連載小説
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・第X2回妹会議な場合
※今回のお話はほぼ台詞のみとなります。
ご了承下さい。



・・・・・



今朝ポストを確認すると、一通の封筒が入っていた。
どれどれ宛先は・・・うん?珍しいな。俺宛だ。
封を開けると、中には手紙と一枚の小さな絵。
俺の数少ない友人でもある差出人と、その隣に可愛らしい女性が描かれていた。
友人は「探検家になる!」といってこの街を飛び出した破天荒な奴だ。
そんな友人が、まさか・・・


「『俺たち、結婚しました』なんて手紙を寄こすなんてなぁ・・・」


同じところにじっとしていられない性分だが、それ以上に心優しい奴だ。
きっと、何か心に決めたものがあったんだろう。
でなければこんな美人な・・・いや、魔物だから美人なのは当たり前なんだけども。
ケプリの嫁さんをもらうなんて、あいつはしないだろう。
・・・しっかし、まさかあいつに先を越されるとはな。


「・・・俺もそろそろ、結婚とか考えなきゃいけないのかねぇ」








[壁|((((゚Д゚;))))。。。ハワワワワ・・・



・・・・・



クラリネの部屋


「それでは『第X2回妹会議・THE緊急』を始めるっ!」

「・・・いきなり私の部屋に来て皆を集めたと思ったら・・・一体何の騒ぎなの?フルー」

二「ええい、緊急事態なのだ!今日の議題はこれだ!」



【兄の結婚を止めるにはどうするべきか】
参加メンバー:クラリネ、フルー、ホルン、コルネッタ、バレス、アコ、ティーナ、カスタ、ベル



「「「「「「「・・・・・・・・・えぇえええええええっ!!!??」」」」」」」



一「ちょ、ちょっとフルー!?その話本当なの!?」
三「そ、そんなまさか・・・兄様が・・・?」
四「なんだよこれ・・・なんだよこれっ・・・!であります」
五「うそ・・・・・・だろ・・・・・・?」
六「・・・あらあらあらあらうふふふふふふふふふふふふふふふふふ」
七「」
八「えっ・・・・えっ・・・・・・?」
九「兄ちゃん・・・結婚、しちゃうの・・・?」



二「・・・どうやら、その気はあるようだ」



全員「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」








一「止めるよっ!絶対!ダメだよそんなのぉ!」

六「・・・許しませんわ。兄上様が、私の与り知らないそのようなことを・・・私が許すはずもありませんわぁ・・・」

七「そ、そうよ!そんないきなり・・・受け入れられるわけないじゃない!」

八「わ、わたし、も・・・ィヤです・・・」

二「そうだ!何としてでも兄の結婚は阻止しなければならない!!」







三「・・・本当に、止めるべきなんでしょうか」



二「!?ホルン!何を言っているのだ!!」

三「兄様の幸せは、兄様が決めるべきです。
私たちが、決めることではありません・・・」

一「だ、だけど!」

三「ようやく、兄様が幸せを掴もうとしているのなら、それで良いではありませんか。
いつもいつも、家のことばかり・・・私たちのことばかりで・・・
そんな兄様が、自分でお決めになったことならば・・・私からは何も言うことはありません」

六「うぅっ・・・・・・」

七「・・・ホルン姉にそう言われたら、何も言えないじゃない・・・・・・」






四「・・・私もホルンの意見には同意があるであります」

一「っ!・・・・・・コルネッタまで・・・」

四「兄殿が自分の幸せのために決めたことであるのなら、何も文句はないであります。
文句など、言えるはずもないであります。
それ程までに、兄殿には負担をかけさせているのでありますから。
結婚によりそれが軽減されて、兄殿も幸せになるのなら・・・いくらでも身を引くであります」

