読切小説
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明日から仕事始めか。(中略)SSでも書こうかしら
一月三日。三が日の最終日で、世間的には休みだ。
だが、正月気分を満喫しようとしていた俺の朝を、一本の電話が打ち砕いた。
「私だ。いきなりで悪いが、少々トラブルが発生してね。今から社に出て対処してくれないか?」
部長の呼び出しに、俺は混乱しながらもカレンダーを見て、今日が何日かを確認した。
「三が日?何を言っているのかね、今日は月曜だろう」
電話の向こうから響く部長の声に、俺は頭を下げながら、それとなくできれば勘弁してもらいたい旨を伝えた。
だが、受話器の向こうから返ってきたのは、部長の強い語気だった。
「世間的には今日は休みなのかもしれない。しかし目を覚ましたまえ、今日は月曜日だろう。月曜日に社会人がごろごろしていていいと思うのかね?」
俺は仕方なく、部長の命令に従うことにした。
だが、続く言葉に俺は腹の底に火がつくのを感じた。
「ではよろしく頼むよ。私はこれから社長の新年会に出なければならないからね」





社に出向き、電話で応対をし、書類をまとめ上げ、トラブル解決のために取引相手の社長の自宅まで向かい、頭を下げる。
三日ともなればさすがに初詣のムードは消えていたが、それでも正月気分は抜けていなかった。
そんな中を、一人で仕事のために歩き回る俺の気分が分かるだろうか。
分からない方がいい。
とにかく、ひと段落ついたのは日が沈んでからだった。
疲れた体を叱咤激励して家まで戻り、コンビニで買った弁当を胃袋に収める。
そうこうしているうちに、日付が変わるまであと数十分というところまで来てしまった。
せっかくの休みが、何てことだ。
今日は一日モハビをさまようつもりだったが、今からでは遅すぎる。明日のために寝るとしよう。
俺は布団を敷くと、寝間着に着替え、便所に立った。
体内にたまった尿を排出しながら、身体に染み入ってくる冷気を堪える。これぐらい、昼間外を歩き回った時に比べれば、何ということもない。
だが、その思考は俺に部長の理不尽さを同時に思い起こさせた。
理不尽さが怒りを呼び、怒りが憎悪を生み出す。
そして排尿が終わるころには、俺の憎悪の矛先は部長どころか、うちの社長と取引先の社長に向けられていた。
何が時代の最先端を担う若手社長だ。
トイレを出て電気を消し、布団に横になりながら俺は真っ暗な天井を睨み付けながら一言漏らした。
「俺のさっきの小便が、スライム娘になってあの三人の所まで行けばいいのに…」
そうすれば、そうすれば…




手始めに私が向かったのは、取引先の社長の自宅だ。
下水のパイプを通り抜け、流し台の排水溝から顔をのぞかせる。
すると、タイミングよく社長がのそのそと台所に入ってきたところだった。
部屋の電気が消えているところを見ると、寝る前に水でも飲みに来たのだろうか。
私は社長がコップを手に、流し台の側まで来るのを待ってから、一息に襲いかかった。
「ひゃっ…!?」
真っ暗な中、全身に何か冷たい物が浴びせかけられたことで悲鳴が上がりそうになる。
だが私は身体から紡ぎだした粘液を腕状にまとめ上げ、開かれた口にねじ込むことで、年の割に高い声を抑え込んだ。
そして、振り払おうとする手足に体を文字通り絡み付かせて、完全に動きを封じた。
「ん…んぐ…!」
もぞもぞと手足を動かし、声を上げようとするが、もはや芋虫ほどの運動能力も残っていない。
私は低いうめき声を漏らす彼女の四肢に、粘液を這わせた。
衣服越しに、年相応に脂ののった体を揉み、わき腹や背中を撫で上げる。
ほんの少し確認する程度の動きだというのに、粘液が絡みつく身体はびくんと震え、両足の付け根がジワリと濡れた。以前からご無沙汰だ、とよく聞かされていたが、なるほどかなり溜まっているようだ。
私は背筋や首筋へのさざ波を保ちながら、両足の付け根に広げた粘液の膜を覆いかぶせ、下着越しに揉み解す。
内と外から二種類の液体で濡れた生地が、肌と擦れて湿った音を立てる。
股間から響く予想外に大きな濡れた音に、社長の全身がほんのりと熱を帯びた。
一丁前に恥じらいを覚えているのだろうか?
だが、そんな恥じらいなど気にならなくなるようにしてやろう。
私は下着を染み通って、早くも物欲しげに口を開いている女陰へ粘液を伸ばした。
細長い、指の形に粘液を半固形化させ、浅く挿入する。
襞が分厚く折り重なったそこは濡れそぼっており、彼女の内心の興奮を示していた。
私は彼女の興奮に応えるべく、粘液の指を深く、熟れたそこへねじ込んだ。



