読切小説
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黒竜の迂遠な恋路
「っ……! やあっ!」

 暗い森の中に、少年の声が響く。

 少年は自身の振るった剣に引っ張られるようによろけた。一見すると少女にも見えそうな細腕では満足に剣も扱えず、当然彼の攻撃を食らう敵はおらず、剣を向けられたサキュバスはひらりと簡単に避けてしまった。だが、その顔には余裕は無く、それどころか悔しさがありありとにじみ出ていた。

「まったく、気持ちいい事してあげるって言ってるのに!」
「ぼ、ぼくはそんな誘惑にはのらないぞ!」
「だったらいいわ、他のオトコノコとえっちするから」

 サキュバスはべえっと舌を出して、どこかへと飛び去って行ってしまった。少年は──ルーフは剣を杖代わりにして体を支え、ぜいぜいと荒い呼吸を整えた。少女のようにふわふわとした少し長めの黒髪から汗がしたたり落ちる。慣れない剣での攻撃を何度も繰り返した疲れ、それとサキュバスのチャームのせいだ。先ほどルーフが対峙していたのは背の高い銀髪のサキュバスで、サキュバスらしく豊満な女体と甘い言葉で彼を誘惑してきたのだ。だが、彼はそれをギリギリのところで耐えることができた。その理由は──。

「……ふう、もう大丈夫ですよ!」

 少年が声をあげると、木の陰から女が出てきた。先ほど少年を誘惑していたサキュバスよりもさらに美しい銀色の長髪を月明かりに揺らして、心配そうにルーフに駆け寄る。彼女のサキュバスにも劣らない豊満な乳房が、黒いローブの下でゆさゆさと揺れるのをみて、幼い冒険者は顔を赤くしてさっと目をそらした。

「ルーフ君すごい、サキュバスを追い返すなんて」
「こっ、これくらいなんてことないです! レフィさんを送り届けるって約束ですから!」

 少年と彼女──レフィが出会ったのは、3ヶ月ほど前の事であった。ルーフは、その少女のような外見と、その見た目通りの力の無さで、冒険者としての仕事がほとんどなかった。薬草摘みや商店の店番などでなんとか口を糊していたルーフに、護衛の依頼をしてきたのが銀髪の女、レフィだった。

 目的の国に行くまでには魔物娘が多くでる。山賊や盗賊なら魔法で撃退できるが、誘惑への対処法がわからないから、一緒に来てほしい……といった依頼内容だった。始めて冒険者らしい依頼が舞い込んだことにルーフは喜び、すぐに引き受けた。

 道中、荒くれものたちはレフィが撃退し、魔物娘の誘惑はルーフが跳ねのける、といった役割分担でここまで来たのだった。性知識のとぼしいルーフだったが、魅力的な魔物娘たちの誘いに心揺らぐことは何度もあった。だが、背後にいるレフィの事を、初めて自分を信頼して依頼してくれたひとの事を考えると、彼はどんな誘惑も断ち切ることができた。

「ありがとう、ルーフ君……」

 レフィは少年の細い体に手を回し、ぎゅっと抱きしめた。二人は頭二つ分ほど身長差があるせいで、ルーフは彼女の胸に顔を埋める形になってしまう。顔に押し付けられるふたつの柔い感触と、鼻孔をくすぐる甘い女体の香りが少年の鼓動を早める。

「れ、レフィさん……っ」
「あっ! ご、ごめんね!」

 慌てた様子で体を離したレフィは、赤い瞳でルーフをじっと見つめた。美しいルビーのような瞳が送る視線から、少年は目が離せなくなっていた。レフィは何か言おうとしている、それも何か大事なことを。少年の心臓はバクバクと跳ねる。

「あの、ね。ルーフ君」
「は、はいっ!」
「ひとつお願いがあるの」
「れっ、レフィさんのお願いならなんでも!」
「……あの、えっと……その、ね?」

 いつになく歯切れの悪いレフィの様子に、少年はどんどんと緊張を高めていった。月明かりで輝く銀色の髪と、赤く染まっていく顔のコントラストが、少年にはこれ以上なく美しく、愛おしく思えた。

「こっ、この旅が終わったら……私と、一緒になってほしい、の……」
「い、一緒に……って?」
「だ、だから! その、ふ……夫婦に、なってほしいの」
「……ふえぇっ!?」

 頓狂な声をあげた少年を、レフィは再び抱き寄せた。もう一度少年の顔にふたつの柔肉が押し当てられる。ルーフは乳房の柔らかさよりも、その奥で早鐘のように鳴り響く、レフィの心音にドキリとした。

「るっ、ルーフ君みたいに優しくてかっこいい人他にいないの! いつも私を気にかけてくれるし、えっちな魔物に誘われてもいつも打ち勝って……好きなの、ルーフ君が大好きなの……っ! だから、ルーフ君、だめ……かな……?」

 照れ隠しのためか、いつもの何倍も早口でレフィはルーフに愛を伝えた。少年は自分を抱く彼女を見上げた。ぴっとりとくっついた体から、互いの早い鼓動が感じられた。緊張と、それ以上の恋慕の想いを、心音で互いに伝えあっていた。

「も、もちろん。ぼくなんかでよければ……!」
「ほんと? ほんとに? 嬉しい……すっごく嬉しいよ……!」

 宝石のように美しい赤い瞳が潤み、涙が一筋零れ落ちた。涙を浮かべながら笑う彼女は、少年が今まで見たどんなものより美しかった。少年はその黒い瞳に美しく愛おしい恋人の姿を映したまま、少し体を離した。数秒の間があり、瞳に映った美しい顔が、っと近づいてきた。少年が目をつぶると同時に、瑞々しく潤んだ唇が、少年のそれに触れた。

「ん……♡」

 少年は瞼の裏にレフィの姿を思い浮かべ、レフィもまた同じように暗闇にルーフの姿を映しながら、触れるだけの短いキスを交わした。ゆっくりと唇が離れ、顔が遠ざかると、二人は同時に顔を赤くした。言葉はなく、ただ二人で見つめ合い、微笑み合うだけで、二人は至上の幸福に包まれる。

