読切小説
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事故物件?
 新たな風が舞い込むこの季節。何をしてても眠たくなる陽気と目や鼻を情熱的に刺激する黄砂を乗せた風が、あと1〜2か月もすれば訪れるであろう台風を予言する様に俺の部屋の窓を揺らす。
 そんな時期。
 親から離れた自由、友達との別れ、新たな出会い、期待、悲しみ、興奮、不安、いろいろな感情が胸を高鳴らせる新生活、俺の憧れのキャンパスライフが始まった。
 長かった、そう、ここまでの道のりは長かった。渋る親を説得し、勉強を頑張り、生活資金の為に大学近辺のバイト先を探してバイト代の何割かが消し飛ぶ程の通勤費を払いながら地盤を固め、安いが快適なアパートを捜し歩いて幾星霜(ほんとはそんなにかかってないけど)、俺の住処、愛の巣は完成した。
 俺の居城を侵すものは何もない、そう、この達成感と全能感、この俺《山下 六朗》の行く道を邪魔できる者はいない、いないはずだった!
 なのに!

『・・・。』

「(どぉーして俺の部屋の窓に誰かが貼りついてんだよーーーーーッ!!)」

 そう、俺は今、人生最大のピンチに陥っているのだ。(チラッ

『・・・。』

 ぐぐぐ、こうして振り返って見ても窓に貼り付く人影は身動き一つしない。思わずさっき叫び出しそうになったセリフを飲み込んで口パクだけで叫ぶが、そんな俺の奇人的行為にもまったく無反応のようだ。
 何故俺がこんなにビビッているのか、この状況を理解できない奴には理解できないだろう、俺だって理解できない、いや、したくない!
 俺が借りたこの部屋、大学には自転車で5分で着き、駅には徒歩5分程で着く好立地に在る。日当たりは良いし、周りは高級って程ではないけど住宅街で静かだし、コンビニにも近いし、更には、最近改装したそうで、水道水は地下水汲み上げで水道代がタダ、ソーラーパネルを置いてるから電気代も安くなるそうだ。しかも防音。普通ならバイトなんかじゃ賄えきれない家賃を請求されるような1Kアパート。それを月1万で借りた。
 思えば、これをまず疑うべきだったのかもしれない。1万とかwwwってテンション上がって聞きそびれたことがたくさんある。なんでこんなに安いのかとか、なんで改装したのかとか、所謂【事故】ってなかったですかとか、あの時の俺を殴りたい。

<サァー
          ビクッ>

『・・・。』

「・・・。」

 この時期エアコンは使ってない。隙間風があるようなちゃちな造りもしてない。なのにカーテンが揺れた。カーテンが揺れただけだ。ベランダにはカギが掛かってる。何も問題はない。間違えた、問題しかない。
 と、とにかく。この部屋は1Kの造りになっている。形としては玄関から入ると廊下に付属するようにキッチンがあり、トイレと浴室がその向かいに、奥のドアを隔ててL字に寝室がある構造だ。そして俺は部屋の奥にぴったりと収まるようにベッド置いており、今はその上でうずくまっている。
 つまりだ、ベランダの人影の前を横切らなければ部屋を出ることも出来ないということなのだ。
 フッ、その程度なら走って通り抜ければいいじゃないか、と思う奴もいるだろうな。確かにそうだろう、普通ならベランダのガラスを開けないと入ってこれないんだからそのまま走ればいいだろうとなるよなぁ?ベランダのガラスに貼り付いてるんだからさぁ。
 確かに張り付いてるよ。ベランダのガラスの【内側】にな!
 くっきり見えてんだよ!カーテン越しに顔や体のラインがくっきり見えてんだよ!まるで真空パックフェチのAVかの如くぴっちり見えてんだよ!なのにカーテンの裾からは足首とか指とかがまったく見えてないんだよ!どうすんだよ、こんなの!どうすりゃいいんだよ!?タ〇ンページでゴーストバ〇ターズ呼べってか!?

