読切小説
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ある幸せ者の話


 国から魔道具の作成を命じられた。
使者いわく、「マンドラゴラの伐採を本格的に始めたい」のだそうだ。
その為に彼女等の叫びを遮断できる物が欲しいらしい。

 ようし、僕とて国一番の神童と呼ばれた男。
とびっきりの魔道具を作ってやろうじゃないか!

 そう意気込んで、早速試験用にと渡されたマンドラゴラの子供を植え直す。
叫びを上げるのは土から出た直後だけなので、この子は土に埋もれたまま、鉢植えに入れられて送られてきた。


 さ、頑張るぞ〜!


 XXX XXX XXX XXX XXX


「さて、こんな所で良いかな?」


 僕は完成した魔道具……横から見れば台形の形になる四角柱のゴム製器具を見て、ひと息つく。街の工具屋や職人連中と協力して、溶けたゴムを流しこみ、その後簡単に取り出せる型を作った。謂わばゴムの鋳物だ。我ながら画期的なアイディアだと思う。


「さて…早速試してみるか」


 作成を依頼されてから、既に半年。赤子のような大きさだったマンドラゴラは……花だけで判断しても随分大きくなったように感じる。実際どれくらい育っているのか、ちょっとした興味もあった。

 意を決して、早速家の裏庭に出る。作成した器具を耳に取り付け、小さくテスト。あーあー、と声を出してみる。ふむ……骨伝導で音は伝わるものの、外からの音は殆ど聞こえない。これならいけるかもしれないな。それじゃあ、早速……

 おっといけない。このままじゃあ近所の人達に迷惑がかかる……どれ、防音結界でもはるか。範囲は…五メートルでいいな。この魔法は僕のオリジナルだ。コントロールも簡単で、集中して研究したい時とかに重宝する。……ま、お客さんに気付け無くなるのが欠点だけどね。


ぬっきぬっきぬっきぬっき ぬきっぬき〜♪

「い、いやぁあああああああああ〜〜〜〜〜〜!!!」


 うっわ!?なんて声量…だめだ、失敗だ!円筒じゃあ、どんなに奥まで入れたって耳の穴の歪みから音が…ああ、もう意識が………


「ひ、いや…いやぁ……っあ、んぅ、んっあ……あ」
「ん、くちゅ…ちゅぅ……ちゅっ」

 唇を奪う。
これでもう叫ばせない。
さけばせなければ、いしきがとられる事もない。
だからもうへいき。もんだいない。しっぱいは、つぎにいかせばいい。
それよりも、こいつにオシオキしなくっちゃ。
だってそうだろう?ぼくのジカンを いちねんのハンブンもムダにさせちゃったんだ。
そんな悪い子にはオシオキが必要じゃないか。

「んぃ…っん、あふっ……!」
「…ぅく、っは、っは。悪い子だ。本当に悪い子じゃないか。ほら、キスだけでこんなエッチな体になって……」
「うぅぅ……うっああ!ない…ちが……そんなこと無い!」

 いったい何がちがうっていうんだろう?
だってちょっとキスしてベロも入れないガキンチョのキスをしただけだってのに。
チクビは真っピンクに立って、新芽色の肌から花のツボミみたいになってるじゃないか?
オマンコなんかもう大洪水のビッチャビチャ。ナメる必要すらないんじゃないかい?

「ほら、ほら!ほらほらほらほら!ほら!! まだ感じてないって言うのかい!?こんなグッチャグチャに濡らしておいて! これでベロ有りのキスなんかしたら、それだけでイッちまうんじゃないのか!?え!?」
「やぁ…いやっ!言わな……っんあ!言わない…でぇ!!」
「なんだ言葉でも反応するのか!?つくづくエッチな悪い子だ!こんな罵倒紛いで興奮するなんて、まるっきり変態じゃないか!!」

 変態は罪だ。
罪は罰せなくっちゃイケナイ。
イケナイ子は散々ヒドイ目にあって、思いっ切り罰を受けなくっちゃあ。
僕はさっき言った事を実際にやってやる。
一々否定の言葉を喚き散らす、邪魔な口を塞いで、舌を挿れてやった。
驚いて口を閉じようとしたから、思いっ切り下顎をつかんでやる。
こうすれば口は閉じれない。ざまあみろ。

 あとは簡単だ。
この自分から仕向けたくせにウブなクソガキを思いっきり蹂躙してやればいい。
まずは口だ。最初は口だ。口、口、口!この全ての元凶の悪い口を壊し尽くしてやる!!!
捩じ込んだ舌を出来るだけ奥まで一気に押しこむ。
すぐに丸くなって隠れていたコイツの舌を見つけた。
ふんっ…ムダなことを!
舌先で相手の舌を突っついて、突っついて、突っついて突っついてツッツイテ!
それでも反応がないから、付け根の方……普段は絶対に触れない場所を思いっ切りクスグリ倒す。
途端に息を荒くして、ヒィフゥと鼻息を荒くし始めた。