二「コルネッタ・・・」

四「でも・・・ホルン。

貴方はそれで良いのでありますか?」





三「えっ・・・」

四「そんな泣きそうな顔を堪えて、自分の本心を押しつぶしてまで我慢して、それで良いのでありますか?」

三「そ、そんなこと・・・!私は、兄様が幸せになる、の、でしたら・・・
しあわせに・・・ヒッグ・・・なるの、エグ・・・でしたらぁっ・・・」

四「・・・私たちは双子であります。隠し事など、無意味ですよホルン」

三「コルネッタっ・・・私、は・・・





私だって・・・嫌です・・・っグズ。
兄様に、結婚して欲じく、あ゛りまぜんっ」ポロ、ポロ





四「・・・そうでありますか。本音が聞けてよかったであります」フフ

三「ごめ゛んね・・・ゴルネッダ・・・」グスン

四「気にしてないでありますよ」ヨシヨシ








六「双子だから、ですか・・・美しい絆ですわね」

七「・・・私たちにだって、それくらいの絆はあるに決まってるでしょ?」

六「! ティーナ・・・ええ、勿論ですわ!」

八「わたしたちも・・・かな」

九「当たり前じゃん!カスタの考えていることなら何でも分かるよっ!」

八「わ、わたしも・・・ベルのことなら・・・・・・」



一「・・・何だか皆の絆が一層深まった気がするね」

二「ああ、そうだな・・・








って、そういうことではないのだァーーーーーーーーーー!!!」




四「なんでありますか。結局イイハナシダナーって流れで終わるところだったのに。
空気を読んで欲しいであります」

二「根本的な解決には何も至ってないではないかっ!!
これは兄の結婚を如何にして止めるべきかの会議なのだぞっ!?」

四「それなら、直接止めれば良いのであります」



一「・・・さっきと言ってること全然違うんだけど!?」

二「20文字以内で完結に説明しろっ!!」

四「『わたしたちにもむかんけいではないから』であります」

二「・・・え?」

四「・・・20文字で理解できないなら聞かないで欲しいであります」

二「ご、ごめんなさい・・・」




七(・・・何か、ここぞとばかりにコル姉が強気ね)ヒソヒソ

六(口喧嘩の類でコル姉上様を言い負かすことなんて、兄上様とホルン姉上様以外にありえませんわ)ヒソヒソ

七(・・・あー、何か納得するわね。そう言われると)ヒソヒソ




四「兄殿が結婚するということは家族が一人増えるということであります」

二「お、おう。それくらいは私だって分かる」

四「兄殿からすれば嫁でありますが、私たちにとっては『義姉』ということになるであります」

一「・・・そうね、そうなるわね」

四「つまりッ!私たちには少なくとも!
その人が私たちの『義姉』になるべきか、見定める権利があるはずでありますッ!」

二「なん・・・・・・だとッ・・・!?」

七「確かにいきなりじゃ私たちも困惑することだし、一理ある・・・・・・のかしら?」

四「つまり私たちとの面識のない現段階で、すぐに結婚することは許されないのでありますよ」フンス

九「な、成る程!じゃあ・・・」




八「じゃ、じゃあ、わたしたちが知っている人だったら・・・・・・何の問題もないってことだよね・・・?」

四「・・・・・・・・・ぇ」

八「それに、わたしたちも認めるくらい、いい人だったら・・・認めざるを得ないってこと・・・だよね・・・?」





四「・・・・・・」

二「・・・コルネッタ」









四「エヘッ」テヘペロッ☆

二「反論できないのかっ!!? そんな顔して誤魔化せると思うなよっ!!」



四「・・・私だってそこまで考えてなかってありますよ!」プンスカ!

二「減らず口を叩くのはこの口かぁっ!?」ブニィィィィ

四「ひょ、ふぉふぼひゅこものいどほひょーどおりょもふ!!」
  (ほ、頬を掴まないで欲しいであります!!)



八「わ、わたし、余計なこと言っちゃいましたかっ・・・!?」ビクビク

七「カスタは何にも悪くないわよ」

六「あれは、論破されたコル姉上様の責任かと」








二「とにかくだ!兄を如何にして止 め る !べきかだっ!!何か意見のある者は!?」

九「う〜ん、兄ちゃんに気のある人を言ってみる・・・とか?」

七「・・・確かに、相手が分かっていれば、対処の方法が見つかるかもしれないわね」

一「よーしっ!なら皆で考えてみるよっ!思考タイムだ!」

二「3分間待ってやる!」



四「時間だ!答えを聞こう!」

一「早いよっ!?」

八「ば、ばるすっ・・・?」

九「それは違うよ!」

七「・・・いや、別に誰も間違ったことは・・・あれ?」





「・・・ふざけとる場合かぁあああああああっ!!!」





一「・・・フルー、あんまし耳元で大きな声出さないで・・・・・・」キーン

二「あ、ごめん・・・だけども!あまりにもふざけ過ぎではないのか!?」



八「ご、ごめんなさいぃ・・・!」

九「つい、言わなきゃいけないような気がして」

四「だってフルー姉殿が振るからであります・・・」

二「振ってないわぁ!・・・もう良い、少しだけ静かにしてくれないか」

W「私の発言をことごとく拒否りやがって!なんで私に気持ちよくネタを言わせてくれねぇんだ!
私は妹たちがふざける姿を見ていたいんだよぉ!であります!」

二「だから黙って考えろと言っているのだぁ!!」





「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」〜思考中〜








一「ダメだよっ!候補が多すぎるよぉ!!」

二「冷静に考えてみれば、この街でも結構な噂が立っているっ・・・!」

四「何というか色々と乱立している気がするであります・・・!」

六「・・・流石兄上様ですわっ」ギリッ・・・!