<シャァー
          ビクッ>

『・・・。』

「・・・。」

 カーテンがちょこっと開いた。しかも人影がある方が開いた。もういやお家帰りたい、あ、ここが家だった。もういや実家帰りたい。
 カーテンの隙間からは昼前の陽光が差し込み、完全に大学の講義には遅刻したことを否応なく認識させる。
 くっ!やはりこのままと言うわけにはいかない。幽霊って夜に活動的になったりするのかな?どちらにせよ、このまま夜にもつれ込むのは非常にまずい。そもそも、それまで何もしてこないと言う保証がない。ここは多少強引でも走り抜ける覚悟を決めなくては。
 俺は侵入者へと向き直る。背丈は160cmくらいか?足が無いから正確には解らんが、線も細そうだし175cmの俺からすればいつでも組み倒せる相手ではある。相手が幽霊だと言う点に目を瞑ればだが。
 質の割には薄い遮光カーテンだから、あれだけぴっちり貼り付けば、女なら出るところが出てすぐに解りそうなものだが、胸も平坦だし、しかし、男にしては肩幅が狭い。それに、太ももの太さすら見て取れる程に張り付いたカーテンには男の証が付いていない。ナイムネなのか、男の娘なのか、性別すらうかがい知ることができない相手に油断は禁物だろう。

「はぁ〜ぁ、どうせなら巨乳の美少女の幽霊だったらよかったのに。」

 そうしたら幽霊だろうが何だろうが速攻押し倒すのに、とぼそっと後に続ける。どうせ相手は人間じゃないのは明白なんだ。何を呟こうが勝手だろう。そう自棄になっていると、カーテンが不自然に揺れた。

「ヒッ!?」

『・・・。』

 今までにない動きに焦る。幽霊でも容姿とか性別とかで怒ったりするものなのか!?
 だが、カーテンの人影は動く様子が無い。足首の無い裾、下から盛り上がるようにたなびいたカーテンの一部が山を作り、それが見る見る上がっていくと、人影に見事な双丘をこしらえたのだ。
 びっくりだ。勘違いするなよ?幽霊が胸を膨らませたことにじゃない、その大きさ!形!エロさ!にびっくりしたんだ!
 だって見ろよ。グラビアアイドルでしか見たことが無い片手から肉が零れ落ちる程の大きさ、なのに乳首がピンと尖がってて、そう、ノーブラでピチT着た女みたいに乳首の形まではっきりくっきりなのよ!下乳の間でカーテンを挟んでいて胸がはっきりと強調され、見てるだけでその質量と弾力が垣間見える。少しだけ垂れ気味なのも柔らかさの象徴として非常にグッドだ。このエロさ、見えないのに理解できるエロさがフェチズムを刺激してくる。

「なんて呑気に脳内解説してる場合か。」

『・・・。』

 胸が大きくなった以外、やはり身じろぎもしない。
 つーか、もしかして俺が巨乳の美少女がいいって言ったから巨乳になったのか?
 変身する幽霊なんて夏場の怪談番組でも見たことないが。しかし、俺の言葉に反応したと言うことは、意外と意思疎通が可能なのか?
 俺は、さらなる欲求をぶつけてみることにした。

「あ、あ〜ぁ、巨乳はいいんだけどなぁ〜。俺はロリが好きなんだよなぁ〜。
 ロリ巨乳が好きなんだよなぁ〜。」
(チラッ

『・・・?』

 首を、かしげているのか?若干頭らしき部分が揺れてるが、先ほどのようにカーテンが変化することはない。
 ロリの意味が解らないのか?

「えっとね、ロリってのは小さい女の子って意味でね。
 エロくて小さい女の子って意味なんだけど。」

『・・・。』
<ズ、ズズズズ、ススゥ

 縮んでいく。巨乳の形はそのままに身長がどんどん縮んでいく。130cmくらいにまで縮んだところで変身は止まった。
 身長130cmの巨乳、少女と言ったのが効いたのか、くびれに、肩に、太ももに、それぞれが女性的太さと柔らかさが表現された形に修正されており、もうどう見ても裸のロリ巨乳少女が濡れた体でカーテンを纏っている様にしか見えないでいた。
 てか、これ完全に俺の言ったことを認識してたよな?てことは、敵意はないのかな?

