連載小説
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甘い蜜×甘い蜜 
今日も俺の目の前で、訳のわからん事を大声で怒鳴りながら周囲を威嚇してるおっさんが居る。これで何日目だ。此処で怒鳴ればなんとかなるとか思ってるんだろうか。短絡的思考な行動を見ているだけで頭痛がする。早く定時になってほしいもんだ。そして俺はいつもの日課の如く、隣の同期に話しかける。

「なぁ、アレ どうにかならんか?」

「どうこうしても時間の無駄だろ。全く・・市役所で喚きゃなんとかなると思ってるんかね?」

市民課の対応席に座りながら溜息を吐く。せめてこっちに来ない事を祈ろう。だが、余計な邪念を持つと正反対の結果が付き物。市民課の窓口に向かって真っ直ぐ歩いてくると、俺の対応席の正面椅子に座り支離滅裂なエゴを吐き出す。

「なぁ、兄ちゃん・・・わかるかぁ?今の日本はなあ〜・・俺達の世代で生きてるんだぞ?ぁん?聞いてんのか?お前みたいなガキでもそこに座れるのは俺達が必死に働いたからだぞ?わかってんか?」

始まった。これが始まると最低でも1時間近くは居座られる。さっさと警備員のお迎え来てくれないかな。俺が適当におっさんの戯言を聞き流していると意外にも早いお迎えが来てくれた。おっさんは何か喚き散らしながら連れて行かれる。最近になってこういう手合いが増えてきて本当に困ったもんだ。市役所に来て喚けば何でもしてくれると勘違いしてるバカは此処で喚く前にさっさと働けと言いたい。

「はぁ〜〜〜、やっと行ったか・・・」

「今日は運が悪かったな、祐。とりあえず、次の『業務再開だろ』」

同期の言葉を遮り受付番号の札をチェックし通常業務を再開させる。

「013番でお待ちの方。いらっしゃいませんか〜?」

「はぁ〜〜い♪お願いしまーす♥」

目の前に座ったのはモッフモフな二本の尻尾を柳のようにゆらゆらと揺らす妖狐だった。それと、おっぱいでかいぞ妖狐様。ついでにチャイナドレス似合ってるぞ。

「…はい、それでは御用件は何でしょうか?」

「戸籍が欲しいの〜♪住民登録したいの〜♪ねぇ〜〜・・・、いいでしょう〜♪」

「・・・申し訳ありませんが、その御用件でしたら専門の受付窓口がありますのでそちらでお願いします」

「ええ〜〜・・・やだやだぁ〜。あっちだと手続き面倒なんだも〜ん。それに何時取得出来るかわかんないし・・・ね?だから オ ネ ガ イ ♥♥」

胸元を肌蹴、チラリと張りのあるふくよかで瑞々しいオッパイを見せ付けてくるが無視して魔物娘専用の手続き書を渡し退散させる。

「ぶぅ〜・・、ケチ・・・。そんなイジワルな子は女の子に嫌われちゃうわよ」

両耳をペタリと伏せすごすごと魔物娘専用の受付へと去っていく妖狐。二本の尻尾は悲しみからか、力無く垂れ下がっている。そんな後ろ姿を見ていると手を差し伸べてあげたくなるがこれはこれ、それはそれ。仕事に私情を挟む事だけはしたくない。可愛い子だっただけにちょっとだけもったいなと思いながらも次の番号札を読み上げるとまたもや魔物娘だった。今日は厄日なんだろうか。

「なぁ、祐。今日のお前本当に運が無いな」

「…ほっといてくれ」

魔物娘が現れてからこういった事が度々起こる。こちらは人間用の受付窓口だというのに手続きが早いからという理由だけでこっちに流れてくる魔物娘が後を絶たない。まぁ、向こうの事務員はヤる事やってから手続きするようなメンバーだし処理が遅くなるからこちらにやって来るのも当然だろう。市役所の職員である以上は誇りを持って定時まではしっかり業務をこなしてもらいたいもんだ。と、いうよりこちらの業務を増やされたくない。

「さて、もうすぐ上がりだがどこか寄っていくか?」

「いや、遠慮するよ。早く帰って寝たい気分なんだ」

俺が寝たいという単語を口に出した途端、待ち合い椅子に座っていた魔物娘の何人かが俺を凝視する。こっち見ないでくれ。別にあんたらに言ったわけじゃないんだから。今度からは【寝たい】じゃなく【眠りたい】と言っておこう。なんで会話一つで此処まで気を使わなきゃいけないんだ。嗚呼、早く帰って眠りたい。

定時、見事にほどよく疲れきった俺は今日1日扱った書類をファイルに挟み市役所を後にした。

「はぁ、・・・今日はやたらと魔物娘の対処が多かった・・ん?」

市役所を出てすぐの玄関口の脇で項垂れている妖狐を見かけた。朝、俺が担当してた受付窓口に来た子だ。どうやら書類が通らなかったみたいだな。まったく向こうの連中ときたら1日に捌くのが僅か20人程度とか一体何してんだか。しょうがない、別部署の俺が手を出すのはあまり良くない事なんだが。俺は役所内に戻り、自分の机の引き出しから魔物娘専用の手続き書類を一枚取り出し判を押し玄関脇で項垂れている妖狐に押し付ける。

「ほら、これで多少は早くなるかもしれないから・・と、言っても気休め程度だろうけど」

「ぁ・・・、ありが・・・とう。でも、いいの?貰っちゃっても・・・」

「別に構わないよ。どうせ気休め程度だろうし、通った所で審査に一ヶ月掛かるのが一週間早くなる程度だろうしな」

「それでも嬉しいよ〜♪今日出した書類結局通らなかったから・・これがあればなんとかイけるのね!」

イける、じゃないだろう。どうしてこうもオツムがピンク色なんだろうか。

「ネェ・・、この御礼に一緒にお食事でも・・どう♥♥」

「いや、いい。俺は早く寝たいんだ・・あっ・・」

「え!私と寝たかったの!?・・そう、それならもっと早く言ってくれたら良かったのに♪お食事よりも一緒に寝たいだなんて・・アァン♥」

嗚呼、見事にドつぼ踏んだよ。とりあえずやんわり御断わりしないと。

「違うからな、俺は最近寝不足なんで眠りたいだけなんだ。って、役所の玄関前で脱ぐなよ!周りのやつもこっち見んな!」

「それじゃあ、私が毎晩良い夢を見させてあげるわ♪」

見れば俺と妖狐の周りには人垣が。これじゃまるで俺が脱がさせてるみたいじゃないか。俺は無関係なんだぞ。

「ねぇ〜、貴方も早く脱いでよ〜・・・、私だけが脱いでるなんて恥ずかしいじゃない」

脱がねぇよ。って、いうかいつの間に下着だけになってやがんだ。おお、おっぱいでけぇよ、そうじゃない、早くこの場から逃げないと俺の身が危うい。

「それじゃ、明日にでもさっき渡した書類を向こうの受付窓口に出しておくように・・・。それじゃ!!」

俺はダッシュで人垣を抜け上手いタイミングでやってきたバスに速攻で乗り込む。あの妖狐はいそいそと服を着て俺を追いかけようとしてくるがまず間に合わないだろう。助かった、というべきか。済まんな、おっぱい妖狐さん。明日にでも書類審査が通る事を祈るよ。

バスに揺られる事、40分。普段は電車通勤で家の近所の最寄駅で降りるはずなのに、今日はちょっとだけ自宅から遠い場所で下車するはめになったが公開(後悔)プレイに巻き込まれなかっただけ救いと思って諦める。

「はぁ・・、あのまま居たら間違いなく玄関ロビーで公開処刑だったな」

魔物娘が増えてきて性に関しての規制が緩和されたといっても、いくらなんでも衆人環視の中でヤる気は無い。俺はそこまで人間を捨てる事は出来ないからな。でも明日からどうしようか。絶対噂になってるだろうな。玄関ロビーに下着姿の妖狐を捨てていった男、とか言われたらマジで凹むよ。泣いちゃうよ。

