連載小説
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第十話 吹雪と受難続き
カーテンを開けると、そこでは幼女たちが俺の顔を見上げて縋るような目をしていた。
とりあえず迷うことなくカーテンを閉じ、額に手を当てため息ひとつ。
「…………はぁ………」
サバトの勧誘だった、最初の方は正攻法だったけれど俺が無視するごとに向こうも躍起になってきているのか、家の前で組体操して待ち伏せていたり謎の創作ダンスを披露してくれたりと最近は変化球を混ぜてきている。
それもこれも、サバトの主ヴィオラに俺が気に入られてしまったことが原因にある。
俺がヘラトナ村に住みついて五日が経った、相変わらずほかの仲間たちの足取りは知れず、それどころかローディアナ王国の王都で大規模な反乱があったということしか伝わってきていない。
しかし、判明していることは一つだけある、仲間内の誰かが、同じイグノー王国内にいる可能性があるということだった。
あくまで可能性だし、下手をすればイグノー王国の更に向こうの魔界まで到達している恐れもあるから、正直まだ「可能性」の範囲でしかない。
「フブキ、起きたのか、ギルドから仕事が来てるぞ。」
俺は一応傭兵ギルドに仮登録される形になった。
ハートも同じ傭兵だから、よく一緒に仕事をしているがギルド支部長に俺がどうやら気に入られたらしく、しょっちゅうボディタッチをされている。
綺麗な大人の女性ならともかく、ガチムチ体格のゲイのオッサンってのが実に嫌だ。
俺に仕事を優先して回してくれるのはありがたいっていえばありがたいんだけど見返りに寝ろとか言われたときはまだこの世界の文字が読み書きできないことを死ぬほど残念に思った。
暇なときは椎奈様のところに行って英奈さんに読み書きを教えてもらっているけど、まだまだきっちりできるわけじゃない。
「今日の仕事はどんなのだ?」
「………ヴィオラのところから…魔法実験に必要な薬品の材料を採取してきてほしいらしい。これが依頼書な、フブキ限定って書いてあるぜご丁寧に。」
へたくそなバフォメットの絵は多分ヴィオラが書いたんだろう。
傭兵と言っても基本的に政情の安定したこのイグノー王国では戦闘の依頼はめったに来ず、来たとしても新米の傭兵としてランクの非常に低い俺はそんなものを受けられる立場にはなく、ただの便利屋のような仕事をしている。
「採取物のサンプルがこれな。文字読めないお前じゃわかんないだろうからもらってきた。」
手渡されたのは灰色をした、人の目玉ほどの大きさの木の実と、裏が紫色の小さな葉っぱ、そして黒く光るコケ。各種十個ずつ集めてくればいいらしい。
「お前は一緒してくれないのか?」
「シイナ様から別口の仕事、鉱石積んだ荷馬車の護衛だってよ。」
このヘラトナの特産品の一つが鉱石だ、火山が生んだ良質の鉱石や宝石、そしてそれを加工して作られる武器や宝飾品は一級の価値を持つらしい。
もともと、サイクロプスのパイもそれを求めてここに定住したんだそうだ。
今パイが作ってくれているらしい俺の獲物も、その鉱石を使って作るのだとか。
つーか、真剣とか作ってないといいけどな、俺は刃物なんて基本的に包丁しか使えないんだし。
「依頼の素材はどこで取れるんだ?」
「町はずれにある森にいっぱいあるってよ、けど気をつけろよ?」
何度か出くわしたんだが、この王国には町に住まず野に暮らし、本能を全く抑制することなく気ままに生きている魔物も少なくない。
そういう連中はだいたい節度など興味がなく襲いたい相手を襲い奪いたいものを奪う。そいつらは傭兵が適当にたたきのめして、できることなら更生させる。前に何人か叩きのめした。
しかし、ハートの気をつけろはそんな連中を相手にするものじゃない。
行く場所がわかってるんだ、ヴィオラたちが何か仕掛けてくる危険もある、むしろハートが心配しているのはそっちだろう、数回トラップも仕掛けられてたし。
