連載小説
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3 変化
蒼い月が鮮やかな日だった。
「うっ…」
「ご主人様!?」
窓際で月を見ていたご主人様は口を押さえてうずくまった。とっさに駆け寄ると、何でもいいから容器を持ってきてほしいという。ぼくは大慌てで容器を持ってきた。すると、ご主人様はへたり込んで大量に戻した。胃液しかなかった。
「だ、大丈夫ですかッ!?」
ご主人様は肩で呼吸している。こんな姿初めてだった。不老不死の筈なのに、絶対大丈夫な筈なのに。なんとかご主人様が背中をさすってみる。かなり具合は悪そうだった。
「…はぁ…はぁ…はぁ………嘘」
ご主人様は下腹部をさすっている。
「お腹痛いのッ!?」
ご主人様は人間だった時身体が弱かったそうだ。もしかして吸血鬼になっても治らない病もあるのかも。それならぼくはどうすれば…!
「ご主人様っ、ぼくの血、ぼくの血吸ってくださいっ!少しは元気になるかも」
考えてみればご主人様とえっちする様になってから血をあまり吸われなくなった気がする。食事も忘れてベッドで日々を過ごして久しい。あっという間だった。吸血鬼のお姉さんとえっちしたら気持ち好くて、全てが満たされて、多分ご主人様もそれは同じだった筈で……
「出来ちゃったみたい」
「へ?できちゃったって?」
「赤ちゃん」
「ふぇ!?」
「私も驚いたわ。子供の頃教会で不死の魔物は子を産めないって聞いたんだけど……」
ご主人様は最初は息を整えていたが、段々笑顔になっていった。
「嬉しい……エミールとの…赤ちゃん……私のお腹に……っ」
お腹をさすっている声が涙でうわずっている。
しかし、一瞬間があいた。
「産んで良い?」
「な、何言ってるんですか」
「だってエミール、何も言ってくれないじゃない。ひょっとして…………嫌?」
「そ、そんな事無いですよ!実感が無いって言うか…」
「そうよね。えっちしはじめてからすぐだったもの。この計算で行くと、初夜で妊娠しちゃったって事になるかしら。調子に乗って虐めてる間にしっかり孕まされてたのね」
ご主人様を妊娠させてしまった。大丈夫だろうか。ぼくにご主人様の旦那さんとして、生まれてくる子のお父さんとして、振る舞えるだろうか。
「不安?」
「少し……ぼくご主人様に何もしてないし…何にも出来ないから」
「何も出来なくないわ。エミールのお陰で幸せなの。もっと胸張りなさい。………それに、私だって初めての妊娠よ。不安なのは同じ。それとも……お腹の子に私とられちゃうのを心配してるのかしら?」
図星だった。
「まあ、冗談だったのに。意外と独占欲が強いの?嬉しいわね」
身をかがめてわざわざぼくのおでこにキスをしてくれる。浅い金髪がふわりと肌に当たってくすぐったかった。








妊娠に伴った吐き気はつわりというらしい。ご主人様のつわりは酷く、頻繁に戻してしまうので、ベッドに寝てもらった。枕元に容器を置いて、吐き気が酷い時も食べられる果物や飲み物を用意した。
ご主人様が歩く時はいつも隣にいた。ご主人様が躓かない様に足元に気を配った。
「もう、過保護ね。吸血鬼の子だから死ぬ事は無いのに」
「駄目です。大切な赤ちゃんなんだから!」
ご主人様は微笑んでくれている。お腹を優しくさすりながらももう片方の手でつないでくれていた。



お嫁さんの身体を知る為に、屋敷の本棚で吸血鬼の事も可能な限り調べた。吸血鬼を研究した本があり、吸血鬼は陽の光で弱る事、純水が苦手な事も知った。そう言えばいつかぼくを狼から助けてくれた時も朝陽の下だった。あの時弱々しかったのはそういう事だったのか。つまり彼女は我が身を顧みず自分を助け出してくれたのだ。料理選択風呂全ての水が何やら甘い匂いがしたのもハーブが入っていたから。苦手な純水を扱う為か。知らない内にぼくはご主人様にかなり迷惑をかけていたのだ。ご主人様はぼくの事をとてもとても大切にしてくれていたんだ。
それなのにぼくはご主人様と気持ち好いえっちに夢中になってもっと大変な思いをさせているんだ。
家事も最初はたどたどしかったけれど、何とか覚えた。ご主人様は楽しみのひとつだからと結局一緒にする事が多かったけど。

