読切小説
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恋を実らせる毒薬
嬉しいな〜♪楽しいな〜♪

今日は、ボクの大好きなお兄ちゃんのお誕生日。

大好きなお兄ちゃんに、美味しいご飯を作ってあげるんだ♪

え?お兄ちゃんって誰かって?

えへへ…ボクのたった一人の家族だよ。

でも血は繋がってないよ。お兄ちゃんは、身寄りの無いボクを買ってくれたんだ。

ボクの事を虐めたり乱暴にしたりしないで、本当の妹の様に可愛がってくれる優しいお兄ちゃんだよ♪

そんな優しいお兄ちゃんの為に、いつもよりも豪華なご飯を作るよ!

お兄ちゃん…喜んでくれるかな?



…あれ?あんな所にお兄ちゃんがいる…何をしてるのかな?

え…?誰あの女の人…お兄ちゃんと喋ってる…

………っ!?キ…キス……した……?

……何で?…あの女の人は誰なの?お兄ちゃんの何なの?何でお兄ちゃんとキスしてるの!?

…お兄ちゃんが…あの女の人と宿の中に入って行っちゃった……

…帰らなきゃ…お兄ちゃんの為に美味しいご飯作らないと……



お兄ちゃんは、あの女の人に誑かされてるんだ…

うん、きっとそうだ、そうに違いない……

でも…時々帰りが遅い時がある……お兄ちゃんは仕事が手間取ったからって言ってるけど……

何時も何時も何時も精の匂いを残して帰ってくる…お兄ちゃんはばれてないと思っているのかな?

…もしかして……何時も帰りが遅いのって………

あぁ…そうだったんだ……あははは、ボクは嘘つかれてたんだ…

信じてたのに…ボクはお兄ちゃんだけを見てきたのに…

お兄ちゃんごめんね?今日の誕生日プレゼント、美味しいご飯作れそうに無いよ。

その代わりに…もっと素敵なものをあげるね…お兄ちゃん…♪







おかえりなさい、お兄ちゃん♪

今日はね、お兄ちゃんの誕生日だからい〜っぱいご馳走作ったよ。

ほら早く座って?ご飯が冷めちゃうよ?

えへへ…うん、いただきます♪

どう?お兄ちゃん、美味しい?

…よかったぁ、お兄ちゃんが喜んでくれて嬉しいよ♪

えへへ、そんなに褒められたら照れちゃうよ。

え?何かあったのかって?

………うん、あったよ。

……お兄ちゃん…あの女の体はどうだった?

惚けたってだめだよ?ボク、見ちゃったんだもん…お兄ちゃんが知らない女とキスしてるところ。

無理やり連れ込まれた?その割には嬉しそうな顔してたよね…お兄ちゃん!

仕事で遅くなったとか言っちゃって!本当はあの女としてたんでしょ!?

ボクは魔物なんだよ!?精の匂いくらい直ぐに分かるよ!

お兄ちゃんの事だけを愛してるのに!お兄ちゃんに全てを捧げてるのに!それでも足りないの!?ボクでは満足できないの!?

何でボクを愛してくれないの!?家族としての愛情?そんなものはどうでもいいの!

ボクは…女として!魔物として!お兄ちゃんを愛したいの!お兄ちゃんに愛されたいの!

お兄ちゃんはボクだけを見ていればいいの!他の女の事なんか見ないでよ!

あははは!苦しい?辛い?その程度の苦痛、僕の受けた苦しみなんかとは比べ物にならないよ!

何をしたって?簡単だよ、お兄ちゃんのご飯にお薬を入れたんだよ。

そのお薬は凄いんだよ?一度飲んじゃったら、ず〜〜〜〜〜っと苦しむんだよ?

苦しんで苦しんで苦しみぬいて、最後には死んじゃう魔法の様なお薬なんだよ♪

死にたくない?助けてほしい?ボクの事を裏切っておきながら?命だけは助かりたい?

本当に自分勝手なお兄ちゃん……自分の立場分かってるの?ボクを傷つけたんだよ?