「まぁ……発想がガキだから意外にひっかからねぇもんだけどな。」
そう言って、俺は用意をしてから町はずれにある森に向かう。

「うぅぅ……」
「ひどいです…お兄様……」
これで十人。
サバトの魔女及びロリ魔物、ヴィオラを除き全員発見&拘束完了。
俺の外れて欲しくてしょうがなかった予想通り、町はずれの森にはあちこち魔女が潜んでいて、物陰から俺のことを狙っていた。
全員ヴィオラに頼まれてここまで出動してきたらしい、ご苦労なことだ。
ところで肝心の薬の素材はどこにあるのだろう。
「ソーニャ、お前何か知らないか?」
魔女たちの束ね役、薄桃色の髪をした筆頭魔女ソーニャに訊いてみる。
なんでもヴィオラと一緒にヴィオラ派を立ち上げた立役者で、サバトの最古参だそうだ、何かと思いつきで行動する主に苦労しているらしい。同情する。
「えっとですね………そのですね……」
ソーニャの目が泳ぐ。
「ヴィオラ様なら今頃森中の素材を集めてますよ?」
サバトの魔女、嘘のつけないエリータが教えてくれる。
「…………そうか、わかった。」
とりあえず、捕まえてお仕置きだな。
お尻ペンペンで済ませてやろうか、反省しなかったらテルテル坊主も有かもしれん。
とりあえず捜索開始。
エリータにどんなところによく素材が落ちてるのかを聞いておけばよかった。
ってか……ヴィオラよ、依頼した本人が全力を挙げて以来遂行を妨害するとは何事だ、失敗したらギルド経由で違約金をとられるのは俺なんだぞ。
どこからか歌声が聞こえてくる。
外れた奇妙なリズムで、どうやらヴィオラが何か歌いながら木の実を集めているようだ。

「ばばっばば〜〜〜〜ふぉ、ば〜〜〜〜ふぉ ば〜〜〜〜ふぉ〜〜さまっ 崇めよう!」

「アホ かぁあああああああああ!!!」
ガッゴォオオオオオオオオオン!!
おそらく自作だろう歌に対して俺の放った鋭い木刀ツッコミがヴィオラの角を正確にとらえ、彼女の頭をブッ飛ばす。思わず大声で、しかも力の限りツッコミしちまったが、ヴィオラ生きてるだろうな。
持っていた袋から、ゴロゴロと俺が集める予定だった素材が落ちてくる。
それぞれ規定量には十分なくらいありそうだ、奪っちまおうか。
「お、お兄ちゃん!?」
ツッコミを入れたのが俺だと気づいたらしく、数メートル飛ばされといて当然のように起き上がったヴィオラは俺を見て焦ったような声を上げる。
「どうしてもうこんなところに!? ソーニャたちの足止めはどうなったんぢゃ!」
「看破したに決まってんだろ。」
バレバレの罠だったり落とし穴だったり、頼まれて仕掛けた魔女たちすら乗り気じゃないことが見て取れるようなあんなおもちゃが俺に通用すると思ってたんならケツ木刀は免れないぞ。
「おのれ……ワシがお兄ちゃんに勝てないことは実証されておるし……」
あの一戦以降数回挑まれて、そのたび俺はギリギリながらヴィオラに勝って、その結果完全にヴィオラに俺のことを「お兄ちゃん」とみなされてしまい、勧誘を激しくしてしまった。手を抜くってできないんだよ……
「仕方ないのじゃ……お兄ちゃん、依頼は達成したとギルドに報告しておくから、一緒にワシのサバトに来てほしいのじゃ、ワシが立派に調合する姿を見せたい。」
それぐらいならいいか。
魔女たちとともにすごすごと歩くヴィオラについて行って、彼女のサバトまでたどり着く。
サバトの本拠地は怪しい屋敷だった、そういえば来るの初めてだな。
入ると魔女たちはあちこちに散らばっていく。
そんな中を俺はヴィオラとソーニャに案内されて薬品調合室と書かれた部屋に入る。地獄の窯と言ったら納得できそうな悪趣味極まりないデザインの窯が部屋の中央に置かれていて、その中は空。
部屋のあちこちに実験器具が雑多に積み重ねられていて、割ったフラスコの破片と思しきガラス片が部屋の隅にまとめておいてある。
ガチャン
背後のドアの鍵がかかる音がした。
魔法の錠前、魔法が使えない俺には外すことのできない構造だ。
まずいんじゃないのか?