「えへへ、ルーフ君とキスしちゃった♡ 初めてのキス、うふふ♡」
「ぼ、ぼくも初めて、で……」
「ルーフ君も初めてなんだ……嬉しいな、とっても嬉しい♡」
「ぼくも初めてがレフィさんで嬉しいです……!」
「ルーフ君ったら♡ うふふ、もういっかいしよっか♡」

 レフィはまたルーフを抱き寄せると、触れるだけのキスを何度か繰り返した。二人の幸福感は高まり、自然と舌先が触れ合った。軽く舌先をふれ合わせるだけの恋人同士の優しいキスだった。月明かりの下、静かな森の中で、二人は何度も軽い口づけを繰り返した。そっと口を離すと、銀色の細い橋がふたりの口をつなぎ、やがてぷつりと途切れた。

「ふぅ……♡ これすごいね、ずっとしちゃいそう……♡」
「はぁ、はぁ……すごい、です……っ」
「でも、今日はここまでにしてお休みしよっか。明日には目的の場所につくと思うから……そこについたら、たくさんキスしようね♡」
「ふぁ、はい……♡」

 その日二人は、粗末なテントの中でいつもより身を寄せ合って横になった。指を絡ませるように互いの手を握り、足を絡めあい、ぴったりと密着した。

「あのね、ルーフ君……ルーフって呼んでもいい?」
「も、もちろんです!」
「ふふ、ありがとう♡ おやすみ、ルーフ♡」

 二人は密着したまま微笑み、おやすみの言葉と、いたずらのようなキスを何度か繰り返した後、眠りについた。


     ◆


 ──それから数日後。二人は目的地のとある国へと到着した。

 ルーフは、緊張のあまり何度も喉を鳴らした。そこは、邪悪な雰囲気の漂う暗黒魔界だった。空は漆黒の闇が広がり、むせかえる様な淫靡な空気が充満している。レフィの目的地だという城壁の向こうからは、更に濃密な欲望の気配が漂っている。

「レフィさん、ぼくから離れないで……!」
「う、うん……」

 ルーフも今まで感じたことのない気配に怖気づいていたが、掴んだレフィの手が震えていたことが彼に勇気を与えた。深く息を吐いて、城壁の中へと足を踏み入れる。そこは小さな城塞都市のようで、正面奥に見える石造りの城以外にも、家屋や店がいくつもあった。遠巻きに見れば普通の街にも見えたが、足を踏み入れたルーフはここが異常な場所だとすぐにわかった。
 上ずった男女の嬌声、性欲を駆り立てるような淫語、互いの口内を貪り合う爛れた吐息、交わる肉同士がぶつかり合う音、男女の粘膜がこすれ合う粘着質な水音……それらが街のあちこちから聞こえる。街中で盛った獣のようにまぐわう人々を見て、ルーフは足早に街道を進んだ。しっかりとレフィの手を握り、振り返らずに進む。

『あぁっ♡ あんっ♡ んっ、んっ♡』
『はぁ、はぁ……っ! んっ! んむ……っ!』

 路地裏では複数の男女が激しく絡み合っていた。

 男が女の上に覆いかぶさり腰を打ち付け、女は男の首に腕を回して自ら唇を押し付けている。別の場所では女が男に跨り、激しく上下に動きながら、びくびく体を震わせる男の耳を舐めまわし、愛おしそうに歯を立て、甘く噛みしめていた。そのすぐ近くでは大柄の女の突き出した尻にルーフよりも幼い少年が抱き着き、必死に腰を振っていた。どの男女も愛を囁き合い、互いを求め合っている。ここに居る者は皆、愛欲に狂っている。

「う、く……っ」

 ルーフも例外ではなかった。性知識に乏しい彼だが、この街の淫気にあてられ邪な妄想を抱いてしまっていた。今手をつないでいるレフィを、この場で押し倒してしまいたい。彼女の唇に吸い付き嘗め回し、大きな胸を揉みしだいて、その豊満な体を存分に味わいたい。そんな想像をしてしまっている自分を無理やり抑え込みながら、なるべく背後を見ないようにしながら一気に大通りを抜けた。

「ルーフ、大丈夫……?」

 レフィが心配そうな声で尋ねたが、ルーフにそれに答える余裕はなかった。それどころか、街の淫気にあてられて十分に動くこともできそうになかった。それを察したレフィは、今度は己が前に立って歩き始めた。ルーフは、自分が守ると言ったのに情けないと思いながらも、自身の性欲を抑え込むのに精いっぱいだった。
 性熱でゆだった頭でなんとか足を動かし、レフィの手に引かれるがまま進んで行く。性欲が暴走しないよう石畳の道ばかり見つめ、ふらふらとおぼつかない足であるいていると、レフィが何事か声をかけてきたが、言葉として認識できない。足元に階段らしき段差が映って、ルーフは初めて足元に気を付けるように言われたのだと気が付いた。

「ルーフ、しっかり……」
「はぁっ、はぁ、ぁ……っ」

 ぎゅっと握られた手の感触を心の支えに、一歩一歩階段を登っていく。視界に映る石造りの階段はそのうちに大理石の床へと変わった。大理石の床を見ながらゆっくりと進み、床が柔らかな紫色の絨毯へ変わると、レフィが足を止めた。

「ルーフ、着いたよ……ここが目的地……」

 レフィはその言葉と共にルーフの手を離した。支えを失ったルーフはその場にへたり込み、性感で震える息を吐いた。とろけて湯だった頭にレフィの言葉がようやく到達し、少年は顔をあげた。

 前方に見えたのは、天蓋付きの大きなベッドだった。

 周囲を見渡すと、そこがただの寝室ではなく城の一室であることがすぐに分かった。部屋の壁には無数の絵画がかけられ、家具や調度品も凝った装飾が施された品で、ルーフが見たこともないような超一級品のものだった。目の前にある金刺繍の入った紫で染め上げられた巨大なベッドも、その部屋の主の財力や権力を感じさせた。