「はぁ、腹減ったなぁ・・」

肉体的にも精神的にも疲れきった俺は肩を落としながら力なく歩く。早く帰って飯食って眠りたい。家に着きぐったりした状態でドアを開け、『ただいま』と一言だけ口に出す。そしてキッチンから母さんの返事が。

「今日は遅かったわね?何かあった?」

普段よりも1時間近く遅く帰ってきた俺を心配する母さん。別になんでもないよ、と返し、俺は自室に鞄を置きさっさと風呂に入った。はぁ〜、風呂はいいね〜。何もかも忘れさせてくれる。朝の煩いオヤジも、やたらしつこいババァも忘れ…おっぱい妖狐さんは忘れないようにしよう。あれは眼福だったな。風呂から上がり、母さんが用意してくれた晩飯をのんびり味わう。この誰にも邪魔されない至福の時が唯一の楽しみだ。この麻婆豆腐うめぇ。ふぅ〜、ごっそさん。満腹で御機嫌になった俺はすぐさま自室に戻りPCの電源を入れる。

「ニュースでも見るか。夕刊ニュースか…ん?・・・し・・市役所玄関前で妖狐が脱いでいた・・・だと・・。ま、まさ・・か・・」

どこか遠くから写したのだろうか、ちょっとピンボケしたような写真が掲載されている。下着姿の妖狐に…顔ははっきり写っていないがすぐ近くに居るのはどう見ても俺だ。うぅ、胃が痛くなってきそうだ。こんな写真無くても、あの場に居た連中なら誰もが、その男はコイツだ。と、俺を指すぞ。続きはどうなってるだ。俺は恐る恐る次のページへとクリックするとそこには。

《市役所の市民課の若き職員が半裸の妖狐を置き去り!!これは痴情のもつれか!?》

なんという最悪な見出しだ。これ絶対にカラステングあたりが書いたんだろ。そうとしか思えないぞ。

「もうこんなの俺ってばれてんじゃねぇかぁぁぁぁ!!なんで部署まで割り出されてんだよ!」

明日から憂鬱な毎日が始まりそうだ。俺は軽く溜息を吐きベッドへと身を投げる。もう書類整理すんのもめんどくせぇ。


翌朝、憂鬱な気分で出勤していると周囲から妙な視線を感じる。どう考えても昨日の事だろうと思うが視線を無視して市役所に入る。

「おはようございます」

「ああ、木之下君。ちょっと話があるんだが・・・」

椅子に座って早々に課長からの呼び出し。間違いなく昨日の事を追求されるだろうな。俺は渋々ながらも課長に付いて行き、建物奥に設置されてある職員専用休憩室に入った。

「あ〜、木之下君…、ちょっと言い辛いんだが君は今日から向こうに配属される事が決定したから。反論は認めないからな、この意味・・・君ならわかるよね?話はそれだけだ」

「・・・はい・・」

向こうって、絶対に向こうって意味の事だよな。昨日の事を追求されないだけマシだが、これって絶対に知ってるって事だよな。くそっ、俺を移動させた人事課のやつ絶対に恨んでやるからな。俺は市民課に戻るとすぐに机の書類を全てダンボールに詰め込み向こうへと移動する。移動中、周りの職員から怨念とも取れる声が聞こえてくる。

「あいつだろ・・、昨日巨乳妖狐と写ってたやつ・・・」
「・・・おっぱい星人め・・もげろ」
「昨日、あの妖狐を見かけたけどさ、すっげー可愛かったな・・」
「美味しい思いしやがって・・・」

誰も美味しい思いなんてしてねぇよ。そう言い返したいがネットニュースに載ってしまったからにはどうしようも無い。言い訳したところで返ってくるのは『もげろ!!』とか『結婚は何時だ?』ぐらいだろうしな。俺は内心諦め状態で魔物娘課の職員に挨拶しようと・・・挨拶しようと思ったが受付窓口には誰も居ない。ああ、やっぱりな。もう9時半だというのに受付に誰も居ないなんてな、と思ったがどうやら主任は居るようだ。奥の個室で何かしてるようだ。ガラス越しに机に座ってるのがわかる。良かった、どうやら主任はまともな人のようだ。俺は意を決して個室のドアを叩く。

「本日、市民課からこちらに移動しました木之下 祐と言います。これからよろ・・し・・く・・・」

ドアを開けるとそこには確かに主任がいた。だけどまさか机の下でネコマタがフェラしてるとは思わなかった。

「お、おぉ・・いいよ・・君のざらついた舌が俺を興奮させてくれる・・・うぉ!そ、そこをもっと舐めてくれ!・・・・・ん?君は誰かな?」

この部署は連絡すらまともに届かないのか、この部署は!失意の中、再度自己紹介をする。

「本日付で市民課からこちらに配属されました、木之下 祐と言います。御指導のほどよろしくお願いします」

「んん〜・・・ペロッ・・。こちらこそよろしくニャ!アタシが主任の持田 鈴だニャ!」

なんてこった、この男性が主任だと思っていたのにまさか机の下でフェラしてたネコマタが主任だったとは。でも、机の下から挨拶を返すのはどうかと思うんだが。

「それじゃ木之下君には窓口をやってもらうニャ!市民課に居たならお手の物ニャ!それじゃよろしく頼むニャ。あ〜〜ん・・んむぅ・・ちゅ・・・」

「ううっ・・、急にしゃぶらないでくれ!今の一瞬でいきそうになったじゃないか・・」

またフェラに没頭するネコマタ主任。なんていうか、もう色々と諦めた。なんで彼女居ない俺がこんな所で他人の行為を見なきゃならんのだ。俺は静かにドアを閉めようとしたら、主任が俺の机の場所を教えてくれた。フェラしながらだけどな。魔物娘課の一番前、来客者寄りの場所に俺の机があった。御丁寧に名前のプレートまで置いてある。意外としっかりしてるんだな。新しい机に資料やバインダーなどが入ったダンボールを置いて俺は受付窓口に座る。ま、する事は市民課と同じ内容だから苦にはならないだろう。

一息深呼吸してから番号札のチェックをする。

-ピンポーン-

「番号札001番でお待ちの方、いらっしゃいましたらどうぞ」

「はぁ〜〜い♪お願いしまーーす♥」

昨日のおっぱい妖狐だ。乳を左右に揺らしながらこちらに向かってくる。手には昨日渡した審査用書類を持って。

「んふふ、これも何かの縁かしらね♪やっぱり私はダーリンと結ばれる為に此処に『それでは御用件のほうをどうぞ』」

「あぁん・・つれないわぁ・・。でも、そこがいいの♥その冷たい目線が私だけを見つめる優しい瞳に変わる瞬間を待つの。嗚呼、私って何て健気で罪作りな女なのでしょう・・・♥♥」

自分の世界に浸ってるおっぱいさんは放置して昨日渡した書類に目を通してみる。ふむふむ、きっちり記入しているな。魔物娘専用の集合住宅の住所に生年月日、名前、年齢・・・年齢213歳だと!?ああ、そうだった。見た目では全くわからないんだったな。まさか213歳だったとは。

「それでは、樋野 芽衣子さん。今日の御用件を」

「そう、めくるめく愛と欲の世界に・・、あ、そうでしたわ!この記載通りの証明書が欲しいのです。・・・それと、婚姻届も・・ぃゃん!こんな所で言わせないでよ〜♥」

はいはい、証明書ね。と、いうかこんなのすぐにでも発行されるだろう。と思ってみたが、今は俺以外には誰も職員が居ない。そりゃこれじゃあ待っても待っても貰えないわな。後、婚姻届けはこっちじゃなく俺の古巣で頼む。