「次は社長だ。『時代を拓く若手社長』とかおだてられていい気になりやがって。あいつはそうだな…」



続けて社長の自宅に向かうと、すでに新年会は終わったのか人気は全くなかった。
だが、どこかに出かけたというわけでもなく、室内に明かりは灯っていた。
私は台所の流し台から下水に戻ると、パイプを伝って屋内の別の個所へ移動した。
だが、重力に逆らってパイプを上ろうとした瞬間、激しい水流が私を襲った。
とっさに下水まで戻って水流をやり過ごし、私は社長がどこにいるかを確信した。
やがて水流が弱まり、私はすぐさまパイプを駆け上る。
曲がりくねった管を通り抜けると、狭い部屋に出た。便所だ。
私は未だ便器を伝うわずかな水流を足場に、便器に全身を引き上げると、腰を上げて身なりを整える社長の背中に躍り掛かった。
「きゃ…!?」
一瞬声が漏れそうになるが、すぐさま口をふさいだ。
ひんやりとした粘液が体に絡み付く感触に、社長の全身が強張るが、力づくで引き寄せた。
細身の体がバランスを崩し、便器に尻もちをつく。幸い便器は荒々しい着席に耐えてくれた。
私は便器にひびが入っていないことを確認すると、新たに粘液を触手状に伸ばし、高質化した先端で彼女の寝間着の股間部分を下着ごと切り裂いた。
そして無理やり両足を広げ、幼児に小便をさせるようなポーズを取らせた。
「んっ!?んんぐ…!」
恥辱を煽るポーズに羞恥心が働いたのか、社長は自分が置かれている事態の異常性よりも、拘束を解こうと身をもがくことに集中した。
だが体に絡み付く粘液は、彼女をがっちりと固め、指先などの一部分以外はろくに動くことを許さなかった。
私は彼女の四肢にこもる力を感じながら、大きく開かれた両脚の付け根に、粘液を伸ばした。
「んぐっ!?」
敏感な個所に触れた粘液に、社長が低くうめく。
私は構うことなく、露出したそこに粘液を這わせ、薄く色づいた亀裂を刺激した。
だが、彼女は粘液の冷たさに体を強張らせ、震わせるばかりであった。
包皮を剥いて陰核を粘液でくるみ揉み解しても、感じる気配がない。
昼間そういう気配を匂わせないと思ったら、やはり不感症か?
年相応に広がっていながらも、きつく閉じたままの陰唇を粘液で擦りながら、私は内心焦りを覚えた。
だが、粘液の指が勢い余って女陰の後部、つつましやかな窄まりを擦った瞬間、全身がぶるりと震えた。
確認のため、一度女陰から粘液を離し、再び肛門に触れる。
ちょんと粘液の指先が触れた瞬間、再び社長の身体が震え、窄まりにきゅっと力が籠った。
感じているのだ。
今の私には表情などないが、あればそれは素敵な笑みを浮かべていただろう。
私は女陰に覆い被せていたように粘液を広げると、尻の谷間に宛がった。
「…っ!!」
粘液の拘束の中で社長が小さく仰け反り、肛門の窄まりがきつくなった。
しかし問題はない。私は尻の穴に宛がった粘液の表面から、糸のように細い触手を紡ぎ出し、窄まりの微かな隙間に挿し入れていった。
きつく強張っていたそこが、糸の挿入と丹念な愛撫によって次第に緩んでいき、次第に糸から紐へ、紐から指へと咥え込む粘液の触手の太さを大きくしていった。
無論、体内に押し込んだ粘液の触手も、先端を蠢かせて粘膜を擦ってやる。
すると体内の異物感に興奮を覚えたのか、社長の肌が汗ばみ、呼吸と体温が上がっていった。
そして、肛門に挿し入れた触手の太さが親指と人差し指で作った輪ほどになったところで、私は拡張を止めた。
だが、粘液を甘く締める括約筋への愛撫と、体内の粘膜への刺激は止めなかった。
全く、「時代を拓く若手社長!」などとおだてられていい気になっているが、尻の穴で感じるとは全くとんだ変態だ。
初めてにしては感じすぎなところを見ると、日ごろからやっていたのだろうか?
勿論社長は私の内心の疑問に答えることもなく、尻からの快感を堪えるような表情で、細かく体を震わせていた。
私は、その苦悶の表情を解してやるべく、私は肛門に食い込んだ粘液の触手に粘液を送り込んだ。





