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※今回は特別編につき、会話のみらしいです。 「紳士淑女の皆様、おはようございますこんにちはこんばんわー」 「『行商少年の旅行記』二万観覧ありがとうございます』………何なんだこのメモは。」 「それを読まないと、真の勇者にはなれないんだよ？」 「嘘を言うな、大体なんで勇者であるこの俺が、魔王軍の勢力圏内でこんな意味の分からん台詞を言わねばいけないんだ？」 「細かい事は気にしたら負けだよ、勇者なんだからどーんと構えていればいいんだよ。」 「…まあいい、で？俺は何をすればいいんだ？」 「これを見てくださっている人達が、疑問に思っていそうな事について説明したり…とにかくいろいろ。」 「あまり遅くなると怒られるからな…さっさと終わらせるぞ。」 「順調に尻に敷かれていってるね…(ﾎﾞｿｯ」 「なんか行ったか？」 「気のせいだと思うよ。」 「まずは…古代魔法などについて。」 「設定としては、気の遠くなるほど昔に作られた誰でも扱える強力な魔法らしいな。」 「強力なものほど、何らかのリスクがあったり、人によっては自滅する事になったりする様な物もあるみたいだね。」 「使用する条件が面倒なものや、適性が無いと使っても自分にまで効果が及ぶもの…一回使うと使用法自体を忘れるものなどなど…」 「僕の使っている時間を止める魔法も、専用の耐性が無いと自分も止まっちゃうんだ…」 「ついでに、古代兵器だとかについても説明するか。」 「古代兵器か…魔力を刀身として具現化する剣だとか、実弾の代わりに魔力を使う銃とかその辺りかな。」 「魔法使いだとかその辺りの者達が、直接戦闘に参加できるように作られた物だと思われるな。」 「魔力にまったく関係ないものもあるけどね。」 「俺達も実物は見たことが無いが、一つの用途に特化した大きな物もあるようだな。」 「この話はここまでにしておいて、次の話に移ろうか。」 「次は…[ヴァンダルハーツ家について]がいいか？」 「中々いいチョイスだと思うよ？で、何から話そうか…」 「こっちに移住してきたらしいが、元々はどこに住んでいたんだ？」 「僕が生まれた時はジパング地方に住んでいたよ、父さんの祖父と祖母がジパング出身で、父さんのお父さんが大陸出身でお母さんがジパング出身なんだ。」 「結構複雑だな…」 「父さんはどちらかというと、大陸の文化の方に馴染んだみたいでね…刀じゃなくて剣…それも、大剣の扱いを熱心に練習していたんだって。」 「今は剣を振っていない様だが？」 「仕事中に怪我をしたみたいでね…それが原因で学者に転職したみたいなんだ。」 「そんなに簡単になれるものなのか？」 「元々頭も良かったみたいだからね、文武両道って言うのかな？」 「なるほどなぁ…他の家族についてなにかあるか？」 「後は…二人目の母さんの事かな。」 「母親が二人もいるのか…」 「父さんと母さんが魔物化した原因でもあり、妹の母でもあるんだ。」 「なるほどな…本当に複雑な家計だな。」 「まぁ、レイラさんほとんど出てきてないからね…」 「クシュンッ！」 「…お母様…風邪でも引いたの…？」 「そんな感じは無いわ、たぶん誰かが私の事を噂しているんでしょうね。」 「…それはない…」 「……はっきり言わないで…悲しくなってくるから…」 「…お母様…泣かないで…」 「従兄弟だとかそういうのはいるのか」 「いるよ、呪われている上に凄く変な人だけど。」 「…今も生きてるのか？」 「呪いの効果でね。」 「その従兄弟は何をしている人なんだ？」 「本人曰く、世界を統べる者だって…副業で学者をやっているとか言ってたけど。」 「……ちなみに、どんな奴なんだ？」 「マニュアル通りに行動するのが嫌いだとか言ってたよ、いろいろ作ったり調合しているけど毎回毎回作り方を変えているんだって。」 「他には？」 「気持ち悪いほど運動が得意だよ…片面だけの壁を蹴って上れたり、普通の人間では出来そうにない動きが出来たりするよ。」 「……その人…人間か？」 「一応人間、やめる寸前だけど。」 「次は…[ロイドの性格]これで行こうか。」 「…来てしまったか…」 「初登場時と今とでは性格変わってるよね、何でなの？」 「俺もあの頃はまだまだ子供だった…ただそれだけだ。」 「…深く聞かない方がいいのかな？」 「そうしてくれ…」 「次は…[アイリスの料理について]…なんだこれは？」 