お嫁さんと相談して、庭園の蒼い薔薇を街に売りに行ってもみた。綺麗な薔薇だし、少しでもお金にすれば育児にも役に立つと思ったから。最初はお嫁さんがかなり心配していたけれど、妊娠したお嫁さんを外に出す訳にもいかないし、ぼくだけで行く事を許してもらった。お嫁さんはひどく寂しそうで不安げだったけど、最後にぎゅっと抱きしめてくれた後おでこにキスしてから名残惜しそうに送り出してくれた。お嫁さんの魔力か、不思議な事に、ぼくは狼達からとても恐れられる様になり、問題無く街に行く事が出来た。
子供の売る不思議な蒼い薔薇はあっと言う間に売り切れ、苗を譲ってほしいという声やどうやってこの色を作り出したかという声も聞こえた。
ぼくは適当に濁して売り切ってしまうと、屋敷に逃げ帰った。


「お帰り。怪我は無かった!?」
「大丈夫です」
気が気でない様子で駆け寄ってくるお嫁さんを受け止める。不意に気になって聞いてみた。
「そう言えばご主人様は独りでどうやって生きてきたの?食べ物とかお金とか…」
「食事は庭の影に生えてるアンデッドハイイロナゲキタケがあったから。寂しかったら眠ればよかったし、無粋な賊も殺さない程度に遊んであげたら来なくなったし、どうしてもお金に困れば父の残したものを少し売っていたわね」
ご主人様は本当に苦労していたんだ。その分出来るだけぼくが幸せにしないと。
ご主人様をこちらから抱き締めなおした。






ギシッ、ギシッ、ギシッ、ギシッ…
今日も寝室ですっぽんぽんになって、お嫁さんがぼくに跨られていた。
ご主人様は妊娠が分かってから、それまで以上に積極的に求める様になってきた。
つわりが酷くて食べても戻してしまうので、下の口から精を吸った方が良いらしい。お腹には赤ちゃんがいるのに、ご主人様はお構いなく激しくぼくとえっちした。いつもいつもえっちを求めた。ぼくは求められるまま応じてしまった。情けないけれど、ぼく自身も魅力的なご主人様に止められなくなった。
「あはっ♪ぇっ♪ぁうっ♪エミールっ♪」
「ご主人様ッ、ぉッ!ご主人様ッ、ご主人様ッ」
お嫁さんは股を開いて盛りのついた犬の様にぼくを犯す。ベッドを軋ませ、妊娠初期なのに猛然と腰を振る。ほとんど体型の違いは分からないけれど妊婦は妊婦。それなのにぼくにのしかかる最愛の女性はちゅぶちゅぶ腰を回す。
情けないけれど、ぼくは本能には逆らえなかった。
お嫁さんが腰をうねらせる度、ぼくも腰を浮かせて奥にねじ込んだ。奥に赤ちゃんが宿っているお腹なのに、激しく突き上げてしまう。
「あはっ♡おちんちんッ♪おちんちんッ♪」
「おまんこッ、おまんこッ」
えっちな言葉を叫んで無茶苦茶に腰を振って互いを貪った。おまんこからねばねばがどろりと滴ってくる。なるべく必死に腰を振るのが、お嫁さんに悦んでもらう方法だ。かなり体力は使うけど、ぼくも気持ちは好いし、止められない。
「きゃっ♡小さいのに頑張るわねぇ♡」
お嫁さんの身体が少しだけびくんとする。ぼくは大きく深く突き上げたつもりだったけれど、まだまだ余裕たっぷり。必死に突き上げてみるけど、嬉しそうに見降ろしてくるだけだ。
「んふふ♪……ぅ」
「ご主人様っ!?」
お嫁さんが口を押さえたので、あらかじめ準備してあった容器を素早く渡す。
「ぉえっ」
ご主人様はごぼりと戻した。吐き戻したものは全部胃液。何も入っていない。またセックスに溺れて食事を忘れている。
「はぁ、はぁっ。もうっ。最悪。折角良い雰囲気なのにいきなりクるんだもの」
心底不愉快そうに容器の中の吐しゃ物を蒼い焔で焼き払った。
「今日はもうおしまいにしますか?」
「はぁっ…戻した分しっかり膣内にもらわなきゃね」
「ぅあっ」
再び乗っかって来た。くんっと深く合体し直す。
「んぁっ!ひゃぁっ!」
「さあっ。ちょうだいっ。空になったお腹をエミールでいっぱいにしてえッ♡」
肉食獣の目線になってガンガン腰を振って来た。ベッドに手を突いてジュプジュプと音を立ててぼくをレイプする。半開きの口からチラチラ見える牙をぼんやりしながら眺めていた。
下品な眺めだった。いやらしい水音が響いて、朦朧とする意識の中でお姉さんがもの凄い勢いで腰を振っている。貴族の女の人がぼくを貪っているのだ。前後にねっとり激しく動かした。おまんこはねちょねちょ絡みついてきた。
「ちょうだいっ♡あなたのっ、精液♡ ほらっ♪どうしたのっ♪私を孕ませた生意気おちんちんは、んあ♡……いっぱい射精せるはずよっ♪」
「にゃぁあああああ!」
情けない悲鳴を上げながら腰を突きあげる。吸血鬼の、いや、えっちなお姉さんのおまんこを本能の命じるままに振った。自分より大柄な女の人を大きく浮かせる事は出来ないけど、必死で腰を振る事は出来る。お嫁さんは、ぼくが必死に腰をぶつける顔と短小おちんちんが大好きだから。どんなに激しくしてもぼくのおちんちんじゃ彼女を本気で女として悦ばせられているかは疑問だけど、それでも、彼女は嬉しそうに見えた。
「その顔っ、好きよっ♪ぁん♡そろそろ限界♡…イっちゃいなさいっ?ほらっ♪ほらっ♪ほらぁっ♪」
「らめ、ごしゅひんひゃまぁあ!」
ずんっ!
お嫁さんは容赦なく腰を下ろし、深く結合した所で一気に果てた。
ぶばっしゃぁあああああッ!
ちんちくりんの自分が射精したとは思えないほどの多量の精液がおまんこに流れこんでいるのが分かる。射精が治まらないからだ。びくんびくんのたうちまわって愛しい人に吸われる。吸血されている時と同じ様な感覚。何か大事なものが吸われる感覚だった。
「んはぁあッ、ああッ、あッ、ああぁ、ああああ―――っ♡♡♡♡」
朦朧としていて気付かなったけど、お嫁さんも絶頂していた。仰け反って、細い首筋を見せつけて、弓なりにのけ反って覗く顎裏が眩しい。
お嫁さんはどさりと倒れ込んできた。












