連載小説
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Deta1:シンリィ(妖狐)
いらっしゃいませ、三尾の妖狐、シンリィでーす♪
アタシをご指名? 貴方、分かってるじゃない♪

ご要望通り、真っ黒なチャイナドレス…スリット深めよ。


あら、もう興奮してるの? 私の太股だけで?

うふふ♪
でもこの店、原則的に手コキもフェラもオナニーも本番も原則禁止なの。ごめんなさいね?
…だって、ウチは“耳かき専門”だもんね♪



じゃ、早速始めようか♪

あ、服は脱がないでいいからね!?
あくまでフツーに、フツーに。


はい、膝枕♪
頭、乗せてね。
…あ、胸とか揉まないでよ?

はいそこ舌打ちしない。



それじゃあお待ちかね。耳かき、始めるわよ♪
リラックスしててね♪


<カリカリ>


どう? 気持ちいい?

…ふふっ、良かった♪



あらあら、結構溜めてるわねー…

別に謝らなくてもいいわよ?
だってそれが私のオシゴトだからね♪


<カリカリ>


…あっ、今のって喘ぎ声?

ちょ、ちょっと…恥ずかしいからって暴れないで、危ないから!



いいのいいの。

ここじゃみんなアンアン喘いでるから♪
もちろん、耳かきでね。


それに…耳かきで喘がせられなかったら、魔物としてヘコんじゃうから。
だから喘いでもらったら魔物冥利に尽きるって言うか…ね?


<カリカリ>


いい感じ♪
我ながら凄く順調…♪


…………え?

私がどうしてこの仕事をしてるかって?

まぁ確かに、妖狐は淫乱だし…何を隠そうこの私も淫乱だし。
エッチ禁止って言う店は…客観的に見れば合ってないかもね。


<カリカリ>


でも私、こういうの好きだし。
こうやってお客さんが喜んでくれれば…ね。

どう? 妖狐にしちゃ献身的でしょ? ね?



ま、我慢して後で目一杯オナニーしたら気持ちいいってのもあるけどね!

それと…あ、何その「俺の感動を返せ」って言いたげな顔は!


<カリカリ>


ま、いっか。

そろそろ右耳終わるわよー。


<カリカリ…ッ>


じゃ、先に右耳だけ仕上げしちゃうわね。

何するかって? そりゃもう…私は妖狐なんだから…ね?


この尻尾で耳をモフモフして仕上げよ。

…ううん、あらかた掃除したから汚れないわ、安心して♪
毛が耳に入ったりもしないからね。ご都合主義的な意味で♪


さ、いくわよ♪


<モフモフ>

<フニフニ>

<スリスリ>



どう?

…わっ、涎!?

そんなに…?
そ、そう…ありがと♪






じゃぁ…左耳もやるから、向き変えて♪

舌、出さないでね?


え、太股触るのはいいかって?

…………んー、難しいなぁ。


…ちょっと待ってね。

店長ーッ!


あ、この人がうちの店長…オーナーのベルゼブブさん。

ねぇねぇ、今の質問なんだけど…


え、視姦限定?

…だって♪



ほら、そんなに残念そうな顔しないで。

今から左耳も掃除するんだから♪


<カリカリ>


どう、機嫌直った?

…良かった♪


<カリカリ>


気持ちよかったらウトウトして大丈夫よ?

寝相と称してお触りとかしなければ。


<カリカリ>


あれ、もしかして本当に寝ちゃってる?

…………寝ちゃってる…っぽいね。


ま、気持ちよさそうだったらそれでいいんだけど♪


<カリカリ>


…うー、ダメだ。

私の方が我慢出来なくなってきてる…


でもヤッちゃったら店長からキッツーいオシオキ喰らうらしいんだよね…

しかもエロい意味じゃなくて本気のヤツ…


うー、我慢ガマン。

後で気絶するぐらいオナニーしてやるっ…!


<カリカリ>


<カリカリ>


<カリカリ>


<カリカリ…ッ>
















…あ、起きた?

丁度これから仕上げ♪


さっきみたいに、尻尾でモフモフーって。

…ズボン越しでも分かるぐらいギンギンになってるけど、大丈夫?

ま、大丈夫じゃないからって私じゃ何も出来ないけど♪


<モフモフ>

<フニフニ>

<スリスリ>



…はーい、終了ー♪

ありがとうございましたー♪



…あ、そうだ。

ウチって二回目以降は会員制なんだけどね。

年会費付きで会員になったら、優先的にご指名出来るようになるの。

あと、会員になってから指名された子は、独占的に指名できるようにもなるわ。

年会費は割とお得よ♪



で、会員になって10回指名してもらったら…

奥の座敷に行って…ね? そういうコト♪


どう、入…わぉ、即答!

早速サインしてくださーい♪






…これで私もついに夫ゲットーッ♪
16/08/25 18:18更新 / 第四アルカ騎士団
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■作者メッセージ
一番リクエストの多かった妖狐さんです。

丁寧だったアルプさんとは対照的にやや奔放な感じにしてみましたが…いかがでしょうか?
語り形式の都合上、店長は今回セリフ無しです。すみません。


そして相変わらずの文才とワンパターンになってしまいつつある描写をどうにかしないと…

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