連載小説
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山田春代の場合=10×2、40×1(後半)
「ああ、うち……夢が…叶った…」
様々な年齢の利一が目の前にいるこの状況。
それは春代にとって叶わないと思っていた夢が、叶えることができる現実であるという事を教えてくれていた。


「は、恥ずかしいからそんなに食い入るように見ないでくれよ…。」
「いいえ。こ〜んなに可愛い旦那様のお姿から目が離せるわけないやんか〜!!なになにこれは…初めてのおねしょ記念やって〜!!!んもぉ〜布団の前で泣きじゃくってる旦那様だなんて……うちは悶え過ぎて死んでしまいそうや〜♡」
「本当に勘弁して!!!」

春代は利一と結ばれた当初から、過去に撮られた家族写真などを羨望の眼差しで眺めていた。
分厚いアルバムに大切に保管された写真の中で、家族に囲まれ嬉しそうに微笑み、笑い、時には泣いている赤ん坊から青年に至るまでの利一の姿が克明に記録されている。それは利一の成長の証であるし、『家族』の大切な時間を色褪せることなく見る者に伝えてくれる。

だが、その写真の中に自分の姿はない。
お互いに社会人となってから出会い、結婚したので当然のことではあるが―――そのアルバムの中には『春代が直接見た事のある利一の姿』は一枚もない。

それが…なにより悔しかった。
誰よりも利一を愛してやまないのに、私は写真でしか彼の幼い姿を見る事が出来ない。もしその当時の彼に会う事が出来たなら…それが出来たならば、どんなに甘やかすだろう、わがままにつきあうだろう、愛するだろう。そしてどんなに彼に依存してしまうだろう。そんな甘い想像を春代は写真を見る度に夢想し、ため息をついていた。そしてそれが出来なかった事に対する苛立ちと、誰に対してかすらも分からない嫉妬心を心の中で燃やしては自己嫌悪に陥っていた。



「ね、ねぇ…僕に何が起こったのか、教えて?」
そんなことをまるで走馬灯のように思い出して固まっていた春代に向かって、一番幼い利一がゆっくりと確かめるようにしながら歩み寄ってくる。一番体格的に変化しているだけに仕方ないのかもしれないがその足取りはおぼつかない。そうして私の元にたどり着くと、着物を下から引っ張りつつ、上目遣いでくりくりとした目をこちらに向けながら質問してきた。
「……ハッ!!」
それを見た瞬間、まるで雷に打たれたかのような強い衝撃が春代の体を突き抜ける。

(か、可愛い!!かわいい!!!カワイイ!!!!可愛すぎて…やばい……これ、最高やん♡抱きしめたい♡…尻尾で締め上げたい♡…嫌がるのを無理矢理犯したい♡食べちゃいたいくらい可愛いやん、旦那様♡色んな服を着せて…嫌がるのを無視して舐めまわしたいわぁ♡足の先から頭まで、何十回でも味わうように舐めつくしたい♡あ………見てるだけで、イっちゃいそう♡)

そんな今まで利一に抱いてきた劣情とは別の、目覚めさせてはいけない様な感情や欲望が春代の体から一斉に溢れ出た。あやめが言っていた新しい性癖が増えたという言葉も今なら痛いほど理解できる。あくまで旦那様限定だが、幼い子供も………良い。
「どーしたの?」
春代が邪悪な性欲を滾らせているとはつゆ知らず、純真な視線を向ける夫に春代は一先ず今もっとも叶えたい欲望を押し付けることにした。荒い息を吐きつつ、甘やかすような口調で夫に迫る。
「はぁ……ハア……お姉ちゃんって……」
「え?」
「はァ……春代お姉ちゃんって…うちのこと呼んで?」
「分かったよ、春代お姉ちゃん!!」
「ぐっ…ぅぅう…♡」
幼い利一は躊躇いも疑いもせずに私の事をお姉ちゃんと呼んでくれた。
ただ、お姉ちゃんと言われただけなのに…。ただそれだけなのに春代はまるで激しいセックスをして絶頂したかのような強い衝撃を感じていた。髪の毛の一本一本、下半身を覆う鱗の一枚一枚、その全てが喜びにうち震えているのはきっと…気のせいではないだろう。写真の中に写る、手の届かないものと諦めていたものが手に入った。それは予想以上の歓喜だった。