俺はここに閉じ込められた。
そんな不安が頭の中をよぎる、しかしすぐに大丈夫だと確信する。
ソーニャもヴィオラも俺より弱い、ましてやこの狭い部屋の中で、臨戦態勢の俺なら二人が何かする前に二人とも昏倒させることが可能のはずだ。
ヴィオラは鼻歌を歌いながら調合の準備をしていく。
ソーニャのアシストの元、裏が紫の葉っぱをすりつぶして水に溶かし、それを濾す。
次に灰色の木の実を臼で挽いて粉にしたら、その粉にコケを混ぜていく。
濾した葉っぱのしぼり汁を窯に入れ、ソーニャが火をつける。
お互いに何も言っていないのにお互いの意志を汲んで行動できるあたり付き合いが長いというのは本当らしい、見る見るうちに調合が進む。
窯から謎の臭いが立ち上ってくる。
体がだんだん熱くなってる気がする、何の薬だろうか。
「成功じゃ! お兄ちゃんが興奮しておる!」
俺を見たヴィオラのその言葉に気づくと、俺の股間でテントが出来上がっていた。
「良かった……気づかれる前に調合が終わって……」
ソーニャが安心したように言う。
「てめぇら……何を……」
痛いくらいに勃起した息子を抑えながら、よろよろと距離をとりつつ訊ねる。
「あの材料は匂いだけで我慢できなくなるほど強力な興奮剤を作る材料だったのぢゃ。」
ヴィオラの股間もぐっしょり湿っている、どうやら完璧にはめられたらしい。
ソーニャも顔を耳まで真っ赤にしながら俺に近づいてくる。
性体験に乏しくコントロールの下手な俺と違ってさすがに二人は魔物だけあり、発情しながらも当たり前のように動いてくる。
「起たぬなら 起てて見せよう ホットペニス。ぢゃ。」
「お兄様……申し訳ないですが覚悟してください。」
「一生ロリのことを忘れられん体にしてあげるのぢゃ。」
二人の距離があと一歩まで近づいた瞬間、銀色のふわふわした何かが俺の体を包んだ。
そして一瞬のうちに風景が入れ替わり、


気づくと俺はどこか薄暗い物置らしき場所にいた。
蝋燭の明かりによって照らされる室内には俺ともう一人。
俺の隣に座っているのは英奈さんだった、何となく状況が理解できる。
薬で興奮させられあの二人に無理やりロリの感触を植え付けられそうだった所を、どんな手段をもってしてか彼女に救われたんだ。
多分俺の体を包んだのは彼女の尻尾だろう。
「すいません、助かりました。」
とりあえず一言礼を言うが、
「助かった……はて?」
英奈さんは情欲に染まった眼で俺を見ると首をかしげる。
まさか……この人も俺狙って機をうかがってたのか?
そんな俺の最悪の予想は寸分外れず、
「私はあなたを助けてなど居りませんよ? 依頼書に書かれている内容を一見してから薬の作用で興奮するところまで気づかれずに隠れているのは少々骨でしたが……お蔭で楽に済みそうで何よりです。」
そう言うと英奈さんの服が勝手に脱げていく。
巫女装束のような黒い行燈袴の下が滑るように落ち、上の服も前が大きくはだけた形になる。まろび出た豊かな双丘はハートのもの以上に大きく、蝋燭の光に照らされて淫靡な光沢を放つ肌は今すぐにでも撫でたくなるほど妖しい。
下着は一切付けておらず、しなやかな足の間にある陰部は自らの流す液を蝋燭の光に反射させ、反則的な扇情的さを誇っている。
「ふふふ……もう苦しそうですね。」
英奈さんの言うとおりだ、既に限界近くまで怒張した俺の息子は早くその肉穴にねじ込みたくて、ズボンを引きちぎりそうなほど大きくなっている。
英奈さんの艶やかな手が俺の股間を訪れ、あっという間に息子に挨拶を要求する。
「あらら………すごい……」
英奈さんが思わず感嘆の声を漏らす。
「今楽にしてあげますね。」
そう言うと英奈さんは俺の息子を口に含む。
ちゅぶっじゅろれろっぴちゅくぢゅっ
舌が亀頭を舐めまわす、ただそれだけなのに、ハートとしていた時とすら比べ物にならないほど、本当に腰が抜けそうなほど気持ちいい。
そして攻撃はそれだけにとどまらない。
英奈さんの尻尾がゆらりと動いたかと思うと、うちの二本が俺のタマに絡み付き、一本が竿をやさしくしごいてくる。そうしながら英奈さんの舌は俺の亀頭を美味しい飴のように嬉しそうにしゃぶってくる。
「ん……ン………ハァ……」
ちゅぷちゃぽぴちゃぷちゅ
しゅるしゅるしゅるしゅる
ころころくりくりんっころん
「ううあっあっがぁっックゥっ!」
