メスは、刃の部分を通り過ぎ、深々とエルザの左胸に刺さっていた。心臓にまで達していることは誰の目にも明らかで、当然、エドにも理解できていた。

「そ、そんな。これは事故で！エルザ！？エルザ！！」
「ぅ、ぅぅ。」

　小さく息を漏らすだけで返事はない。傷口からの出血は無いようだが、無事なわけでもないらしく、今まで強く抱きしめていたエルザの腕はだらんと垂れ下がり、身体はエドの胸に倒れこむように体重を預けている。そして、その濁った瞳は胸元のメスに向けられ、エドを見ようともしていない。
　医者の目線から見なくても危険な状態だとわかる。
　エドは兎に角、手当をするためにエルザの身体を床に横たえようとした。

「エルザ！待ってろ、今手当してやるk」

「ヴあああああ！ひウウウウウウウウ！！」
＜バチバチバチッ！！

「ガァッ！アッ！？」
＜どさっ

「あ〜ぁ、だからやめとけって言ったのにさ♪」

　シェリーのおどけた声が反響した音のようにエドには聞こえた。

　何があったのか？

　寝かせようとエドがエルザの肩を掴んだ瞬間、胸に刺さったメスから閃光が走り、身体中の神経が引き剥がされたようになったのだ。
　足がしびれた時ような、身体の自由が効かなくなったエドはそのまま倒れこむしかなかった。
　倒れ込んだ時、背中から走る衝撃はしびれた足を触られる感覚に似ていたが、こちらはザラザラの舌で舐め回されるような異常な快感が走っていた。

「あー、多分まともに話せないと思うから、簡単に説明するね。
　あんたの彼女、エルザだっけ？その娘を助けるときにさ、あたしの魔力をあげたんさ♪
　魔物の魔力はサキュバスの魔力。サキュバスになれば傷も癒せると思ったんさ。
　まぁ、間に合わなかったけどね♪
　でも一応は成功したのよ。ゾンビだけど。そしたら、またハプニングが起きてさ！
　あたしの『電撃』も一緒に蓄積されちゃったのさ、テヘ♪」
「う、がっ、あ！？」

　舌を出して誤魔化そうとするシェリー。派手なツインテールに目つきのキツイ彼女がニヤけながらそういう仕草をすると小悪魔的でとても可愛らしかった。
　電撃を喰らって頭上に星が飛んでいたエドには、何がどうなったのかなどブッ飛んでしまい、幼児退行したような可愛いエルザとやんちゃなシェリーの二人しか目に入らなくなっていた。
　もちろん、そうなったのは、電撃がただの電撃ではなく、魔力の電撃であったからなのは言うまでもない。

「いや〜、メンゴメンゴ♪お詫びにさ、エルザがぁ、たぁくさん動いてくれるってさ♪」
「ああ゛ヴ、う、ごく。じゅく、じゅく、おま〇こ、あつあつ、エドぉ…。」

　エルザは、胸に刺さったメスもそのままに、仰向けに倒れたエドに覆いかぶさるとその服に噛み付いた。両腕が折れて、関節の壊れた人形かのようにぶらぶらしているのでボタンを外すという高度なことが出来ないのだ。
　もっとも、腕が折れていなかったとして、今のエルザにそのような人間的常識が残されているのかは疑問である。

「はむぅ、んぶ、ヴァッ！う゛う゛。」
「なになに？『ベルトがうまく外せない』って？あたしも器用な方じゃないからなぁ。まぁ、手伝ってあげるさ♪」

　シェリーとエルザは、エドのベルトにかぶりつき、二人して口でベルトを外し始めた。
　シェリーがベルトの爪が刺さっている部分を引っ張って枠から抜くと、エルザがその端を口に受け取り、爪を緩めるために強く引っ張る。
　そして、緩んだ爪をシェリーが器用に舌で引き抜く。
　エルザが残った枠から引き抜くと、ベルトは見事に解除された。
　この間、二人は涎も気にせず、一心不乱にベルトにかぶりついていたのでズボンはベトベトのグチョグチョ。
　それでもお構いなしにエルザは股間のチャックを噛むとゆっくりと上目遣いに降ろしていった。
　むき出しになるパンツ。布越しに漏れ出てくる雄の臭いに、エルザの元々余りなかった理性のタガは完全に破壊された。

