4:アリスちゃんと
部屋に戻った俺は、眠くなるまでケータイを弄っていた。投稿コミュニティサイトのマイページを開き、昼間に撮影した画像を貼り付ける。
写真、小説、エッセイ、あらゆる作品を投稿したおかげで常連の閲覧者、つまりファンも少しずつ増えてきた。中には仲間内でネタにする為に見にきてる奴もいると思うが、どんな形であれ見てもらえればそれでいい。
俺には嫁はいないし彼女もいない。そんな俺が生きた証を残すには、たとえ地味でも確実にこういった作品を残していくしかないなどと考えてこのコミュニティサイトに登録した。
今となってはただの趣味。そしてその趣味を評価してくれるユーザーの来訪を、少しずつ増えていく閲覧者数に胸をおどらせながら待っていた。
時刻は深夜0時。さすがにこの投稿時間では閲覧数は伸びないか。そう思って諦めたときだった。
コンコン。
ドアをノックする音がした。
「どうぞ」
そう声をかけ、顔をのぞかせたのは枕を抱いたアリスちゃんだった。
さっきまでの服装とは変わって女の子らしいパジャマ姿になっている。
「どうしたの?」
「眠れないの……雷が怖くって」
未だに雨は降り続いて、空が光ったと思うと低く重たい音が響く。遠くでゴロゴロと鳴っている程度なら面白がっていられるが
、バリバリと近くで鳴られるとさすがに心臓に悪い。
本能なのかわからないが、俺はアリスちゃんを守ってあげたい気持ちになり、気づいたときにはこんな言葉をかけていた。
「一緒に寝よっか」
その言葉を聞いたアリスちゃんもそれが望みだったらしく、とても嬉しそうな顔でベッドに向っていった。
■
眠れない。やかましくて眠れない。
雨は降っている。しかし今までのように拍手喝采ほどの騒音ではなくなっていた。
雷に関してはもはや聞こえない。
遠くに行ったか、本当に止んでしまったかのどちらかだろう。
そのやかましさの原因は俺自身。
アリスちゃんと一緒に同じ布団で寝ることになったのだが、その時は何も思わないし感じなかった。
雷雨による騒音がやがて聞こえなくなり、アリスちゃんも恐らく眠りに落ちたであろう今、やたらと心臓が高鳴っている。この心音がやかましい。一体何が原因なんだ?
今俺はアリスちゃんに背を向けているが、アリスちゃんはこちらを向いてすいよすいよと眠っている。今の俺のこの精神状態で寝返ったら、俺はどうなるだろうか。
大丈夫、俺はこんな幼い女の子にときめいてるわけじゃないはずだ。それを証明するために、俺はゆっくりとアリスちゃんの方に向き直った。
ああ。
間違いない。
俺はどうかしている。
さっきまでの「守りたい」という感情はどうなったのだろう。
今の俺は、この子を「自分のものにしたい」などと考えてしまっている。
心臓がトクトクと脈打っている。
気づくと腕が本能的にアリスちゃんの方に伸び、彼女のサラサラな金髪をなでてしまっていた。
耳から首筋に手が辿りついた瞬間。
「ふふっ。やっぱりお兄ちゃんも起きてたんだね」
「あ……アリスちゃん……寝てたんじゃなかったの?」
「私も眠れないから目だけ瞑ってたんだ。そうしてれば眠れると思ったんだけど……ダメみたい」
そういうとアリスちゃんは、もぞもぞと俺の方に近寄って来た。もうお互いの息がかかる程の距離。
そして俺の肩に腕を掛け自分を抱き寄せて来た。
「お兄ちゃん……聞こえるかな……この音……」
アリスちゃんが俺に抱きついて、お互いの胸が密着する。
自分の心音が高鳴っているが、同時にアリスちゃんの心音も聞こえ、同時にアリスちゃんからいい匂いがするのがわかった。
身体が熱い。理由はどうあれ、今俺は女の子をこの手で抱いているのだ。
意識せずとも、俺の下半身が存在を証明してきている。
そんなことを悟られてはまずいと、密かに腰を離す。が……
「暑いからお布団どかしちゃお。えいっ」
ガバッ
ベッドの横に落ちる掛け布団。
お互いの全身がお互いの視界に入る。
俺から見たアリスちゃんは当然パジャマ姿だろう。
しかしアリスちゃんから見た俺は上半身までは普通だっただろう。上半身までは。
今俺の下半身は見られたらまずい事になっている。簡単に言えばテントが張られている。部屋が暗くて助かった。
しかし直後。
プツッ
プツッ
という音が聞こえてきた。
「アリスちゃん……何を?」
「え……暑いからパジャマ脱いでるの」
何だって?