 それでもまだ満足には程遠い。責めの手は休めず、すぐに別の場所を刺激していく。
歯の裏、歯茎、上顎、内頬、歯の外、唇の裏……おっと、もう外に出ちまった。
直ぐに入れなおすのもアレだ。癪に障る。
鼻の下にベロンと舌を這わしてやった。アイツは元から大きい眼を飛び出そうなくらい大きく開いた。
もう一舐め。ショッパイ。こいつ…鼻水垂らしてやがった。
いくらなんでも過敏すぎるだろう。ったく……このメスガキが。

 おっと、責め手が止まっていた。
もう一度唇をあわせて、今度は思いっ切り吸引する。
…ジュポン!と勢いよくコイツの舌が僕の口に這入って来る。
逃げないように甘噛みして、さっきは出来なかった事をする。
舌先同士をナメクジの性交のように合わせて、ヌチュクチュと思いっ切り卑猥な音を立ててやった。

 目の前のアイツは目を閉じて、目尻からボロボロ涙を落としながら必死に耐えてやがる。
下の方の口は、もうスライムでも住んでるんじゃないかってぐらいドロドロのニチャニチャだった。
こいつ……僕のズボンまでダメにしやがった。
これはもっとオシオキしてやらないと……

 僕はもう一度思いっ切り吸引してやった。
歯がカチンとなって、本当にギリギリまで引き伸ばされた舌を、もう一緒になってしまうんじゃないかってくらいに重ねてやる。
また小さく吸引。ジュジュジュジュジュ……!!とトビッキリ淫猥な音がした。
慌てて舌を引っ込めようとするから、甘噛みで捕まえてた所に、もう少し力を入れてやる。

「……ん、んんん〜〜んんっ!」

っじゅ、じょばぁぁぁあああ!!
口の中に鉄の味……血の味が広がるのと同時に、下の方はついに溢れ出した。
ズボンはもう手遅れみたいだ。ベタベタして気持ち悪い……一思いに脱いでしまおう。
目の前のアイツは白目を剥いてヒクヒク痙攣している。


「あっはは!本当にキスだけでイッちまいやがった!! しかも潮まで吹いてやがる!こりゃ随分なド淫乱だなぁ! え!? お前、そこらのサキュバスよりよっぽどヒドイんじゃないのか?」
「ひが…ちが…ちぃ……ちが…っ!ち、ちがう…ぅ! ほんな…そん……そんなコっ…そんなっあん!コトおぉぉ!! や……やっふぁ、あ、ああああ…あっ!」
「そうだ。そうだよ。違わないね!!手前は淫乱だ!どうしようもないド淫乱さ! ほら言えよ。ド淫乱ならド淫乱らしく、思いっ切り無様にネダって見せろ!」
「い…や………い…いひぃ!いや、いや……イヤァ!」

 今更何を躊躇うのか……相変わらず強情なガキだ。
なら意地でもコイツからネダらせてやる。犯してください!って言うまで、絶対に犯してやるか。
それこそオカシクなったって言わせてやる!

 ほら、先ずは手始めに胸だ。
なんだこの胸…殆ど無いようなモンじゃないか。
ならイキナリ強くはやってやらない、まずは関係ないとこからだ。
……コイツならそれだけでイケるんじゃないか?

 手始めに鎖骨。理由、近かった。以上。
肉付きの悪い体で、喉の下から肩のチョット前のところまで見えている。
右肩の所から、にちゃぁ……と骨に舌を這わせる。
ふひぃ……!?なんて言って、コイツはビクンと腰を跳ねさせた。
この調子だと、冗談じゃなくもう一度イッちまいそうだ。

 同じ様に左からも、にちゃぁ……
そして鎖骨の合わさる辺りで、グチュングチャ……
唾液の溜りを作ってやる。
声を抑えるためか、口元に手を持って行きそうだったから、捕まえて強く握る。
アイツは小さく悲鳴を漏らしたが、コッチはその間に胸まで口を降ろしていく。
ピンクを越えて真っ赤、蕾を超えて華にまでなってそうな程おっ勃てている乳首は避け、胸全体をグルグルとクスグり倒す。

 ビクビクと震えるみたいに揺れるアイツの体。
逃げないようにキツく抱きしめる。
耳元で聞こえる喘ぎ声がアマイ……脳味噌が溶けちまいそうだ。
クスグりの速さを緩めて、耳に入ってくる息がほんのちょっぴり落ち着いたところで……