 そして、そのベッドの脇に一人の美しい女が立っていた。
 長い銀髪と赤い瞳、そして黒い翼を生やした魔物の美女──。

「……ルーフ、まさか本当にここまで来てくれるとはな♡」

 それは、レフィだった。
 しかし、その姿は人間ではなかった。

 美しい銀の髪や赤い瞳はそのままだったが、その背には一対の翼が生えていた。漆黒の翼と同じ黒鱗が手足を覆い、鱗から伸びた突起は手足の爪以上にねじれ歪んでいた。彼女の背後には闇のように黒い尾が波打ち、頭にひときわ大きく邪悪な黒角がねじれ生えている。翼膜や尾の腹、角の内側などは紫色に染まり、黒と紫の中に、瞳や肩まわり、足まわり、首回りの赤色が美しく、高貴な雰囲気と禍々しさを併せ持っていた。長く伸びた銀色の髪もまた、彼女が人外の存在であること、そして高位な魔物であることを示しているようだった。

「驚かせてすまない、これが私の本当の姿なのだ……♡」

 彼女は──マレフドラゴンのレフィは、豊満な女体を惜しげもなく揺らしながら、ルーフの元へと歩み寄っていく。彼女の衣服は、衣服と呼べるかも怪しいほどに肌を露出していた。面積の少ない布地は最低限の部分しか隠せておらず、人の頭ほどもある乳房を隠す黒布は、その細さのあまり乳輪を隠しきれていない。秘部を隠す布も質は最上級でも服としての機能は皆無に等しく、そよ風ひとつでレフィの割れ目を晒すことになるだろう。雄との繁殖のみに重点を置いた、マレフドラゴンの正装であった。自身の裸体はつがいの繁殖欲求を煽るということを微塵も疑わない、自信に満ち溢れた衣服だった。

「ルーフ♡ 我が愛しいつがい……♡」

 ルーフは、突然の事に驚く暇もなかった。目の前の生物が種族として圧倒的に上位だと分からされるその美しさに思考が吹き飛ばされていた。一等星の輝きを突然眼前に突き付けられ、言葉を発することもできなくなっていた。ゆさゆさと乳房を揺らし、ひらひらと秘部を隠す布を揺らめかせながら近づいてくるレフィに、ただ黙って見惚れていた。彼女はルーフの前で膝をつくと、座り込んだルーフの頬にそっと触れた。レフィの冷たい手が火照った体に心地よく、ルーフは思わず目を細めた。その瞳を、マレフドラゴンは恍惚とした表情で見つめる。

「ああ、ルーフ♡ お前のその真っ直ぐな正義の眼差しが好きだ♡ 我の眷属がいくら誘惑してもお前は我しか見ていなかった♡ 我が目を付け、つがいになろうとした男ども……タースレッド、ルラルド、イフオン、コーヴァ、オルヴォス、シュノティ、カイレン。皆が我が眷属の誘いに屈した。早い者で1週間、長くとも1か月でな。各々が名の知れた冒険者だったというのに。ルーフも見ただろう? 城下町で我が眷属と交わる男たちを。あれらは我が隣に居ながら、目先の性欲に溺れた者共よ……まあ、それはそれで愛おしいが、我の番になるには不十分だ」

 レフィはそう言いながら、愛しい幼顔を両の手で優しく包み込む。レフィの手から伝わる冷気が熱を帯びた頭を冷やし、少年の思考が戻ってくる。ルーフはレフィの顔を見上げた。その瞳は潤んでおり、口元はうっとりと緩んでいる。愛おしそうに自分を見下ろしてくるレフィの姿に、ルーフの心拍数が跳ね上がった。レフィはルーフの耳元に口を近づけると、甘く囁いた。

「だがルーフ、ああ♡ お前は違った♡ 最も力の弱いお前が、一番意思の力が、我を想う力が強かった♡ どれだけ我が眷属が誘おうとも跳ね除けた、村娘に化けさせた眷属がお礼と称して交わろうとしても優しく拒んだ、道中人気のない場所で共に眠る我を無理矢理手篭めにすることもなかった♡ この街の淫気にあてられてなお、我を気遣い懸命に耐えた……まさしく我の求めた理想のつがいだ♡」

 そう言って、レフィはルーフの顔に自分の顔を近づけていった。互いの鼻先がふれあい、二人の吐息が混ざり合う。ルーフが何かを言おうと口を開いた瞬間、レフィは彼の唇に吸い付いた。唇同士が重なり合い、舌と唾液が絡みあう。月明かりの元、初めて交わした甘く優しい口づけとは全く違う、雄と雌が互いの興奮を高めるための交わりだった。

「はむ、んちゅ♡ れる、んちゅうぅ♡」
「はっ、んむ♡ んんぅ……っ♡」

 レフィの唇は柔らかく、少しひんやりとしていた。レフィはルーフの口内を舐めまわしながら、その両腕を彼の背中へと回す。そして翼を広げ、少年を包み込むようにして密着した。レフィの胸がルーフの体に押し付けられ、その柔らかな感触が脳に伝わる。

「んっ……ちゅ……ふぅ♡ ぷはぁ……♡ ルーフ♡ 言っておくが、我がお前に嘘をついていたのは正体だけだ♡ 道中ささやいた愛の言葉は我の本心だ♡ 我との約束を覚えておるか? この旅が終わったら、我と夫婦になるという約束だ♡」

 ルーフは漆黒の翼に包まれながら、レフィの鼓動を聞き取った。ぴっとりとくっついた体から、聞こえる早鐘を打つような鼓動から、緊張と、それ以上の恋慕の想いが伝わってくる。初めてレフィに告白されたあの日と同じ。だが、少しだけ彼女が不安と恐怖を感じていることもわかった。自分に拒絶されることを恐れているのだと、ルーフには心音だけで理解できた。