「も、我慢できん♡…いただきまッ!?」
「おっと……ここにいるのは、幼い私だけじゃないんですよ?」
その歓喜をもっと味わいたくて、目の前の夫に欲望の全てをぶつけようとした瞬間、背後からいきなり抱きしめられ腰に太い腕を回され引き寄せられる。それは力強いながらちゃんとこちらに苦しさを感じさせないよう配慮されている力で、その心遣いや優しさは幼い利一に夢中になっていた春代を途端に違ったときめきに誘う。

「あんまり幼い私ばかりに熱をあげられたら…妬いちゃいそうだなぁ♪それともこんな年寄りはイラナイ、かな?」
強引に引き寄せられた私の耳に囁かれる声は、甘く低い。そんな囁きができるのはこの場で一人しかいない。
「そ、んな…わけないやんかぁ……うちにとってどの利一さんも、大切な旦那様、やもん♡いらないなんて、言わんでぇ…♡」
先ほどまで幼い利一に向けていた態度と打って変わり、甘えるような声色で答えながら振り向くと、想像した通り50代の利一がいたずらな笑みを浮かべてこちらを見ていた。他の二人にはない大人の色香を放っているのに、まるで一番幼い利一の様な無邪気な笑顔を浮かべるのは反則だ。その顔を見ただけで、子宮の奥がキュンと反応し熱くなってしまう。
「ふぅ〜ん?本当に?」
「嘘なんか言うわけないやんかぁ…♡」
「でも口ではそう言っても、また幼い私が甘えたら夢中になるんでしょ?」
いじわるな質問と共にふうっと耳に息を吹きかけられる。それだけで私の理性は簡単に壊れて無くなってしまいそうだ。
「うぅ…そ、れは…」
「三人同時に…じゃなくて、私一人だけを愛して欲しいなぁ…そうしておくれよ、春代。いいだ…」

「ダメです!!」
だが、一段と低い声で独占を強請る声はどこか焦りに満ちた若い声によって遮られた。
「そんな老いた自分でも、幼すぎる自分でもなくて、あなたを一番愛せる自分だけを見てください!!!」
「あ……」
そう言いながら、十代後半の利一が割り込んでくる。
彼の言葉には他の二人にはない勢いや青臭さを春代は感じていた。それは利一と出会ったころ、まだ彼の中にうっすらと残っていた若いオスならではの衝動や性欲…思春期特有の強く異性を求める本能のようなものだ。
「自分だって春代さんを他の二人に取られたくありません!!自分だけを見て、愛して欲しいんです!!!」
そんな一種のフェロモンのような若さを全身からむんむんと発しながら熱っぽく迫られる。
この、普段の利一には見られない遠慮の無さやある種の自己中心的な行動も春代にはとても新鮮でたまらなかった。その不器用な愛に答えてあげたくて、手をのばそうとしたその時、それを阻むかのように幼い利一が私の下半身にしがみついてきた。

「ねえ、じゃあ春代お姉ちゃんは僕の相手をしてくれないの?僕のこと、嫌い?」
再び無垢な視線を向けられながら、なんとも答えにくい質問される。
「いえ、春代さんを一番幸せにできるのは自分です。ですよね、春代さん?」
力強く肩を掴まれながら自信満々に宣言される愛に心がぐらぐらと揺れ動く。
「いやいや、二人にはない経験があるからこそ表面だけじゃない本当の愛を春代にささげられるんだ。そうだよね、春代?」
抱きつく腕の力をいっそう強めながら絶妙な声色で囁かれる愛にときめきを禁じ得ない。