「はい、では・・この書類に判をお願いします」

「えっ!?もう婚姻届に判を押しちゃうの?♂のね!押しちゃうのね!?」

「・・・証明手続きに判をお願いします」

スルーされたショックで渋々ながらも判を押すおっぱい妖狐さん。お願いですから叱られた子犬のような耳は止めてください。頭ナデナデしたくなりますから。

「はい、樋野さんの判を確認致しましたので暫くあちらの待ち合い椅子でおまちください。手続き終了次第、再度御呼びしますので」

「・・・・・・」

「・・・どうかしました?」

「・・・・・・♥」

顔を赤らめないでくれ。それと何、その欲情した獣の目は。頼むから舌舐めずりしないで欲しい。

「申し訳ありませんが、あちらの待ち合い椅子でお待ちくださいませんか」

「いいじゃない、まだまだ時間はあるんだから・・・ね♪」

俺はおっぱいさんを無視し、受付窓口に設置されたPCに書類に記載されている内容を打ち込む。何度も不備が無いか確かめた後にプリントアウトし奥に設置されてあるコピー機から書類を取り出す。

「それでは、この書類にお名前、年齢、性別、後は必要事項の部分に記入をお願いします」

「はぁ〜い♪・・・えと、木之下 芽衣子・・と」

「何さりげなく名前を変えているのですか・・」

「え〜〜、いいじゃない。明日には私達は結ばれているんだから・・・ね♥」

「出来れば貴女のよく喋る口を結んで頂きたい・・」

「いいわ♪貴方のオチンチンで私のお口を何度も塞いでちょうだい♪口を開くだけで貴女の濃厚でネバネバなおちんちん汁が私の言葉を遮るように何度も何度も口の中で纏わりついて私のお口を満たしてくれるの!そうと決まれば早速・・・」

-ピンポーン-

「番号札002番でお待ちの方、いらっしゃいましたらどうぞ」

「あぁん・・!どうして貴方はそんなにつれない人なの・・・。いいわ・・今日の所は引き下がってあげるわ・・。でも、明日は婚姻届の用紙に一緒に判を押しましょうね♥」

待ち合い椅子に去っていく妖狐は明日の自分を想像してるのだろうか、尻尾が小刻みに嬉しそうに揺れている。一緒に判を押す気は無いからな。さて、気を取り直して。

「番号札002番の方、いらっしゃいませんかー?」

「は〜〜い〜〜・・」

あっ!ちょ、ちょっと待て・・・。や、・・やめろ・・。来るな・・。あ・・あっ・・も、もう・・意識が・・・。しまっ・・・た。対策を・・忘れ・・て・・た。俺の意識は暗闇にじわじわと落とされていった。


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「・・・・はぐぅぁっ!!」

突然誰かに頭を殴られた痛みで目を覚ます。

「お・・・うぉおお・・・・いてぇ〜〜・・・」

「起きたかニャ?結構寝てたニャー・・・、もう一時だニャ」

俺の頭を分厚いファイルで殴った持田主任が後ろで呆れ顔をしている。

「まったく・・・ワーシープ対策を忘れるにゃんて・・」

「すいません・・持田主任・・」

「ま、いいニャ。あの子はアタシが担当したから終わったニャ」

まさか初日からこんな目に会うとは。俺は魔物娘課を多少、いやかなり侮っていた。こんなアクシデントは日常茶飯事なんだろう。それなのに俺は、1日20人しか受け付けれないのか、と見下してた。なんて浅ましい心を持っていたんだ。もし起こされてなかったら今日1日で一人しか受け付けをしなかった事になってた。

「ま、がんばるニャ」

俺の頭をポンポンと柔らかい肉球で軽く叩くと主任は奥の部屋へと戻っていった。よし、気を入れ替えて。

「・・・・ぇ?い、いつのまに・・・011番まで受付終わってる・・」

ファイルに挟まれた呼び出し番号札を見るといつのまにか011番になっていた。俺が寝ている間に10人も終わらせていたのか。持田主任、すごい才能あるんだな。俺も負けてられない。

-ピンポーン-

「番号札012番でお待ちの方、いらっしゃいましたら・・・・」





定時になり、今日担当した番号札を見て俺は情けなく溜息を漏らす。

「・・・主任が受け付けしたのが・・・10人・・・。それも俺が寝てた僅かな時間に。それに引き替え・・俺が寝てる間のを差し引いても今日1日で受け付けたのがたったの8人・・・。はぁ、情けねぇなー・・・」

正直、見くびっていた。1日20人しか相手出来ないのか、と罵っていた昨日の自分をぶん殴りたい気分だ。まさか、主任と自分のを合わせても20人に届かないなんて。

「最悪だよ・・。8人とか・・今までで一番最低記録だ・・」

こんなに魔物娘課が大変だったとは。肩を落としていると持田主任が俺の頭を御自慢の肉球でポンポンと軽く叩いてきた。

「今日は良く頑張ったニャ。明日もこの調子でお願いするニャ」

「・・・たった8人なんて・・頑張った内に入りませんよ・・」

「ニャニャ??昨日は5人しか相手出来なかったニャ。だから気にする事無いニャ!」

5、5人だって。あの僅かな時間で10人も捌いたのに昨日は5人しか処理出来なかったって。一体どういう・・、ああ、そうか。朝のアレか。そういや、俺が眠ってしまうまでずっとしてたよな。だから活力あったんだな。と、いうことは昨日は仕事ほったらかしにしてずっとヤってた事になるな。真面目なんだか、不真面目なんだか。なんだか考えるのが馬鹿らしくなってきた。もう帰ろう。

「では、お先に上がらせてもらいます」

「はいニャ〜、明日も頑張るニャ〜」

そういや、奥の部屋に居る男性は一体誰だろう。持田主任の旦那だろうと思うけど・・・精の補給係かな。まぁそれは明日にでも聞くか。しかし、腹減ったな。昼寝過ごしたせいで飯食えなかったしな。

市役所を出て、いつもの電車に乗り込み最寄駅で降りる。今日はあの妖狐(芽衣子さんだっけ)居なかったな。今日は諦めてくれたんかな。改札口を出てのんびり歩いていると不意に感じる美味しそうな匂い。この匂いはなんだろうな。透き通るような甘い香りに何かこう表現し難い果物のような匂い。近くに美味い店でも出来てたんだろうか。そして情けない音で反応する胃袋。

「・・・ちょっとだけなら食ってもいいよな。昼飯食い損ねたし・・」

俺は誘われるままふらふらと匂いの元へと歩いていく。どんな店が出来てるんだろうな、と思っていたが、まさかパチンコ店から匂ってきてるとは思ってもみなかった。

「なんでパチの店から匂ってくるんだ・・?あ、そうか。提携して営業してる所もあるもんな。・・・でも、どうすっかなぁ・・」

-グゥ〜〜、キュルルル・・・-

「しょうがない・・ちょっとだけ・・ちょっとだけなら・・」

甘い匂いの誘惑に負けた俺はふらふらと店に入ってしまった。



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「あ〜〜〜ん♪・・・・んふぅ〜〜〜〜♥美味しい〜〜〜♪アイスクリームの上にトッピングされた虜の果実にホルミルクにねぶりの果実のエキスを混ぜて作った濃厚練乳。それにアクセントとして脇に盛られた陶酔の果実がいい味出してるわ〜〜♥後でアルラウネの蜜に漬け込んだ堕落の果実もトッピングしてみようかしら♥♥」

・・・・・・

・・・・

・・

「あ〜〜〜ん♪んふぅ〜〜!!この味最高!!・・・・あっ・・・」


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店に入った瞬間にわかった。奥のカウンターで店員が食べてるデザートから匂ってきてる事に。すごく甘ったるい匂いだな。しかも、それを大口開けて食べようとしてる店員と目が合ってしまったし。店員がすごい美人なだけになんだか気まずい・・・。

「・・・よ、ようこそ。パーラーI・ZA・NA・Iへ・・んぐんぐ・・。今宵、貴方が手にするは幸福。・・んぐんぐ・・・」

頼むから食うか喋るかどっちかにしてくれ。それにしても、店員が食ってるデザートからすっごい匂いが出てるな。なんだか胸焼けしそうな気がしてきた。だけど、美味そう。御土産にはちょうどいいかもしれない。