三か所を全く違う性質の快感で攻められて、俺は床に座り込んだ状態でひたすら責められる快感にあえいでいた。体が全く動かせず、抵抗すらできない。
限界が近いことがよく解ってしまう。
すでに理性を半分失った状態で、ぶちまけたい、英奈さんに全部飲み干してほしい、そんな情欲が俺の息子を支配し始める。
そして俺の限界が近づいていることを感じたのだろう
ぢゅぷぢゅぱぢゅぶじゅるっ
しゅぎゅしゅるしゅぐしゅにゅっ
くりくりくりころくにきゅぅうう
全体が絞り出すような動きに変わる。
「うっぁっああぁっ! 出るっ!!」
どびゅぶぶぶぶぶぶっぶぶ
「ンン―――――――――ッッ!!」
俺の情欲の塊が溢れて、英奈さんの口の中を余すところなく蹂躙する。
しかし英奈さんも負けてはいない、
「ごくごくごくごくっ」
喉を鳴らしておいしそうに俺の汚液を飲み込んでいくと、
「ぢゅるるるるるっるるるっるるっ!」
まだ足りないと言わんばかりに尿道に残った液まで全部吸い出してくる。
その液も切れると、英奈さんは顔を上げて俺と目を合わせる。
「吹雪さんの、とっても美味しかったですよ……すっごく濃くて熱くて……でもまだ足りないから、次は下のお口ですね。」
うっとりそう言いながら、英奈さんは俺の体に密着してくる。
大きな胸が俺の胸板に当たり、二つの体の間で官能的に押しつぶされる。
そうなると俺にはその極上の感触が返ってきて、
「あら……まだギンギン……」
さっき大量の精液を吐き出したはずの息子が、また硬さを取り戻してくる。
「こんなの入るかしら……」
英奈さんが不安そうに、しかしそれ以上に期待したような口調で呟く。
「こんな太いのにゴツンゴツン突かれたら、私壊れるかもしれませんね。」
その光景を想像して感じているように、英奈さんは体を震わせる。
英奈さんの細い指が、綺麗なまだ何物も受け入れたこともないように見える秘唇をおずおずと開かせる、淫らなサーモンピンクの肉穴は、期待に濡れていた。
ゆっくり腰が下りてくる。
くちゅぅっ
ついに先端が彼女の秘部と触れ合う。
焼けるような熱が伝わってくる、そして次の瞬間、
ずにゅにゅにゅにゅぶつにゅにゅにゅごつん!
「くあっああっアっ!!」
その熱は一瞬で俺の息子全体を包み込んだ。
「ふあぁぁっ、入っちゃいましたよ……?」
英奈さんはとても気持ちよさそうに、そしてとても嬉しそうにそう俺に向かって言い放つ。
「やっぱりすごいです……ギチギチ広げられて…奥まで届いて…」
うっとり自分の腹をみおろしながら英奈さんが言う。
その一瞬一瞬に、さっきのフェラと尻尾の連携以上の猛烈な快感が俺の脳髄を駆け巡ってくる、ハートとした時ですらこんな風に感じなかったのに。
「薬の効果で、敏感になりすぎてますね……」
そんな風に言った英奈さんだが、俺に遠慮をするつもりが全くないのは確かなようだ。
ぐぶっじゅぶぬぽっじゅぐっずにゅるっずちゅっ!
腰を上げ、下す、また上げて下す。
その単純な動きのたびに、
「……ッ!! ぁギっ! ……ッぃ!」
俺は一瞬で果ててしまいそうな快感に歯を食い縛って耐え、
「んあっ! あっはぁん! キモチイイ! 気持ち良いですよォっ!!」
英奈さんは至福の表情を浮かべて、涎を垂らしながら俺の上で喘ぐ。
その表情がまた猛烈にエロくて、俺の高ぶりは留まることがない。
ついには、
じゅぐん! ぐぶじゅぷぐぼずぶぢゅにゅぐぢゅ!
俺の方も腰を振って、英奈さんから快感を貪ろうとしていた。
「ふヲぁっ! ひぁあっんふぅっ! 吹雪さんっ、私、私もうっ!」
「俺も、もう限界です……」
英奈さんは俺の顔を巨乳で押しつぶそうとでもしているかのような体勢になっている、俺の頭を両腕で抱えて、しがみついている。股間だけじゃなく顔全体に強い快感の塊を押し付けられたら、そりゃ当然限界も近くなるわけだ。
「アンっ! お口にっ 下のお口にゴクゴク飲ませてくださいぃっ!!」
その淫靡なおねだりに答えるように、俺は強く腰を打ちつけて彼女の奥まで息子を捻じ込み、そして爆発した。
どぼっ びゅぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぉっ!!
「出てる! 出てっ、こんなのっ 飛ぶゥ――――――――――――ッ!!」
ぶしゃああああああああああああああああっ!