「…も…ぉ…選ぶなんて…無理ぃ♡」
正直に言うと、既に春代の精神はとっくに限界を迎えていた。
夢にまでみたシチュエーション、愛する夫が同時に三人もいる、そしてそれぞれの夫が違ったアプローチで私に愛をささやいてくれる…それだけで心は一杯だった。それなのに愛する夫は独占欲むき出しで私に迫ってきた。愛してやまない夫を、誰よりも愛している私が絶対に出来ないと分かっているのに選択しろと。

「春代お姉ちゃん!?」
「どうしたんです、春代さん!?」
「春代、大丈夫かい!?」

これは嫉妬や独占欲に狂う白蛇という魔物娘に課された罰なのかもしれない―――そんなことを思いながら夫達の声を聞きつつ春代の意識はゆっくりと暗闇に消えていったのだった。







「う、うぅ…ん…」
若干の気だるさを覚えつつ、ゆっくりと瞼を開ける。するとゆっくりとだが、意識が真っ暗な奥底から蘇ってくる。
「あ、起きた。」
「よかった、心配しましたよ。」
「おはよう、お姉ちゃん。」
すると、そこにはベッドに横たわる私を心配そうに覗きこむ三人の夫がいた。
三人とも私が目を覚ましたことで安心したのか、ほっとした表情を浮かべている。その表情を眺めつつ何故自分が今横たわっているのかをぼんやりとした頭で思い出す。
「お、はようございます。うちは…」
現状を確認しようと声を上げると、真ん中の彼が勢いよく頭を下げながら口を開いた。
「ごめんなさい!!」
「え?」
「自分たち、分身したことで暴走してしまって…春代さんを困らせてしまいました。」
そう言って利一は深々と頭を下げる。
「ごめんね、お姉ちゃん。僕たち三人で反省したんだ…」
「だから、迷惑じゃなければ…四人で愛し合いたんだけれど、どうかな?」
そして絶妙なタイミングで幼い彼は春代の手にそっと手を重ね、年長の夫はそっと肩に手をやり横になっていた春代の上半身をゆっくりと起こしながら優しげに提案する。その提案を聞いた私の中に答えは一つしかない。
「うふふ、馬鹿な利一さんたちやわぁ。」
「「「え?」」」
驚く夫達を横目に眺めつつ、私はゆっくりと着物を脱いでいく。
「うちがその提案を…断ると思う?」
そしてねっとりとした視線を絡ませながら私は甘く誘う。
「ねえ、旦那様…うちを、精一杯可愛がってください、ね♡」

同時に唾を飲み込む音が聞こえ、誰からと言わず男達の手が私にのびてきた。









…ちゅっ…ちゅう…むにっ…むにゅ…
「あ♡…いい、旦那様ぁ…♡」
「ふふ、いつにもまして感度がいいねぇ〜。とってもビンカン、だ♪」
年長の利一に背後から抱きしめられ、既に乳首が固く勃起した乳房を蹂躙される。
こりを解すかのような丁寧でねちっこい手の動きがなんともいえず絶妙だ。しかも胸に集中しようとすると途端に見透かしたように手の動きが止まり、耳や首筋に熱いキスが落とされる。そのタイミングは実に的確で、彼の中で私の行動が全て把握されているのだと思うとそれだけで体が熱くなっていく。
「気持ちよくなって…くれているんだね、春代。嬉しいよ♡」

しかし、その手は未だに乳首すら、いや乳輪すら触れていない。
明確に乳首を含む中心部を触れないように意図して愛撫しているのが分かる。充血しぷっくりと膨らむ乳輪や固く凝りかたまった私の乳首は愛する旦那様に触れて欲しくてたまらず震えているのに、夫はその状態で私を焦らし反応を楽しんでいるのだ
「うん、気持ち…いぃ♡でも、おっぱいが切ない…切ないのぉ…」
「ああ、まるで母乳がでるんじゃないかってくらい胸が張っているね〜。」
「ぁ、頭がぁ…おかしくなりそう♡お願いだからぁ…意地悪しないで触ってぇぇ♡」
私は口の端から涎を垂らしながらおねだりする。
「う〜ん?何処を…触って欲しいのかな?」
しかし、夫はまだ私に下品なおねだりを促す。