七「あんまり想像したくないわねこういうの・・・」

八「わ、わたしたち自体が、有名な家族だもんね・・・」

九「魔物娘の大家族だもんね〜。その中でも兄ちゃんは一際目立つから・・・」

一「・・・魔物娘よりも印象が残るってのもどうなのかな・・・・・・」





三「あのぅ、一つよろしいでしょうか?」

二「む、何だホルン。まさか何か良い案がっ!?」





三「・・・先程からバレスが一言も発していないようなのですが・・・・・・・・・」



「「「「「「「えっ?」」」」」」」









五「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



一「ば、バレス・・・・・・?」

二「ど、どうしたのだ・・・?い、いつもの元気がないではないか!?」

三「どこか具合でも悪いのですかっ・・・!?」

四「ぽ、ポンポン痛いのでありますか〜?」


五「・・・・・・・・・・・・」ブツブツ・・・ブツブツ・・・


六「な、何か呟いていますわ・・・!」

七「ど、どうしたのよバレス姉ぇ!」

八「お、おおお、落ち、つつ着いてて、くだっさぃ・・・!」

九「カスタこそ落ち着いてね!?一体どうしたのさバレス姉ちゃん!」


五「兄貴が・・・結婚・・・・・・?嘘だ・・・うそ・・・だ・・・・・・」ブツブツ


一「ん、ん〜?も、もう少し、大きな声で・・・」





五「・・・ひっぐ・・・!うぇええぇ・・・!」ポロポロ


「「「「「「「「!?!?!?」」」」」」」」





五「あ゛にぎ・・・!やだぁ・・・!げっごんしちゃっ、やだよぉ゛っ・・・・・・!」ヒッグ、エッグ・・・



一「ま、まだ分かんないからっ!!まだ決まったことじゃないからぁっ!!」

二「そそそうだぞ!れれれ冷静になれ!」

三「よしよし・・・大丈夫ですから・・・大丈夫」グス

四「・・・もらい泣きしているでありますよ、ホルン」

六「い、いったいどうしたらよいのでしょうか!?よいのでしょうか!?」アタフタ

七「わ、わかんないわよ!私だってこんな状況初めてだもん!!」ワタワタ

八「・・・バ、バレスお姉ちゃんがここまで泣いてるとこ、初めて見たかも・・・」

九「ここで冷静に見れるカスタが少しだけ怖く感じるぞボクは・・・」



五「あ、あ゛、あに、ぎ・・・ひっぐ!げ、げっごん、じだら゛ぁ!
お゛、お゛れ゛だぢがら、ずずっ、はな゛はだれで、いっぢまう゛がもぉ、っで」ウァ、ゥァ・・・ズズッ

一「そんなわけないでしょっ!?兄さんがいなくなるわけないから!!」

五「でも゛っ、でも゛ぉお゛、ずぐな゛ぐども、お゛れ゛のごど、みでぐれな゛ぐ、なるっ、がら゛ぁ!
お゛、お゛れど、はな゛れで、じあ゛わぜにぃっ、あ、あ゛あぁ!」グジュ、グズッ

一「大丈夫だってば!!兄さんバレスのこと見捨てたりしないから!!」

五「ぞれでも゛っ、や゛だ、・・・や゛だよ゛ぉおっ!!
う゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああああっ、くあ゛あ゛あ゛あ゛あああっあ゛あ゛あああ!!」ワァァァ!!

一「嫌なのは皆一緒だから!だから、ね?少しだけ落ち着こう?泣きたいならいくらでも泣いていいから!」ダキッ


五「ぅ゛う゛う゛う゛う゛ううっ・・・・・・!!」ズビビッ



二「・・・ここまで泣きじゃくるのは、いつ以来だろうな」

四「・・・多分、兄殿に昔本気で怒られて以来からじゃないかと思うであります」

三「よしよし・・・よしよし・・・」ポン、ポン



六七八九((((何かスゴイものを見ちゃった気がする(します)・・・)))





ドドドドドドドドドドドド!