いかん、いかんよアリスちゃん!
彼女もおらず妄想の中でやましい事を考えて生きている男の横で服を脱ぐなんて!
しかもだんだん暗がりに目が慣れてきてアリスちゃんの様子が良く見える!
ああ……アリスちゃんがパジャマのボタンを外し終えてしまった。
ボタンを外されたパジャマを脱ぎ去る。その下にはキャミソールを着ていた。
キャミソール姿のアリスちゃん。見かけ通りというかなんというか、暗いこの空間でもよく似合っているのがわかった。
やっぱり可愛らしい。いやもうその次元を通り越して美しい。
そんなことを思いながらぼーっと見惚れていると、アリスちゃんが顔を寄せてきた。
「暑くないの?お兄ちゃんも脱いじゃおうよ!」
「い、いや俺はやめとくよ」
「だーめ!ほらほらー!」
強制的に脱がされてしまった。
もともと枚数多く着てるわけではなかったために上半身裸にされてしまった。
「あれ?お兄ちゃんのこれ……どうしてこんなになってるの?」
アリスちゃんの視線に気づく。やってしまった。
「それは……その……」
どうやらアリスちゃんも暗がりに慣れてきたようだ。考えてみれば、川に流された俺を助け着替えさせた時に彼女は一度こいつ
を見てしまったはず。そうだとして、今のような状態は流石に知らないのではないか。俺はこれをどう説明するか悩んだ。
しかしアリスちゃんも興味心身なようで、このテントを優しく撫でてきた。
「ちょ……アリスちゃん……」
「ん?どうしたのお兄ちゃん?」
その時、こちらを向きながら下を見るアリスちゃんの胸元に気づいてしまった。
ゆったりとしたキャミソールと、まだ発達途中のアリスちゃんの胸元に空間が生まれ、その先の彼女の胸にある小さな突起が見
えてしまったとき、俺の理性は崩壊してしまった。
俺は彼女の肩を掴み、ゆっくりとベッドに押し倒す。
「お……お兄ちゃん……?」
アリスちゃんが困惑した表情になる。
今まで経験した事のないことにブチ当たるとき、殆どの人間は不安になる。
リャナンシーとの行為のとき、彼女は初めてというより、既に知識もあり、何かでシミュレーションをしたかあるいは経験済みかのように俺を誘い、行為に臨んだ。
アリスはどうだろう。
多少なりの興味はあるかもしれないが、こういった知識や経験は全くといってないように思える。
俺は彼女の困惑した表情に気づくも、彼女を更に自分の思い通りにしたいという欲求に勝てず、彼女のショーツに手を滑り込ませた。
「ひゃん!?」
全身で驚くアリス。
突然の事だからというのもあるかもしれないが、随分敏感なんだなと思った。
ショーツの上から、その下の肌の感触を感じ、それを感じて淫らになってゆくアリス。その二つのファクターにより俺自身も抑えられない感情が湧いてきた。
「んっ……うっ……ね、ねぇお兄ちゃん……」
アリスが潤んだ目で俺を見た。
「その……下着……脱がせて……」
「……わかった」
俺は頷くと、一度手を抜き出し、アリスのパンツに手をかける。
肌を傷つけないように優しく下に引こうとすると、アリスも脱がしやすいように僅かに腰を浮かせている。やがて今まで触れて
いたショーツが姿を見せた。これにもまた手をかける。
これを下に引いてしまえば、もう彼女を隠す物はキャミソールしかなくなる。本来見ることのない領域を知ることになる。
大きな期待とささやかな罪悪感を覚えながら、ゆっくりと下ろしていった。
脱がし終えると、アリスは興奮しているのか呼吸が荒くなっていた。その姿を見るだけで俺の方も興奮してしまう。
しかし、アリスはさらに自分のキャミソールをたくし上げ、胸が見えるくらいまで持ち上げた。