「文字通りの意味だと思うよ。」 「…そんなに不味いのか？」 「下手したら死ぬ、我が家の竜姉妹でも耐え切れなくて吐いたよ。」 「うわぁ…何とかしないとお前も死ぬぞ？」 「僕は平気だよ、甘いの好きだし。」 「………お前に勝てない理由がなんとなく分かった気がする…」 「ここら辺でちょっと休憩しようか。」 「休憩するのはいいが、少し暇だな…」 「ポーカーでもやってみる？ちょうどトランプあるしさ。」 「如何様はするなよ？」 「するわけないよ！」 「ならいいが…」 「何か賭ける？」 「ふむ…クッキーなんてどうだ？」 「それいいね、ちっちゃいクッキーが一杯あったからそれ使おうか。」 「アンティはどうする？」 「無難に1枚でいいよ、手持ち枚数は…15くらいでいいかな？」 「それでやろう、シャッフルは俺がやっておくからクッキーの準備を頼む。」 「分かった、持ってくるよ。」 「…む？ここにあったクッキーはどこにいったのかの？」 「アルトさんが持って行きましたよ。」 「ふむ…客でも来ているのじゃろうか？」 「そうみたいですよ、男の人だったと思います。」 「なら安心じゃ…ところで、ルナとリナはどこじゃ？」 「二人ともお兄ちゃんと買い物です、屋敷を留守にするわけには行かないので私はお留守番です…」 「気にするでない、お主も楽しんでくるのじゃ。」 「で、でも…」 「毎日働き詰めでは気が滅入ってしまうじゃろうしの、偶には思いっきり羽を伸ばすと良いと思うのじゃ。」 「…ありがとうございます！待っててねお兄ちゃん！」 「うむうむ、恋する幼女は可愛いものじゃの♪」 「………1枚ベット。」 「うーん…フォールド。」 「降りるのか…ツーペアだ。」 「ハイカード、降りて正解だったよ。」 「地味な増え方だ…取ったぞ。」 「少しずつ確実に増やしていくのが良いと思うよ、僕も取ったよ。」 「……二枚変えるぞ。」 「……ノーチェンジ。」 「…2枚ベット。」 「レイズ、3枚追加。」 「……勝ち目は薄そうだ…フォールド。」 「…残念だったね、ハイカードだよ。」 「くっ…してやられたか…スリー･オブ･ア･カインドだ…」 「うわぁ…危ないなぁ…」 「もっと強気に出ていればよかったか…取ったぞ。」 「同じ手はもう効かなそうだね…取ったよ。」 「…交換無しだ。」 「………オールチェンジで。」 「ベット、4枚だ。」 「…受けてたつよ…コール。」 「かかったな！フォー･オブ･ア･カインドだ！」 「しまった…フルハウス…」 「結構ギリギリだな…」 「そんなもんだよ…まだやる？」 「もう少しやるか、なかなか楽しいなこれ。」 「偶にはこういうのもいいかもね、取ったよ。」 「息抜き程度にはいいかもな、取ったぞ。」 「……なぁ…やっぱりやめないか？」 「何を言っている、私達の愛は、この程度の障害には屈さぬ強いものではないか。」 「だからと言ってこれは…」 「安心しろ、父上も平気だったのだ、お前も大丈夫だろう。」 「アレはどう見てもやりすぎだろうよ…閉まらなくなってたらしいんだぜ？」 「ウィル…私が、後ろがゆるゆるになっただけでお前を嫌うとでも思っているのか？」 「そうじゃ…ないけど…」 「大丈夫だ、直ぐに良くなってくるからな？」 「それとこれとは話が別…おい！？聞いてるのか！？ちょ！マジでやめ…」 「アッーーーーーー！！！」 「…今凄い悲鳴聞こえなかった？二枚チェンジ。」 「…気のせいだろう…そうだと思いたい…一枚変える。」 「ベット、5枚ね。」 「レイズだ、3枚追加。」 「…フフッ、コール。」 「やけに自信があるようだな？同時に言ってみるか？」 「いいよ、僕の役を聞いて腰を抜かさないでね？」 「それはこっちの台詞だ…せーの。」 「「ロイヤルストレートフラッシュ！」」 「…………なんだって？」 「…………嘘…じゃないよね？」 「こんな結末とは…なんとなく予想は出来たが。」 「こういうことってあるんだね…こっちは14枚だよ。」 「珍しい事もあるものだな…16枚、俺の勝ちだな。」 「うぅ…負けちゃった…」 「なかなかいい勝負が出来た、楽しかったぞ。」 「そうだね、いただきます♪」 「いただきます………うん、美味い。」 「やっぱり、イルちゃんの作ったクッキーは美味しいな。」 「誰だ？そのイルとか言う奴は。」 「アイリスの部下だよ、魔女三姉妹の上の子。」 「そうなのか…美味い美味い。」 「興味なさそうだね…」 「その通りだが？」 