日々お腹が大きくなっていくお嫁さん。妊娠中期頃に酷かった悪阻は治まって、今や臨月。ご主人様はより血を吸い、よりえっちし、よく寝る様になった。お腹が大きくなればなるほど激しく甘くぼくを求めるお嫁さんを、ぼくは激しく愛した。
でも臨月ともなると、流石に自重したくなる。お嫁さんは間もなく赤ちゃんを産み落とす大仕事が迫っている。子宮は下りてきているし、心配になる。
ぼくだってお嫁さんが大好きだし、えっちも大好きだ。だから求められれば嬉しいし、えっちも気持ち好い。赤ちゃんもお嫁さんも不死身だけど、大丈夫なんだろうか。
「あなたぁ〜?」
「はいっ」
物思いにふけっていたら、後ろから甘い声がする。振り返ると、ゆったりした蒼いマタニティドレスを着たお嫁さんが腰をかけている。お腹をかばいながらしなだれ掛かる彼女は、綺麗だった。
「あ、蹴ったぁ♪」
「普通臨月は胎動は減るらしいですけど、元気いっぱいですね」
「あなたに毎日たっぷり精液注がれてるからぁ…♪」
「それ、嫌がってるんじゃ…」
「そんな訳ないわ。魔物にとって愛しい男性の精液は最高のものなの。安心してえっちなさい♪」
誘ってきたお嫁さんの後ろに回り、後ろから臨月のお腹を抱きしめてお腹をさする。
大きなお腹。ぼくが彼女を妊娠させたんだ。否応なくぼくが彼女の旦那さんで、彼女がお嫁さんである事を自覚させられる。ご主人様を幸せなお嫁さんに出来る様に、もっともっと大好きだと伝えたい。
「いっぱいいっぱいえっちしちゃってるけど、順調…なの?」
「ええ。怖いくらい。ちょっと大きく育ちすぎて、産むの大変そうだけどね」
目線を下ろして大きなお腹を撫でる姿は、聖母の様だった。
優しい目線を追うがまま大きなお腹に耳をそばだててみると胎動を感じる。相当に元気な子の様だ。落ち着いたお母さんと対照的……なのかな。……いや、お母さんも大胆な所もあるし、似てるのかも。お母さん似なら美人に育つだろうな。ぼくに似たら……小さい子になるのかな?
「くす♪あなたのお陰で私、健康な子産めそう。ありがとうね。家族が増えるってこんなに幸せな事なのね…」
幸せを噛み締めた声色にこちらもほっこりする。
長い金髪を梳いて、白い頬を優しく撫でると更に蕩けた表情をした。互いに互いの身体を撫でさすって、どちらともなく服を脱がせ合う。ぼく達はいつでもえっち出来る様に下着を付けていない。露わになる白い身体にゾクゾクする。
「ご主人様……とても綺麗です…」
「ありがと。ママになるのに、淫乱でごめんね?」
「インラン?」
「いやらしくてえっちでどうしようもない事」
「素敵な事じゃないですか」
ご主人様の白い裸が月明かりに映えていた。真ん丸に膨らんだ立派なお腹を見せつけながら、ベッドにぺたんこ座りする。
「さあ、今夜も頂きましょうか」
「はい」
大きなお腹を抱えながら身を倒してぼくの首筋に唇を添わせた。
牙を立てられ、首筋から血が一筋流れる。でも痛くない。ぼくの身体はご主人様専用のものとなっている。ご主人様に血と精液を捧げる為に身体が動いている。常に精液を作り続け、血液もたっぷりと全身に巡っている。それら全てご主人様に吸われる為に身体に蓄えられているのだ。
「はむ…。美味し」
「う〜〜」
ご主人様にぼくが流れこんでいく。唇から舌へ。喉から胃へ血が巡り、ご主人様はうっとりする。またぼくの首筋にキスする。お腹の子と、出産に臨むエネルギーを蓄える為のお嫁さんの吸血や吸精は、どんどん貪欲になっていく。ぼくはもう彼女専用の身体になっていて、いくら吸われても全然大丈夫だった。
じゅるじゅると下品な音を立てて血を吸われればこれからのえっちに期待は膨らむ。
血を吸われると同時に魔力を少しずつ注がれるので、余計にドキドキした。
浅い傷口に下と唾液で蓋をされればすぐに傷口は消える。
「ぷは……次は下ね」
「ひゃ」
白い顔が下へ下へ。ぼくは股を開いてご主人様を受け入れ体勢。お嫁さん股の間に顔を滑り込ませて、ぼくのおちんちんを見た。
「……♪おちんちん少し大きくなった?…でも大きくなっても可愛いままね」
「〜〜〜ッ!ぼくのおちんちんはどうでもいいじゃないですかっ」
「自信持って?私を初夜で妊娠させた凄いおちんちんなんだからぁ♡」
にたりと口元を歪めて匂いを嗅いでうっとりしてから…………一気に口に含んだ。