「そして部長だ。アノヤロには二度とお天道様の下を歩けないような目に…」



流し台の排水溝から様子をうかがうと、家のどこからか水音が響くのが聞こえた。
風呂場だろうか?
排水溝に身を戻し、パイプを伝って移動すると、風呂場からと思われる温水が流れ込んでくるのが分かった。
水流を妨げないよう注意しつつ、浴室の排水溝から体を出す。
すると、目を閉じてシャワーを浴びる部長の姿が見えた。
映画かドラマの一シーンのように、壁に設置された器具にシャワーヘッドをひっかけ、天井を仰ぎながら温水を浴びている。
独身だから何かの役になりきっても誰にも見られない、というのは結構だが、年を考えてもらいたい。それともそんな年でそんなことをしているから、いまだに独身なのか?
どちらにせよ、辺りが濡れているというのは都合がいい。
私は排水溝から風呂場の床に這い上ると、シャワーの温水に合わせて広がった。
そして、全身をパイプから引きずり出したところで、部長の背後にすうっと立ち上がる。
部長はお湯を顔に浴びており、こちらが背後で粘液を何本も腕状に形成しているのに気が付いた様子はなかった。
やがて、部長は満足したのかシャワーヘッドに手を伸ばし、ボタンを押して湯を止めた。
同時に、私は彼女の背中に倒れ掛かり、形成しておいた何本もの腕でその体を抱きすくめた。
「っひ…!?」
粘液の掌で口をふさぎ、声を抑え込む。
そして両手首足首をつかみ、腰を抱え、胴を押さえ、動きを封じ込めた。
「んぐっ…んっ、んっ…!」
声を上げ、もがこうとするが粘液の腕はびくともしなかった。私も慣れたものだ。
私は自分の拘束技術にほれぼれするのを適当にやめると、彼女を拘束する腕の表面から粘液の触手を紡いだ。
指より細く、糸より太い、紐程度の触手だ。
それらを腕の中の部長の全身にへばりつかせ、もぞもぞと蠢かせた。
「…っ!」
口元を押さえる粘液の掌の中で、部長の表情が体を這いまわる感触に対する怖気で強張った。
ミミズか何か、細長い物に群がられているという連想が、生理的嫌悪を呼んでいるんだろう。
だが強張る部長の肉体に構うことなく、私は触手を蠢かせた。
わき腹を撫で、うなじをなぞり、背筋を辿り、内腿を擦り、乳首を包み、女陰をくすぐる。
肌を這いまわる触手の感触に、部長は身を微かに捩って嫌悪を現す。
だが、私は黙々と体を構成する粘液を擦り込むように愛撫を続けた。
滑る肌を、滑らかな触手が撫で上げていく。
心理的に嫌悪感をもたらす感触であっても、粘液越しの柔らかな愛撫は肉体に直接作用し、徐々に部長の興奮を煽っていった。
肌が火照り、心臓の鼓動が大きくなっていく。そして何よりの決定打は、両足の付け根の湿り気だった。
「…っ…っ…!?」
身体の変化と湧き起こる感覚に、部長が戸惑いの表情を浮かべる。
無論私は彼女の納得など関係なく、黙々と触手を操り続けた。
乳首に触手を絡め、女陰を擦り、陰核に巻き付け、臍を突く。
触手の蠢動に合わせ、彼女が全身をぴくんぴくんと痙攣させ、喉の奥から微かに声を漏らした。
そろそろ頃合いだろうか。
私は興奮に滑る女陰を触手で擦りながら、新たな触手を一本紡ぎ出した。
糸ほどの太さで、表面はあえて固形化させずスライムの粘液そのままだ。
触手をくねらせながら、ひくつく女陰と陰核の間、尿道口に先端を宛がうと、私は一気に差し入れた。
「っ!!」
一瞬だけ彼女の全身が強張り、触手を伝って生暖かい液体が流れおちてきた。
触手を中空にして通り道を作ると、私は部長の膀胱にたまっていた尿をすべて出してやった。
そして一滴残らず尿が風呂場の床に流れ落ちていったところで、尿道に刺さったままの触手を細かく震わせた。
粘液のままの表面越しに、蠢動する触手が粘膜を刺激する。
液体しか通わないはずのそこを液体をまとった何かが刺激するという異常な状況に、彼女は混乱していた。
だがさんざ愛撫によって興奮を煽られた体は、その刺激さえも快感として彼女の意識に伝えつつあった。
同時に、乳首に巻きつく触手の一部を糸状に加工し、尖らせた先端で乳首の先端を突き始める。
ひっかく程度でしかなかった針のように細い先端が、やがて毛穴ほどの大きさの乳腺をとらえる。
ごくわずかな手掛かりに、少しずつ触手をねじ込むようにしながら、私は乳腺を刺激した。
「んっ…っ…ん…!」
両の乳首と尿道に差し込まれた触手に、私は少しずつ粘液を送り込み始めた。