「ヴあああ！！お〇んちん！イダダキマス！」＜ビリリリ！
「あっ！ちょっと！あたしも！」

　エルザはパンツを引き千切ると、亀頭を甘噛みして引きずり出す。シェリーはそれに負けじと玉を奥から吸い出す。二重の責めはエドを海老反りにさせるには十分な効果だった。

「ら、られろぉ〜！？」

　呂律の回らない舌で抗議の声を出すが、相手にしてもらえない。
　エドのイチモツは電撃のせいで敏感になっており、まるで初めて先っぽの皮が剥けた時のような、痛いのか気持ちいいのかわからない、ただ腰を痙攣させずにはいられない衝撃が亀頭の先から恥骨、腰骨、背骨へと流れ、まさに骨抜きになったように快楽だけが残り、腰が独りでにカクカクしているのだ。

「ぐ！？ぶぅッ！ツアッ！！」

　全身を駆け回るビリビリとした快感。
　痺れが切れた足を不用意にくすぐられる感覚が、二人が触れるたびに広がっていく。
　エルザの股間が擦りつけられる足も、シェリーの羽にくすぐられる腕も、二人分の荒い吐息がかけられる腹も、何もかもが痺れている。
　広角に泡を浮かべながら耐えるエドは、既に限界であった。

「んぶ、んちゅ、ふ、んんぁ！ヴぶんぅ、くちゅ、ぶ。」
「れる、れろ、ちゅりゅ、ちゅ、ちゅびゅ、んん、タマタマのぉ、垢すごいよぉ、臭いも、んん〜♥」
「んぶ！んびゅ！んちゅ！んぶぅ！んく！んぐぅ！…ッヴぁア゛ぁ！」

　　　　　＜ビリリッ！

「あ、『漏れちゃった』。」

　エルザが唇をカリに引っ掛けて遊ぶのを止め、モノから口を離した刹那、紫の小さな稲光が唇からイチモツの先端、尿道の鈴口へと走った。

「んぐぅ、あ！？」

　今までが剥きたての亀頭を優しく愛撫される快楽とするなら、その電撃は剥きたての亀頭をザラザラな何かで擦り上げられたような快感であった。
　痛みとは違う何かで打ちのめされたエドは悶絶した。

「ああ〜♥気持ちよさそぉ〜♥じゃあ、あたしも漏らしちゃお♪」

　そう言うと、シェリーは金的から口を離した。途端、そこだけに小さな雷雲が出来たかのように、口から玉のシワ一つ一つに向けて無数の青い稲妻が走り抜けた。それはエルザの時ように一瞬ではなく、数秒にわたって放電し続けたのだ。

＜バチバチバチバチバチバチバチ
「ぐう、んぎぅ！が、ハァッ、ぎいい！？！？」
＜どぴゅ！ぶぴゅるッ！びゅ、びゅぷ！！

「ヴぁぁっぁあぁぁ♥♥♥」
「わぁぁ〜♥お漏らし♥でたぁぁ〜♥」

　意識的には到底できない連続射精でエドの腹に白濁した水溜まりが出来上がっていく。
　高い粘度による表面張力により腹の上に留まるそれを二人は音を立てて啜り始めた。
　脇腹へと滴れようとする白濁の滝をその先端から吸い上げ始め、徐々に水溜りの淵へとすぼめた唇を近づける。そして、淵に到達すると、舐め取るような優しい吸い方から、貪欲な吸引へと啜り方を変えた。
　まるで、飢えた犬が泥水を啜るような貪欲さにエドは戦慄した。

「ズ、ずずずずず、ずちゅるるるるる、チュッぶ♪」
「じゅるるっるるる、ず〜〜ッ、ちゅ、ちゅちゅ♪」

　金玉３、４つ分は放出した筈なのに今だに断続的に継ぎ足される水溜りは、ようやく供給量が需要に追いつかなくなり、エドの腹からその姿を消した。しかし、それでも尚、エドの肉噴水は痙攣を続けていた。

「う゛あ♥お゛い゛し゛い゛♥エドぉ、もっとぉ〜、あっづいのも゛っど〜♥」
「ひぃはぁ、ひぃはぁ、はぁ、アッ！がぁ、も、もうこれいりょう…！」
「ほんと、おいしいぃ〜♪はぅ〜、あ、あたし、ヤバイ…♥『漏電』しそぅ…♪」