じゅぼッじゅぼッ
「んぁ」
「んっ、んっ、んっ…」
じゅる…じゅる…ずずず…
「んふふ♪ん…♡」
下品な吸淫音がベッドルームに響く。じゅぽじゅぽ音を立てて激しい行為。フェラというらしい。お嫁さんに教えてもらった。フェラしてくる彼女を見降ろすと、お嫁さんと目が合う。上目遣いでおちんちんの形が分かる様に頬の裏側に押し付ける。折角の綺麗な顔が台無しだ。
「ん…んっ…んっ♪…んっ♡」
「ご主人様っ、ダメぇ!射精ちゃうッ」
「ンふふ♪……らひひゃいなはい…♪ん…」
首を前後に振って、ぼくから吸い上げようとするお嫁さん。ずぶずぶとえっちな音を立てて、おちんちんを貪る。瞳を閉じてうっとりしている。早く早くとフェラする。
ぼくの腰が浮き上がる。舌が絡みついて、容赦なく絶頂を促す動きをした。
どくんッ!
細い喉がごくりごくりと動いた。喉の膨らみが奥へ奥へ。喉奥に精液が流し込まれていく。
「んっ…♡んっ♡んっ♡んっ♡」
「んはぁッ!……はぁ、はぁ、はぁ…ご主人様っ、また吸わないで」
意地悪なお嫁さんは舌と牙でおちんちんを転がし、ゆっくり口をはずした。どろりと精液と涎が混ざった粘液が太い糸を引く。凄くえっちだ。
「いっぱい射精したわねえ……♪まだ出来そう?」
期待した顔にぞくり。
頷けば、ベッドに身を横たえる。お腹をかばいながら股を大きく開いて受け入れ態勢を取った。
「さあ、おいで。淫乱なママにお仕置きなさい」
「じゃ……後ろから……失礼します」
「あら……前からじゃないの?いいわ♡」
お嫁さんは後ろから怖々繋がるぼくに合わせてくれた。
ずにゅり…
「んはぁああ…♪幸せぇ…♡」
「っぁ…ご主人様の子宮…前より降りてきてる…」
後ろから包み込むように繋がった。パートナーの身体の具合をセックスで確かめるなんて淫乱だ。でもこれがぼく達のやり方。ぷにゅりと先っぽに当たる子宮。
「大丈夫ですか?」
「あぁん…優しいわねぇ…♪大丈夫。心配しないで私で気持ち好くなりなさい?」
乗ってくると、彼女は甘えたがりの女の子になる。酔っぱらった時に見せた本性。白い寝たまま太ももを大きく開いて後ろからぼくを受け入れている。もう逃げられない。
「ひゃんっ」
「だ、大丈夫!?」
「んふ♪大丈夫だってばあ〜♡ガンガン来て?ね?いいからぁ♡」
「わかりましたっ…!」
ずんっ
「ひっ…」
「やっぱり怖いですご主人様」
腰を入れれば、弱々しく喘ぐお嫁さんに申し訳なさと怖さがにじむ。いつ生まれてもおかしくない身体で、ぼくを感じさせてくれてるんだから。
「いいからあぁ……♡ね?発情期の狼の交尾みたいにガンガン来てよぉ〜♪どうせ不死身なんだからぁあ〜♡」
「〜〜〜〜ッ!どうなっても知りませんよっ…!」
ぐんっ
「ひゃぁ♡」
「…ほらっ、どうですかっ?」
ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ
「んぁっ♡好いわぁっ♪ぁんっ♪そのままっ、そのままお願ッ♡」
「このっ、インランさんめっ」
「ふぁっ♪あんっ♪ことば……ぁっ♪ッぜめぇ?いいわっ♪もっといじわるしてぇッ♪♪」
じゅぷッ、じゅぷッじゅぷッ!
「せっかくッ、しんぱいしてるのにッ!しんぱいしてそんしましたっ」
「ぁぅ♪ごめんにゃひゃぃ♡」
ずこっ、ずこっ、ずこっ!ずこッ!ずこッ!ずこッ!ずこッ!
「らいひゅきれしゅっごひゅひんひゃまぁ!」
「わらひもっ、わらひもひゅきぃいっ♪」
ぬぷっぬぷっぬぷっぬぷっぬぷっ…!
ぼくらは上り詰めていった。大きくなったおちんちんを容赦なく狭くなったおまんこにぶち込み、仕えるべき女主人を犯した。間もなくここを通って、立派な子が生を受けるのに。そんな神聖な場所を欲望のままに貪る恐ろしさと気持ち好さが、ぼくを狼にした。
「ぁっ、ほんとにキちゃぅっ、こんなかわひぃこに、イかされひゃぅ…!」
「イって、ごひゅひんひゃま、イって…!」
ろれつの回らない舌とヘトヘトになった腰を乱しながら、ぼくはお嫁さんとえっちではなくて交尾した。身籠った若い女性相手の無意味で暴力的な交尾。でもお嫁さんはぼくを受け入れるままだった。
「イくッ、イくッ、イくッ!イくッぁああああああ―――!」
「んんんんんんんッ♡」
どぽッ!!
お嫁さんの胎内に自分本位に射精した。
どくんッ!どくんッ!