「レフィさん……ぼくは……」

 ルーフはレフィの目を見て、はっきりと伝えた。

「──あなたを愛しています」

 レフィは一瞬目を大きく見開き──すぐに笑みを浮かべてルーフをきつく抱きしめた。彼女の心臓は落ち着きを取り戻し、その全身からは興奮と歓喜が滲んでいた。レフィは体を離すとゆっくりと立ち上がり、ルーフを抱きかかえた。ベッドの天蓋を器用に尾で開けて、大きなベッドの中心にルーフを寝かせた。肌触りのいいシーツやふかふかの布団の感触を楽しむ暇もなく、邪竜は少年に覆いかぶさり再び口づけをした。今度は先ほどよりも更に激しく、情熱的なものだった。

「んちゅ、んふんっ♡ むぐ、はぁ……♡ ルーフ♡ 我のつがい♡ もう我慢できない、お前の体を隅々まで味わせてくれ♡ 我がお前の子供を孕んでやる、だからお前も我の子種をくれ♡ 沢山子作りしよう、たくさん交尾をしよう、愛しているぞ♡ ルーフ♡」

 ルーフに抱きつくと、一心不乱にその唇を、舌を貪った。ルーフもそれに答えるように、竜の体を抱きしめ、積極的に舌を絡ませた。やがて二人の体が熱を帯び、汗ばんでいく。舌と舌の交わりに興奮し身じろぎする度に、発情した甘い香りが天蓋の中のベッドに充満し、二人の情欲を掻き立てる。

「ルーフ♡ 愛しているぞ♡」
「ぼく、も……レフィさんの事が好きです……愛してます……っ」
「ああ♡ 嬉しい♡ 嬉しいぞルーフ♡」

 体を密着させたまま発する甘い言葉が、吐息と共に互いの顔をなでる。レフィが興奮でおぼつかない手つきでルーフの衣服を脱がしていく様子は、上位種であるマレフドラゴンとしての威厳は感じられなかった。積りに積もらせた性と愛の欲望に魔物娘が抗うことなど不可能である。

 邪竜の愛を一心に受けるルーフもまた、愛欲に蕩けた顔で邪竜の美貌を見つめるばかりで、抵抗することなくされるがままになっていた。あっという間に裸にされてしまい、生まれたままの姿を晒してしまう。少年が羞恥を覚える前に、レフィはルーフの股間へ手を伸ばす。その小さなペニスはすでに硬くなっており、包皮の先端は僅かに露出していた。レフィは竜の爪で傷つけてしまわないよう、繊細な指使いで優しくそれを撫で、ほぅ、と熱っぽい息を吐いた。

「ふふ、これがルーフの芯柱か♡ なんと可愛らしい……♡ まだ剥けておらぬのだな♡ だが安心しろ、我の手ですぐに剥いてやる。痛くはせぬから安心しろ♡」
「ああっ、レフィさん……っ♡」

 そそり立つ少年の肉棒を優しく握り、ちゅこちゅこと優しく扱く。びくん、とルーフの体が震えるとレフィはまた歓喜の息を吐く。その吐息すら逃したくないかのように、レフィは少年の唇を塞ぐ。興奮で息を荒げながら口を吸い合い、舌を舐め合っていると、少年のペニスを覆う皮が少しずつ剥けていき、ピンク色の亀頭が顔を出した。

「あぅっ♡ ああ……っ♡」
「ああ、剥けたな♡ 痛くはないな? なんと可愛らしい♡ それにこのぬるつきと臭い……我で興奮してくれているのだな♡ 嬉しいぞ♡」
「れふぃさ……わっ!」

 押し倒した少年を跨ぐように、レフィは膝立ちになる。戸惑いの視線を向ける少年の眼前まで移動すると、下腹部を隠す布の端をそっと掴み、焦らすようにゆっくりと持ち上げた。うっすらと透けた紫の薄布が徐々に持ち上がると、その下からむせ返るような甘酸っぱい匂いが漏れ出し、ルーフの鼻孔から侵入する。

「ルーフ♡ 我の淫肉を見てくれ♡ 」
「あっ、ああ……っ」

 音もなく紫布が持ち上がり、少年の目の前に発情しきった龍の裂溝がさらされた。銀色の陰毛から透明な粒が糸を引きながら垂れていく様を、ルーフは目を見開いて凝視した。あふれ出た淫液の塊が、薄い胸板や首筋にぽたぽたとしたたり落ちる。愛した者にしか見せないぬるりとした分泌液は、彼女の秘部にとどまらず、白く美しい内ももまでべっとりと汚していた。

「どうだ? つがいであるお前にしか見せない我の秘裂は♡」
「はぁっ……きれいです……っ♡ きれいで、ぬるぬるで、ああっ……♡」
「ふふふ♡ そうかそうか、綺麗と言ってくれて嬉しいぞ♡ 我の秘部はお前の芯柱を軽く触っただけでこんなにぐしょぐしょに濡れてしまうのだ♡ お前の事が大好きなのだ♡ 愛しているのだ♡ 我はもう、お前無しでは生きていけない♡」

 レフィはそう言って、薄布を取り払った。とめどなく溢れ落ちる愛液は少年の体を流れ落ち、高貴な紫色のシーツに雌臭い粘液が染み込ませる。レフィは更に腰を突き出すと、両手で自身の性器を広げて一対の肉翼の間に愛液が糸を引き、その奥の肉ひだがひくつく様子を見せつけた。ルーフは息をはあはあと吐いてその光景に見入ることしかできない。

「我の雌穴が疼いてたまらんのだ♡ お前の子供が欲しいと鳴いている♡ お前の可愛いおちんちんがほしいと訴えているのだ♡ 早く♡ 早く♡ お前の精がほしい♡お前の種汁がほしい♡ 孕ませてほしい♡ お前の子を産みたい♡ ルーフ、ルーフ♡ お前の性のしるしで我の膣を満たしてくれ♡ 我の子宮をお前の種で満タンにしてくれ♡ 我に種付けして孕ませてくれぇっ♡」
「れ、レフィさんっ……ぼく……ぼく……っ……♡」