「お願いだからぁ…うちの、乳首ぃ、乳首をさわって♡!!」
「よく言えました、存分におかしくなって♡」
私は半ば狂ったように乳首への愛撫を口にする。それを満足げに聞いていた利一はにやりと口角をつり上げながら私への御褒美を開始する。

ぎり、ぎ…こり…こりっ…
「ひぃ♡ひぃぃぃぃ♡き、気持ちいい♡!!!」
それまでずっと優しく愛撫していた手が一転して激しく私の胸にかぶりつく。
厚ぼったい掌で絞るように胸全体を揉みつつ、親指と人差し指を使って器用に乳首をひねり上げる。それまで甘い快感とは違う、するどく神経に突き刺さる様な快感が胸にもたらされる。すると私の口からはいとも簡単に悲鳴にも見た嬌声が溢れ出る。
「はは、すっごい反応。じゃあ…もうちょっとサービスをしましょう、か♡」
「ぎ、ぎぃぃ♡ち、くびが取れちゃうぅぅ♡胸だけで…イっちゃうぅ♡!!!!」
私の痴態を満足げに見ていた利一は親指と人差し指の力はそのままにして、掌の力を抜いた。
すると解放された私の両の乳房は自身の重さで下に引っ張られる。しかし、乳首は利一の指から逃げられるわけもなく、胸の重さ全てが敏感な乳首にのしかかる。その痛みとも快感とももはや区別がつかない感覚に私は絶叫しながら軽い絶頂をむかえてしまう。
「乳首をひねられただけでいっちゃうなんて…これから大変だよ?」
「…え?」

「今から、三人同時に春代を可愛がって上げるんだからさ♡」
そういって他の二人に目配せをしながら春代をそっと立たせる夫に、私は乾いた笑いを返すことしかできなかった。





「それじゃあ」
「僕たちも頑張るからね!!」
そう言いながら、二人はいそいそと自分の持ち場へと移動していく。幼い利一は私の背後、若い利一は私の正面に座り込む。
「な、何をするつもり…なん♡?」
私は期待とも恐怖とも分からない感情に身を震わせながら質問する。すると二人は何とも明瞭で簡潔に答える。
「僕がお姉ちゃんのお尻の穴を」
「自分が春代さんのおまんこを」
「「可愛がってあげるだけ、だよ。」」
「ひ、ひぃ!?」
二人の夫はそう言うと、同じタイミングで私に愛撫を開始した。

…れろぉ…レロレロ…ぺろ、ちゅう…
「春代お姉ちゃんの、お尻…美味しい♡」
「だめぇ…旦那様、そこ、は…♡きた、な…」
「ちゅ、ううん…お姉ちゃんのお尻の穴…れろぉ…とっても、可愛くって…綺麗だよ〜♡」
幼い利一は小さい手で春代の臀部を強引に開き、小さな舌でチロチロとさらけ出されたアナルを舐め始める。
その舌使いは実に拙いが、それでも熱心に一つ一つの肛門の皺をのばすように舐める愛撫はとても心地良い。そして時語気突き入れられる指の感覚にドキリとしてしまう。春代は魔物娘なので、勿論アナルを愛撫することやアナルセックスをすることは衛生上なんの問題もない。しかし、今までしてもらった事の無い、愛する夫を跪かせてアナルへの愛撫をしてもらっているだけでも今まで感じた事の無い様な背徳感を感じてしまう。しかもそれを行っているのが幼い子供姿の利一と言うだけでそれをはるかに超える罪悪感にも似た背徳感が容赦なく私に襲いかかる。

