連載小説
[TOP][目次]
焦想
衝撃的な事実を知らされて数日、俺は相変わらず迷っていた

焦香『相変わらず悩んでんのか』

晶「そりゃ一生ものだしな」

焦香『なるほど…♪』

彼女は意味深に俺に近づく

晶「??」

焦香『なら、あたしにも可能性はあるか♪』

晶「そういえば、君はハイオークって聞いたが」

焦香『そうだよ』

晶「いや、ハイオークっていろいろ自分に正直って聞いたが」

焦香『まあ、ね』

晶「だからてっきりそく犯しにかかるかなってな」

焦香『そんなことしたら姉貴になにされるか…流されて…』

彼女は少し顔が青い…

晶「お、おう、何か悪い…」

焦香『少なくともよほどのことかその気にならない限りはしないから…多分』

晶「多分かい!」

焦香『保証はできないよ、アタシだって魔物なんだから…』

晶「お、おう…」

それから彼女は育った環境が環境なのでハイオークの狂暴性はあくまでも強い欲望に濃縮されていると言うことが推測できた

焦香『…♪』

しかし、美味しそうなものを見る目で見てくるのはなんと言うか本来のハイオークもそうなのだろうと思う

晶「なるほど…」

それから数日が過ぎた

焦香『…♪』

相変わらず美味しそうなものを見る目で俺を見てくる

晶「…」

嫌ではないし信じているがいつ襲われるか?そういう考えが頭から抜けない

焦香『…♪』

晶「…」

ただ、嫌われてはいないようだ

晶「ところで」

焦香『??』

晶「聞きたいことがあるんだが」

焦香『なに?』

晶「さいしょらへんで聞いた、みんなの子のみになるところが最低1つはあるように選んだと聞いたが」

焦香『そうだね』

晶「焦香はどこなのかなと」

焦香『そこか、なるほど…』

晶「一応聞いておきたくてな」

焦香『なるほどねぇ…♪脈はあるか…♪』

晶「…」

焦香『まずは、精の味だね』

晶「なるほど…魔物としての感覚か」

焦香『そうそう、あとこれは共通項だねぇ…♪』

晶「なるほど」

焦香『そして、もうひとつは相手をちゃんと知ろうとするところ。アタシがハイオークだからって逃げずにどういうやつか知ろうとするところかな♪』

晶「なるほど…」

焦香『そうやって知った上で行動を起こそうとする、アタシにないものだから』

晶「自分にないもの、か」

焦香『そういうこと♪』

とりあえず、彼女のことを知れた気がする

焦香『晶から見て、アタシはどう見える?』

晶「ある程度ではあるが欲望を表に出してるからなに考えてるかわからんよりは接しやすいかな」

焦香『正直に行った方がいいかなってね♪』

晶「まあ、否定はしないよ」

彼女はよく言えば自分にも相手にも正直であるようだ、まっすぐと言うべきか…

晶「なら、風呂行ってくるよ」

焦香『いってらー』

さばさばしているからか、楽だと思うのだった

おわり
20/07/04 01:55更新 / サボテン
戻る 次へ

■作者メッセージ
どうも、サボテンです

次回に続きます

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33