 レフィは淫靡に微笑みながら立ち上がると、淫液の跡を少年の白肌に落としながら後ずさり、そそり立った小さなペニスを握った。そしてゆっくりと腰を落としていく。レフィの股間とルーフのそれが触れ合った瞬間、二人は同時に声を上げた。濡れそぼった媚肉で桃色の先端をじっくりと揺すり撫で、その濡れた肉壺の中にルーフの幼い男根を迎え入れた。少年と邪竜は、共に初めての交わりを捧げ合った。

「あぁっ……! レフィさんっ♡ あぁああっ♡」
「はぁあ……っ♡ 繋がったぁ♡ ルーフと、ひとつになれたぁ♡」
「れふぃさんのなかっ、あつくてっぬるぬるでっ♡ ああっ♡ きもちいいです……♡♡♡」
「お前のモノもとても熱いぞ♡ これが夫婦の交わりなのだな♡ なんと素晴らしい♡ 愛しい者と交わることが、これほどまでに心地よいとは思わなかった♡」

 レフィは感嘆の声を上げ、目を細めた。そして、挿入したままで動きを止めてルーフの顔を見つめる。彼の頬に手を伸ばし、愛おし気に何度も何度も撫でた。鋭い爪先で汗に濡れた髪の毛を払い、柔い手のひらで夫の形を確かめるようにすりすりと撫であげる。

 やがてレフィは少しだけ体を浮かせると、ゆっくりと上下に動いた。にゅちっ♡ にちゃ♡ ずちゅ♡ じゅぷ♡ 粘性の高い水音が、薄ぬ布に覆われたベッドの中に繰り返し響く。夫の顔を愛でて形を手のひらに覚え込ませた次は、膣肉で夫の肉竿の形を覚えるつもりのようだ。

「ああっ♡ すごっ♡ きもちっ、あぁああっ♡」
「これが我の夫のっ♡ 雄根の形っ♡ 覚える、この形覚えるぞ♡ ルーフも我の形をしっかり覚えてくれ♡」

 レフィはルーフの上で踊った。大きな胸を揺らしながら淫らに腰を振り、夫と交わる快楽に酔い痴れた顔を惜しげもなく晒していた。何もかも自分よりも上に位置するマレフドラゴンが、自分への愛を叫びながら腰を打ち付けてくる光景に、ルーフは現実感を失いながら、雌竜の肉襞があたえてくる快感に脳を焼かれていた。竜は自分に見惚れる少年に覆いかぶさり、熱い吐息と共に小さな唇を奪い、舌を差し入れる。隙間なく合わせられた唇からは二人の唾液が混じり合うくぐもった音が漏れ聞こえた。

「んむ、ちゅ♡ ちゅぱ♡ はむ、れろぉ♡ はぁ、ルーフ♡ ちゅ♡ 好きだ、愛しているぞ♡」
「んちゅ、むうっ、ぼくも……ぼくも大好きです……♡」
「はぁあ♡ ならばもっとしよう♡ 口づけしながら腰を打ち合うぞ♡ キスしながら交尾するぞ♡ んちゅ、はむ♡ んむぅうん♡」

 邪竜はシミ一つない豊満な尻を振り上げると、更に激しく腰を打ちつけ始めた。二人の体がぶつかり合う音と、粘液が泡立つ卑猥な音が部屋中に響き渡る。レフィは口づけをしながらまだ密着し足りないと、ルーフをきつく抱きしめ、黒い尾を少年の細足にぐるぐると巻き付ける。少年の体は、レフィの大きな体にすっぽりと包まれてしまう。邪竜に囚われた少年は、母親に甘える子猫のように体をくねらせながら、レフィに負けないくらい力を込めて抱き着き返す。

「んちゅ♡ ちゅるるっ♡ ぷあっ♡ レフィさん、レフィさんっ♡好き♡ 好きです♡ だいすきですっ♡」
「我もだ♡ 我も大好きだ♡ ずっと一緒にいよう♡ 永遠に一緒だ♡ ああ、我の可愛いルーフ♡ 愛しの番♡ 我の全てはお前のものだ♡ そして我もお前の全てをもらうからな♡ 全部寄越せ♡ お前の全てをよこせっ♡ 我の全てを奪ってくれ♡ お前の子供を沢山孕ませてくれ♡」

 レフィの暴力的で淫靡なささやきが、ルーフから理性をそぎ落としていく。恥じらいや異種族との交わる抵抗感が甘くとろかされ、愛欲の赴くまま、彼女の言葉に従いたいという欲求に支配された少年は、無意識のうちにレフィの尻を鷲掴みにした。丸々と肉付きのいい尻肉に少年の細い指が沈み込み、そのまま尻の芯から揉み始める。その動きに合わせて、レフィは甘い声をあげて腰をぐりぐりと押し付け、少年を包み込む甘肉が子宮に子種を求めてぎゅうぎゅうと収縮する。

「あ、あっ……出るっ♡ レフィさん♡ ぼくもう……っ♡ イク♡ イッちゃいますぅうっ♡」
「ああ♡ 出せ♡ 我の子宮に注いで孕ませてくれ♡ 我に種付けしろ♡ ほら、ほらぁっ♡ イけ♡ イケ♡」
「はい、はい♡ いっぱい、出しますから♡ ぼくの精液、受け取ってくださいっ♡」
「受け取る♡ ルーフの愛しい子種全部受け取ってやる♡ だから我と一緒に果てるのだっ♡ 我の膣内にたっぷりと出せ♡ 我を愛しているなら我慢などせずに射精しろっ♡ 出せ♡ 出せぇえっ♡」
「はいっ♡ レフィさん♡ レフィさんっ♡ ああぁぁぁぁっ♡」

 汗ばんだ肉同士が激しくぶつかり合う音の後、熱い奔流がレフィの奥深くで弾けた。今まで経験したことのないような快感と共に、全身に満ち溢れる幸福感に包まれながら、レフィも絶頂を迎える。身体中を巡る血液が沸騰しそうなほどの熱さが心地よくてたまらない。溶岩の中を泳げるマレフドラゴンの彼女ですら、これほどの熱を感じたことはなった。目の前にある小さな背中を抱き寄せ、夢中で唇を重ねた。舌を絡めると唾液が溢れてきて、それを喉奥へと流し込む度に下腹部がきゅんきゅんとうずく。