ずずぅ…じゅ、じゅるる…ちゅ、ちゅぱ…
「春代さん、凄い量の愛液が沁みだしてる。もっと気持ちよくしてあげますよ!!」
だが、私はアナルや胸の快感だけに集中させてもらえない。
春代がアナルを舐める幼い利一に集中しようとしたのを見計らったように、女陰を舐める若い利一の舌使いが強くなる。その愛撫はいつも丁寧にクンニリングスしてくれる夫のそれとはだいぶ違ったもの、まるで何かに焦るかのようなそんな性急さを感じさせるものだった。いつもなら大陰唇や小陰唇、クリトリスなどをじっくりと責めた後に膣口を愛撫してくれるのが夫の常であったが、今私のおまんこに食いついている若者はいきなり膣に舌を突き入れ、中を荒々しく舐めていく。その舌は精一杯のばされ膣の上部にある私が感じるポイントを貪るように舐めつくしてくる。
「ひゃう♡!?」
「クリトリスもピンピンに勃起していて、可愛いですよ♡」
そして荒々しい口戯でいきりたつクリトリスを激しく抓まれる。
まるでどこかで間違った知識をつけ、それを頭から信じて行っているような…幼い利一とは違った拙さで暴走する若さがたまらなく愛おしくて、私の子宮は熱く疼き、さらに大量の愛液を膣から吐き出してしまう。

「同時に責められるのっ…変な感じ…わけが……わからなくなっちゃう……♡」
「はぁい、私の事も忘れないでね〜。オクサマ♪」
「!?」
ちゅ、ちゅう…くちゅ、ちゅぅ…ちゅ、ぱ…
そうやって二人から同時に責められ、今までに感じた事の無い快感に戦慄く私の唇は突然奪われる。
れりゅ…じゅ、じゅちゅちゅちゅ…れろぉ…
そして優しく差し入れられた舌が私の口内をねっとりと味わっていく。
甘く濃い唾液を私の口内に塗りつけるように蠢く舌に私はたまらず白旗をあげる。すると利一の舌はそれを受け止め、ゆっくりとダンスのリードをするかのように優しく舌を絡ませていく。その行為からくる桁はずれな安心感や安堵感に私の体は弛緩していく。他の二人には決して出来ない様な甘く余裕のある愛撫が、最高に心地よかった。



「あ♡も…だ、め………ご、めんな…さいぃ…うち…う、ち…また、イっちゃ…う…♡」
愛する三人の夫に、同時に責め立てられた私の体は簡単に絶頂へと追いやられてしまう。はっきりいって、我慢しろと言う方が無理な話だ。
「ラストスパート、だね〜。」
「んちゅ、いつでもいいから…ね。」
「いってください、春代さん!!」
だが、愛する夫達は私の降伏宣言を聞くや否やさらに愛撫を激しくさせ、私を追いやる。

「あー…♡も、もぉお…ダメっ!!!!!イク、イク、イク♡、イク♡…イっちゃうのぉぉぉ♡!!!!!!」
口から唾液を、膣から白く濁った濃い愛液を、そしてアナルから腸液を吐き出しながら私は絶頂した。
震える喉から嗄れた嬌声をあげ、全身を弛緩させて私はベッドに横たわる。今までに感じた事の無い全身からもたらされる快感の嵐に、私の体は頭の先から尻尾の先まで快感に痺れ、悶えるほかなかった。

「ふう…イっちゃったね、春代お姉ちゃん。」
「ああ、上手くいってよかった…」
「さあ、次はいよいよセックスですよ、春代さん♡」

しかし、震えることしかできない私を後目に、夫達は次へのステップへと動き出していた。






「さあ、春代。体を起こして。」
「ふぇ…な、なぁに♡?」
「お願いがあるんだ、聞いてくれる?」
「も、ちろん♡うちは…何をすればええのぉ?」
年長の利一に囁かれ、私は内容も聞かずに即座に承諾する。
「私がそこに横になるから、その上に仰向けで乗っかって欲しいんだけど、いいかな?」
「どうし、てぇ?」
「どうしてって決まってるだろう、こ・れ・を君のアナルに入れてあげるためさ♡」
利一は自身の股間に私の手を持っていき、性器に触れさせる。
するとそこには完全に勃起したペニスが私を待ち構えている。しかも緩慢な動きで見渡せば、幼い夫も若い夫も同じく臨戦態勢になっていて、強いオスの匂いを漂わせながら私が言われた通りに動くのを待っている。
「すぐに…そう、しますぅ♡」
夫を待たせてはいけないという思いと、これから訪れるさらなる快感に身を震わせながら春代はのっそりと起き上がり、ベッドに横たわる夫に跨る。
「ほらほら、私は逃げないんだから焦らなくてもいいんだよ?」
「ごめんなさい、でも…体が震えちゃって♡」
「そんなにこれが欲しい?」
鈴口からヌルヌルとした先走り汁を吐き出すペニスを背中に押しつけられる。
「欲しい…早く頂戴♡」
「了解。じゃあ…入れるね♡」