　シェリーが弱々しい声を零すと同時に、シェリーの股間から電撃が迸った。

「やぁぁ〜♥漏れちゃったぁ〜♪」
＜プシッ!!ぷしゃ〜〜〜〜〜〜〜。。。
＜ビッ！ビ〜ー〜ー〜♪ビッ！ビィッ、ビリッ！

　エドの横で膝だちになり、腰をつき出すように身体を反らせて天井を仰ぎ見るシェリー。
　ホットパンツを黄色く染めながら、股間から電撃が放たれる。
　柔らかな太股は、さながら電極ようで、むちむちの肉の間では絶え間無く放電現象が発生していた。
　舌を垂らしたシェリーの顔は、放尿感と開放感とで目を細め、弛んでいた。

「ま、まだげんき、入れる、入れるね…。」

　そう言いながらエルザが上に股がる。イチモツの先は、すぐにエルザのぐちゃぐちょのおま〇こに触れた。どうやらズタボロのスカートの下には何も履いていなかったようだ。

「ああー！ずるいぃ〜！」

　シェリーが非難の声を上げるが、エルザはそれに意も返さず、若干小馬鹿にするように答えた。

「もともとわたしの。わたしがゆうせん。それに、いまのシェリー、きたいない（くすっ」

　見下す視線を投げ掛けながら、エルザは腰を落とした。

＜ミチ、ミチミチミチミチミチ
「んあぁ！ああぁあぁああぁぁ〜♥」

　肉を引きちぎる音が肉棒越しに感じられる。
　勘違いしてはならないが、エルザは人妻であり、当然処女でもない。
　なので、この音は文字通り、エルザの肉を裂く音なのである。
　エドもその事には気づいた。
　本来収まるべき膣の方向、感触とはまるで違う感覚、いや、快感に戸惑いを隠せないでいた。

「え、えるザ、これぇへはぁ…？」
「うヴ、やっと意識、ハッキリしてきた、ふぅー。」
「エルザ、ぁぁ？」
「アハッ♪キモチイイ？わざとおま○こだけ修復してないの♪わたしの肉、わたしの内臓と溶け合ってるのわかる？」

　エルザの腐敗した肉は柔らかく、まるでゼリーのように突けば簡単には肉棒を埋没していった。
　しかし決して「弛い」訳ではない。再生によって固着しようとする肉と筋の絡み付き、ゾンビ状態だからできる裂けた筋肉の締め付け、それらはエドの肉ごてを全方向か包み込み、締め上げ、エルザが腰を浮かす度に、カリに筋や肉片がこびりついて出ていくことを拒み続ける。
　しかも、体温は低いくせに膣だけは茹でられたように熱いのだ。
　肉全体を使った強力な吸引と肉片の逆止弁により引き抜くこともできず、膣に戻ると茹で肉により融かされる。その快楽はすでに人間の域を越えていた。
　もっとも、快楽を獲ていたのはエドだけではない。犯しているエルザも冒涜的な快楽に酔いしれていた。
　比喩でもなんでもなく、膣を裏返され、子宮が引きずり出されようとする快感は、生きた肉体では決して得られることのない凶楽なのだ。

「ヒギッ！いぎ！？ぎゅうぅ♪お、お腹ボコボコに、され、されてへぇ〜♥」
＜ぎゅちゅ、ぎゅち、ぐちゃ、ぐちゅ、ずる、ずりゅう、ぐりゅ

「へ、へるざ、や、やめぇ、ぐぅっ！」
「ウ・ソ♥　本当は我慢してる。だってあんなにチンカス溜めてたもんネ♪」
「うあ、なぁ？！」
「思考が鈍ってるから気付かないと思った？私と別れてからずっとシテないんだよネ？いいよ、溜めてた分、全部絞り出してあげるネ♪」
＜ズろろろろろろ

「う、うあああああッ！」

　エルザが腰を浮かし、肉棒がギリギリまで引き抜かれる。
　浮き出た血管がぬらぬらの愛液に彩られ、雷光以外の明かりが失われた部屋の中でもキラキラしていた。
　窓から吹き込む肌寒い夜風がエドには心地よく感じられた。エルザの膣でアツアツに茹でられた肉棒には寒いくらいが心地いい。
　だがそれは、竿の部分までの話。
　傘の部分はまだエルザの中に居た。
　彼女の引きずり出された膣の中に。