「んちゅ♡ んむぅんっ♡ ああっ♡ まだ出ているぞ♡ ルーフの精液が我がに出てる♡ 熱いのが奥まで届いているぞっ♡ んうぅ……っ♡ あぁんっ♡ んむっ♡ ちゅう♡」
「ああっ♡ ふぁあっ♡ あぁああ……っ♡」

 膣内が激しく収縮し、大量の白濁を飲み干していく。ルーフの吐き出した精はあまりの量の多さに結合部から逆流して溢れ出した。レフィはその感覚すら気持ちが良いらしく、うっとりとした表情を浮かべながら身を捩っている。

「はぁっ♡ んっ……♡ すごい量だな……♡ そんなにきもちよかったか……♡」

 レフィは陶酔しきった顔で呟き、しばらく余韻に浸った後、ゆっくりと体を起こした。ルーフの男根を引き抜くと、栓を失った秘裂からはどろりとした濃厚な愛液が流れ出た。レフィは満足そうな笑みを浮かべて、愛おしげにルーフを見つめながら囁いた。

「ふふっ……♡ どうだった? 我との交尾は気持ち良かったであろう♡」
「ふぁっ、はっ、はい……♡」
「そうか、それは何よりだ♡」

 レフィは愛おし気に頬ずりをし、口づけをする。舌を絡めた情熱的なキスを交わした後で、彼女は妖艶に微笑んだ。それから、ずりずりと体を移動させて、小さなルーフのペニスに顔を寄せた。レフィは大きく口を開け、ぱくりとそれを口に含んでしまう。温かくぬめったものに包まれた少年は、ビクッと体を震わせた。

「あっ、うぅっ♡」
「んぷ……痛くはないか?」
「は、はい……レフィさんのお口の中あったかくてきもちいい……♡」
「それはよかった♡ もっと気持ち良くしてやろう♡」

 レフィは、小さなルーフの小さなペニスを口内で弄び始めた。先端から根本までねっとりと舐められ、吸われ、小さなルーフは顔を真っ赤にして悶えている。そんな少年の顔を上目遣いで見ながら、レフィはゆっくりと唇を動かした。じゅるじゅると音を立てて吸いつき、舌先でチロチロと刺激する。そのたびに、幼いペニスがピクピクと震えていた。やがて、限界を迎えたルーフが、情けない声で懇願を始めた。

「れ、レフィさん……ま、また出ちゃいそうで……」
「んちゅ、んぱぁ……いいぞ♡ 我慢せずに出してしまえ♡」
「で、でも……! 口に出しちゃうなんて……!」
「我のことは心配しなくてよい♡ お前の好きなようにするがいい♡」
「で、でもっ……あっ♡」
「我のナカにたぁっぷり出しておきながら、何をいまさら遠慮することがある♡ んぶっ♡じゅるるっ♡ ほら、出へ♡ 我のくひの中に出へ♡」

 射精を促すように、レフィはさらに激しくフェラチオを行う。喉奥にまで届くような深いストローク。柔らかい頬肉で締め付け、舌先を尖らせて裏筋を刺激する。さらには、手で竿をしごきあげ、もう片方の手では陰嚢を優しく揉み、精液を押し出そうとしていた。ルーフは堪らず腰を浮かせ、悲鳴のような嬌声を上げて身を震わせた。

「あぅ♡ だめですっ♡ ほんとにっ♡ ああっ♡」
「ぷはぁっ♡ はむぅ♡ ちゅばっ♡ 出せ♡ 早く出すのだ♡ 我の口に出してくれ♡ ほら♡ じゅるるっ♡ ほらぁ♡」
「あっ、ああっ♡ もうだ、め……♡ ああああああッ♡♡♡」

 口内に放たれる熱い迸りの予感に、レフィは目を細くして笑みを浮かべると、亀頭の先端まで口をもっていき、一息に喉の奥深くへとペニスを迎え入れた。むちゅ♡と唇がルーフの根元に到達すると同時に、少年は背中を反らせて絶頂を迎えた。びゅくびゅくと放たれる精液が勢いよく食道を通って胃に流れ込むのを感じながら、レフィはうっとりとした表情を浮かべて絶頂していた。陰茎を受け入れていないにも関わらず絶頂で収縮した膣から、先ほど中に出された精液ぶぴゅ♡と淫猥な水音と共に漏れ出し、ベッドに白い水たまりを作る。

「んぐっ♡ んっ♡ んんっ♡」
「あぁぁっ♡ ごめんなさいっ♡ ぼく、お口に出しちゃって……っ♡」
「んっ♡ んっ♡ んんんっ♡」

 レフィは、ルーフの謝罪に淫らな笑みで答えると、精液を飲み干すために頭を上下させた。射精したばかりの敏感な肉棒に、彼女のざらついた舌が激しく絡みつく。レフィは、射精直後のペニスを口で扱き上げ、尿道を残った精液まで残さず搾り取ると、ようやく口からペニスを解放した。レフィは、大きく口を開けて舌上に貯まった生臭い精液溜をルーフに見せつけるようにすると、ゆっくりとその中身を嚥下していく。こくっ♡ ごくっ♡ こくんっ♡ ごきゅっ♡ 粘っこい精液が喉を通るたびに、レフィの身体には快楽の波紋が広がり、ルーフの性欲を煽る。

「んぐ、ごく♡ ふふっ……♡ いっぱい出たな♡ 我の口まで孕んでしまいそうだぞ♡」
「れ、レフィさん……♡」
「疲れただろう。少し休憩を取るとしよう」

 レフィは少年に添い寝をするように寝転がった。くいと指を動かせば二人の体が浮き、互いの体液で汚れたシーツが瞬く間に取り替えられ、彼女の手には水の入ったグラスがふたつ飛んでくる。二人が空中から再びベッドに降りた時には、ふかふかのクッションがいくつも敷かれ、上体を起こした格好でリラックスできるようになっていた。レフィは手にしたグラスの一つをルーフに手渡してから、自分のそれに口を付けた。ルーフもまた、それに倣ってごくりと水を飲んだ。ほのかに香る爽やかな風味が、少年の乾いた喉を潤す。