ヌ…プッ…ズ、ズズズ…
「あ、キタ…うちのおしり、に…入ってきたぁ♡」
狭い菊門を利一の太いイチモツが押し広げていく。
まるで排泄を続けているような、そんな得も言われぬ快感が、脊髄を震わせて春代の中枢神経に迫る。
「ああ、気持ちいい…気持ち、いいよ!!」
「あん、嬉しい…もっと、もっと押し込んでぇ♡」
夫が私の体で気持ちよくなってくれている事が、さらに私を歓喜に震わせる。
「勿論、さ。さあイクよ。」
「ッあぁ、入ったぁ♡」
掛け声と共にずんっと鈍い衝突音が私の中に響き渡り、夫の太く長いペニスが全て私の腸内に収まった。
利一の恥丘と春代の臀部がキスを交わしたその瞬間に、私の排泄器官は狂ったかのように夫のペニスを愛撫していく。奥に集まる肉ひだは愛おしげに亀頭を舐めまわし、ギュッギュと大きな手で握るようにペニス全体を締め付ける。
「ぐっ…とっても気持ちいいよ、春代。」
「だ、旦那様の…おちん…ちんも…とっても、気持ちいい♡」
夫は自身の男根で悶える私を満足げに確認しつつ、ひとつ咳払いをして次の段階へと私を導く。

「さて、春代。アナルからその気持ちいいおちんちんが抜けないように…私を尻尾で抱きしめてくれる、かい?」
「も、勿論…♡そんな…の…はぁ…お安い御用やよ♡」
それは私たちラミア種にとっては何よりも簡単で至高の愛情表現。
「嫌っていうても…もう、絶対に離さ、んよ♡」
「よろしく頼むよ〜。」
どこか獲物が罠にかかったような愉悦の色のようなものを感じたが、私はそんなことよりも早く夫を私の体で縛りつけたいと言う欲望を抑え込むことは出来なかった。だからまるで何かにとり付かれたかのように一心不乱に成熟した年長の男の体に白い化粧を施していった。シュルシュルと音をたてて夫を怪我させないぎりぎりの、だが決して逃れられない力で縛っていく。腰から足に何十も巻きつき、尻尾の先でまるでちょうちょ結びのように足首に絡ませ夫の頼みを完了させる。
「できました旦那様ぁ…♡」
「よしよし、偉い偉い。そんな奥様には…御褒美をあげなきゃね♪」
「え?」

利一はそう言って思春期の自身に目配せする。
「さあ…御褒美だ。アナルに私のペニスを咥えこみ、尻尾で巻き付いたことで無防備に晒されたおまんこを若い私のおちんちんで…思う存分貪られてくれ!!」
「春代さん、いきます!!!」
荒いい息を吐きながら若い利一が股間を突き出し目の前に迫る。
その様子をみつつ、嗜好を快楽一色で彩られた私はぼんやりと夫の言っている事を理解した。つまり私は鼻息荒く私を犯すことばかりを考えている獣の様な夫の前に無防備に女陰をさらけ出した形になっているのだ。そして今から若い夫に貪りつくすように嬲られると思うだけで、私の子宮は一段と期待し、愛液を吐き出してしまう。

くちぃ…じゅぷぷぷ…ずぶぅ…ずんっ…
「ちょ…あ、ひぃ♡!!!」
そんな私の気持ちを知ってか知らずか、ためらいなく一気に男性器が女性器に突きこまれる。
その剛直は私の最奥まで一気に届き、散々甘く焦らされてきた子宮にこの日一番の快感を叩きこむ。鈴口が子宮口とキスした瞬間、先程のアナルが最奥に達した時とは違う、子宮を中心とした甘く熱い痺れが私の全身に響き渡る。
「あぁ…春代さん、いつもより…締まりが良くて気持ちいい♡」
「待っ…て、い、きなり…激しッ♡!!」
「無理です。こんな気持ちいおまんこで我慢なんてできません!!」