「お兄ちゃん……こっちに来てよ……」
やがてそのキャミソールまで脱ぎ捨て、ベッドに両脚を開きながら座るアリスを見て、俺は彼女を抱かずにはいられなかった。
■
彼女の秘部に俺のペニスが触れる。同時に彼女が身体をひくつかせる。
ヌルヌルとしているアリスのまだ幼い女性器を縦になぞり、彼女の反応を伺う。
「ん……あっ……ああん」
往復するたびにアリスが小さく悶える。これ程幼い女の子なら、間違いなく処女だろう。早く入れたい気持ちもあるが、それではアリスが苦しいかもしれない。
「あっ……ああっ……おにい……ちゃん……焦らさない……で……」
そろそろ頃合いか。
もう充分ぐっしょりになった膣に亀頭を向ける。アリスも潤んだ目でその先を見つめている。
一呼吸おいて、ペニスを滑り込ませる。
「んっ……くっ……痛いっ……!」
途中、何かが裂ける感覚と共にアリスが表情をゆがませた。
「だ、大丈夫?アリスちゃん……?」
「はあっ……はあ……大丈夫……お兄ちゃんの……好きなように……していいよ……」
「……わかった」
涙目になりながらも笑顔を見せるアリス。そんなひたむきな姿に愛しさを感じ、俺は彼女と唇を合わせた。
彼女の体の横に手をつき、ゆっくりとペニスをさらに奥まで押し込む。
はじめは痛がっていたアリスだが、出し入れするたびに悲痛の表情が喜びにかわっていくのがわかった。
「あん……んう……んんっ」
ペニスに伝わってくる彼女の膣の快感。幼く小柄ゆえにキツく、すぐに奥まで届いてしまう。
お互いのボルテージが少しずつ高まっていく。それに連れて、腰の動きも少しずつ速くなっていった。
「あっあっあんんっ……おにい……ちゃん……んっ……すごい……あうぅ」
彼女の腰に手をそえ、速く力強く腰を打ち付けるとアリスは身体を反らし、頭の横でシーツをつかんでいた。
「はあっ……はあっ……アリスちゃん……可愛いよ……大好きだよ……」
「私もっ……大好きっ……お兄ちゃんのことっ……大好きっ……」
アリスが手を俺の背中に回す。と同時に、彼女が脚を俺の腰に絡めて来た。
俺はアリスの体を抱き上げ、お互い抱きしめ合う体位をとり、そのまま彼女を突き上げた。
アリス自身も、自ら腰を打ち付けて、お互いを求め合うかのように交わる激しさが増していった。
そして強く締め付ける彼女の中。
「うっ……アリスちゃん……俺もう……」
「あん……ああっ……私ももう……ダ……メ……」
「うくっ……ア、アリスちゃん……出すよっ!」
「はぁん……あっ……ああああん!!」
「うっ……くっ……うああっ」
ついに訪れた射精の瞬間。
びくん、びくんと痙攣しているアリスを静かにベッドに横にし、ペニスを彼女から引き抜いた。
「はあっ……はあ……おにいちゃん……すごい気持ちよかったよ……」
「俺も気持ちよかったよ……アリスちゃん……」
アリスの隣で俺も横になり、彼女の頭を優しく撫でる。
アリスも俺に寄り添い俺を抱きしめて、俺の顔を見つめてくる。
さっきより大人の色気の増したアリス。そんな彼女の唇に、もう一度自分の唇を合わせ、このやかましい夜は更けていった。
写真、小説、エッセイ、あらゆる作品を投稿したおかげで常連の閲覧者、つまりファンも少しずつ増えてきた。中には仲間内でネタにする為に見にきてる奴もいると思うが、どんな形であれ見てもらえればそれでいい。
俺には嫁はいないし彼女もいない。そんな俺が生きた証を残すには、たとえ地味でも確実にこういった作品を残していくしかないなどと考えてこのコミュニティサイトに登録した。
今となってはただの趣味。そしてその趣味を評価してくれるユーザーの来訪を、少しずつ増えていく閲覧者数に胸をおどらせながら待っていた。