お嫁さん相手にそう簡単に収まる訳も無く、ぼくの小さなおちんちんは、必死で精液を作っては送り作っては送りする。
どぽッ、どぽッ、どぽッ…!
「あんッ♡アッ♡フッ♡」
お嫁さんは蕩けた顔でビクンビクンしながらぼくが贈る精液をおまんこで呑みつづける。
どぼッ!どぼッ!どぼッ!どぼッ!どぼッ!
お嫁さんがあまりに喘ぐので、その姿に興奮してより腰を奥へ奥へ腰をやろうとする。射精も治まらず、まだ送り続ける。この体位じゃなかったらもっと奥へやってしまっていたかも。
じゅにゅッじゅぽッずこッずこッずんッずんッ…!
「んぁッ!あああッ!ぁああああああッ♡あぁあああん♡」
「ごひゅひんしゃまっ!ごひゅひんひゃまっ!」
ベッドを揺らして本腰セックス。弱まる射精を感じつつ年上のお姉さんを滅茶苦茶にする。腰を突く度に素直に鳴いてくれるご主人様にぼくも嬉しかった。
どくっ、どくっ、どくっ…どくん…
「んあぁ!あぇっ♪ぁへっ♪あへへっ♡」
「ごひゅひんひゃまっ、げひんっ!」
ご主人様をずんずん犯してベッドを軋ませた。臨月妊婦さん相手なのに。ぼくも相当淫乱だ。大きなお腹を庇いながら激しく乱れるお嫁さんは綺麗でえっちで、射精を続ける。
「ひゃぁあん♡あっ♡あは♡んっ♡」
「インランっ!このっ!」
完全にぼくの方がご主人様を責めてる。ぞくぞくした。あの気高い吸血鬼の女性をぼくだけのものに…!気持ち好いっ。
仰け反って大きく深く突き挿入れ、一際大きく力んだ。
最後の塊がどぽりと送り込まれきって、全て出しつくした。
萎えたおちんちんをおまんこからひきずりだした。