「はぁはぁ、すごいよ、エド。でも、もう限界だよネ？」
「はぁ、あぁ、はぐぅうぅ。」
「アハッ♪中身出てきちゃった。うん、いいよ。わかってる。最後は『この中』にたっぷりと、ネ？」
「ち、ちがッ！」
「エルザの腐れ子宮に、たっぷり、フフフ、タップリ、アハハ、タ〜ップリィィ〜！！」

「はやくしな、ヨッ！」＜グボォッ！！ズブブブッブ

「イギィッ！？」
「うあばあああ！！」

　エルザの身体が海老反りになり、瞳が裏返る。その刹那、瞳に映った姿は、大きな鉤爪の足でエルザの肩を押し込むシェリーの姿だった。

「ほら、全部入ったでしょ？動いてあげなヨ♪（＃」
「シぇリぃぃ、な、ナニをぉ。。。」
「うわぁ〜、子宮までズッポシ入ってるんじゃない、これ？（笑」

　シェリーは、爪をエルザの肩に食い込ませながら彼女を揺さぶった。爪が服を破り、皮膚を裂き、肉に突き刺さろうともお構いなしである。
　エドから見えるシェリーは、口元はにこやかだったが目に光がなかった。
　怒っている。その印象が頭を走り抜けた。
　エルザの身体が揺れる度に彼女の腹が目に見えてボコボコと突き出される。彼女の子宮だ。エドの剛直で口をこじ開けられ、亀頭が最奥の壁をコリコリと擦る子宮。エルザがワザと膣周りの肉を完全再生させないせいで中身をかき回しながら下腹に浮き出てくるのだ。
　子宮の形に浮き出た下腹に、エドは酷く興奮した。変態的だと解ってはいたが、自分のモノで彼女を破壊している、と証明された光景は、耐え難い誘惑と魅力を携えていた。
　そして、その思考こそが、エドの侵食レベルが深刻な段階に入ったことを表していた。

「うアァ、や、ヤメ、うギィィイッ！！」

　エルザからアヘ声混じりの静止を受けるが、それでもシェリーは彼女の身体を揺さぶるのことを止めない。
　おあずけをくらい、おもらしを汚いと言われたことに相当腹を立てているようだった。

「なに？動いてあげないの？なっさけな〜い！『わたしの』とか言っといて、ネ〜♪」
「ヴ、あ゛、また、思考ガ、ア゛ア゛ア゛…！」
「動かないなら、動かしてあげるさ。あんたを生き返らせた時みたいにさ！」

＜ヴゥゥ、バリッ！ビィリリィリリ！！バリィリリビシィィッ！！！

「きゃああああああ゛ガアアアアアア゛いぎぃヒイイイイイイイ♥♥♥」

「ぐああああああああああ！！」

　シェリーの食い込んだ鉤爪から電流が迸った。彼女の青い風切り羽と前髪の青いひと房が煌々と光輝き、それが放電の合図であることを示していた。
　電撃は足全体から漏れ出ていたが、主なエネルギーは全て爪先からエルザへと流れ込んでおり、それは当然のようにエドにも通電していた。

「がぁあぁ！エ、エルザッ！やめぇっ…！っああ！！」
「むりぃぃぃ！これへぇ♥むりひいいいい♥♥」
＜ビクビクビクビクビクビクビクビクビクビクビクビクビクッ！！！！

　電流が全身の筋肉と神経を逆撫でしていく。それが二人にはたまらない刺激になった。再び神経がむき出しになる感覚を味わっていたが今回は様子が違った。
　エドの、エルザの身体が勝手に動いているのだ。動いていると言うよりも痙攣に近い。しかし、その筋肉の運動はまるで身体で地震が起きているかのように激しく、細かく、数百回にわたる振動を発生させていた。

「イ、いぎゅう！イキ過ぎりゅ♥も、だめぇ♥死にゅうううあああああ♥♥♥」
＜ビクビクビクビクビクビクビクビクビクビクビクビクビクッ！！！！
「あ！があはああ！！でる！でるうあああ！！」