「どうだ、この土地の水は口に合うか?」
「は、はい。とっても美味しいです」

 ルーフの言葉に、レフィは嬉しそうに微笑み、それから彼の肩を抱き寄せた。柔らかで温かい感触に、少年の頬がゆるむ。緩んだ頬に邪竜が優しく口づけをすると、少年の頬は朱色に染まる。それから二人は、しばらく他愛のない会話を楽しんだ。レフィが、この屋敷のことや、自分がどのように暮らしているかなどを語り、ルーフは興味深そうに耳を傾けた。

 そうして少しの間会話を楽しむと、不意に沈黙が訪れた。黙ったまま二人の視線が絡み合うと、レフィはルーフに口づけをした。最初は軽く触れるだけのキスだったが、すぐに深いものに変わる。レフィは、ルーフの唇を割り開くように自らのそれを押し付け、小さな口内へ侵入すると、歯列をなぞるように舐めまわし始めた。

「はむ♡ んちゅ、ちゅうぅ♡ んれ、れるれるれる……♡」
「んっ……♡ んんっ♡」

 レフィの舌の動きに合わせて、ルーフの体は小さく震える。レフィはそんな少年の反応を楽しみながら、さらに激しく舌を動かした。ルーフの小さな舌を絡め取って吸い上げる。舌と舌が擦れるたびに、ルーフは体をビクッと震わせ、甘い吐息を漏らした。たっぷりと時間をかけてキスを交わし、愛する雄の唾液を吸い尽くしたレフィはゆっくりと唇を離すと、うっとりとした顔で呟いた。

「次はルーフが動いてみるか♡」
「えっ……」
「我のここに入れて、腰を打ち付けてみたいであろう?」
「あっ……♡」

 そう言いながら、彼女は秘裂を開いて見せた。そこは既に洪水のように濡れており、太腿にまで蜜が流れ落ちているほどだった。少年がゴクリと唾を飲み込むと、レフィはくすりと笑って四つん這いになると黒い尾を持ち上げて、白く大きな尻を少年に向けた。

「ほら♡ 早くお前の男根を我に突き入れてくれ♡ お前の番を全力で愛しておくれ♡」
「あ、あぁ……っ♡」
「我にこんな媚びたポーズをさせられるのはお前だけだ♡ 早くお前がほしい♡ またお前の子種を我に注いでくれ♡」

 レフィの誘惑にルーフは抗えなかった。彼は誘われるがままに、白尻を掴んでいきり立ったペニスを彼女の膣へと挿入する。ずぶぶっと音を立ててペニスが飲み込まれると同時に、レフィの口から歓喜の声が漏れた。ルーフの小さなペニスが、自身の精液に塗れたレフィの膣壁を押し広げながら奥へと進んでいく。ペニスが根元まで入り切ると、レフィは熱い息を吐き出した。

「あぁ……♡ やはりいいな♡ お前は最高の雄だ♡」
「はぁっ♡ ふぁあ……っ♡」
「さぁ♡ もっと突いてみろ♡ 我の奥まで犯してくれ♡」

 言われるがまま、ルーフは必死になってレフィの膣を突き上げた。その動きに合わせ、レフィも自ら腰を動かし始める。ぱちんっ♡ ばちっ♡ と肌同士がぶつかり合い、淫猥な音が部屋に響き渡る。レフィの膣内は熱く、柔らかく、そしてキツかった。彼女の子宮口にペニスの先端が当たるたび、レフィは背筋を仰け反らせ、甲高い声を上げた。まるで獣のような姿勢で後ろから責め立てられる快感に夢中になっていた。懸命に腰を振っているルーフがかわいくて仕方がなかった。

 ルーフもまた、大きな尻肉に腰を打ち付ける快楽に酔いしれていた。レフィの白く豊満な尻肉が、自分のピストン運動によって大きく揺れ動いている様が、ルーフの興奮を煽る。少年は夢中になって彼女の柔く肉厚な尻を大きく揉みしだいたり、すべすべの尻肌を撫でたりしながら、何度もペニスを突き入れた。

「あんっ♡ はぁ♡ 気持ち良いぞ……♡ お前が腰をパンパンすると、んぅう♡ 我の子宮にずんずん響く♡」
「ああっレフィさんっ……もう……!」
「ああ♡ 出せ♡ 中にいっぱい出せ♡ きもちよく射精しろ♡」

 ルーフは眼前の黒い龍の尾にしがみつき、全身の力を込めて腰を打ち付けた。尾を引かれ、ぴったりと尻と腰が密着した状態で腰を打ち付けられ、レフィは快感で意識が飛びそうになった。歯を食いしばって頭をぶんぶんと振って耐えながら、愛する夫の腰遣いを一時たりとも逃さず味わう。

 腰の動きが激しくなるにつれて、レフィの喘ぎ声も大きくなっていく。ぱちゅぱちゅと水っぽい音を響かせながら、二人は絶頂に向けて駆け上がっていく。やがて、ルーフの体がビクビクと痙攣し始め、限界が近いことを知らせてきた。少年が腰の動きを止め、荒く振るえる呼吸を整えようとする。レフィはそんな少年の可愛らしい反応に笑みを深めると、しゅるりと黒い尾で少年の体を巻き上げ、強制的にピストン運動をさせた。

「ひぁあっ♡ レフィさんっ♡ まってまって♡ あぁああっ♡」
「我に精子のおあずけするつもりか♡ そんな意地悪許さんぞ♡ ほら、早くだすのだ♡」
「ふぁあっ♡ やぁっ、だめぇ♡ でちゃうっ、でちゃうよぉっ♡」
「出してよいと言っておるだろう♡ 我慢せずに出すがよい♡」
「でもっ♡ ふぁあっ♡ でもでもぉっ♡」
「これで最後だとでも思っているのか? これからいくらでも交尾してやるから出せ♡ 我の我慢がきかぬのだ♡ いじわるせずに出せっ♡ 全部我の中に注げっ♡」
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ ひああぁあッ♡♡♡」

