連載小説
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1話 暗夜の路地裏!隠語塗れのスーパーヒーローを見た!
魔界、王都周辺の町。
夜になると、最早出歩いている者は少ない。
そんな中、とある娼館の、路地裏にて。
「ヘッヘッヘ、なかなかの上玉じゃねぇか…」
「おう、こいつら全員売ったらどんだけの金になんだろうなぁ?」
数人の少女が、二人の大男に、壁際に追い詰められていた。
大男は共に、魔界銀の弾丸を詰めた、ソードオフを持っており、それはこの男達が人攫いのプロであろう事を示していた。
「や、やめてぇ…」
「姉さんに手を出すな!」
少女達は彼らに迫ろうとするも、男達はそれを余裕で回避する。
「ハハッ、悪いな」
男は、その銃口を一番胸の大きい少女に向け、引き金に手をかけた。
「寝てなぁ!」
しかし、次の瞬間。
「そこまでだ!」
「そこまでだよ。」
突如、二つの人影が、娼館の屋根から姿を現した。
「な!お前達は!」
「誰なんだよ!お前らァ!」
人攫いは銃口を少女に向けたまま、そちらに目を向けた。
「俺はリュート!」
「私はトーマスさ!」
二人の人影は、音も無く近くに降りる。
「俺たちは!」
「インキュバスにして、最強のヒーロー!」
「「魔界銀の剣《インキュバ’s》だ!」」
そして、二人は、拳法の構えのような、しかしよく見ればただカッコいいだけのポーズを取った。
「な、でも手出しはさせねぇ!」
「こっちには人質が…」
そんな状況にも怯まず、人攫いは人質の少女を指差した。
しかし、次の瞬間。
胸の大きい少女に向けられた銃は、弾かれて宙を舞っていた。
「僕の妻は言った。」
トーマス、と名乗った男は、人攫いの男に肉薄したまま、自らの唇に指先を這わせた後、天を指差す。
「男が女に向けていい武器は…」
怯んだ人攫いの男は、彼に向けて小刀を繰り出す。
鋭い一撃、しかしトーマスはそれを余裕で回避して、
「━━━股間のマグナム、それだけなのさ。」
言い放ち、男の首筋に手刀を放つ。
男は一撃で、意識を手放した。
「ま、まて、やめろ、やめろぉぉ!」
パニックに陥ったらしいもう一人の男は、魔界銀の弾丸を、もう一人のリュートと名乗った男に向けて、放った。
近距離で放たれた散弾、しかしリュートはそれをジャンプで回避し、
「無駄だ。覚悟しろ、悪党!」
そのまま空中で回転、必殺の飛び蹴りを放つ。
「ジャスティスキイッック!」
回避しきれず、人攫いの男は3バウンドした後。
路地裏の壁にぶつかり、白目を向いて気絶した。
「君たち、大丈夫かい?」
「怪我はない?何もされていない?」
そのまま帰るでも無く、二人の男は被害者の少女をチェックした。
しかし被害者の少女は、
「あ、いいぇ、たしかに銃は怖かったですけどぉ…」
「ねぇ兄ちゃん、こいつら持って帰っていいかい?」
━━━一斉にフードを取った。
全員の頭に、角が確認される。
「姉貴、私はこっちの、キックされた方をレイプしやす!」
「わかったぁ、じゃあ私はぁ、この手刀の方だねぇ!」
二人の男は顔を見合わせた後、ケータイ電話のような機械を取り出す。
「あ、こちらリュート。先程反応があった人攫いの連中だが、ゴブリン、ホブゴブリンに回収された。あとはレイプされようが何しようが、知らん。」
「こちらトーマス。ああ、信じられない連中だったよ。しかし被害者のホブゴブ一味に回収された。安心したまえ。」
…それを聞いた本部のインキュバスが胃を痛めたらしいのは、のちに知った事である。












「うっ…」
人攫いの男。
彼が目を覚ましたのは、暗い洞窟の中だった。
なぜ自分がそこにいるのか分からず、状況を整理しようとし、
「めぇ、さめたぁ?」
次の瞬間、マッチを擦った音と共に、角が生えた、可愛らしい顔の少女を前にして。
状況を理解すると同時に、立ち上がって逃げようと…するも、手を拘束されていて、全く動けない。
「ひ、ひぃ!」
「あぁ、縛ってるのは、ごめんねぇ?でもねぇ、こうしないとぉ、逃げちゃうからぁ…」
のほほんとした少女の声、しかし全く安心できない。
彼は理解した。
自らが攫おうとした少女が自らを監禁し、性奴隷にしようとしている事を。
「た、頼む…知らなかったんだ、見逃してくれぇ…」
こんな危険な状況、しかし彼の股間はこんな状況でも、目の前の女の大きな胸に、馬鹿正直に反応していた。
「かたくなってる…じゃあ、まずは舐めてみようかなぁ…」
少女は何をしようか、といった感じに迷った挙句、彼のペニスに舌を這わせた。
初めてが故の、ややぎこちない動き。
しかし彼の反応から、徐々にそれは的確に弱点ばかりを責める、暴力じみた動きに変化していっていた。
「あっ…ふっ…おい、やめ…出っ…」
「だふのぉ?ふぃいほ、だひてぇ♡」
そしてその動きに男は殆ど耐えることは出来ず…
大量の精子を、彼女の口にぶちまけた。
少女は幸せそうに目を細めたのち、口で少しそれを弄び、その後全て飲み込んだ。
そしてすぐに、尿道に残った残りの汁まで吸い出し、それも飲み込む。
「ひ、ひぃ…もう、やめてくれぇ…悪かったからぁ…」
「はんせいしてるのぉ?」
ペニスから口を離した少女。
それに僅かに希望を見出した男は、少女に対して、
「ああ、だからやめてくれ…フェラをこれ以上、しないでほしい…」
男は教団から、魔物は男を捕えると殺す、と聞いていた。
だからこそ、この命乞いは必然と言えた。
「わかったぁ!じゃあフェラはやめるねぇ!」
ほっ、と男が安心したのもつかの間。
少女は服を脱ぎ捨て、自らの膣口を。
男のペニスの先に当てがい、いきなり奥まで腰を下ろした。
「きゃ、ううう♡あうっ♡」
「ひぐっ、やめるって、いったのにぃ…」
そんな突然の刺激に両者耐えきれず、子宮内に大量の精液が注がれる。
それにまたホブゴブリンの体は激しい反応を示し、ガクガクと腰を震わせる。
そしてまたそれは、激しい快楽の波となり、男を襲い。
「ひぁ、また出るぅっ!」
「いいよぉ、たくさん、きもちいいの注いでぇ♡」
何度も、噴水のように射精を繰り返す。
側から見れば、どうして射精の度に量が増えているのかを疑問に思っただろう。
二人は快楽に溺れるあまり、気がつかなかったが…
確実に、男はインキュバスに近づいていっていた。
「また、はげしいの、きたぁ♡」
「イぐぅ!奥で、でるっ!」
そして、四度目にして最大量の射精と共に。
この洞窟内で、一人の人間が死んだ。
だって、さっきまで人間だった者は…
今、インキュバスとなって、生まれたのだから。
18/06/10 16:27更新 / 魔物兄貴♂×3‼
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■作者メッセージ
ゴブリンの輪姦逆レイプは2話で書きます。
尚、魔界銀の弾丸を詰めた銃は、後にとあるインキュバスがプレイ用に使用されたらしいです。

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