＜ぶぴゅ、びゅりゅうぅぅ、ビュクンッ！！びゅく！
＜ブシャアァーーーーーー！！

　数百回の筋肉の弛緩と収縮。それはつまり、数百回のピストン運動と同じ効果だということ。快楽を感じるためだけの神経をむき出しにされたチ〇ポとオマ〇コを数百回もこすり合わせれば1回や2回程度の絶頂で我慢できるはずがない。
　子宮口はその強力な吸い上げと締めつけでエドの尿道からすべてを根こそぎ絞り上げていった。そして、チ〇ポ周辺の筋肉全てを動員して金玉の中身を送り出していった。
　シェリーが爪を放した時、エルザの腹は子宮の部分だけが異様に肥大し、卵巣の形まではっきり見て取れるほど浮き上がっていた。
　精液は子宮内だけに留まらず、卵巣もそこに続く管もすべてを膨らましてしまっていた。
　電流で活性化した金玉にはカラと言う概念が通用しなかった。

「う゛、う゛う゛、あ゛、い゛。」＜どさッ！
「………………。」

　意味不明、聞取り困難なつぶやきを残し、エルザは床に倒れた。剛直が膣に、子宮に、刺さりっぱなしだったのでその中身は全て外へと引き釣り出しながら。
　エドはというと完全に意識がなかった。インキュバスではない彼の脳がショートする前に電源を切ったのだ。

「ヤリすぎちぃったかな？おーい、大丈夫？」
「ヴヴぅ、うあぃ。。。」
　　　　　　　　　　　　　＜チョロチョロチョロチョロ、、、
「キャハハハ！あんただっておもらししてんジャンさぁ〜♪きったな〜い♪」

　シェリーは力強い鳥足でエルザを脇に避けるとエドの上に股がった。既に意識はなかったが、その剛直は微妙に帯電しながら天にむかってそそり立っていた。
　シェリーはニヤリと笑う。
　この為にエルザを助けたと言っても過言ではない。
　あの時、死にかけのエルザの血から極上の精の匂いを感じ取らなければ、いくら人死にが嫌いな魔物娘でも反魔物領の人間を、危険を冒してまで助けようとはしなかっただろう。





『ふ〜ん、そうなんだ。じゃ、お望み通りにしてあげる。でも、ちょっと条件があって、
　あんたに魔力を注ぐってことは、あんたは人間じゃなくなるってことだから。
　あ！あとね！
　あんた男いるでしょ？そいつ、あたしにも味見させてもらうから。ＯＫ？了承する？』




　魔物との契約はそうそう甘くはない。







「それじゃ、契約、果たさせてもらうからさ♪」
「…。」
「つっても、エドくん、おやすみ中かぁ〜。まぁ、あたしには関係ないんだけどさ♥」

＜バリィッ！！

「電気の魔力ってこういう時に便利なんだよ。エドくんも目が覚めたら覚えるといいさ♪」

　シェリーが大きく翼を広げるとまた風切り羽と前髪に光が宿り始めた。
　今度はエルザに放った時よりとは比較にならないくらいに、大きく、青く、雷光そのものの様に。

「さぁ、楽しもっか♪」

＜ビガアアアアアアアアアアアアアン！！！！！！！！

＜ビクンッ！！
　　　　　　　　　　＜ズップゥッ！！

「んあああああ♥きったぁあああン♥♥」

　羽の一つ一つに貯められた電力は、光のまゆ玉のようになり、一気にエネルギーを放出した。
　その様はまさに雷雲そのもの。ひっきりなしに稲光を放ち続ける雲の中に捉えられたかのようだった。
　溢れ出す電気の線が部屋をめちゃくちゃにしていく。ベッドに箪笥、棚の皿やコップ、衣服に至るまですべてが焼け落ち、壊れていく。これで小屋が吹き飛ばないのが不思議であった。
　そして、その雷の柱の中で二人は繋がっていた。

「んん///♥おっきぃ♥ダ、メ、こわれちゃ、んあぁ♥」

　シェリー最高の電撃を受けたエドは操り人形のごとく腰だけ跳ね上げ、そのイチモツでシェリーを貫いていた。
　シェリーの膣はハーピー種特有の体つきが示す通り、とても狭く、浅く、すぐに子宮口とディープキスができた。だが、ハーピー種の特徴はそれだけではない。
　エドの身体はそのことを解っているのか、それともただの電気刺激に反応してなのか、シェリーの最奥を目指して腰を降り続ける。子宮を目指して。