時刻は深夜0時。さすがにこの投稿時間では閲覧数は伸びないか。そう思って諦めたときだった。
コンコン。
ドアをノックする音がした。
「どうぞ」
そう声をかけ、顔をのぞかせたのは枕を抱いたアリスちゃんだった。
さっきまでの服装とは変わって女の子らしいパジャマ姿になっている。
「どうしたの?」
「眠れないの……雷が怖くって」
未だに雨は降り続いて、空が光ったと思うと低く重たい音が響く。遠くでゴロゴロと鳴っている程度なら面白がっていられるが
、バリバリと近くで鳴られるとさすがに心臓に悪い。
本能なのかわからないが、俺はアリスちゃんを守ってあげたい気持ちになり、気づいたときにはこんな言葉をかけていた。
「一緒に寝よっか」
その言葉を聞いたアリスちゃんもそれが望みだったらしく、とても嬉しそうな顔でベッドに向っていった。
■
眠れない。やかましくて眠れない。
雨は降っている。しかし今までのように拍手喝采ほどの騒音ではなくなっていた。
雷に関してはもはや聞こえない。
遠くに行ったか、本当に止んでしまったかのどちらかだろう。
そのやかましさの原因は俺自身。
アリスちゃんと一緒に同じ布団で寝ることになったのだが、その時は何も思わないし感じなかった。
雷雨による騒音がやがて聞こえなくなり、アリスちゃんも恐らく眠りに落ちたであろう今、やたらと心臓が高鳴っている。この心音がやかましい。一体何が原因なんだ?
今俺はアリスちゃんに背を向けているが、アリスちゃんはこちらを向いてすいよすいよと眠っている。今の俺のこの精神状態で寝返ったら、俺はどうなるだろうか。
大丈夫、俺はこんな幼い女の子にときめいてるわけじゃないはずだ。それを証明するために、俺はゆっくりとアリスちゃんの方に向き直った。
ああ。
間違いない。
俺はどうかしている。
さっきまでの「守りたい」という感情はどうなったのだろう。
今の俺は、この子を「自分のものにしたい」などと考えてしまっている。
心臓がトクトクと脈打っている。
気づくと腕が本能的にアリスちゃんの方に伸び、彼女のサラサラな金髪をなでてしまっていた。
耳から首筋に手が辿りついた瞬間。
「ふふっ。やっぱりお兄ちゃんも起きてたんだね」
「あ……アリスちゃん……寝てたんじゃなかったの?」
「私も眠れないから目だけ瞑ってたんだ。そうしてれば眠れると思ったんだけど……ダメみたい」
そういうとアリスちゃんは、もぞもぞと俺の方に近寄って来た。もうお互いの息がかかる程の距離。
そして俺の肩に腕を掛け自分を抱き寄せて来た。
「お兄ちゃん……聞こえるかな……この音……」
アリスちゃんが俺に抱きついて、お互いの胸が密着する。
自分の心音が高鳴っているが、同時にアリスちゃんの心音も聞こえ、同時にアリスちゃんからいい匂いがするのがわかった。
身体が熱い。理由はどうあれ、今俺は女の子をこの手で抱いているのだ。
意識せずとも、俺の下半身が存在を証明してきている。
そんなことを悟られてはまずいと、密かに腰を離す。が……
「暑いからお布団どかしちゃお。えいっ」
ガバッ
ベッドの横に落ちる掛け布団。
お互いの全身がお互いの視界に入る。
俺から見たアリスちゃんは当然パジャマ姿だろう。
しかしアリスちゃんから見た俺は上半身までは普通だっただろう。上半身までは。
今俺の下半身は見られたらまずい事になっている。簡単に言えばテントが張られている。部屋が暗くて助かった。
しかし直後。
プツッ
プツッ
という音が聞こえてきた。
「アリスちゃん……何を?」
「え……暑いからパジャマ脱いでるの」
何だって?