 レフィの言葉に促されるまま、ルーフは彼女の最奥へ精液を解き放った。勢い良く放たれた大量の白濁が、膣内を満たしていく。レフィは目を閉じて、愛する人の子種の感触を一滴残らず感じ止めようと、膣をキュッと締めた。膣内で脈打つペニスの動きを感じながら、彼女はうっとりとした顔で熱く息を吐いた。
 ルーフは、レフィの膣内にたっぷりと子種を注ぎ込んだ後、力尽きたようにベッドの上に倒れた。栓を失ったレフィの割れ目から、ごぽっと音を立てて愛しい番の種が溢れ出てきた。それを指先で掬い取り、ぺろりと舐めた。

「はあっ、あぁっ……♡」
「3度目なのにこの量か♡ ルーフはなんと優秀な雄だろうか♡」

 虚ろな表情を浮かべる少年の頭を優しく撫でながら、レフィは彼の頬にキスをした。龍の指をくいくいと動かし、ベッドのシーツや布団を魔力で浮かせ、ルーフと添い寝をするような形に体を動かした。繰り返した吐精で気だるげな体が、肌触りのいい上質な寝具に包まれ、更に愛する竜の番の体温を感じていると、ルーフのまぶたが重くなっていく。

「眠いか? 安心して眠るがいい。お前が寝てしまうまで、ずっとこうして抱きしめていてやるぞ♡」
「れふぃさん、でも……」
「いいのだ、続きはお前の疲れが癒されてからだ。だから今はゆっくり休め♡」

 レフィは愛する番を包み込むように抱きしめて囁いた。ルーフは優しい声色と共にゆっくりと穏やかに頭を撫でられ、心地良さそうに目を閉じる。そのまま数分も経たないうちに、彼の口からは規則正しい小さな寝息が聞こえ始めた。レフィはその穏やかな寝顔を眺めながら、そっと微笑んだ。

「これから末永くよろしくな……♡」

 レフィはルーフの額に口づけると、彼を抱き寄せながら自身も眠りについた。

    ◆

 それから数ヶ月が経った。

 あの日以降、ルーフは毎日のようにレフィと体を重ね合わせていた。今日も、レフィは夫婦の寝室で彼を誘惑していた。レフィは全裸のまま仰向けに横になり、両脚を大きく開いて秘所を見せつける。彼女のそこは、既に洪水のような有様だった。太腿にまで蜜が流れ落ちており、尻の方にも雫が幾筋も伝い、シーツは既に濡れそぼっているほどだった。レフィは妖艶な笑みを浮かべ、ルーフを手招きした。

「おいで、ルーフ♡ 我のここにお前の子種を注ぎ、また子を作ろう♡」

 少年は誘われるがままに彼女の元へ歩み寄る。そして、ベッドの上で四つん這いになると、レフィの両脚の間に体を入れた。すでに限界まで膨張している男根を取り出した。それは今すぐにでも破裂しそうなほどに張り詰め、脈動を繰り返していた。少年は大きな邪竜の体に沈み込むようにして何度も味わった快楽の道へペニスを挿入した。

「ふぁあっ♡ ああっ♡♡♡」
「何度交わってもお前はかわいい声をあげてくれるなルーフ♡」
「だって、レフィさんのここ気持ちよすぎて……んぅうっ♡♡♡」

 少年は目の前にある大きく膨らんだ双丘の先端に吸い付くと、母乳を求める赤子のように夢中になってしゃぶり始めた。そして実際に、ルーフの口内には甘いミルクが溢れ出し始めていた。こくこくと母乳を飲み下しながら、少年は腰の動きを速めていく。二人の嬌声と肌を打ち付け合う音が重なり合い、寝室に響き渡る。

「あんっ♡ これ、あまり吸ってはあの子の分がなくなるぞ♡」
「んちゅ♡ こく♡ ごめんなさいっ♡ でもレフィさんのおっぱい吸いながらっ♡ えっちすると気持ちよくて、幸せで……っ♡♡♡」
「よいよい、そんな顔をするな♡ 好きなだけ吸え♡ あの子の分を造れるようにルーフの精を我に注ぎ込んでおくれ♡」
「はいっ♡ たくさんっ、たくさん出しますっ♡」

 夫婦が甘く淫靡に交わるベッドの横に、一回り小さなベッドがあった。その中には、産まれたばかりの小さな龍の赤子がいた。激しく交わる番の声を子守歌にするかのように、穏やかな顔で眠りについていた。

 彼女は、ルーフとレフィの初めての子だった。

「ああっ♡ でるっ♡ なかっ、中にだしますっ♡」
「いいぞ♡ そのまま来い♡ いっぱい出してまた我を孕ませろ♡」
「ひゃいっ♡ はぁっ♡ あぁあっ♡ ああああっ♡♡♡」
「んぅうっ♡ 出てるっ♡ ルーフの熱くて濃いのがでているぞ♡」

 ルーフはレフィの子宮目掛けて、熱い精液を放った。レフィは愛する夫の精液を子宮に受け、絶頂を迎えた。ルーフの射精は長く、子宮を射液で満たすまで続いた。その間、レフィは何度も軽い絶頂を迎え、その度に膣内がきゅうっと締まった。やがて長い射精が終わると、ルーフはぐったりと脱力し、レフィはそれを受け止めた。そのまま二人は唇を押し当て、貪るように舌を絡め合った。二人の舌が絡み合う水音を聞きながら、ベッドの中の赤子が目を閉じたまま微笑んだ。

 今、妹ができたことを感じ取ったのかもしれない──。
23/10/22 14:32更新 / TakoTako

■作者メッセージ
マレフドラゴンさんが良すぎたので書きました。
上位種族さんに受け入れられてラブラブ子作りえっちはいいよね……

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