連載小説
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訪れる変化
朝は三人分の朝食と弁当を作り、三人で朝食をとった後登校する

授業が終わったら三人で一緒に下校して、三人分の夕食を作って三人で食べる

昔は一緒に遊んだりしていたのだけれども、中学校ぐらいからは三人で過ごす時間はこれぐらいだ

当然といえば当然だろう

小さい時は何も知らず考えず遊んでいるけれど、成長するにつれ知識を得て色々考えるようになるのだから

僕としては少し寂しい

想い人と共に過ごせる時間が減って喜ぶような人は居ないだろう

その事に関しては彼女は何も感じないだろう

今までもそうだったのだから

無関心な彼女の態度に腹が立ったのがそもそもの始まりだったと思う

そこから何が何でも彼女の関心を引こうとした

その気持ちはやがて彼女のことが好き、というものに変わった

僕は彼女に恋をしている

そう、鎌田アイに

だけどこの恋は実ることはないだろう

初恋は儚く散ってゆくものだから

それに僕は今の幼馴染達との関係は壊したくない


















授業も終わったし、そろそろ家に帰るかな

甲と詩織は今日はミリタリー部で既に部室に行ってるし、財布を忘れたからゲーセンにいくのも面倒だしね

僕も家事のことがなかったらミリタリー部に入りたかったんだけどなぁ……

まぁ部活動でサバゲーをしに行くときは参加させてもらっているから半分部員みたいなものだけどね

あの二人以外の部員の人たちとも仲が良いし


 「ぎんちゃんとアイさんばいば〜い」


 「……(ばいばい)」


 「じゃあな」


っと、掃除に行ってた幼馴染達が戻ってきたみたいだね

クラスの女子(ラミア)と分かれた後、二人は真っ直ぐこっちに向かってきた


 「帰るぞ」


 「………(手を繋ぐ)」


……なんだか今日はぎんがいやに積極的な気がする

まぁきっとそんな気分なんだろう、月に何回かあるし

どうせ帰り道は二人とも喋らないだろうし、いつも通りに夕食のメニューでも考えながら帰るかな




















一通りの家事を終わらせ、夕食を作り、二人に野菜を食べさせた

一応僕も主夫検定特級の合格者なので味は保障できるのだが、好き嫌いや食わず嫌いはどうしようもない

ちなみにその検定の特級の合格者は世界に50人程度しか居ない、その中でも僕は最年少合格者でニュースにもなったことがある(僕の数少ない自慢できるものだ)

ぎんは食器洗いを手伝ってくれるが、アイは相変わらず手伝ってくれない

ていうかせめて自分の使った食器ぐらいは流しに置くぐらいはしてほしい

まぁ、量は少ないので二人でやるとあっという間に終わるのだけれどもね

といっている間に終わったので後はぎんを玄関で送っていくだけだ

なので手を拭いた後エプロンを外したが、彼女は動こうとする素振りを見せない

なんなのだろう?と思っていると珍しく食事以外のときで彼女の口が開かれた


 「……護」


久しぶりにぎんの声を聞いた気がする

相変わらず彼女の声は透き通った綺麗な声をしていた


 「なんだい?」


僕がそういった直後、彼女の顔が僕の目の前にあった

彼女の顔は少し紅くなっており、距離も距離なので息遣いも聞こえる

そしてだんだんと距離が短くなり


ちゅ


唇に何か柔らかいものが当たった
11/04/22 21:45更新 / 錆鐚鎌足
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■作者メッセージ
次回にエロ入ります
表面上はただの幼馴染だったけれど、じつはみんな色々考えているんだよっていう構図

バ「魔物娘的にはどうせハーレムエンドなんじゃろ」

そうやって落とさないでくださいよ……

サ「ご主人様は自称ハッピーエンド至高主義者ですからそれ以外は思いつかないでしょうしね」

俺はそんな称号を名乗った覚えはありませんよ、あながち間違ってませんけど……

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