私は一仕事終えると、取引先の社長の口から体内に入り、その体を操った。
私は一仕事終えると、うちの社長の口から体内に入り、その体を操った。
私は一仕事終えると、部長の口から体内に入り、その体を操った。


向かう先は、うちの会社の玄関口。
昨年末から設置されていた門松としめ飾りが、私を迎えた。
私は早速門松としめ飾りをばらすと、仕上げに入った。
まずは取引先の社長。
両肩と後頭部で地面を支え、両足をW字状に縄で固定する。
そして興奮によって開き切った、ゆるゆるの熟年女性器に門松に使われていた竹を二本突き立てた。
残る一本は、同じくだらしなく開いた肛門にだ。
両眼が裏返り、ほぼ白目をむきかけた無様なアヘ顔がよく見えるように角度を調整する。
次はうちの社長。
こちらも同じように後頭部と肩を用いたW字開脚姿勢を取らせる。
ここまでは同じだが、竹は三本とも開発と拡張を行った肛門に突っ込んだ。
社長の肛門は大きく広がり、飾りの竹を易々と咥え込んだ。
そして物欲しげにひくつく女陰を少しだけ指で広げてやって、姿勢を整える。
最後は部長。
門松としめ飾りの縄をうまくより合わせ、M字開脚姿勢で玄関の中央上部に吊り下げる。
角度を調整してやって、完成だ。別に女陰や肛門に何かを入れるわけではない。
これだけでは物足りない気もするが十分だ。
なんせ部長の身体は、社長たちより完成しているのだから。
まず、両の乳首には指どころか肉棒が入りそうなほど大きな穴がぽっかりと開いており、黒々とした乳房の奥へと続く闇をさらしていた。
そして両足の間では、女陰が大きく口を開き、体液を滴らせていた。
ただし、膨れ上がった陰核の下、左右に広がる赤い肉襞の間には、上下に並ぶ二つの穴がぽっかりと開いていた。
どちらも腕まで入りそうなほどで、体奥の穴の底まで見通せそうなほどであった。
なんて立派なしめ飾りと門松だろう。心が洗われるようだ。
私は玄関先に立ち、白目をむきつつ細かく痙攣する三人をじっくりと確認すると、消えた。



目を覚ますと。いつもの通り朝だった。
布団に入って何やら恨みつらみを念じたような気もするが、目が覚めれば爽やかなものだ。
おはよう諸君、おはよう世界。
手早く朝食を摂り、支度を済ませて家を出る。
通いなれた通勤路を進み、精神を連休モードから日常のそれへと切り替えた。
そして、会社の最寄りの駅で降りて、いつもの身とを通る。
だが、会社の入り口前で俺の足は止まった。
人だかりができていたからだ。
救急車が数台と、パトカーも止まっている。
何だろうか?
人垣に近寄り、人の頭の間から覗き込もうとするが、何も見えなかった。
そのうち、救急車の後部の扉が閉まり、発進していった。
あとにはパトカーと警察だけが残っている。
俺は会社に遅刻することを恐れつつ、裏口に回ろうかなどと考えながら、もう少しだけ様子を見ようと背伸びをしてみた。
すると、人垣の向こうに通り慣れた会社の玄関があった。
だが、玄関を飾っていた門松としめ飾りはばらばらに分解され、散乱していた。


夢だけど、夢じゃなかった。
11/01/06 23:12更新 / 十二屋月蝕

■作者メッセージ
むせ返るような美熟女なんて二次元だけだよね。
あけましておめでとうございます、十二屋です。新年早々濃厚な作品で失礼しました。
構想から執筆まで、合計五時間もかかっていないインスタント作品です。
お口に合う合わないはともかくとして、ここまで読んでくださったことを感謝します。
なお、今回の作品に関してはあらすじにも書いた通り、実在の人物や団体とはあまり関係がありませんので、よろしくお願いします。

それではみなさん、今年もよろしくお願いします。
十二屋でした。

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