連載小説
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彼らのホワイトデー 前編
和也「…」

起こさないように目を覚まして布団から出る

和也「さて、やりますか」

今回作ろうと思う菓子は手間がかかる、なので…

和也「これでいいな」

魔力で出来たての温度のままを維持できる蓋をホットケーキに被せてテーブルに置いておく

和也「…」

一つづつ飴細工を作っていく…

和也「…」

それから、組み立て終える頃には昼どころか夕方になっていた

和也「やっとできた…」

作ったのは赤、青、黒紫色の薔薇で作られたブーケのような形の飴細工だ

和也「さて、いくか」

そのまま台所から出る

楓『遅かったですね』

和也「やっと納得いくのできた」

雫『見ても?』

和也「もちろん」

そのまま台所へ案内する

瑠璃『これ?』

テーブルの上にある箱を指差す

和也「ああ。」

楓『開けても?』

和也「もちろん」

雫『…!!!』

瑠璃『!!!』

楓『!!!』

箱を開けた彼女たちは愕然としている

和也「前にジュンさんと飴細工の体験したことあるんだけど、その技術でやってみた。素人にしては頑張ったと思う」

雫『そんなレベルじゃないですよ…♥️』

瑠璃『一枚一枚花びら作ったの?』

和也「ああ、それから張り付けてたくさん作って纏めた」

楓『食べるのがもったいないです…💕』

和也「えらく苦労した、職人ってすごいな…」

雫『では…』

雫はそれを早速1つ手に取り、食べる

和也「…」

瑠璃『うん…』

楓『もったいないですが…』

瑠璃と楓も食べた

和也「どうかな?」

雫『甘いけどくどくなくて酸味もあって美味しいです…♥️』

和也「良かった…」

瑠璃『うん…❤️美味しい…❤️』

楓『これだけ魂込めていれば美味しくもなります…💕』

和也「職人はこれを二時間前後でやっているらしいからな」

雫『なるほど…』

和也「喜んでくれて何よりだ」

瑠璃『…❤️』

そのまま夕食にする

和也「今日は牛肉の赤ワイン煮込みとグリーンサラダ、あとは魚のカルパッチョとパン、スープにした」

楓『作ってたんですね』

和也「ああ、圧力鍋って便利だな」

雫『なら、食べましょうか』

和也「ああ、腹ペコだ」

瑠璃『…♪』





















食後、洗い物を終えて食休みだ

楓『…💕』

雫『…♥️』

瑠璃『…❤️』

風呂が沸くまでの時間、大きなソファで寄り添いながら待つ

和也「暖炉の休みはもう少し後だな」

楓『そうですね…♪』

和也「春は見えないような気がするが近づいてきているんだな」

雫『そうですね…♪』

和也「…」

瑠璃『…❤️』

いろいろ柔らかいものに埋もれて動きにくい、でも心地良い感触だ…

和也「お、風呂沸いたな」

楓『…💕』

雫『…♥️』

瑠璃『…❤️』

心が満たされたあとは、そうなるのも当然か。ホワイトデー第二幕が、始まる…。

20/02/18 23:45更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです。

今回は訳あってホワイトデーを早めに書かせていただきました。

御意見、ご感想、リクエストありましたらよろしくお願いします

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