまま魔王夫妻の下へたどり着くが、当時赤ん坊だったアンジェラに襲われユニコーンの魔力を注がれ魔物化してしまう。
 さらに柴と交わることで、柴の体内に混じった百人の魔物娘の魔力を影響で、バイコーンへと変異した。
 後に魔王の理想に共感し夫とともに百を越えるハーレムを築く決意をする。

 眠らずの国の王ベルフィード様とディナーの最中にハートの女王が乱入するトラブルが発生するが、結果的にディナーは成功している。
 その時のアンジェラが水着姿で魔王城をうろついていため、ハーレムの一員かつ姑としてしばらくの間アンジェラの調教を行うことにした。

【補足事項】
 パール夫妻は両者とも勇者級の精と魔力を持っており、百を越えるハーレムは容易であった。


С


キャラクター紹介N
【名前】柴=ヴァリエ
【性別】男
【年齢】嫁を愛するのに年齢差なんて関係ない!
【種族】インキュバス
【容姿】黒のボサボサ短髪+無精髭+着物一着のみ
【魔宝石】柴色
【口調・口癖】陽気
【能力・特技】性交・嗅覚で嫁及び種族判別
【概要】
 ハーレムの国の主人
 かつてパールと共に魔王城へ攻め込んだ際、追っ手の魔物娘を足止めをすることでパールを魔王の下へと行かせたが、激昂した魔物娘百人に輪姦されてインキュバス化してしまう。
 後に魔王と勇者の理想に共感し、パールをバイコーンに変えハーレムを築くことを決意、手始めに自分を輪姦した魔物娘百人をハーレムに誘った。
 普段は陽気だが、ハーレムの邪魔をする者は誰であろうと容赦はしない。しかし今回の相手がハートの女王様だとわかった途端、過去のトラウマを思い出し縮こまり、ハートの女王の手によって、分身薬とタケリダケを飲まされハーレムに襲い掛かった。

【補足事項】
 襲撃相手がハートの女王だと知り、蔵書に隠した『黒歴史』を思い出し……

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