連載小説
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愛女神からの贈り物
ローラ達が去って少しすると、訪問者があった

和也「誰だ?」

楓達と静かでのんびりとした時間を過ごしていたが、誰が来たのだろう…

和也「どちらさんで?」

そこにいたのは、恐らくアプサラスという愛女神の配下の女だった

和也「…何か?」

???『あなたたちへ、主からこれを持っていくようにと頼まれたので持ってきました。』

和也「…これは?」

楓『霊薬アムリタ、ですか?これは…』

???『はい、貴方達はたくさんの愛し合うもの達を結んで自分達も強い愛で結ばれています。それを受けとる権利があると主からの言伝です』

和也「ずいぶん、気前の良いことだな…」

霊薬アムリタのことを調べた後に俺は言った

???『それと…』

和也「何となくわかる、誰かの相手を探す手伝いを頼みたい。と俺は読んだが」

???『はい、私もやっと姉妹がみんな相手を見つけられたので…』

和也「なるほど…」

???『すぐにとは言いませんから…』

和也「お、良さげなのを見つけた」

???『!?早すぎます…』

和也「俺の知り合いだがな」

???『どんな人ですか?』

和也「簡単に言えば、いじめが原因の対人恐怖症を発症したがパソコンで株をしていて心を許した相手にしかまともに会話も出来ないほど傷ついている奴だ」

???『なるほど…確かに、うってつけかも知れませんね…』

和也「行ってみるか?」

???『はい。』

和也「ところで、お前さんは?」

???『エイリスといいます』

楓『私たちも行きます』

和也「ああ、まあ、あいつの家の前で待っていてほしい」

雫『まあ、そうですよね…』

瑠璃『可哀想…どうしてこんなことに?』

和也「安心してくれ、その加害者たちはリリムに『貴方の知り合いを傷つけた人たちは、今ごろ情けない顔で搾られてるから』って言ってたから多分嗜虐的か狂暴な魔物のエサにされたんだろうと俺は考えた」

楓『なるほど…』

和也「あと一人だとか」

雫『…』

和也「なら、いこうか」

そのまま彼の家に向かう

和也「…ここだ」

瑠璃『なんというか、普通の一軒家?』

和也「ああ、そうだな。」

そしてインターホンを押す

和也「おーい、雅史、居るか?」

それからしばらくして…

???「和也?久しぶりだな…そちらの女性は…?」

少し恐怖を出しながらも雅史は出てきた

和也「安心してくれ、俺の妻と雅史への特効薬だ」

雅史「特効薬??」

和也「なら、エイリス。あとは任せた」

エイリス『はい。』

雅史「…」

警戒心を最大まで表に出しながらも彼はエイリスを家に入れた。

和也「なら、また。」

雅史「ああ、元気そうで良かった」

和也「雅史もな、思ったより大丈夫そうだった」

雅史「生活はそうは変えられない。取引市場の時間にあわせて生活リズムを作ってるから」

和也「なるほど…飯は?」

雅史「生協で食べ物を買って自炊しているよ」

和也「飯もまともなのでさらに安心」

雅史「誰とも関わらずに一人で暮らせるようにしてるからな」

和也「その努力は認めるわ…しかも家のなかにはトレーニングの場所もあるんだろ?確か」

雅史「最後に頼りになるのは自分だから」

和也「なら、また。」

雅史「ああ、これが変わるチャンスならやってみる」

和也「…ああ。壊れん程度にな。」

それから彼女たちとの帰り道、どうやら柚葉の姉妹が最近魔界の果実を取引するルートを確立したらしくそれで魔物化が急激に進んでいるのだろうと俺は思うのだった

愛女神からの贈り物 おわり
20/01/24 23:56更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです

今回の話はいかがだったでしょうか?

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