「(うーん、油断させて襲い掛かる気満々なのかもしれんけど、どうすっかなぁ?)」

『・・・。』

 正直、こんなエロい少女が俺の部屋で裸で変態露出プレイしてるなんて考えたら息子が反応して辛抱たまらん。大学で彼女作ってチェリーボーイ卒業しようと思ってた俺には刺激が強すぎる。
 俺は向かいにあるキッチンへの、その先の玄関へと続く扉の位置を確認しつつ、この少女であるらしい幽霊に近づいてみることにした。
 猫足と言うのか、姿勢を低くし、不審な動きがあったらいつでも駈け出せる中腰の体勢を維持したまま少女に近づく。
 近づけば近づくほど、少女幽霊のエロさは尋常じゃないことを認識せざるおえなかった。突き出した乳首は若干大き目で乳輪からして少し盛り上がってる今にも母乳を噴出さんとする揉みしだかれるのを待っている乳牛の様であり、その持ち主が〇学生の身長と身体つきだと言うのだから、興奮がヤバイ。
 1mくらいの距離を保とうとしたが、当然抑えきれるわけがない。気が付けばぷっくり膨れたカーテン越しの乳首に鼻息がかかる程に接近してしまっていた。だがそれでも幽霊は動かない。それは完全に俺への敵意は無いことを示しているのではないのか?

「(いやいや、まだまだ解らんぞ。
  ハエトリソウよろしく、触った瞬間に襲い掛かってくるかもしれん。)」

『・・・。』

「(そう、これは反応テストだ。完全な安全を確かめる為に必要な行為なんだ。
  決して淫ら行為ではない。安全確保のクリアリングなのだ!)」

『・・・。』

 俺の指揮下から離れた指が幽霊の右胸へと伸びていく。あの柔らかい弾力の桃源郷に。

<っぷ、ヌププププ

「お、おおぉぉぉ・・・。」
『ヒゥ///』

 な、なんだこれ?乳首って言ったらコリコリしててちょっと硬いもんだろ?なんでこんなに胸に沈み込んでいくんだ?柔らかすぎるだろう。もう指の三分の二を飲み込んじまったぞ。これが陥没乳首ってやつなのか?しかも、この暖かさ、人肌よりも少し高い体温の幽霊なんて、そうか、日光でカーテンが温められたからか?
 やばい、カーテンがカーテンじゃなくて肉のようにしっとりと指に吸い付いてくる。温かい気持ちが指先から広がって、しかし全身には行き渡らないもどかしさが心臓を高ぶらせる。
 早く抜かないとハマってしまう。

『ヒッ、いぁ、あぁ♥ 』

 感じているのか?さっきまで無言無表情だった幽霊が、今では表情がカーテン越しにしっかりと見て取れるくらい貼り付いている。口を大きく開け、酸素を求める様にパクパクしているが、上手くいかずに逆に媚声が漏れ出てしまって苦しそうだ。
 でも、何だろう、この苦しそうな表情を見ているととても満足する気持ちになるな。
 試しに反対側の乳首にも差し込んでやろう。今度は手全体で握りこんでさらに奥に差し込めるように。

<ズゥプ、ズプププ
『ひぐぅ!いグ!あ、あいぅ///』

 それはこの子が幽霊で、なんでもし放題だからか?顔は輪郭程度しかわからないが、見えない方が俺が何をしでかすか解らない恐怖でこの子がビクつくのが可愛いからか?
 幽霊でも可愛い声で鳴くものなんだな。本当に少女のような鳴き声だ。指は既に両方とも根元までねじ込んでしまっている。
 これならいけるか?

「なぁ、もしかし俺とセックスしたくて化けて出たのか?」

『う、うぅぅ///』

「唸ってないで正直に言えよ。」
<グジュ、ズプ、シュプ
『ヒッ!イウッ!あ、あっくぅッ!』

 深々と沈み込んだ指を中で捏ね繰り回す。シルクのような滑りだが、カーテンの温度と俺の汗で本物の人肌を再現し、カーテンの白さと相まって本当に母乳の潤滑油が染み出してきているのではないかと錯覚させるほどの湿り気と滑りが生まれていた。しかし、陥没乳首ってのは凄いな。指一本咥え込んだだけじゃなくて、オナホみたいにヒダが吸い付いて放しやがらない。これは楽しみが増えるぜ。

『ひぅ、うぅぅ、///』<コクコク

 頭部分が俯いたかと思うと、恥ずかしそうに頷いた。
 やべぇ、おっぱいがオナホみたいなロリ巨乳が俺の部屋にセックスするために現れて、しかも、幽霊だから何してもOKだって?
 もうこいつが何者だとか、どうやって逃げるかなんて、すこぶるどうでもよくなったわ!