いかん、いかんよアリスちゃん!
彼女もおらず妄想の中でやましい事を考えて生きている男の横で服を脱ぐなんて!
しかもだんだん暗がりに目が慣れてきてアリスちゃんの様子が良く見える!
ああ……アリスちゃんがパジャマのボタンを外し終えてしまった。
ボタンを外されたパジャマを脱ぎ去る。その下にはキャミソールを着ていた。
キャミソール姿のアリスちゃん。見かけ通りというかなんというか、暗いこの空間でもよく似合っているのがわかった。
やっぱり可愛らしい。いやもうその次元を通り越して美しい。
そんなことを思いながらぼーっと見惚れていると、アリスちゃんが顔を寄せてきた。
「暑くないの?お兄ちゃんも脱いじゃおうよ!」
「い、いや俺はやめとくよ」
「だーめ!ほらほらー!」
強制的に脱がされてしまった。
もともと枚数多く着てるわけではなかったために上半身裸にされてしまった。
「あれ?お兄ちゃんのこれ……どうしてこんなになってるの?」
アリスちゃんの視線に気づく。やってしまった。
「それは……その……」
どうやらアリスちゃんも暗がりに慣れてきたようだ。考えてみれば、川に流された俺を助け着替えさせた時に彼女は一度こいつ
を見てしまったはず。そうだとして、今のような状態は流石に知らないのではないか。俺はこれをどう説明するか悩んだ。
しかしアリスちゃんも興味心身なようで、このテントを優しく撫でてきた。
「ちょ……アリスちゃん……」
「ん?どうしたのお兄ちゃん?」
その時、こちらを向きながら下を見るアリスちゃんの胸元に気づいてしまった。
ゆったりとしたキャミソールと、まだ発達途中のアリスちゃんの胸元に空間が生まれ、その先の彼女の胸にある小さな突起が見
えてしまったとき、俺の理性は崩壊してしまった。
俺は彼女の肩を掴み、ゆっくりとベッドに押し倒す。
「お……お兄ちゃん……?」
アリスちゃんが困惑した表情になる。
今まで経験した事のないことにブチ当たるとき、殆どの人間は不安になる。
リャナンシーとの行為のとき、彼女は初めてというより、既に知識もあり、何かでシミュレーションをしたかあるいは経験済みかのように俺を誘い、行為に臨んだ。
アリスはどうだろう。
多少なりの興味はあるかもしれないが、こういった知識や経験は全くといってないように思える。
俺は彼女の困惑した表情に気づくも、彼女を更に自分の思い通りにしたいという欲求に勝てず、彼女のショーツに手を滑り込ませた。
「ひゃん!?」
全身で驚くアリス。
突然の事だからというのもあるかもしれないが、随分敏感なんだなと思った。
ショーツの上から、その下の肌の感触を感じ、それを感じて淫らになってゆくアリス。その二つのファクターにより俺自身も抑えられない感情が湧いてきた。
「んっ……うっ……ね、ねぇお兄ちゃん……」
アリスが潤んだ目で俺を見た。
「その……下着……脱がせて……」
「……わかった」
俺は頷くと、一度手を抜き出し、アリスのパンツに手をかける。
肌を傷つけないように優しく下に引こうとすると、アリスも脱がしやすいように僅かに腰を浮かせている。やがて今まで触れて
いたショーツが姿を見せた。これにもまた手をかける。
これを下に引いてしまえば、もう彼女を隠す物はキャミソールしかなくなる。本来見ることのない領域を知ることになる。
大きな期待とささやかな罪悪感を覚えながら、ゆっくりと下ろしていった。