長い長い絶頂が終わって。ベッドで向き合って布団の中で。
「はぁーッ!はぁーッ!はぁーッ…!はぁ〜っ。………もう、こんなに、はぁ…はぁ…される…なんてね…♡夜の主導権は…とられちゃったかしらぁ…♪」
「はぁ、はぁ、はぁ、もうダメ…」
二人してベッドで抱き合って肩で息をする。臨月の大きなお腹がぼくのお腹をぐいぐい押しつけてくる。このお腹にぼく達の子がいるのに……
「愛してるわ…♡一生傍にいなさい」
「勿論」
ぼくが即答したら、お嫁さんは嬉しそうだった。むちむちの太ももをぐいぐい搦めてきたのでまたぐっと腰を挿入れた。
「ぁあああん♡」
「ごっ、ごしゅじんひゃまがさそってきたんだから!」
へとへとなのに、勝手に腰が動く。ご主人様が導いているのだ。こうなってしまってはもうどうしようもない。ぼくはまた盛った狼に戻る。ずぶずぶと終わりの無いセックスに溺れた。
「ベアッ、ベァッ」
「あなたっ…そのっ…よびかたぁ」
ぼくはお嫁さんの名前を呼んで腰を振っていた。お嫁さんは目を潤ませて顔を真っ赤にしていた。なぜだろう。
「うれしいっ…!やっと、やっときやすくよんでくれたわっ…あん♡あかちゃんもよろこんでるぅッ♪」
お嫁さんは器用に、そして下品にまたでぼくを咥えこんで、大きなお腹に押し付けてくる。不死身の魔物と入っても、やっぱりお腹の子が心配だ。散々弄んでいるのに罪悪感に駆られるけど、それでも大好きなお嫁さんのいやらしい姿におかしくなってしまいそうだった。
「ベアっ、だいすきですっ」
「ゅん♡またいってくれたぁ♡」
お嫁さんは赤い顔で蕩ける。甘い。ぼくを咥えこんだまま弓なりになった。大きな白いお腹が張られ、白い首筋、綺麗な細い顎裏が見え、何度も果てた。
「あぁん♡はぁあん♡いいっ♡いいいぃ♡いいぃいぃぃぃ♪」
涎を垂れ流して真っ赤っかのトロ顔と金髪を振り乱してベッドで乱れまくった。
「ベアぁああァァァ―――――――ッ!!!」
ぼくも滅茶苦茶だった。お嫁さんを必死に求めて、腰を前後させた。お腹に命が宿っている綺麗な身体を優しく撫でる。激しい行為の裏で優しい愛のこもった指遣い。
長い金髪を梳かして、ただただ同じように腰を振るのだ。
お嫁さんは最後の一突きでくたりとびくんびくんと痙攣してから崩れ落ちた。
「まだっ…!」
「…っ♡」
お嫁さんはもう声が出ない。声にならない甘い息を鼻から漏らして目を細め、嬉しそうな蕩け顔で受け入れた。でもぼくはまだ上り詰めていない。満足も出来ていないし、自分だけを満足させる為に身勝手な行為を続けた。
ベッドルームにぼくが肉をぶつける音と結合部の水音、ベッドシーツとお嫁さんの背中がこすれ合うえっちな音、そしてお嫁さんの甘息が籠った。
「っ♡はっ♪ちょっ…♪」
「な、なんですかっ」
お嫁さんが何か言おうとしていた。でも腰をぶつける度にそれは呑みこまれる。自分を身勝手に貪る生意気な男の子をどう思っているんだろうか。
「はっ♪んっ♪ありっ、がとっ♡」
喘ぎ声を堪えながら必死に搾りだしたのは感謝の言葉。意外だった。嫌だとか、気持ち好いとか、激しいとか、好きとかではなくって。お嫁さんは感じながらも嬉しそうににっこり笑って、ぼくを抱き寄せてキス越しに吸血した。
唇から牙を立てられて血と魔力の交換が行われる。吸血されるとゾクゾク気持ち好いし、何よりおちんちんが元気になる。激しい行為と何度もお預けを食らった状態でそんな事をされれば、決壊するのは分かりきっていた。
「「ん〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」」
ぼく達は絶頂した。
白い濁流を何度も大きくなった子宮に向かって射ち込み、受胎したお腹に無駄射ちを重ねに重ねた。