「だったらよぉ。こいつを咥えてみてくれよ。」

 俺はこの子の痴態でギンギンになったモノをボロンッと目の前に放り出す。寝起きだし、まだシャワーも浴びてなかったからムワッとしたイカ臭さ俺と幽霊の間に充満した。自分の匂いとは言えこれは結構くるな。少女幽霊も顔を背けている。無理もないと思う反面、若干のムカつきも覚える。無言でも臭いって言われてるのが解るとそれはそれで腹が立つからだ。だが、幽霊に人権はない。怒らせたことを後悔させてやる。

「おら、顔背けてちゃ咥えられないだろ。こっち向け!
 それともこのまま胸を犯してやろうか!」

 指を乱暴に引き抜いてそのまま両サイドからわしづかみにする。そして、俺の息子をその間に挟み込んでやった。
 思った通り、柔らくてすべすべの肌触りは陥没乳首を犯した時と同じオナホの様な吸い付きを発揮、温かい柔らかさは気持ちよさと言うより心地よさが先行していて興奮による緊張が解けていくかのようだ。
 だがスライドは止めない。オナニーの時以上に膨張したモノは、そこだけ別人のモノが付いてんじゃないかってくらいデカくなったせいで、幽霊のほっぺたに先端がぐりぐり押し当たっていた。糸を引く先走り液が年端もいかない少女のほっぺたを汚している光景は犯罪臭が酷過ぎる。興奮と安息、緊張と弛緩、もう限界だ!

「そっちがその気なら、勝手にさせてもらうぜ。
 どうせお前には何やったっていいんだからな!」

『やっ、ァ、んぶっ!?ンンッ!ぐっ、うぇ♥ 』

 ほっぺたもやわらけぇ。無理矢理幽霊のあごをつかんでこっちを向かせると、スライドの勢いで勝手に口の中にチンポが入って行った。カーテンごと口の中にねじ込まれるのは苦しそうだが、幽霊に苦しいも何もないだろう。柔らかいほっぺたの裏側はやはり柔らかい。歯が無いのか、口の中にはカーテン以外の抵抗が無い。痛々しくも思うが、それはそれで都合がいい。どんなに拒んでも俺の暴力を拒む術がないのだからな。
 
『ん〜!ンクッ!ん、ん♥ ん♥ ん♥ 』
<シュッ、シュッ、シュッ、シュッ
「あ〜、気持ちいい。すっげぇ気持ちいいよ。こんなに気持ちい口持ってんなら、死ぬ前に逢いたかったわ。」
<じゅぷ、シュプッ、シュッ、ジュプ
『ン♥ングゥ♥ ん、ンゥーーー♥ ♥ ♥ 』

 絡みつくカーテンのスパイラルと口内の熱さと唾液なのか先走りなのか分からない粘液のぬるぬるさが、精液を吸い出そうと攻め立てる。攻めてるのは俺の方なのに!この穴はヤバ過ぎる。口の中に布きれを突っ込まれるだけで普通の人なら窒息死ものだろう。だが、この子は死なない。押さえつけてるのは俺のはずなのに、口で抑え込まれてるのが俺の方になってる。布のシワがヒダの役割をしてカリ裏を引っ掻けて、、、ダメだ!でるぅぅぅ!!!