「即答しないでよ…悲しくなってくるじゃないか…」 「ミーヤ…」 「い、いけません…お姉様…」 「何がいけないんだ？もうこんなになってしまっているじゃないか。」 「だ、大丈夫ですから…お仕事に戻らないと…」 「このままじゃ辛いだろう？私が治してやるからじっとしていろ。」 「でも…これ位なら平気ですから…」 「素直になれないお前に、いい薬を貰ってきたぞ？」 「そ、そんなもの無くても平気です…」 「この薬は凄いぞ？この薬を知ってしまったら、他の物では物足りなくなってしまうかも知れんがな…フフフ。」 「おねえ…さまぁ…」 「いい子だ…そう…じっとしてて…」 「んっ…あっ……」 「どうしたんだ？私は薬を塗っているだけなんだぞ？」 「だって……お姉様に触れられているのが嬉しくて…」 「…実の姉にそんな事を言うなんて…いけない子だ。」 「あっ…んぅ！……おねえ…さまぁ……くふぅっ！」 「直ぐに効き目が出るぞ…フフフ…」 「すごい…もう治ってる…」 「遠い国に住む友人がくれた薬でな、あらゆる傷に効果抜群の凄い薬らしい。」 「そんな凄い薬を使っちゃって大丈夫だったんですか？」 「大切な妹が怪我をしたんだ、少しでも早く元気に出来るなら何でもするさ。」 「お姉様…ありがとうございます。」 「しかし…包丁程度で怪我をするとはな…」 「あ、あの包丁の切れ味が鋭いんですよ！」 「まあ、そんな所も可愛いのだがな。」 「ッ！？………お姉様！！」 「み、ミーヤ！？何を…」 「お姉様…」 「ミーヤ…」 「ずっと…一緒にいましょうね…」 「もちろんだ…私達は何時までも一緒だ…」 「お姉様…んっ…」 「んっ…んふぅ♪」 「さて、続きをやろうか。」 「[アルトの職業について]これだな。」 「行商人をやめたから新しい仕事をする事にしたんだ。」 「ほう、どんなものだ？」 「フフフ、秘密だよ…まぁ、ヒントくらいは出そうか。」 「もったいぶらずに言えばいいものを…」 「ヒントは、誰かを守る仕事…輝かしいイメージがあるかな？」 「俺にはさっぱり分からんのだが…」 「見ている人の中には分かった人はいるかな？いろいろ予想してみてね。」 「次はこれだ、[行商少年の旅行記のその後について]。」 「前回で本編は完結してしまったので、この連載はここでおしまいです。」 「ちょっとまて、俺との決着はどうなった！ついでに、残された複線とかどうするんだ！？」 「…前回で本編は完結してしまったので、この、連載はここでおしまいです。」 「………触れないでおこう…」 「最後は…なんだこれ？」 「ん？どうしたんだ？」 「赤い文字で[後ろを見ろ]って…」 「……俺の予想が正しければ、後ろを向くと悲惨な目に遭う事になりそうな気がするのだが…」 「…でもさ…後ろを見ないって言うのも怖いよね…？」 「…見るか？」 「…見ようか…」 「……………ひぃ！？」 「……………うわっ！？」 「ロイド…帰りが遅いと思ったらこんな所にいたのか…」 「私達をほったらかすなんて…いけないなぁ？」 「こ、これには訳が…」 「…お兄様…買い物の約束…」 「あっ！？あ、あの…その…」 「…どうやら、お仕置きが必要なようだな？」 「大丈夫だよ？死なせてなんてあげないから。」 「…私無しじゃ生きれなくしてあげるね…お･に･い･さ･ま…アハハハハハハハハハ！！！」 「ま、まってくれ！て言うより目がヤバイって！」 「クリス、とりあえず落ち着いて…ね？」 「「イヤァァァァァァァァ！！！」」 ※映像が乱れています、引き続き音声のみでお楽しみください。 「OK妹者、時に落ちｔぎゃん！」 「いとも容易く行われるえげつない暴力！」 「お兄様、これが見える？」 「流石にそれは入らない…ちょ！？無理するｎアッー！！」 「いやまじで死にそうだからうわなにをするやｍｳﾎﾞｧｰ！」 「ぎゃあアルトたん時を止めてもあの人にグチャグチャに犯されて…」 「「ころしてでも だまらせる」」 「な、なにをするきさまらー！」 「まったく…次は無いと思えよ？」 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。」 「帰ったらまたたっぷりといじめてあげるね？」 「お兄様のその顔…とても素敵だわ。」 「も、もうらめ…勘弁して…」 「さて…貴方達見ているわね？」 「ウシロノショウメンダァレ？…アハハハハハハハハハハハ！！！」
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