「はぁ…はぁ…はぁ…………んはぁッ♪ィぃ…♡大好きぃ…♡」
「ぼくも…」










甘く長い臨月えっちの数日後。
「んんッ…!んあッ!!」
「頑張ってベアッ…!」
えっちして孕ませた女性が、ベッドで股を開いて息んでいる。
辛そうな顔だけど、手を強く握る事しかできない。
彼女は強くぼくを握り返し、一際大きく力む。
「あなたっ。はぁ…!はぁ…!あなたとの子なんですものっ…!はぁ…はぁ…!ちゃんと産んで見せるわっ」
「すごいっ、こんなに広がって…!」
膣が大きく開き、頭がゆっくり見えてきた。
よくこんなに狭い所から大きな赤ちゃんが出てくるもの。苦しそうなお嫁さん。必死で母になろうとする大好きなお嫁さんの手をさすり、押し出されてくる赤ちゃんを見る。
「んぁあああッ!!ぁええぇぇぇぇ――――ッ!」
お嫁さんがイヤイヤしながら必死に子をひり出す。
「息んで」
「ひゃぁいっ」
一息入れてからぐっと一際大きく息む。彼女が大きく開脚し、開いたおまんこから大きな子がゆっくりゆっくり押し出されていく。
「ん〜〜〜ッ!ん〜〜〜ッ!!ん〜〜〜ッ!!!ンぁああああああああああッ!!!!」
ずにゅぅぅぅううう…!ズボッ
弓形になったとても若いお母さんから、とても立派な子が産み落とされた。
おぎゃぁ!おぎゃぁ!
「生まれましたっ。女の子ですっ」
「だ、抱かせて…」
お嫁さんは産んだばかりの子を抱き寄せ、嬉しそうに涙をこぼした。














「ふふ……欲張りね」
寝室に入ると、お嫁さんがこちらに背中を向けてベッドに腰掛けていた。そっと近付くと楽しそうに授乳している。こちらに気付いて頬を赤らめる。
「ちょっと、授乳中は見ないで」
「だってベア、凄く綺麗で優しい顔してて」
「あら、あなたにだってこんな顔してない?」
「いえ。ぼくに見せる顔はもっと可愛くて綺麗な顔です」
「あなたはっ…!」
授乳中のお嫁さんがぼくの見上げている顔が耳まで赤く染まって素敵で、ぼくの方からそっと唇を重ねた。
「…じゅる……もう…♪ん…」
ベアは一瞬目を見開いてから瞳を閉じてキスを受け入れてくれた。
おっぱいには娘が吸いついているし、唇はぼくが吸っている。それなのに優しいご主人様は、両方とも受け入れて包み込んでくれていた。
娘がおっぱいを吸う音とキスの音が重なった。









to be continued
19/03/21 19:57更新 / 女体整備士
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■作者メッセージ
年上の恋人と甘々夫婦“性”活。少しでも楽しいんでいただければ嬉しいです。

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