「ぐぅぅ!ふっ、うっ!!」
<びゅく!びゅる!びゅく!ビクッ!
『んぅぅ〜〜〜〜♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ ♥ 』

 思い切り押し込んだ後、思い切りぶちまけてやった。カーテンの布が最大限に伸び、裏ごしされたあんこの様に塊がカーテンの裏側へと吸い込まれる。な、なんだこれ?何なんだこれぇ!?尿道の中から精液の塊が吸い出されてる!布に染み込む水の様に急速に中身が吸われていく。あがぁ!チンポから足腰の力が吸い取られてるみたいにガクガクしてきた!
 俺は思わずカーテンを握りしめて痙攣かひきつけを起こしたみたいに異常に強く引っ張る。そのせいでカーテンレールから留め具が外れてしまった。幽霊を上から完全に覆い隠してしまうが、それでも少女幽霊の存在はなくならず、相変わらず俺のモノに吸い付いて放さない。突き離そうにも足腰がこれじゃあ、、、

「も、もう十分だから!お、俺が悪かった、は、放して、おねがい。」
『・・・。』
<じゅるじゅるじゅるじゅるスルスルスルスル
「お♥ あ♥ がぁ♥ 」

 すべすべの肌触りが丹念にモノをふき取りながら少女幽霊は、口から引き抜いていく。その柔らかくも力強い奉仕に俺はまたチンポを跳ね上げてしまい、それで最後の力を使い切った。最早まともに歩けない俺はふら付きながらなんとか倒れる前にベッドへとたどり着いた。ほんの1m2mの距離が数十mにも感じられた、それぐらい消耗してしまったのだ。


 だから仕方ないんだ。この時、痛恨のミスをしてしまったことは、仕方ないことなんだ。

 
 ベッドに体を預けて天井を仰ぎ見る俺の視線を、白が覆い隠す。起き上がる間もなく、俺の体はすっぽりと白い布に覆い隠されてしまった。そう、あの幽霊が被っていたカーテンで。

「もが!?むぐ!ぷはっ!な、なんだ!やめろ!」

 手足をばたつかせて何とか逃げようと試みるが、まさに暖簾に腕押し、カーテン生地は柔らかく如何様にも形を変え、しかし俺の手足に貼り付いて一向に剥がれる気配が無い。それどころか、だんだんと押さえつける圧力が増していき、手足を動かす度に多大な疲労が蓄積され、抵抗の気力が失われていく。
 昔、小学生の時、折りたたんだ新聞紙の下に割り箸を置いて、その上から割り箸を叩き折ろうとしても折れなかったが、広げた新聞紙の下に置いた割り箸は簡単に叩き折る事が出来た、そんな理科の実験を思い出した。そんなどうでもいいことを思い出してしまう程、俺の体は酸欠と疲労にやられていた。

『・・・、フフッ♪』

 窓から差し込む日光が布越しに通るので暗くはないが、視界を一面遮られているのは気分が悪い。そう思っていると、布にあの少女幽霊の顔が浮かび上がった。それは、布とは思えない立体感を作り出し、先ほどまでの輪郭だけの顔ではなく、しっかりと瞳や瞼の形まで解る程に立体的な造形美で現れたのだ。例えるなら、美術の石膏像の様なものか?布から飛び出した糸が髪を表現し、それは最早人の顔そのものだ。しかも美人、いや、美少女。整った美しさがありつつも、あどけなさを全面に出した作りは、やはり少女を意識したものなのだろう。

「な、なぁおい、俺達いい関係に成れただろ?さっきはちょっと酷いことしたかもだけど、
 謝るからさ、機嫌なおしてどいてくれないかなぁ?
 俺なんか殺したって君の無念が晴れる訳じゃないよ!」