バターン!!




全員「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」ビクゥ!




十「何事なんやし!?」
十一「おなごが泣いてる声がするッ!!」



二「タム!?チェロ!?これはだなっ・・・!」





兄「一体何の騒ぎだよ・・・・・・」ヒョイ





二「げっ、あ、兄っ!?」

兄「げ、とは何だ。聞きなれない泣き声がすると思って急いで来てみたら・・・
なんでバレスが泣いているんだぁ・・・・・・?」

二「わ、私にもさっぱり・・・」アセダク

五「あ゛に゛ぎ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」ダキッ

兄「おっとと・・・・・・どうしたんだ?バレス」

五「あ゛に゛ぎっ、げっごんしだりじな゛いよ゛なぁ!
ぎゅうにいな゛ぐなっだり゛じないよな゛ぁっ!!」メゾメゾ・・・

兄「・・・はぁ?」



・・・・・



兄「で、何でこんな事態になってんだ?」

一二三四六七八九「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」

五「えぐ、えぅ、うえぇえ・・・」グス、グス


まだ事情はあまり飲み込めていないが、とりあえずバレスを除いたメンバーを全員正座させた。
俺とタムタムとチェロはバレスの泣き声を聞いて大急ぎで駆けつけたわけだが・・・
どんなことがあっても滅多に泣くことのないバレスが泣いているんだ。
相当な理由があるに違いない。


一「あ、あの〜・・・兄さん」

兄「・・・何だ?」ゴォッ

一「ひいっ・・・え、えと、そのぉ・・・」ビクビク


クラリネの方を向くと、目を背けられた。
そっちから切り出してきたのに、仕方のない妹だ。
俺は至って冷静で平静で静穏な安らぎをもった落ち着きのある平和な一介の通常の普通の並大抵の通り一遍のただのありふれた一般的な心理状態だ。
全くもって、断じてブチギレかけてなどいない


九「に、兄ちゃん!結婚しちゃうって本当なのっ!?」

一二三四六七八(((((((言っちゃったっ!!?)))))))

兄「するわけないだろ。第一まだ相手だっていないのに・・・気が早過ぎにも程がある」





全員「なん・・・・・・だと・・・・・・・・・!?」





兄「大体結婚なんて当分いいよ。確かに最近友人が結婚したみたいだけれどもさ。
俺もそういうの考えられる歳になったんだなぁくらいにしか思ってないしな。
・・・それに、あと10年くらいは別にいいかな。結婚」



全員(安心したけど・・・何か複雑・・・)





兄「それよりも・・・



一体誰がこんなことを言い出したんだ?」





俺がそう言うと。
一人を除いて真っ先にある妹の顔を見た。


次女フルーである。





二「ま、待て!?皆何故私の顔を見るっ!!?」

兄「そうかそうか、バレスを泣かした発端を作ったのは・・・フルーかぁ」

二「ち、違うんだ!!あ、兄が朝にっ!結婚しなきゃなーなんてこと言ってたからぁっ!!」

兄「独り言を隠れて聞いて、変に歪曲して皆に伝えたって訳だなぁ・・・?」

二「ちがっ!?たまたま、聞こえちゃっただけで、隠れてた訳ではっ!!」

兄「なら真っ先に俺に、確認取れば良かったよなぁ?こんな俺に隠れて会議して・・・
い っ た い 何 を す る つ も り だ っ た の か な ?」

二「あば、あばばばばばばばばば・・・」



兄「・・・そこまで言うのなら、多数決をとります」

二「!?」

兄「バレスを泣かせたクロ(犯人)は誰か、投票してください」

二「なっ、なぁっ!?」



・・・・・



兄「結果が出ました。七票で・・・・・・フルーに決まりました」

二「」


こんなことは滅多にしない、というよりほぼ初めてするのだが。
我が家でのケンカ防止策の一つ、『家庭裁判』である。やるかどうかはその場の勢いだ。
票の多かったクロ(犯人)がオシオキとなります。問答無用で。コワイ!
ちなみに、フルーは何故かコルネッタに投票していました。・・・いや本当に何で?
バレスは自分に票を入れていたな。泣いたのは自分の勝手だから〜とか思っているんじゃないか?
全くもう、しょうがない妹だ。