脱がし終えると、アリスは興奮しているのか呼吸が荒くなっていた。その姿を見るだけで俺の方も興奮してしまう。
しかし、アリスはさらに自分のキャミソールをたくし上げ、胸が見えるくらいまで持ち上げた。
「お兄ちゃん……こっちに来てよ……」
やがてそのキャミソールまで脱ぎ捨て、ベッドに両脚を開きながら座るアリスを見て、俺は彼女を抱かずにはいられなかった。
■
彼女の秘部に俺のペニスが触れる。同時に彼女が身体をひくつかせる。
ヌルヌルとしているアリスのまだ幼い女性器を縦になぞり、彼女の反応を伺う。
「ん……あっ……ああん」
往復するたびにアリスが小さく悶える。これ程幼い女の子なら、間違いなく処女だろう。早く入れたい気持ちもあるが、それではアリスが苦しいかもしれない。
「あっ……ああっ……おにい……ちゃん……焦らさない……で……」
そろそろ頃合いか。
もう充分ぐっしょりになった膣に亀頭を向ける。アリスも潤んだ目でその先を見つめている。
一呼吸おいて、ペニスを滑り込ませる。
「んっ……くっ……痛いっ……!」
途中、何かが裂ける感覚と共にアリスが表情をゆがませた。
「だ、大丈夫?アリスちゃん……?」
「はあっ……はあ……大丈夫……お兄ちゃんの……好きなように……していいよ……」
「……わかった」
涙目になりながらも笑顔を見せるアリス。そんなひたむきな姿に愛しさを感じ、俺は彼女と唇を合わせた。
彼女の体の横に手をつき、ゆっくりとペニスをさらに奥まで押し込む。
はじめは痛がっていたアリスだが、出し入れするたびに悲痛の表情が喜びにかわっていくのがわかった。
「あん……んう……んんっ」
ペニスに伝わってくる彼女の膣の快感。幼く小柄ゆえにキツく、すぐに奥まで届いてしまう。
お互いのボルテージが少しずつ高まっていく。それに連れて、腰の動きも少しずつ速くなっていった。
「あっあっあんんっ……おにい……ちゃん……んっ……すごい……あうぅ」
彼女の腰に手をそえ、速く力強く腰を打ち付けるとアリスは身体を反らし、頭の横でシーツをつかんでいた。
「はあっ……はあっ……アリスちゃん……可愛いよ……大好きだよ……」
「私もっ……大好きっ……お兄ちゃんのことっ……大好きっ……」
アリスが手を俺の背中に回す。と同時に、彼女が脚を俺の腰に絡めて来た。
俺はアリスの体を抱き上げ、お互い抱きしめ合う体位をとり、そのまま彼女を突き上げた。
アリス自身も、自ら腰を打ち付けて、お互いを求め合うかのように交わる激しさが増していった。
そして強く締め付ける彼女の中。
「うっ……アリスちゃん……俺もう……」
「あん……ああっ……私ももう……ダ……メ……」
「うくっ……ア、アリスちゃん……出すよっ!」
「はぁん……あっ……ああああん!!」
「うっ……くっ……うああっ」
ついに訪れた射精の瞬間。
びくん、びくんと痙攣しているアリスを静かにベッドに横にし、ペニスを彼女から引き抜いた。
「はあっ……はあ……おにいちゃん……すごい気持ちよかったよ……」
「俺も気持ちよかったよ……アリスちゃん……」
アリスの隣で俺も横になり、彼女の頭を優しく撫でる。
アリスも俺に寄り添い俺を抱きしめて、俺の顔を見つめてくる。
さっきより大人の色気の増したアリス。そんな彼女の唇に、もう一度自分の唇を合わせ、このやかましい夜は更けていった。
13/07/10 12:48更新 / シジマ
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