『・・・、フフッ♥ 』

 その笑みはどう言う意味なんだ?理解してくれたのか?それとも哀れな獲物の戯言を嘲笑ってるのか?
 だが、不安はすぐに打ち消された。
 顔だけだった凹凸に、首が、巨乳が、腹が、脚が、女の体が浮き上がり始め、少し萎えたが未だ半勃ち状態のモノを、脚で挟んで素股し始めたのだ。
 なんだ、まだシ足りないだけだったのか、取りあえず命の心配は無くなったと思いきや、いきなり右の耳に何かが侵入してくる快感に襲われる。
 驚いてそちらを見ると、なんと、少女幽霊と瓜二つの顔が浮き上がっているのだ。舌を出しているところから、俺の耳の中を舐めようとしていたのだろうか?何故、顔が二つも?その疑問を解決させる間もなく間髪入れずに正面の幽霊が左の耳の中を舐めてくる。スベスベの肌触りはゾクゾクする快楽をもたらすが、同時に異物が挿入される不快感も尋常じゃない。すぐに顔を振りほどくが、今度は左側からの攻撃!三つの少女の顔に囲まれたのだ。
 その驚きに一瞬体が硬直してしまう。その隙を見逃すはずもなく、三人?は一斉に攻勢を掛けてきた。口と両耳、柔らかい唇が口を塞ぎ、長い舌が舌を絡め取り唾液をかき混ぜていく。その粘液が両側の顔にも染みたのか、耳に入れられた舌にもぴちゃぴちゃとした粘液の滴りを感じるようなった。彼女らの舌は紙縒りの様に先端が細く長くなり、耳の奥の奥まで舐めとられる。
 息苦しい、しかし、死にそうな苦しさじゃない。意識が落ちそうなギリギリのラインで弄ばれ、耳の水音が一種の洗脳状態にかけていく。体から魂が抜き取られたみたいにボーっとしてきた。

『んぅ///あっ♥ はぁ♥ ♥ 』

 チンポの締め付けが圧迫するようなものから、密着する吸い付きに変わる。三面六胸に囲まれて見えないが、どうやら挿入れられたようだ。朦朧とする意識を快楽だけで繋ぎ止められるのは、気持ち良さがより鮮明になり、気持ち良さで首を絞められている錯覚に陥る。カーテン布越しの彼女の膣内は、口以上に熱く、強く、塗ら付き、ヒダにあふれていた。布の柔らかさは、他のどんなオナホでも味わえない独特の柔らかさと吸い付きを発揮し、その摩擦で亀頭の熱さは限界スレスレだ。なのに先走りで濡れてる布はカリの裏側にまで貼り付いて離さない。こもった熱量で玉の裏やふともも、ケツの肉、体中から汗がにじみ出てきた。それを吸い上げて彼女は潤滑油につぎ足す。両腕を挟胸も、胸板の上で形を変えるおっぱいも、じっとりと汗を吸い、スルスルとシルクの様に滑りながら肌に吸い付くと言う離れ業を披露する。
 全身にキスマークを残されている気分だ。

「も、もうだめだぁ。ゆ、ゆるひて、くるひぃ、ひぃ、すぅ、ひぃ。」
『ちゅ♥ ん、チュリュぅ♥ んッフフッ♪・・ダ・メ・・・♥ 』
「あ、あが、んぐっ、、、う、、、んぶぅ。。。。。」

<ぶびゅっ!びゅりゅりゅ!ビュクッ!ドプッ!どぴゅ!ドクッ!

 今度の射精は、カーテン生地に裏ごしされるようなのではなく、まるで布で作った袋に吐き出しているかのように吐き出された。遮るものの無い射精は気持ちがいい。意識が朦朧としてる中、更なる射精の快感で、俺は自分の体を見失った。最早、射精してるのか小便を漏らしてるのかさえ分からない。どっちを出しても気持ちいいならどっちを出すのか気にすることなんてないだろ?

『ん♥ あ♥ も♥ もっと♥ モット♥ まだ♥
 ア♥ いっぱい♥ じゃない♥ 子袋♥ ♥ イッパニシテ♥ ♥ 』

 彼女はまだ満足していない。袋がいっぱいになるまで絞られ続けるのだろう。だが、俺にはもう、一瞬たりとも意識を保っていられる余裕はない。
 真っ白な視界が、彼女の顔だけが写ってる真っ白な視界がぐにゃりとしてきた。
 もう、ほんとうに   だめ   だ 、、、

       あさ   、     おこし       て










〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜













 


     
「っ。。。ん?」

 目が覚めると部屋は真っ暗だった。すでに日は落ち、窓の外には珍しく月が見えていた。
 サウナに入りすぎた後の様に、脱水症状からくる軽い頭痛に頭を抱えながら、体を起こして部屋を見やる。朝起きた時と変わらない部屋。しかし、カーテンがかかっていない窓が朝の凶行の印としてはっきりと残っていた。慌ててそこら辺にカーテンが落ちてないかと探すが見当たらない。

