連載小説
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祭りの後に…
それから次の日の昼過ぎまで眠り続け、俺は起きた

和也「丸一日寝てたのか…」

時計の日付を見て察した

和也「ん?」

チャイムが鳴っている…

和也「客か…?」

そのまま服を着て向かおうとすると三人も起きたようだ

楓『どうかしましたか?』

和也「客らしい」

雫『あら』

瑠璃『誰かな…』

出ると、そこには馬車が止まっているのが見えた

和也「???」

魔物『魔王様がお呼びです』

ゲームに出てくるような露出の高い鎧を着たサキュバスが言う

和也「え、あ、はい」

そのまま戸締まりをして馬車に乗る…

楓『久しぶりですね…』

和也「そういえば魔王の城で働いていたんだっけか?」

楓『そうです』

雫『何のようですかね…?』

瑠璃『わかんないや』

それから昼過ぎから揺られて夕方に魔王の城に着いた

和也「ここが魔王城…」

そのまま通されて広い部屋に案内された

和也「…」

しばらくして食事が出された

和也「彼女が、魔王…」

食事が出される少し前に魔物と男性の一組が来て俺たちを見ている

???『そうよ、私が魔王。』

和也「で、呼び出した理由とは?」

魔王『貴方たちに感謝しないといけないと思ったのよ』

和也「あの魔方陣、まさか魔王軍が?」

魔王『ご名答〜』

和也「まあ、あの結界発生装置にもガタが来ていたからちょうど良かったかも」

魔王『それと貴方に興味があったのよ』

和也「???」

魔王『古代種の魔物の伴侶、どんな男か興味がね』

???「それは私も同意見だった。」

和也「旦那さん?」

旦那「そうだ。」

和也「なるほど…」

魔王『確かに、普通の精ではないわね…』

和也「わかるものなのか…」

雫『さまざまな偶然が重なって出会いました』

魔王『話してくれる?』

俺たちは出会ってから今までの経緯を話す

旦那「結果的に、彼らに置いていかれて出会えたと…」

和也「置いていかれたのは怒ってましたけどね」

魔王『まあ、得体の知れない所に置いていかれたらそうもなるわよね…』

和也「で、あの魔方陣から送られた魔力とかはどこに?」

魔王『抵抗の激しい教国にぶちまけたわ、あっという間に酒池肉林よ…♪』

和也「酒池肉林ってほんとは豪勢な宴のことなんだよな…」

魔王『まあ、そこは置いといて』

和也「…」

魔王『何か報酬を渡したいと思って呼んだのよ』

和也「なるほど…」

楓『そう言うことでしたか…』

魔王『なにかない?』

和也「どう思う?」

楓『うーん…』

雫『特にほしいものも無いですしね』

瑠璃『確かに…』

和也「あれか、強いて言うなら」

魔王『あるの?』

和也「早々に教国をしらみ潰しに堕としてほしいですかね…魔力は必要なら引き続き提供するので」

魔王『???』

楓『彼はいくつかの事で教国の人間に悪い印象しか持ってないんですよ…私たちのところに来た娘が大ケガをすることになった元凶な放火魔、しかも彼は友人の妹を放火犯のかじでなくしていてその犯人である三人を一人は頭から叩きつけて再起不能にしてさらにもう一人は殺意の籠った魔力を流し手足を炭化させて、もう一人も相手からしたら死んだ方がましかもしれない状態まで攻撃を緩めないぐらいに…』

旦那「見えないな…そこまで苛烈とは…」

和也「生かしておいて何かまたしでかしたら責任が取れますか?」

旦那「その言い分はよく分かる…」

魔王『他の犠牲者や被害者がでないように考えて…?』

和也「そうなりますね」

魔王『…わかったわ、まずは抵抗の激しいところから全力を尽くさせてもらうから。』

和也「ありがとうございます…」

魔王『貴方のためじゃないわよ?貴方の伴侶たちもそういう貴方は見たくないだろうから…』

和也「ですよね…」

食事を終えて、シャワーを浴びた


和也「なんか疲れた」

楓『そうですね…』

雫『はい…』

瑠璃『うん…』

和也「…」

楓『どうかしましたか?』

和也「怖い…」

雫『ちょっとちょっと!本当にどうしたんですか?』

和也「怒りを制御出来なくなって、徹底的に暴れ尽くした後に三人が離れていくのや恐怖するのが、怖い…」

瑠璃『…』

そのまま三人に抱き抱えられる

楓『離れていきはしませんよ…』

雫『寧ろ遠ざけようとしても地の果てまで着いていきますから』

瑠璃『私達はもう貴方無しでは居られません』

和也「…」

楓『大丈夫…大丈夫だから…』

雫『何か、弱い一面見られて良かったかも…』

和也「???」

瑠璃『ちゃんと、やったことに関して感じるものがあったんだなって』

和也「後悔はしてない、でもな…」

楓『皆まで言わなくて良いですから…』

雫『基本的に暴れるにしたって義憤か防衛ですしね』

瑠璃『うん…』

そのまま俺の意識は柔らかに沈んでいった…

祭りの後に… おわり
19/11/12 23:35更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです

今回の話はいかがだったでしょうか?

ご意見、ご感想、リクエストありましたらお待ちしております

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