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最凶の毒蟲 (ベネズエラヤママユガ→モスマン(幼体)亜種→モスマン亜種)
※この話は独自設定が入っています

俺は野口淳、今日は森林浴に魔物の居るは林に来た

淳「んん…良い天気だな…」

そのまましばらく中を歩いていると、巨大なイモムシらしきものが居た

淳「え」

???『ん〜?』

振り向いたそのイモムシは、どうやら魔物らしい

淳「君は、魔物か…」

とりあえず化け物でないので一安心はした

???『そだよ〜』

と言いながらも葉っぱをかじっている

???『お兄さんはここになにしに来たの〜?』

淳「森林浴に来たんだ」

???『森の中って空気きれいだからね〜』

なんと言うか力の抜ける言い回しをしてくる娘だな…

淳「君は、グリーンワームとか言う魔物か?」

???『違うよ〜』

淳「他にイモムシの魔物って居たか…?」

???『わたしはモスマン、幼虫だけどね〜』

淳「まだ羽化してないモスマンか、なるほど…」

???『そうそう〜』

淳「何の蛾なんだ?そういえば」

???『蚕の仲間らしいけど、わからない〜』

淳「そうか…」

その日は話をして戻った










淳「お、居たな」

???『あ、お兄さん』

淳「とりあえず、目星はついたな」

???『ほんとう?』

淳「日本の蚕の仲間だと、クスサンって蛾に近いな」

???『そうなの?』

淳「ああ、ただクスサンに比べて君の毛はなんと言うか太くて鋭い、とげのある植物の茎かとげだらけの棒に近い感じだ」

???『たしかに』

淳「こんどは外国の蛾も調べてみよう」

???『ありがとうね〜』

それから調べてみて、俺はそうでないであってほしい。そう思いながら彼女のもとに向かう

???『あ、お兄さん』

淳「ああ…」

???『浮かない顔してるね』

淳「君の大本の蛾がわかった」

???『ほんと?』

淳「ああ」

???『なんて蛾なの?』

淳「君は、ベネズエラヤママユガ。身体の見た目や毛のパターンで近いのがそれだった」

???『どんな蛾なの?』

淳「大本の蛾は虫の中でもトップクラス、蛾の中では最上位の毒を持つ蛾だな」

???『なるほど…だからほかのひとはあんまり近づいてこないんだね…』

淳「まあ、魔物になったからには命を加えるような毒は変質してるだろうが…」

???『わかるの?』

淳「ここの林にはそう言う魔物が結構多いらしい、ここに入るとき近くに居た学者の魔物から聞いた」

???『そうなんだ』

淳「まあ、死にはしないだろうが大本の蛾は凄まじいからな」

???『どんなの?』

淳「血が止まらなくなってしまって、ひどいとそれが原因で内蔵とかも壊れて死ぬらしい」

???『!!!!』

彼女はイモムシの魔物にしてはかなりの早足で行ってしまった、言うべきではなかったか…?

淳「居ない、か」

それからまたしばらくして来てみたが、彼女は居なかった。

淳「仕方ない、帰るか…」

そのままもと来た道を戻ると、小さな洞穴があった

淳「何でこんなところに葉っぱが…?」

その葉っぱは彼女が好物としていた葉っぱだった

淳「まさか…」

俺は洞穴に足を向ける

最凶の毒蟲 おわり
20/07/26 03:22更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです。

次回に続きます

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