兄「というわけで、フルーにはスペシャルなオシオキを用意しました〜」

二「何で・・・何で私がぁっ!!」

兄「それじゃフルー・・・一緒にこっちに来ようか」ガシィ ズルズルズル・・・

二「ひっ!?あ、あ、アホ!兄のアホアホアホアホぉ!!」

兄「・・・ほぉう?言い残す言葉はそれで良いのか?」

二「私のせいなんかじゃないんだぁっ!!ば、バレスが勝手に泣いただけでぇっ!!」

兄「・・・」ブチィ

二「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あぽ?」ガメオベラ






フルーがクロにきまりました。おしおきをかいしします。






『千本ノック(尻)』








「ひぎああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・ぁぁぁ・・・・・・あ♥



・・・・・



「ふぅ・・・疲れた・・・」


こうして人騒がせな結婚疑惑騒動は幕を閉じた。
オシオキの内容に関しては・・・ただの『尻叩き千回』である。
はぁ・・・もう手が痺れたよ。全力で叩いたのは何年ぶりだろう。
妹に対する暴力を厳禁としている俺でも、こういう時ばかりはぐっと堪える。
体罰が必要であるときは、遠慮なく使わせていただく。それが我が家の方針。
いい歳にもなって人に罪を擦り付けようとするフルーの言い振る舞いに、ちょっぴり私情が入ったのは否めないが。
終わった時に「もっとぉ・・・してぇ・・・♥」と何かが小さく聞こえたのは・・・
きっと叩き疲れから来る幻聴であろう。そうに違いない。
会議だの何だのするのは勝手だけれど、毎回穏便に済むように願うだけだ。


「あ、兄貴・・・」

「ん?バレスどうした?フルーにはちゃんと仕置きしといたから大丈夫だぞ?」

「いやその・・・・・・フルー姉が言ってたのは本当のことで・・・
お、俺が、話を聞いて勝手に泣いちまっただけ、だし・・・///」

「・・・まあそもそもの発端がなければバレスが大泣きすることはなかったんだ。
フルーの勘違いがなければ、な。・・・まあ、変なことを言った俺にも落ち度はあるだろう。
・・・そういえば、何で俺が結婚するって話でバレスは泣いてたんだ?」

「へぇあ!?そ、そんなの・・・そんなのぉっ・・・


い、言えるわけ!!ねぇだろうがぁっ!!!///」ブォン



バチコォン!!



「ぱげらっ!!?」バキョッ!


いい攻撃だ。見えなかった。うん、俺への罰はこれでいいんじゃないかな。
そして・・・
今度から、口には気を付けよう。
バレスから黄金の右(張り手)を顔面にクリティカルヒットした俺は。
消えゆく意識の中、それを心に誓ったのだった。


「あ、兄貴っ!?ご、ごめんよぅ!・・・兄貴?あにきぃぃぃいいい!!?」






(お、俺のせいでフルー姉がオシオキくらうハメになっちまったから・・・
おお、俺も、同じオシオキ・・・してもらおうかなぁ、なんて・・・///♥
でも・・・・・・なんでこうなっちまうんだよぉぉぉ〜〜〜〜〜〜!!!)






オーケスティア家は、今日も平和です。

14/03/06 22:32更新 / 群青さん
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■作者メッセージ
はい。今回もお読みいただき、ありがとうございます。
とりあえず10人を越えたということで、またまた番外編です。
今月で他種妹が一周年を迎えましたが、特に記念にという訳でもないです。
書いていない期間の方が長い、ですって?申し訳ないです・・・
あと季節の行事とかそういうのは度外視です。だって今後にとっておきたいんですもの。

今回は誰が誰だか分かるように番号を振っておきました。
長女から順に、一、二、三・・・といった感じです。番外編特別仕様ですね。
妹が分かるよ!やったね読者さん!

フルーがお仕置き受ける必要ないんじゃないの?体罰とか許せないわー。
と、おっしゃられる方もいると思われますが・・・
兄にも思うところがあったということで、ご勘弁くださいませ。
愛のある罰でしたし、それにむしろ妹たちにとってはご褒美ゲフンゲフン。
と、とにかく、本人たちが納得しているのであまり突っ込まないでください。
あ、お仕置きはバレスだけがこっそり見てました。他の妹たちは、怖くて見れませんでした。
・・・今回、一体誰が得をしたんでしょうねぇ。

妹もあと残すところ4人となりました。
ですが4月から夏まで、また忙しくなるのですが。
こ、今年中には全員出揃うと思います・・・

次はきちんと十二女のお話です。
今月中に書けるでしょうかね・・・どうでしょう。

次回もお楽しみに。

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