「あの、すいませんが・・。そのデザートはどこで販売していますか?」

「んぐ・・・!・・・ご、ごめんなさい・・。これは私が作った物でして・・」

手作りなのか。と、いうことは販売してないのか。しょうがない諦めて帰るか。

「そうですか・・。お邪魔したようで申し訳ありません」

「ああああああああっ!ちょ、ちょっと待ってーーーーーーー!!」

俺がくるりと踵を返し店を出ようとした途端に、あの店員がすごい勢いでこちらに走り込んでくる。

「ま、まって・・・。お願いだから・・ね?ちょこ〜〜〜とだけ・・・ちょっとだけでいいの。遊んでみませんか♪」

「いや、自分はパチンコしないので・・申し訳ないですけど・・」

「そんな事言わないで〜!お願い!ちょっと!ちょっとでいいの!人助けだと思って!貴方に損はさせないから!」

損は無いと言ってもなあ。パチンコする事で時間も金も無駄にして損するような気がするんだが。それにしてもこの店員の胸、結構な大きさなのに綺麗な形してるな。あの妖狐に負けず劣らずだな。

「・・・今、変な事を考えませんでしたか?」

「綺麗で形が良いおっぱいですね、と考えてました・・ハッ!?」

なんで俺、思った事をそのまま喋ってんだ。

「いや〜、昨日、今日と見かけた妖狐さんに負けず劣らず素晴らしいおっぱいをお持ちで・・・・んぐぅっ!!」

止まってくれ、俺の口。これ以上余計な事を言わないでくれ。

「それはそれは、ありがとうございます。で・す・が・・・私のおっぱいを他の女性と比べて評価するなんて・・あまりにも失礼だとは思いません?」

「す、すいません。別に疚しい気持ちがあったわけでは・・・」

やばい、やばいぞ俺。このままだと通報されてもおかしくない。どうしたらいいんだ。そうだ、なんとかして御機嫌を取れば・・。

「あ、あの、何かお薦めのパチンコ台はありますか・・・?」

なんとかして話を逸らさないとまずい。

「・・・う〜ん、そうねぇ。Luck&Hard Luckあたりかしら・・」

なんとか回避出来たか?

「ふぅ、・・・しょうがないわね。遊んでいってくれるみたいだから許してあげるわ♪」

助かったというべきか、どうやら店員もわかってて許してくれたみたいだ。しょうがない、あまり気乗りしないがほどほどに打ってから帰るか。そんなに金持ってないし。

「それじゃちょっとだけ打たせてもらいます・・」

どうせ負けるだろうけど、気晴らしにはちょうどいいかもな。ここ最近は碌な事が無いし気分転換したかったのもある。それに台の名前が『Luck&Hard Luck』だなんて今の俺にはぴったりだ。地味に不幸だらけなんだけど。たまには幸運が飛び込んでこないもんかな。と、・・あったあった。さて、ちょいとだけ打ってみるか。

なんて奇抜な台なんだろうか、大きなハートマークの中に液晶画面が入っている。でも、これって良く見たら案外スタート口に入りやすい構造になってるな。これなら少しは遊べるかも。それじゃ勝負してみますか。

財布から千円札を取り出し投入口へと入れた。とりあえず受け皿の右端に付いてるボタンを押せば玉が出る仕組みだったはず。俺は右端に付いてるボタンを押しじゃらじゃらと玉を受け皿に流していく。

「・・・これぐらいでいいのかな?」

ハンドルを適当な角度まで回し玉が巧くスタート口に入るように加減を調整する。なかなか難しいもんだ。パチンコなんて博打好きの連中が血眼になって遊び金を稼いでるというイメージを持っていたけど考えを改めないといけないな。意外と加減が難しすぎて巧く玉を弾けない。打ってる連中は入りそうで入らない、このもどかしさを毎度毎度味わっているのか。やっと1個入ってくれた。・・・何これ、天使みたいなのと悪魔みたいなキャラが回っている。なんというか悪魔っぽぃのが多いような気がする。天使はわかるにしても、悪魔のほうが天使そっくりの悪魔に子悪魔のような少女に胸がでかくて背中のほうから蝙蝠みたいな羽を生やしてる女性に、と様々だ。これ、悪魔ばかりじゃないのか?ま、当たればなんでもいい。あれ?これって良く考えたら魔物娘のキャラなのか。珍しい台もあるもんだな。

打つ事10分、なかなか回ってくれない。簡単そうに見えて案外奥が深いもんだな。今までパチンコを打つ連中を心の中で馬鹿にしてたけど、ただ打つだけの事でこんなに四苦八苦するとは思わなかった。と、そろそろ玉が無くなるな、後もうちょっとだけ打ってみるか。またもや財布から千円札を取り出し投入口に入れる。皆こうやって博打にのめり込んでいくんだな。はぁ、やれやれ・・やっと入ってくれたよ。千円で5回しか回らないなんてどんだけ俺はヘタクソなんだ。TVやネット動画で暇潰しに適当に見てた時はもっと回ってたと思うんだけど。もしパチンコに誘われるような事があったら、馬鹿にせずに息抜きだと思って付き合ってみるか。ととと、連続してスタート口に入ってくれた。こんな事があるから皆パチンコを止めれないなんだろうなあ。回ってくれるのは嬉しいんだけど、なかなかリーチが来ないぞ。

もう一万円近く打ってるというのに、なんでリーチが一回も来ないんだ。機械がおかしいのか、運が無いのか。きっと俺には博打運が無いんだろうな。ここまで見事にリーチ一回すら来ないのは運が無いとしか。もう辞めようかな、と、こういう事を思った時にリーチが来てしまうんだよな。んで、そのままずるずると続けて負けてしまうと。まぁ、そんな都合良くはないない。

<リーチになるよ♪>

そう、こんな風に。って、そんな都合良くリーチになるなよ。考えてた俺が馬鹿みたいじゃないか。このキャラは何だ。見た目は妖精っぽいが額に小さな角がある。なんだっけかな、インプだったかな。いや、違う。インプは側頭部に角があるからこれはピクシーだ。今日から魔物娘課になったんだから、これぐらいは覚えておかないといけないな。はぁ、やっぱり外れたか。そう上手くはいかないもんだ。なんか、こう思った通りに負けてるとなんだか悔しいぞ。同じ負けるんでも、せめて一回だけでいいから当ててやりたい。くそっ、今月はちょっと懐事情が苦しいというのに、こんな事でさらに追い討ちを受けるとは。このままだと昼飯代もやばいぞ。


ダメだ、心が真っ白に燃え尽きそうだ。財布の中身を確認したら残り6千円しか入ってねぇ。今月の昼飯代を残さないと本気でまずい。今の所持金でも充分やばい。

「もうダメだ・・。今月の飯代残さないと・・」

おっ、なんかハートの枠が点滅してるぞ。白、黒、白、黒、白、黒、なんで交互に光ってんだ。別に光るだけなら白でもいいじゃないか。黒で止まったけど何かあるのか?