ずぽ…ずぷぅ…ぱん…ぱんっ…
奥まで突きこまれた痛いほど勃起したペニスが荒々しく抽送を開始する。
固い肉の茎と、やや柔らかい肉の傘によってぐちゃぐちゃにまんこをかき回される度、アナルに入ったもう一本のペニスと薄い肉壁を挟んでこすれる感覚がダイレクトに春代の脳みそに快楽を叩きこむ。しかもアナルにペニスが入っている所為で股間にある8の字の括約筋がアナルの方に引っ張られ、私の女陰はよりきつく締まっている。それを無理矢理太いペニスでほじくられるのは想像以上に、私を狂わせた。
ごぷ…ぢゅぷ…にゅる、ズムッ…ズチュッ…
「奥やっ…やめて♡ムリ、ムリィッ♡」
「ほら、いけ。いっちゃえ。いっちゃえよ!!」
しかも若い利一は杭をうちつけるような荒々しい腰使いで私を責め抜く。
腰が私の尻にぶつかる度ぱんぱんと乾いた破裂音が響き、肉棒によって愛液が撹拌される音と共に私の聴覚を支配していく。

そんな荒々しい快感の波に、アナルに埋め込まれた熱く脈打つペニスの感覚に集中しようとするが―――

「さあ、最後は僕の出番だね…春代お姉ちゃん♡」
まるで天使の様な笑顔を浮かべた幼い利一がそれをさせてくれない。
「僕はねえ…お姉ちゃんの胸で楽しむからね〜。いいよね、お姉ちゃん?」
「勿論、よ…旦那様♡」
私の返事にニッコリと笑みを返しつつ、夫は私のみぞおち辺りにどっかりと座り込み、ペニスを胸に挟み込む。
「わあ…気持ちいい。これなら直ぐいけそう。」
そう言いながら小さな手で荒々しく胸を揉みしだく。そして胸の谷間から先走り汁をダラダラと垂れ流す亀頭を私の口元に近付けておねだりをする。
「ほら、お姉ちゃん。僕のおちんちんもペロペロしてよ♪」
「わ、かりました…ぷちゅっ…はむっ、ちゅぺろ…ぺろ…」
「あぁ…気持ちいい。気持ちいいよぉお姉ちゃん…。」
幼い利一はフェラチオでもたらされる気持ちよさに無邪気に喜び、まるで私の乳房と性交をしているかのように腰を激しく揺すり始める。

「さて、幼い私も無事参加できましたし…みんなで春代を追いこみましょうか♪」
「賛成〜。僕ももっと気持ちよくなって、お姉ちゃんのお口や顔に思いっきり出したいよぉ♪」
「はぁ、はあ。オーケーそれならもっと激しく、いこう!!!」
そんな短い話しあいを終えた夫達は、より一層私を苛烈に責め立てていく。

ヌッチュ…グチュ…チュゥ…
「私はうあまり動けないが…奥をゆっくりと確実に責め立ててあげる。」
年長の夫は、私の下半身によって自由が奪われていることもあって激しい腰使いは出来ないが、ゆっくりと確実に私の弱いところを責め立てていく。そのゆっくりとした動きがより異物感や存在感をわたしに感じさせ、異様な快感を注ぎ込む。

ぐぽん…にゅるん…にゅぽっにゅる…
「もっと奥に、激しくっ叩きつけてあげますから…もっと、感じてください!!」
若い利一は、ペニスが膣から抜け出すほどの長いストロークでめちゃくちゃに私を嬲っていく。年長の利一が動けないその分も自分がと言うような激しい腰使いだ。ごんごんと子宮口を亀頭でノックされる度、私の意識は確実に刈り取られていく。

