アイラが臨月を迎えた数日後、リタも卵を産んだ。

アイン「孫世代か…」

セラ『はやかったね』

アイン「そうだな…」

リタ『無事に産まれてきてね〜』

エディ「…」

エディは卵の鼓動を感じているらしい

アイン「？？」

少しして館のベルがなった、来客か？

アイン「…？？」

玄関に出ると、そこにいた竜の魔物は女王の使いと名乗った

アイン「女王が？」

魔物『はい、来てくれますか？』

アイン「…わかった」

セラ『なんだろうね』

そのまま女王の城に行く、久しぶりだな…

セラ『…』

女王の城に着くと、須玖に女王蜂の間に通された

アイン「いきなり呼び出してどうしたんですか？」

女王『お前たちに、特にアイン。』

アイン「はい？」

女王『お前の償いは、完遂された』

アイン「…え？」

女王『これを見ろ』

渡してきたのは、たくさんの署名と言葉の書かれた書類だった

アイン「これは…」

そこにあったのは、この国の竜たちが書いたワタシに対してのある質問の答えと…

アイン「…」

この国の竜たちは、私のしてきたことを知って尚私のことをこの国の英雄デル・ロウに並ぶ影の英雄と思っているらしい

女王『もう、お前の償いは終わった。良いな？』

アイン「…はい」

セラ『影の英雄…どうしてそんな呼び名に…』

女王『お前たちは、知らないかもしれないが竜と人間で初めて夫婦になった存在だ』

アイン「え」

知らなかった…

女王『デル・ロウは竜たちと立ち上がり、この国を立て直した。その間お前たちは初めて人間と竜が共に仙竜郷にたどり着いた上で悲しき合成竜たちを救った』

アイン「結果論ですけどね」

セラ『…』

女王『セラ』

セラ『はい』

女王『お前も凄い』

セラ『？？』

女王『この短期間で2人子供を作りその子供も番になるとはな』

アイン「娘一人が卵を産みました、自分に孫が出来るとは…」

女王『そうかそうか…♪』

セラ『…♪』

女王『おめでとう。といわせてもらおうかな』

アイン「どうも…」

女王『それならこれからは、自分たちの幸せのためだけに生きろ。もう償いは終わったのだから…』

アイン「…はい！」

崩れ落ちかけたが何とか持ちこたえる

セラ『なら、帰ろうか…❤️』

アイン「…ああ。」

心の重石が取れて足取りが軽い




















リタ『お帰りなさい』

アイン「ああ、ただいま」

セラ『うん、ただいま♪』

リタ『何か、変わった？』

アイン「まあ、な」

イヴ『大変！アイラさんが産気付いたよ…！！！』

アイン「助産師を呼んでこよう…」

セラ『お湯はわたしがわかすね』

それから私が助産師を呼んできてすぐにお産は始まった

アイン「なら…」

買ってきていたベビーベッドのセットを組み立てる

セラ『なら、私はご飯作っておくね』

アイン「頼む」

私がベビーベッドを作り終え、セラが食事を作り終えた頃、赤ん坊の鳴き声が聞こえてきた

アイン「落ち着いたら、行くか」

セラ『うん』

それから少しして、助産師が部屋から出てきてもう話してもいいとのことだったので部屋にはいる

アイン「お疲れ様だな、これは私からの出産祝いだ」

アイラ『ありがとうございます…』

セラ『しっかり食べてね』

セラは回復料理を持ってきた

アイラ『ありがとうございます…』

アイン「まあこれはある程度までの回復だから」

カイル「ああ、わかってる…」

そのまま部屋を後にした

アイン「今日は、飯食って寝るか…」

セラ『うん…』

とりあえず、自分達の幸せのためにやらなければいけないことは終わった、リタたちは自分でなんとかできるはずだとおもうから準備だけをしておこう

おわり

■作者メッセージ
どうも、サボテンです

次回に続きます