「あ！ああ♪もう、イキそッ！♥！激しッイィッ！！あひっ♥ひいい♥♥」
＜ビクン、ブチュッ、びくん、ブプゥッ、ビクン、じゅぷっ

「アヒッ！イうっ！あ、開いちゃう！子宮うッ、口ぃッ、開いちゃああッ！！ひらいちゃうよぉ〜ッ♥」
＜じゅぷじゅぷ、グポォ、グプッ、ボコっ、ボキュ、ぼこ、ぐちゅ

「イひィ〜〜〜〜♥♥♥」

　ハーピー種はよく無精卵を産む。それが鳥に近いからなのか、それとも旧世代の名残なのかは解らない。だが、はっきりと言えることは、ハーピー種の子宮口はすぐにでも受け入れられるほど『開発され尽くしている』ということだ。
　もちろん、サンダーバードも例外ではない。
　白目を向いて気絶しているエドはひたすらに腰を振り続け、下からシェリーを突き上げ続ける。まさに電気仕掛けの肉人形。シェリーの子宮を変形させ、精子で膨らませる機能しかついていないただの人形に成り下がっていた。

「ああぁ〜♥♥うぅ〜〜♥♥イキひゅぎへ、ヒャバい〜♥♥ひゃばいよ〜♥♥アヒィ〜♥♥♥」

＜ビュクンッ！ビュクン！びゅる、ビクッ！ぐぽっ！ボコッ！

「ぎぃうぅああッ！！射精ィ！だ、だされ、てえぇ〜♥♥出されながらぁッ！突かれるのほぉ♥スキィ！ダイスキィ♥♥♥イヒ、ヒィいぃ♪♪」
＜びちゃ、ビィチュ、ばちゅ、ぐちゅ、ボコッ、ぐぴゅ、びゅりゅ

　既に結合部からはかなりの量の精液が漏れ出していた。激しい挿入は時折、シェリーの膣から抜け出てしまい、それと一緒に精液がボトボト落ちているからだ。
　溢れ出る精液と愛液が混じった混合液は、二人の間に溢れ、肌がぶつかり離れる瞬間にいくつもの糸を引く。まるで二人がこのまま交じり合ってしまうのではないかというくらいに。
　離れると肌と肌のあいだに電流が走る。静電気だ。そして、静電気は雌の性器についている唯一の避雷針へと集まっていった。その小さな肉芽へと。

「うえああああああ！！！そこダメェえぇ！！出ちゃう！出ちゃうぅ〜！！ああ〜〜〜〜♥♥♥」
＜プシッ！シャーーーーー、チョロチロチロ

　電撃の反射は腰だけではない。
　エドの腕が急に跳ね上がるとシェリーの胸めがけて伸ばされた。だが、意識のないエドが上体を起こせるはずもなく、逆に、腰を跳ね上げている状態で腕が胸に届くはずもなかった。
　『腕だけ』では。

＜ビシューー！ビイィイイイイイイ！！
「うギッ♥アギィ♥♥ち、ちくびぃ〜〜〜♥♥あ、熱い、灼けるぅ〜♪♪ぐひ〜〜〜♥♥♥」

　手から発生した電流がシェリーの乳首へと走る。シェリーの小さな膨らみでは乳首が一番尖っている場所になる。乳首という避雷針は魔電気たちにとって恰好の獲物だった。

「あひ、あへ、ひう、も、もぅむりぃ、あへ、あえ、たえらへなひ。」
＜どさっ
「………。」
＜びくんびくんびくんびくん、どぴゅどぷぼくっぼこどぷぅびゅくびちゅびちゃ
＜ビリリリリリリリ！バリリリリリリリリ！！

　限界が来たシェリーはそのままエドの腹の上に倒れ込んだ。それでも放電は止まらない。ピストン運動も止まらない。射精も、潮吹きも、何もかもが漏れ出し、誰にも手がつけられない状況だ。
　身体の中を電流で痺れさせられ、身体の表面を電撃で灼かれる。内も外も黒焦げになったシェリーに意識や思考など残っていなかった。
　際限のない白濁液に、シェリーの子宮は水風船になっていた。エルザを笑っていられないくらいのボコ腹がエドの上でコロコロと転がる。エドは夢の中でそれがとても優しい心地よさに感じられた。