むにん…にゅむん…にゅっにゅる…
「さあ。お姉ちゃん…出してあげるからちゃんと受け止めてねぇ♡」
幼い夫はその可愛らしい顔を快楽に歪めながら、男根を必死に胸にこすりつけ、亀頭を春代の口に押しつける。その亀頭がより一層膨れ上がり、ぷるぷると震えていることからも利一たちの限界が近い事が分かる。

「はっ♡んっんっんっ…♡っあ、も…もう…ムリ♡」
そしてそれと同時に私の限界もそこまで迫っていた。全身を愛する夫達にくまなく犯し尽くされ、その幸せに視界がかすむほど心酔した私に確実にその時がせまっているのが分かる。しかし、せめて…せめて夫と共に果てたいその一心で私は心をつないでいた。

「あー出る、でるぅ♡!!」
「私も、もう我慢が…」
「自分もっそろそろいっくぅ…いっちゃう!!」

「はっ、ハァ…ハァァ♡いく・・イク…いっちゃう!!!うち、いっちゃうぅ♡!!!!」
びゅーーっ…ビクッ…びゅくびゅく、ドクっドクン…びゅぴゅ…
そして歓喜の時が訪れる。
逃げ場がないほど突きあげられねじり押し広げられた子宮口に。
これ以上はいらないと思っていたよりも深く突き入れられたアナルの最奥で。
そして胸の間からぴょこりと顔を出し、苦しげに震える亀頭を咥えた口の中で。

「「「出るっ!!」」」
夫達の熱く煮え切った精液が私の体の中へと大量に放出されたのだった。

私はそれと同時に絶頂をむかえていた。
その暴力的なまでに私を揺さぶる快感の波に私の理性や思考といったものはたやすく呑み込まれ、あっという間に意識が遠くへと流れていってしまう。
「愛してるよ。」
意識が消えるその瞬間、夫の声が聞こえたようなしたが、それはどの利一が言ったのか春代には分からなかった。

そうして私の意識は再びゆっくりとフェードアウトしていったのだった。








「よっと…やっと抜けた…尻尾はさすがに厄介だ。」
「お疲れ様。一人だったらムリなはずだよ。」
「まさかお姉ちゃん、気絶しちゃうなんてねえ〜。」
ひくひくと痙攣しながら横になっている春代を前に三人の男達はお互いの健闘をたたえていた。
「まあ、何はともあれ…無事に終わってよかったよかった。」
「ね〜。好色なお姉ちゃんの事だから搾り取られると思ったよ。」
「確かに。まさか一発でノックアウトなんて。」

「「「はははは!!!」」」
「…。」
男達は完全に油断していた。
「…なら。」
「「「え?」」」
そして油断した獲物を白蛇が逃すわけもなく。
「その好色な妻を…その身を持って満足させてくれるんよね、利一さん♡」
「春代、いつの間に…ってうわ!?」
「お、お姉ちゃん…冷静に!?」
「落ち着いてぇ、春代さん!!」
「さあ…夜は始まったばかり…楽しみましょうねぇ♡」

「「「あああああああああああああ」」」」
こうして白蛇の嬌声と夫たちの悲鳴にもにた喘ぎ声が一晩中木魂したのだった。



13/11/23 23:35更新 / 松崎 ノス
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■作者メッセージ
というわけでやっとエロパートに入りました。説明やら前置きが長くなってしまい申し訳ありませんでした。

実はこの分身薬(改)を考えた時に一番にイメージが沸いたのは春代でした。
白蛇が逆に独占欲を向けられ、困る姿を見てみたいというのと、作中でも書きましたが、白蛇だったら旦那様の過去にこだわってくれるかもしれないという割と分身薬(改)に絡めやすいストーリーが組み立てられました(笑)。

しかし、こうして書いてみると同じ人物を絡ませ複数の人数を書くのは本当に難しいですね…。簡潔にしすぎるととっちらかった文章になるし、いちいち説明するとしつこいし長くなるしでバランスが本当に厄介です。だれか…書いてくださらないでしょうか(笑)。

本編がかなり長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました!!

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