<ワタシの出番だね♥>

「お?黒い天使が・・・ダークエンジェルだな。おお!リーチ来てくれたか!これはチャンスなのか!?」

何、このダークエンジェル。リーチになってくれたのは嬉しいんだけど、なんで待ちキャラがオナってんだよ。つうか、せめてモザイクいれてくれよ。パイパンでしかも幼女のオナニーを見てる俺って変人者みたいじゃないか。他に客が居なくて助かった。ただでさえ、おっぱい妖狐のおかげで白い目で見られてるというのに、これでロリコンとか追加されたら人間不信になって引き篭りになっちゃうぞ。


『貴方に届け!ワタシの下心♥♥』


それを言うなら『真心』だろうとツッコミを入れてやりたい。でもパチンコ台にツッコミ入れる気はさらさら無い。お、画面が変わった?なんじゃこりゃあーー!ダークエンジェルがM字開脚でクパァしてやがる。あ、やべ、ちょっと反応しかけた。

『ど真ん中できっちり当ててね♪』

ど真ん中というか、お前のスジマンが画面の真ん中にあるんだが。うっ、まじでやばいぞ。完全に反応しちまったよ。本当に勘弁してくれ、我慢汁が出そうなぐらいに勃っちまってるんだから。ううっ、俺ロリコンじゃないのに。

『いいよ♪もっともっと激しく♥』

くっ、やばい、まじで漏れそうだ。ウッ、あぁ、ちょっとだけ漏れちまったよ。あれ?いつの間にか揃ってるじゃないか。って、当たってる!?おぉ、早く玉を入れないと。あれ、玉が出てこないぞ、何でだ?

  -カラ〜〜ン♪-

うん?下の受け皿に何か出てきた。なんだこれ?何かのコインみたいだが。

「幸運の銀貨の獲得おめでとうございます♪」

「うぉっ!?びっくりした・・・」

この店員いつから俺の真後ろに居たんだ。真後ろ・・・真後ろって事はまさか。

「可愛いリーチだったでしょう♪」

「あああああああああああああ!やっぱりぃぃぃぃぃ・・・」

最悪だ、まさかあのリーチを真後ろから見られてたのに気付かなかったなんて。なんですかこれ、新手のいじめですか、俺を社会に出さないようにする為の罠ですか。

「それでは、その幸運の魔界銀貨を大切に持っていてくださいね♥」

「・・・えっ?今・・魔界銀貨って・・言いましたか・・?まさか、貴方は・・」

「ふふっ、私が何者かなんてどうでもいいじゃない、ね♪」

きっとこの店員、もしかしてだが名のあるサキュバスかも知れないな。本人が黙ってる以上、俺も追求するのはやめておこう。でも、その前に。

「あ、あの・・ところでこの魔界銀貨は・・」

「ええ、それはもちろん貴方の物ですわ」

まじかよ!魔界銀貨って言えばプレミアな硬貨もあったはず。極稀に出回ってるやつでも安くても10万ぐらいするのに。俺にも運が向いてきたぜ。明日、皆に自慢してやろう。2万ほどの出費は痛かったが代わりに魔界銀貨が手に入ったんだ。速攻で家に帰って大事に飾るか。

「楽しかったですよ!もし時間が空いたら又来ます!」

いやっほぅー!気分は最高だ。俺はハイテンションのまま店を飛び出し全速力で家まで走る。


「・・フフ、次があれば、ね♪」


息を切らしながらも勢いを殺す事無く玄関を開け、大きな声で『ただいま』と言おうとしたら笑顔を浮かべた悪魔が俺の目の前に立っていた。

「おかえりなさい、アナタ♪御飯にします?お風呂にします?それとも・・狐作りしませんか♥」

子作りと狐作りを掛けたシャレか。なかなか上手いな、ってそうじゃない。なんであんたが此処に居るんだ。母さんはどこに行ったんだ。

「おかえりなさい。祐、遅かったわね。仕事も大事だけど、あんまり女の子を待たせるもんじゃないわよ?」

ど、どうなってんだよこれ。なんで当たり前のように家に居るんだ。

「全くしょうがない子ね。彼女との約束を忘れて遅れて帰ってくるなんて・・」

どういう事なんだ、俺は何も知らないぞ。それ以前になんでこの妖狐がうちに居るんだ。それに母さんは何か誤解したままだし。どうすれば・・・。

「ほら、祐もそんな所でぼさっとしてないで早くお風呂に入ってきなさい」

お風呂と聞いた途端に両耳をぴくぴくと忙しなく動かしイヤラシイ笑顔をこちらに向けてくるおっぱい妖狐が。なんかやばそうな雰囲気。

「それじゃ、一緒に入りましょ♪」

そう言って俺の手を掴もうとしたおっぱい妖狐だったが、突然動きを止めた。

「・・・・・・ねぇ、アナタ。一体どういう事かしら・・。私という嫁が居るのにどうして他の女の匂いをぷんぷんさせてるのかしら・・?」

言ってる意味がわからない。他の女の匂いって誰の事を言ってるんだ。ついでに言うとお前は俺の嫁じゃないからな。

「・・・それはあれか。ヤンデレごっことかいうやつか?俺はそういうのは興味無いぞ」

「違うわ!今もすっごく匂ってくるのよ!アナタの体中から他の女の匂いが!」

俺は必死に体中の匂いを嗅いでみるがさっぱりわからん。一体どんな匂いなんだ。

「変ね・・?こんなに強烈な匂いなのに精の匂いが全くしないわ・・」

「・・・電車の中で付いてしまった誰かの匂いじゃないのか?」

それ以前にアナタとは恋人関係でも無いのですからお願いだから帰ってください。親に勘違いされたまま変な関係になるのは嫌です。

「何その迷惑そうな顔・・・。酷いわ・・あんなに優しくしておいてその気にさせておいて・・私の体に飽きたからって捨てちゃうのね・・。しくしく・・」

アナタハナニヲイッテルノデスカ?こんな遣り取りはさっさと切り上げて風呂に入ろう。疲れるだけだし。

「とりあえず、風呂入るわ・・、その間に早く帰るんだぞ?」

「・・・わかったわ。それじゃ入りましょう♪」

俺は精神が疲れきって心がぼろぼろになりそうだったが、目の前でウェルカムをしている妖狐の首を猫のように掴み居間へと投げ捨てる。

「母さん、粗茶でも出しておいて」

「あぁん!祐ったら酷過ぎる〜!もうちょっと、こう・・愛し合う二人の絆をより密接に・・とかしないの!?」

はいはい、とりあえずは無視。さっさと風呂に入ろう。ああ、やはり風呂はいい・・・。しかし、どうしたもんだか。それ以前にどうやって俺の住所を調べたんだろ。あれ、これってストーカーじゃねぇの?訴えてもいい?いいよね?でもどうせ無罪なんだろうね。『愛する者の一途な行為』って事で罪に問われないんだよね。確かにあのオッパイは俺好みだけど、出来れば俺は普通に恋愛したいんだ。出逢う、ヤる、子作り、の三拍子は嬉しいか嬉しく無いかで聞かれると俺は絶対に嬉しいと答える。でも、せめて恋人同士としてのイチャイチャ期間は欲しい。こんな事を考える俺って我儘なんかなあ。

「ねぇ〜♥ゆう〜、お背中流してあげるわよ〜♥」

「要らん、居間で粗茶でも啜ってなさい」

「はぁ〜〜い♪なぁ〜〜〜んて言うと思ったの?いざ!めくるめく新婚プレイへ!」

風呂のドアが開いた瞬間に俺は浴槽に浸かったまま後方に洗面器を投げる。うん、いい音が鳴ったな。

「いったぁ〜〜い・・・、酷いわ・・乙女の肌に傷をつけようだなんて・・」

「・・・乙女ねぇ・・。213歳の乙女ってどんな子だろうねー」

「何言ってるの!私は23歳よ!」

おい、真ん中の1が抜けてるぞ。年齢誤魔化しすぎだろ。まぁ、いいや、風呂上がるか。つい、いつもの感覚で風呂から上がってしまい目の前にエロ妖狐が居るのを忘れてた。

「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・(ジュル)」

俺のぶらぶらしたアレを美味しそうに見つめる自称乙女。乙女を語るのならせめて恥じらいぐらいは持ってくれ。

「い・・・」
「い?」

「いっただっきま〜〜〜す♥」

浴室にパコンと奇妙な音が響く。学習能力が無いのか、この狐様は。さて、飯だ飯だ。頭を抱えて苦悶してるエロ狐のすぐ傍を通りすぎた時、何かに気付いたのか俺の体をペタペタと触ってくる。