パクッ!
「っひ、あ、あ、ああ、あああ!! だ…らっめ!りゃめぇ!!ひくびかんや、りゃめ〜! おっか……おか…おかし…おかひくなっひゃう〜〜〜!!!」
「心配するな、元からオカシイんだ。むしろもっとオカシくなれ!」
「んっい……いぁああああああ!! 良い!イイ!!オッパイすぎしゅぎひぇ〜! おか…おかひ……おかひくなりましゅ〜!わたし、おかしくなりゅから〜!!だから……りゃから〜!りゃから、もっと〜♪ もっとメヒャメヒャにしてっ、わらひをオカシくしてぇえ♪♪♪」

 ようやく言った。
言ってる途中も乳首を転がし続けたから、何度もイッた。
抑制がなくなったからか、それとも露骨な性感帯を弄ったからか、一呼吸のセリフの間に4回は大きく蜜を吹きこぼした。
丁度僕の勃起していた性器にブチ当たる。おかげでよく濡れた。
アイツは完璧に狂ったようで、掴まれて無い方の手を使って淫唇を開くと、クネクネと腰を動かした。
直接口でも、挿れてぇ!犯して〜〜ぇ!と、しきりに言ってくる。

流石に僕も我慢の限界だ。
押し倒した姿勢の状態で、片手を使ってアイツの右足を押しのける。
松葉崩しって体勢だ。この体制によって、少し大き目に開いたソコに狙いをつける。
ギンギンに硬くなってる僕のペニスに手を添え、先端を少し挿入して……

 ……どぐちゅぃい!
一息に刺し貫いた。それと同時に転がすだけだった乳首を甘噛みする。
もう片方は使っていない方の手で捻り潰した。
魔物にも処女膜とかいうのは有るようで、トプン……と漏れ出る蜜に紅いモノが混ざる。
アイツは狂ったような恍惚顔で、あらん限りの痴態と喘ぎを見せていた。壮観だ。

 中というのは温かい。
そして柔らかい。当然だ。
元からサイズの合わない所に無理やり捩じ込んで、しかも相手が初物なのだ。
締め付けはキツすぎると感じられるくらいだ。
その上、絞りとるような動きでアイツ自身からの力も入れられている。
…こっの、ド淫乱!!!

……っじゅ、ぶちゃ!ブジュルルルッ!!
「ん……ぁん! せーえ…せぇえきだぁ♪ふっ……ふぁ、ふぁん!あ、あ、あ……まだぁ♪まだ出てるぅうう!!!」


 たっぷりと長い時間をかけて、アイツの膣内に精液を注ぎこむ。
うねるような肉襞の動きに、最後の一滴まで搾り取られた。
……だがまだ満足には程遠い。


……っじゅ、ぶちゃ!びちゃッ!!
「っひ、っひゃ、ふあぁ!……ま、またぁ♪まだぁ!? あ、あっあっあ、うぁぁあああああん」

 二度目の射精。
勢いも量も衰えない。
受ける快楽の量がついに限界を超え、アイツは気絶してしまった。
僕はアイツを抱え上げ、膝の上に載せて抱き合うような状態に変える。
対面座位に似た感じだ。そのまま小柄なアイツの体を抱え上げて自分の手で上下させる。
完全にオナホール状態だ。


……っじゅ、ぶちゃ!ブジュルルルッ!!

 三度目。
まだだ。まだ満足できない


ぐじゅっ、ぶちゃ!ぐちゅぐちゅ……

 四度目。
まだだ。まだだ…まだまだ……まだまだまだ………


ぐちゃぁ…ぐじゅ……ぐちゅ…ぐちゃぁ……

 五度。六度…七度………


 XXX XXX XXX XXX XXX


 あれから三年。
僕は今も魔道具の開発を続けている。
今は可愛らしい助手もついているから、中々はかどる。

 ま、それでも失敗続きだけどね。
失敗する度に、国から土に包まれたままの新しいマンドラゴラが運ばれてくる。
その上、助手の子供も植えられているから、いまじゃすっかり家の庭はマンドラゴラ畑だ。
ま、可愛いからいっか。


「よっし、今度はアタマに付けて、耳全体を覆うような構造にしてみた。これなら行けるんじゃないか!?」

「んっと…多分大丈夫だとは思うけど。……あんまり自分の子供妊娠させたりはしないでよ?」

「信用ないなぁ」


 実験は失敗続きだし、元々広くない家は狭くなる一方だ。
けど中々、充実した日々じゃないだろうか?


 あ〜、それにしても…早くマンドラゴラ対策のいい方法見つけないとな〜
11/03/14 02:27更新 / 夢見月

■作者メッセージ
マンドラちゃん好きなんですが、出番不足に定評があるようなので昨晩思いつきでやってしまった……
げに恐ろしきは深夜テンション。
読み直すのが怖いです。

エロ味は、ほぼ全文エロの割には……う〜ん
やっぱり難しいです

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