でもね、ボクはそこまで心は狭くないよ?お兄ちゃん次第では助けてあげるかもしれないよ?

このお薬はね、ボクの根っこでも直すことは出来ないの。それだけよく効くお薬なんだ。

一時的に症状を抑えることは出来るよ。お兄ちゃんへの愛情がたっぷり染み込んだ根っこだもん。

条件は簡単。ボクの事だけを愛し続ける、ただそれだけ。

ボクの事を避けてあの女の胸に抱かれて死んじゃうか、ボクの胸に抱かれて永久に愛し合うか。簡単でしょ?

お兄ちゃんはどっちを選ぶの?早く決めないと苦しいのがどんどん強くなっていくよ?



あはははは!そうだよね!お兄ちゃんはボクの事大好きだもんね!

はい、お兄ちゃん♪これを飲めば楽になるよ。

ずっとこの時を待ってたんだ…お兄ちゃんとボクが結ばれる、運命の時を…

それじゃあ始めようか。

え?何をするのかって?

決まってるでしょ?ボクがお兄ちゃんのお嫁さんになる為の儀式だよ♪

あはぁ♪お兄ちゃんの…もうこんなになってる…

ボクの胸を見て興奮しちゃった?それともつるつるのお股?

どっちでもいいよ。僕で興奮してくれたんだもん♪

もう先っぽから何か出てるよ?そんなにボクとしたいんだ?

どんな味がするのかな、はむっ♪

んっ…んふぅ……ちゅぷ……んぐっ…

ぷはぁ!…えへへ、気持ちいい?もう出しちゃいそう?

お兄ちゃんって早漏さんだったんだね♪でも安心して、ボクは早漏なお兄ちゃんも大好きだから♪

…ねぇ?もう入れちゃっていいよね?ボク、もう我慢できない…

見える?お兄ちゃんのが僕の中に入って行くところ。

んっ…ずっと…妹の様に接してきた子に……犯されちゃうんだよ?

ふぁ……奥まで……はいっ…たぁ♪

お兄ちゃんの…おっきいのが……ボクの中に……♪

なにこれぇ……頭がクラクラするよぅ……♪

…ふっ……んんっ…はあっ!…おにぃ…ちゃぁん♪

くぅっ……ボクのなか…気持ち……いぃ?…あふぅ!

ひぁっ!…あっ!……くぅ…んっ!…

おにぃひゃん!…こひが!…とまりゃなぃよぉ!

あっ!…んぅ!…ボク…もう!

おにぃひゃんも!おにぃちゃんもいっしょにぃ!

あっ!ふぁ!ふあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!

あはぁ♪あったかいのが…ボクのなかに…

おにぃちゃぁん…だいしゅき…んっ…

ずっと…一緒だからね…お兄ちゃん…♪









嬉しいな〜♪楽しいな〜♪

大好きな人にご飯を作れる…大好きな人に愛してもらえる…なんて素晴らしい事なんだろう♪

今日はお兄ちゃんの大好きなものを作ってあげようかな。せいのつくものをね。

……あれ?あの人って…

え?お兄ちゃんを知らないかって?

お兄ちゃんは…病気で家を出れないんだ。

うん、大事には至ってないよ。ボクの根っこを食べてるからね!

でも…お兄ちゃんは何で病気になっちゃったのかな?

…どこかの、薄汚い女から貰っちゃったのかな?

ん?どうしたのおねえさん?顔色悪いよ?

行っちゃった……まぁ、どうでもいっかあんな女♪

それよりも、早く帰らないとお兄ちゃんが寂しがっちゃうかな。

早く帰って、ご飯を食べて、ボクの根っこを食べさせて、いっぱい可愛がってもらおう。



待っててね、あ・な・た♪



11/08/19 18:27更新 / 白い黒猫

■作者メッセージ
とりあえず一言、ヤンデレ好きの皆さんごめんなさい。

深夜テンションで書いた結果がこの有様です。

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