「あらら?さっきまでの匂いが・・全くしなくなったわ?あんなにきつい匂いだったのに・・」

「・・・だから言っただろう・・。どうせ電車の中で誰かの匂いが付いただけって・・・」

って、おい。どさくさまぎれにどこ触ってんだ。尻を撫でるな、背中に指を這わすな。

「んじゃ、俺は飯食ったら寝るから貴女も気を付けて家に帰るんだぞ?」

「ううっ・・酷過ぎるわ・・。こんな夜遅くにか弱い女性を放り出すなんて・・。貴方には血も涙も精液も無いの!?」

流石にそこまで言われると困る、後、精液は関係ないだろ。

「ほらほら。早く食べなさい。えっと、芽衣子さんでしたか?宜しければ一緒に食べていきません?」

「はぁ〜〜い♪お母様〜♪」

いつのまに母さんを味方につけたんだ。こうなったら親父になんとかしてもらおう。もうすぐ帰ってくる時間だしな。お、いいタイミングでオヤジが帰ってきたようだ。

「ん、誰か客が来ているのか?」

「ああ、親父いいところに帰ってきてくれた!それが実はさ・・・」

「あ〜っ!御父様おかえりなさーい♪」

俺の目の前で親父に飛びつくエロ狐。

「なっ、なんだ!おい祐!これはどういう事だ!」

「話せば長くなるんだが・・『初めまして〜、祐と結婚する樋野 芽衣子といいま〜す♪』・・・・」

「・・・祐、ちょっとこっちこい・・」

「いだだだだだっ!お、親父!耳!耳がちぎれるぅぅぅーーーー!!」

何かよくわからんが激怒してる親父に耳を掴まれたまま俺は親父の部屋に連行される。黙ってついていくから耳を離してくれ!いや、離してくださいお父様。

「さて、祐。あの子は誰だ?お前の事だからどうせ厄介事に巻き込まれたんだろ」

「・・・お察しの通りです・・。気がついたら家まで調べられてました・・」

「それで、あの子とはどういう関係なんだ?」

「あの子が役所に手続きに来た時、対応したのが俺だったんだよ」

「ああ、なんとなくわかった気がする」

流石は親父殿。母さんと違って一発で察してくれた。

「それで結婚式はいつするんだ?」

察してくれたんじゃないのか!なんでそこでストーカー被害という言葉が出てこないんだよ。あ、魔物娘には適用されないんだった。ひっどい世の中になったもんだな、まったく。

「軽い冗談だ、本気にするな」

「・・・親父・・ちょっとマジだっただろ・・」

「さ、飯食うぞ」

誤魔化しやがった。くそぅ、俺の周りに味方が一人もいねぇ。だが、今日を乗り切ればなんとかなる。後は諦めてもらうしかないか。・・・腹減ったし、とりあえず飯食おう。

なんというか、今日の飯は味がしないな。たぶん俺だけなんだろうけど。隣ではおっぱい狐様が母さんが作った飯を美味そうに食ってるし。飯食ったら速攻で寝よう。んで、おっぱいさんには別室で寝てもらうか。たぶん夜這いに来るんだろうけど、一晩俺の身が無事だったらいいだけの事。飯は食ったしさっさと歯磨いて寝ちまおう。


・・・うん、おかしいな。なんで俺の部屋にもう一組布団が敷いてあるのかな。目の錯覚かな。そう思いたい。もしかして、あのおっぱいさんはここで寝る気満々ですか、そうですか。よし、布団片付けようか。

「ちょ、ちょっと待ってよぉ〜・・。どうして片付けちゃうのよ!」

「チッ・・・気付きやがった」

布団の排除を察知して猫みたいに部屋に転がり込んできて必死で布団を死守してやがる。こら、離れろ、布団にしがみつくな。

「ウ〜〜〜ッ・・・離れないから!・・・あっ!!」

「離れろっての!・・・どうした?」

なんだか敵意の籠もった眼差しで俺の鞄を見つめてる。鞄の中に何かあったかな。

「そこに・・・何があるの?」

「おいおい・・何で怒ってんだ?」

「いいから答えてちょうだい!」

「入ってんのは書類ぐらいだぞ。後はペンぐらいか?」

「・・・そこに居るのは誰!?」

え、この部屋には俺とおっぱいさんしか居ないだろ。もしかしてボケてないよな。それに鞄の中に誰が居るってんだ。まさかフェアリーとか居るわけないし。

「ん〜・・?ほれ、書類にペンに判と通行証、それに・・お、そうだ。魔界銀貨があったんだ、ほれ、見てみ」

「それだわ!それを早く捨てて!」

「ちょ、ふざけんなよ!こんなレア物を簡単に捨てれるかよ!」

「それは魔界銀貨じゃないわ!早く捨てないと祐の身に危険が・・・!」

俺の手から銀貨を奪おうとするが寸での所で避ける。危ない危ない、もしかしてこれって、切り札なのか。もし、そうだったら。

「これが欲しいのかな〜?」

銀貨を摘み目の前で軽く左右に振ってみる。

「お願いだからそれを早く処分して!このままだと祐の身に危険が迫ってくるわ!」

「・・・なるほど、これが苦手みたいだな」

俺は内心ニヤリと笑うが、エロ狐はなんとかして銀貨を奪おうと必死だ。

「お願い・・お願いだから・・それを捨ててよ・・」

うわ、本気で泣いてるよ。いくらなんでも泣かす気は無かったのに。うーむ、どうしたもんだか、捨てるほうがいいのか、それとも切り札として持っておくのがいいのか。

<クフフ♪>

あれ?今、誰かの声が聞こえたような気がしたぞ。うわぁ、なんかよくわからんがエロ狐様の顔がすっごい怖い顔になってる。

<クフフ・・・♪いい所にお邪魔しちゃおう♪>

「へ?な、なんだ??銀貨が溶けてやがる!?」

「あぁ・・・、間に合わなかった・・・。だから早く捨ててって言ったのに・・」

「ぎゃああああああああああああああああ!俺の銀貨がああーーーーーーーー!!」

偶然手に入った噂の魔界銀貨が俺の手の中で溶けていく。なんてこった!昼飯代を犠牲にして手に入れたというのに。

「ああぁ・・・ぁぅぅ・・・、俺の銀貨がぁ〜〜・・・」

「・・・・銀貨なら・・・そこに居るわよ・・・」

「・・・えっ??」

後ろを振り向くと俺のベッドに浅黒い肌の幼女が腰掛けている。しかも少女の頭上には天使の輪みたいなのがある。この子はもしかして。

「はぁ〜〜〜い♥初めまして、アタシ、ダークエンジェルのシャルル=ロナよ、よろしくね旦那様♥」

「ああ・・・やっぱり。だから早く捨ててって言ったのに・・」

なんだこれ、どうなってんだよ。なんで俺のベッドにダークエンジェルが居るんだよ。しかも銀貨は溶けて消えちまうし。俺の昼飯代を返してくれ。

「ねぇねぇ、その人って彼氏?そうじゃないならアタシが貰うけどいいよね?」

「いきなり出てきてふざけないで!祐は私の夫よ!」

「・・・ふぅ〜〜ん、その割にはアナタの匂いが全くしないんだけど。これってどういう事なのかなぁ〜♪あ、わかったぁ〜、押し掛け最中だったけど相手してもらえないって事なのね♪それなら話が早いわ、ねぇ、そこの人・・祐とか言ったかしら・・。幼女のオマンコに興味・・・無い?アナタのオチンポをアタシの幼女オマンコにジュポジュポするとすっごく気持ちいいと思うよ♥」

「よ、幼女オマンコにジュポジュポって・・」

やばい、ちょっとだけ勃ちかけた。ロリコンじゃないのになんでだ。ベッドに腰掛けながら少しずつ股を開いていくシャルルとかいうダークエンジェル。ミニスカの中身が少しずつ見えてきた・・・うおぉっ、何も穿いてねぇ。しかも幼女らしく無毛の恥骨の丘だ。見事な筋マンだよ。あ、勃っちまった。