爆ぜるように尻尾の毛を逆立てながら、英奈さんは涎と涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら潮を吹いて盛大にイきまくる。
お互いに永遠に感じられるほど長い三十秒を絶頂しながら送り、
「っはぁ♪ 予想通り吹雪さんは素晴らしい名器をお持ちですね。」
絶頂の余韻にまだ震えながら、英奈さんは俺に向かってそう言った。
「もっと味あわせてください、今度は吹雪さんの方から。」
そう言うと、英奈さんは俺の目の前で犬のように四つん這いになり、お尻を俺に差し出すような姿勢になる。
ごぼごぼと今しがた俺がぶち込んだ精液が溢れる秘部はいやらしく開閉して、俺の情欲を再び誘う。
俺もずいぶんいやらしくなったもんだと半ば呆れながらも、欲望に勝てずに英奈さんの腰をつかむと、陰唇に息子を捻じ込んだ。
じゅこぽぶぶぶぶぶぶぶ
「んぁアアんっ!」
自分の体がよく見えるようにとの配慮だろうか、英奈さんの尻尾は垂れ下がっていて、彼女の裸体がよく見えるようになっている。
づぶっぐぢゅごちゅずにゅぬぢゅっ
一突きごとに卑猥な音を立てて、さっき出した精液を掻き出しながら俺の息子が英奈さんを犯す。
「んぁああっ、ひァあんっ! ひゃっふぅン!」
英奈さんも四つん這いの姿勢のまま頭を振ってあえぐ、そのたび綺麗な銀髪がばさばさと流れるように動き、甘い香りを俺のところまで運んでくる。
ギンギンに興奮した俺は、がむしゃらに腰を振りたくって彼女を犯す。
そして英奈さんの方も一突きごとに体をいやらしくくねらせてさらに俺の興奮をあおってくれる、おかげで発散しても発散してもそれ以上の情欲が体にみなぎってくる。
そしてついに限界が訪れた。
「でるっっ!!」
どぼっぼぼぼぼぼぼぼぼ
英奈さんの体内に俺がもう一度熱い本流をぶちまけるのとほぼ同時。
「フブキ! ここか!」
壁だと思っていた部分が一か所勢いよく開き、そこからハートが顔を出した。
ぱっこんぱっこんヤってる真っ最中の俺たちを見ると、ハートの表情が凍りつく。
「……………」「…………」
気まずさのあまり何も言えない俺と、無言のまま英奈さんを睨むハート。
そして英奈さんはというと、
「あらハートさん、吹雪さんすごく『イイ』ですね……私にくれませんか?」
そんなことを当たり前のように言ってのけた。
「テメェ! エナ! 私の男に何さらしてんだゴルァ!!」
ハートは抜刀すると四つん這いのままの英奈さんに切りかかる。
英奈さんはそれを尻尾から取り出した小太刀で防ぐと、俺から離れて飛び退く。
「やれやれ乱暴な方ですね……」
呆れたような口調で英奈さんが言うが、ハートの暴力の原因はこの人だ。
「止めんか二人とも。」
あとから現れた椎奈様の言葉と同時に、二人の動きがぴたりと止まる。
驚いたとか本能的にとかそういう止まり方ではなかった。
明らかに二人とも「強制的に止められて」いた。
「……吹雪、王国の間者がローディアナで気になる情報を拾ってきおったわ、さっさと服を着て正座せい。」
言われた通りに服を着ると、椎奈様の目の前で正座する。
「王女が王都を脱出し、南西方面に護衛騎士二人を連れて逃れたらしい。」
「それと俺に何の関係が……」
「護衛騎士のうちの一人は、見慣れぬ服を着た、短い黒髪の年若い娘だったそうじゃ。」
「!!」
もしその娘が俺たちの仲間の一人だったとすると、短い黒髪なら平崎だ。
あくまで可能性の範囲でしかないけれど、それでも賭けるには十分だろう。
「目の色が変わったの、行くのかぇ?」
「無論です、俺たちは一緒にこの世界に来たんですから。」
俺は力強くそう返事をした。
「フブキが行くなら私も行きます。」
「無論私も一緒します、吹雪さんみたいないい方、逃すのは勿体ないですもの。」
後ろでハートと英奈さんが、火花を立てつつもそう言った。




11/07/05 17:22更新 / なるつき
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■作者メッセージ
如月編に比べての圧倒的なコメディ色の強さ……
せっかく如月編でシリアスだったのが台無しな気がしなくもありませんね。

ちなみに、ヴィオラとソーニャは吹雪を連れ去られてから仕方なく二人で慰めあってました。

女難の相が出まくりの吹雪君、一体何人の魔物娘を落すんでしょう。

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