「成仏したのか?イテテテ、なんだかよくわからん災難だったわ。」

 脱水が酷い。寝汗の不快感はないが何か飲まないと倒れそうだ。
 そう思うが早いか、若干ふら付きながら部屋を横断し、キッチンへと扉を開ける。

『あっ♪・・・♥ ♥ ♥ 』<ニコッ

 そこには洗濯機の中に入って洗剤の分量を量ってる少女幽霊がいた。
 彼女は『ちょっと待っててね♥ 』とでも言うかのように俺にキスを投げかけると、そのまま洗剤をぶちまけて洗濯機のスタートボタンを押して、蓋を閉めた。

 どうやら俺は逃げられないようだった。







 その後も俺はこの部屋で暮らしている。
 窓から解放された彼女は甲斐甲斐しく家の用事をしてくれた。相変わらずカーテン越しの関係で、顔は布で作られた顔で彼女の素顔を見たことはないが、それでもカーテン一枚分の布地を体に巻き付けて生活している。布を巻き付けた少女幽霊の体は、ボディラインがくっきり見えて、下の割れ目もクリもぴっちり見えるもんだから、裸の少女と生活しいるのと変わらん。こんないい生活辞められるか!
 簡単な料理をしてくれたり、部屋の掃除やゴミ出し、洗濯に。特に洗濯は素晴らしい。布に関係しているからなのか、彼女が洗濯した後の布団のシーツや服はフワフワいい匂いがして着ているだけで落ち着く。時々、パンツが股間を揉んでいる感覚に襲われたり、Tシャツが乳首に貼り付くような感覚を覚えるのは気のせいだろう。

「ただいま〜。」

 大学から帰ると、彼女はふわりと漂って部屋に入り、新しく買ったパイプ椅子の上に元の布の様にふわっと広がる。その上に腰掛けると、ただのパイプ椅子が超高級ソファにも、リクライニング付き超高級チェアーにも早変わりするのだ。
 その椅子に腰かけながら、彼女が作った晩飯を食べながらPCを立ち上げてネットサーフィンを楽しみつつ、股間の間から浮き上がってきた彼女の上半身にフェラとパイズリで抜いてもらう。これが俺の日課になっていた。
 なんでこの部屋が事故物件になったのか、それを問いただすことはしない。どうでもいい。彼女が幸せそうに俺のちんこにむしゃぶりついてる間は、俺には関係ないことだからだ。大学を卒業してもここに住もう。就職先もここから近いところにしよう。転勤は全部断ろう。
 俺の生活は、すでにこの部屋が中心となっていた。



 そうそう、窓のカーテンだが、何もないと言うのもあれなんで、この前買ってきた。彼女が巻き付けてるカーテンを買った店で同じカーテンを買ってきたんだ。
 今見てもやはり品質がいい。俺の目利きが素晴らしいこともあるが、あのホームセンターはなかなかの品ぞろえだと見たね。
 店員がハート形の入れ墨してるけどすげー美人だったり、タヌキみたいな印象を受けるもふもふしたい可愛さを持った女の子だったりってのも好感度UPだね。他の日用品もあそこで揃えよう。

「うっ///」
『んくっ♥ んちゅ♥ んぐんぐ♥ ♥ ♥ 』

 さぁ、一発出したし、今日もたっぷり犯して寝るとしますか。布複数プレイか、全身窒息巻締めプレイか、普通に愛あるセックスってのもいいかもね。いやぁ、彼女持ちはつらいは!



       <ビュー、バサバサ、ばさばさ
≪・・・。≫(クスッ///










fin
16/06/03 11:28更新 / 特車2課

■作者メッセージ
〜襲われた日の夜〜

<ビシュアァ〜〜〜〜〜
『ひゃっ♪つめた♥』

<ヴぅ〜〜ん、ヴぅ〜〜ん、ヴぅ〜〜ん
『ひうっ♥あっ♥いうぅ♥ん、あ、イクぅ♥』

<ビシュアァ〜〜〜〜〜
『で、でちゃう///あ、いひぅ〜〜〜♥♥♥』



「(洗濯機の中で何やってんだよ〜〜〜〜〜〜!!!)」

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