「ダメよ!祐は渡さないわ!アナタは諦めて万魔殿でオナニーでもしてなさい!」

「くふふふ・・・、でも祐はアタシの筋マン見て勃起しちゃったよね〜♥これは、アタシのほうが魅力的って事で解釈しちゃっていいよね♪」

「祐は溜まっているから体が勝手に反応して欲情しただけなのよ!その証拠に・・・ほら!」

俺の隣で服を脱ぎ下着も投げ捨て裸になるエロ妖狐。うほ、やっぱおっぱいでけぇな。しかもシャルルと同じパイパンかよ、エロすぎるぞ。見た感じだと上から 98 60 92 ってところか。俺の好みにぴったりじゃないか。尻もなかなかいい形してるな。

「ほら見なさい!私の裸を見て祐のオチンチンばっきばきに膨らんだじゃない!これで私の勝ちね、さ、今回は運が無かったと諦めて・・」

俺を挟んで二人の不毛な口論が続く。それ以前に、俺、この現状をどうすりゃいいんだ。エロ堕天使とエロ狐に挟まれるってなかなか経験出来る事じゃないし、誰か助けてくれよ。

「ねぇ〜、ゆう〜・・、アタシの処女を奪ってみない?きっと気持ちいいわよ〜♥」

「私だって処女よ!祐!あんなチンチクリンより大人の体のほうがいいわよね!ね!」

「プッ…、貴女200歳超えてるんでしょ。200歳の処女なんて祐は要らないよね〜♥処女が許されるのは100歳までだよね♪年増おばちゃんの処女なんて奪ったら粘着されちゃうわよ〜♪」

「ムキィーーー!!そういうアンタだって見た目幼女の姿してるけどどうせ時が止まった万魔殿で500年ぐらい一人寂しくオナニーでもしてたんでしょう!」

「・・・・」
「・・・・」

なにこれ、めっちゃコワイ。御互い無言で睨み合ってるし。この場合どうしたらいいのかな。あ、そうだ、この間に今日担当した書類にでも目を通しておくか。さて、さっきの書類を、と・・・。

「・・・祐、アタシ達を放っておいて何してるのかしら?」
「そうよね〜・・。なんで椅子に座って我関せずなのかしらね・・」

残念、現実逃避出来なかった。俺の額から大量の汗が噴出してくる。やばい、どうすりゃいいんだ、考えろ俺。そして突然椅子を掴まれ後ろ向きに回される。

「ふふ・・、こうなったら実力勝負よね・・・・えぃっ♪」

いきなり俺のパジャマをパンツごと下げて飛び出したチンコを嬉しそうに眺めるおっぱい狐様。

「ん〜〜・・・お先にいっただき〜〜♪はむ・・ん〜〜・・・んちゅ・・」

「アーーーーーッ!そんなのずるいわよ!」

「くっ・・ちょ、ちょっと・・・待ってくれ・・。それってなんか・・おかしいだろ」

俺の制止も聞かずにひたすら無言でチンコをしゃぶり続けるおっぱい狐。そんな俺とフェラを続けるエロ狐を悔しそうにベッドから見つめるシャルル。なんでこんな事になっちまったんだ。やばい、もう出る。

「んふぅっ・・・!!んんぐ・・・んん・・・ぷはっ・・フフ、ごちそうさま♪それじゃ次は子作りしよっか♥」

「何言ってんのよ!一回出したんだから交代しなさいよ!」

「ぶにゃっ!!」

エロ狐に体当たりして俺の股の間に割り込む幼女、もといエロ堕天使。

「んふふ〜、アタシはあんな狐のようにしゃぶったりしないわ♪」

「・・・はぁ・・はぁ、んじゃ何すんだよ・・。俺、もう疲れたんだけど・・」

「こうするの・・よっ!ああああっ・・・!」

勢い良く腰に飛び乗り狙いすましたかのように筋マンで俺のチンコを一気に咥え込むシャルル。き、きつい、チンコがちぎれそうだ。

「んぅ〜〜・・・・ど、どう・・。よ、幼女マンコの処女を・・奪った気分は・・」

見れば確かにシャルルの小さな筋から血が僅かに漏れている。

「そ、そんなの卑怯よ!私のほうが先に出会ったのに、なんであなたが先に祐の童貞を食べちゃうのよ!」

「へっへ〜〜ん♪先に童貞頂いたほうが勝ちだもんね〜♪」

俺のチンコが幼女マンコにずっぽりと嵌っているのを見て抗議してるが残念だけど世の中そう上手くは行かないんだよ、堕天使ちゃん。

「こんな時に言うのもなんだけど・・俺、童貞じゃないんだけど・・」

「・・・え?」

「俺が童貞と思って期待してたみたいだけどさ・・、大学生の時に彼女とヤってたから・・もう別れちゃったけどな」

横でエロ狐が声を殺して笑っている。

「ふ〜ん、そうなんだ・・。童貞じゃなかったのは悔しいけど・・。今イイ事聞いちゃったし♪」

「え、イイ事って?」

「彼女とはとっくの昔に別れちゃったんでしょ♪だったらアタシが彼女になってあげる♥前の彼女なんて一生忘れるぐらいにね♥」

余計な事を言ってしまった。フリーだとわかった途端に俺の背中に腕を回ししがみつくような形で腰を左右に小刻みに揺らしてくる。

「んんふ・・どぅ、幼女マンコに根元までオチンチン咥え込まれてオマンコを掻き回す気分は・・・」

「狭い・・けど、きもちいい・・ぞ・・」

腰をぐりぐりと回したかと思えば、子宮口でチンコにキスするかのように腰を限界ぎりぎりまで密着させてきたり。

「はっ・・はっ・・はっ・・・、出す時は・・アタシを抱き締めてたっぷり子宮に注ぎこんでね・・」

ああ、まじでやばい。幼女マンコがこんなに気持ちいいなんて、そりゃロリコンも減らないはずだよ。ああ、もうダメだ。膣におもいっきり射精したい。

「んぅっ・・、祐のオチンチン膨らんできてるぅ・・。出して・・早く・・ひにぇぇっぇぇぇ・・・!!お尻に何か入ってきたぁぁぁっ!!」

「くぁっ!急に締め付けるな!・・・で・・出る!出すからな!!」

あまりにきつい快感を受けたせいで俺の射精がなかなか止まらない。きっと幼女マンコの子宮は俺の精液で満タンになってるかも。

「はぁはぁ・・・、アンタ・・いきなり何するのよ!?」

「なんの事かしらね〜?」

「とぼけないでよ!アンタ、アタシがイク寸前にお尻に指突っ込んだでしょ!」

「し〜〜らないっ。さ、終わったんだから次は私の番よね♪早くどいてどいて」

エロ狐はシャルルの腰を掴んで持ち上げて俺のチンコを抜き出すと枕でも放るかのようにポイッとベッドへ投げ捨てた。

「きゃふっ!!何すんのよ〜〜、もぅ!」

「次は・・私の膣内に出してね、祐の子だったらいくらでも妊娠してあげるから♥」

後ろ向きに俺の腰に跨りゆっくりとチンコを膣に沈めていく。全部咥え込んだというのに何故か動いてくれない。これは俺に犯してくれという意思表示なんだろうか。そして俺が腰を上げようと思った時、体が全く動かせない事に気付いた。

「ウフフ・・、体・・動かないんでしょう?このままどうしちゃおうかな〜♪」

後ろ向きだから見えないがきっとエロい顔で俺の困ってる顔を想像してニヤニヤしているんだろう。

「どうしよっかなぁ〜♪好きに犯しちゃおうかな〜♪でも、それだと祐も気持ちいいよね〜。さっきまで散々私を虐めてくれたお返しをしちゃおうかな〜♪」

「ぐ・・、悪かった!今までの事は謝るから許してくれ!頼む!」

「え〜〜??聞こえな〜〜い」

俺を背凭れのようにして圧し掛かり聞こえない振りをする。俺の体が動けないのをいいことに咥え込んだチンコの根元を指でなぞり俺の興奮を高めていく。時折、我慢が出来ず射精しそうになるがどうしても射精出来ない。

「出したいよね〜、私のオマンコにザーメンぴゅっぴゅして妊娠させたいよね〜。でも、ダァ〜メ!絶対に出させてあげないんだから♥」

腰を動かしてるわけじゃないのに俺のチンコは何度も射精しそうになる。魔物娘とセックスすると人相手では味わえない快感を何度も受けると聞いていたがこれほどすごいなんて。膣が何度も収縮したりチンコに絡み付いたりしてとっくの昔に我慢の限界を超えてしまっている。

「お、お願いだから・・、何でも言う事を聞くから・・出させてくれ・・」

「それじゃぁ〜・・、『芽衣子、愛してるよ・・・』って耳元で甘く囁きながら射精して欲しいな〜♥♥言わないんなら生殺しにしちゃうからね♪」

腰を上下に動かし何度も俺を絶頂させてくるが肝心の精液は出てくれない。くそっ、ベッドの上ではシャルルがニヤニヤしながら俺が堕ちるのを待ってやがる。こうなったら我慢我慢我慢・・・出来るかぁ!!

「芽衣子・・愛してる・・・。お、俺の子を・・産んで・・くれ・・」

「んっんっ・・、はぃ♪良く出来ました〜♥それじゃ動いていいわよ♥」

動けるようになった俺は繋がったまま芽衣子を押し倒し四つん這いの格好にさせて獣のように何度も犯す。パンパンと音が鳴るほど激しく腰を打ちつけ一番最奥に射精しようと思った時、チラリと見えた赤い筋。芽衣子も処女だったのを忘れていた。俺は芽衣子に覆い被さるように優しく抱きつき激しく打ち付けていた腰を緩慢な動きに抑えゆっくりと芽衣子の処女膣を味わう。

「あ〜〜〜〜・・、それ・・すごくいい〜・・。奥までずるずるってオチンチンがゆっくり入ってくるの気持ちいい〜♥」

ああ、ダメだ。ゆっくりな動きにしたせいか芽衣子の膣の動きをダイレクトに味わってしまう。

「もう、もう出すからな!・・・愛してるよ、芽衣子・・」

約束通り、芽衣子の耳元で甘く囁きながら膣の奥深くに大量の精液を吐き出す。何度も射精を我慢してたせいか普段の倍以上の精液が芽衣子の子宮に収まっていく。

「ぁぁあ・・、熱いのがドクドクって入って来てるぅ〜♥こんなの絶対に妊娠しちゃうよ〜〜・・」

「はぁはぁ・・芽衣子・・。こっちを向いて・・」

「・・・ぇ?」

肩越しに振り向いた芽衣子に啄ばむような甘く優しいキスを何度もする。キスをする度に芽衣子の膣は喜びを感じているのか挿入されたままの俺のチンコを優しく撫でるように伸縮する。

「・・・んっ・・、さて・・」

俺は芽衣子の膣からチンコを引き抜くとベッドの上でニヤニヤしてるシャルルへと近づく。こうなったら自棄だ。二人共何度でも食ってやる。

「ぇ?もしかして次はアタシなの♥いいの?アタシもオチンチン食べちゃってもいいの?た、食べちゃ・・キャン!!」

ベッドの上でシャルルを組み伏せ芽衣子と同じように四つん這いにさせると、俺はシャルルの尻を撫でながら小さな穴のほうへとチンコを宛がう。

「ちょ!ちょっと!そっちは違うってば!入れるならその下に入れ・・・ああああああっ!」

幼女アナルに突っ込んだ瞬間、強烈なきつさに耐え切れずいきなり射精してしまった。

「ふぁぁあっぁぁあぁ・・・、いきなりアナルに射精されちゃった〜〜♥で、でも・・これすっごく気持ちいいかも〜〜・・・」

アナルに出されて蕩けた顔になったシャルルの背中に肩に耳に首筋に優しくキスを落としていく。

「あぁん♪そんなに優しいキスをされちゃったら・・それだけでイっちゃいそう♥」

「イっていいよ・・、何度でもな」

芽衣子とした時のように優しくゆっくりと出し入れしたり、シャルルのアナルにチンコを根元まで沈めたままポリネシアンセックスのように抱き付いたまま快感の余韻を味わってみたりする。

「んぅ♪このセックスすごくいいよぉ♪何度もイっちゃってるよ〜♥」

「ん、・・そうか・・それじゃそろそろ・・出すからな。・・くっ・・!」

二度目のアナル中出し。直腸で大量の精液を受け止めながら快感に酔い痴れるシャルル。舌を突き出し荒い呼吸をしながら肛門に力を込めてくる。膣のように精液を搾り取ろうとするアナルからチンコを抜き、俺はベッドに大の字になって一息ついた。

「明日からどうしよう・・。これじゃ重婚になっちまう・・」

「ふふ・・・別にいいんじゃないの。私は構わないわよ♪何度も愛してくれるなら、ね♥」

いつの間にか隣に居た芽衣子が俺の耳元で甘く囁く。

「アタシも構わないよ。あれだけ優しいセックスしてくれるんだもん。二人同時に可愛がってくれるよね♥」

反対側に居るシャルルも同じように答えてくれる。しょうがない、こうなったら腹を括るか。重婚でも晩婚でもなんでも来い。でも、とりあえず。

「もう眠い。寝る」

俺は二人に腕枕したまま瞼を落とした。






翌朝、下半身に刺激を受けながら目を覚ます。

「「おはよう、ア・ナ・タ♥」」

「んぁ・・、おはよぅ・・。って何してんの・・」

「え?朝勃ちのオチンチンを舐めてるだけよ?ね〜〜」
「ねー」

昨日と違って仲が良くなったのは嬉しいんだけど、朝っぱらから二人して昨日の続きをするのは勘弁してくれ。っと、今何時だ。良かった、まだ6時半だ。朝飯食ってさっさと仕事イクか。じゃなかった、行くか。

「おはよう、親父」
「「おはようございまーす♪」」

「・・・・・・・・・」

いつの間にか増えたシャルルを見て唖然とする親父と母さん。ごめん、説教は後で受けるから。だけど親父は怒るどころか笑いを噛み締めている。

「くっくっく・・、ははははははははっ!まさか馬鹿息子が重婚するなんてな!」

「ちょっと待ってくれ親父、普通そこは『どうやって責任取るつもりだ!馬鹿やろう!』じゃないの!?」

「あれだけ夜中に騒いでたら嫌でもわかる。おかげでこっちは寝不足だ、なぁ母さん」

「本当ですよ、・・でもそのおかげでお父さんったら昔を思いだして・・」

なんでそこで赤くなるんだよ。まさか、親父達も・・。もしかしたら近い将来歳の離れた弟か妹が出来るかもしれないな。ああ、もうどうにでもなれ。

それじゃ飯も食ったし行ってくるか。

「じゃ、行ってくるよ」

「「いってらっしゃ〜〜い」」

確か、バイコーン用の重婚届け用紙ってのがあったな。あんなの一生見る事が無いと思ってたけど、まさか俺自身が使う事になるなんて。さ、今日からは二人の為に元気に頑張りますか。・・・結局イチャラブは出来なかったなぁ。

「ねぇねぇ、お母様。若返って狐耳が生えたら可愛いと思いません?」

「何言ってるの。ねぇ、お母さん。永遠の時で若さを維持したくない?」

ドアを閉めたと同時に中から聞こえる恐ろしい会話。頼むから母さんを巻き込まないでくれよ・・・。


14/01/15 21:43更新 / ぷいぷい
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■作者メッセージ
お久しぶりです。最近は上手く時間が取れず、細々と書いては消し、書いては消しの日々を送っております

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