読切小説
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とある団長の一日

『チュンチュン・・・チチチ・・・』

・・・んん・・・朝か。

む。我が愛妻が料理を作っている音が聞こえる。

行かねば・・・おっと、服を着ないとまた朝からヤるハメになるな・・・


・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・


「あ、アナタ、おはよ」

・・・とりあえず、イズナ。

「ん?なぁに?」

なぜ、裸エプロンなんだ?

「んふふ♪服を着ないほうが、アナタが喜ぶと思ったから」

あぁ、もう素晴らしい。ただ・・・

「ただ?」

君の尻尾はすでに9本だ。モッフモフだ。おかげで本来見えるはずの背中の絶景が見えない。

「な、なんですってぇ!?」

うむ。それだけが残念だ。

「しょぼーん・・・アナタに長年愛された証が、こんな弊害を生むなんて・・・」

・・・だが、しかし。

「ひゃうん!?」

そのモッフモフこそ、君が君である素晴らしい特徴のひとつだ。

「ひゃん、そんなに、尻尾、にゅぅん!もふもふ、しないでぇ♪尻尾、弱いのぉ♪」

何を言ってるんだ。してほしいから、そんな破廉恥な格好してたんだろう?

「あぁぁん♪まだ朝ごはんできてないのにぃ♪」

だったら、まずは君が朝ごはんを食べてからにしようか?

「やぁん、もう、そんなこと言われたらぁ・・・」


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『ちゅばっ、れろぉっ、ちゅるる・・・』

「あぁん、アナタの、朝から元気だわ♪」

お前にインキュバスにしてもらったおかげだな。

「んふ♪」

『ぢゅる、ずずっ、ぢゅーーーッ!』

うお・・・バキュームが・・・うぅっ!

「だぁめ。まだ出さないでぇ、ガ、マ、ン♪」

ぬぬ・・・キツいな・・・

「ためてためて、濃いのちょうだい♪ほぉら。次はパイズリだよぉ♪」

ぬ、ちょ、それは・・・

『にっちゃ、にっちゃ、にっちゅ!』

『じゅるっ、じゅずっ、ジュルルルルッ!』

ぬぉぉ・・・ガマン、ガマン・・・

「れぇるっ、あむ・・・んー♪」

『パクッ・・・ズズズズズズッ!』

そ、そんな音を立てて吸われたらッ・・・ぐおっ!

『ドグン!ドブッ!ドボボッ!』

「ん!んんん・・・んー♪」

『ごくっ、ごく・・・ゴクン』

・・・ふぅ・・・

「ぷはっ・・・いつ飲んでも、濃いわぁ♪口から孕まされそう・・・♪」

お気に召したようで、よかった。
さて、今度は私の朝ごはんを頼むよ。

「あ、はぁい♪」

・・・着替えてから、な?


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おはよう、フォッス君。

「おはようございます、団長。あと、俺はフォックスです。いい加減、覚えてください」

む、すまんすまん、フォルクス君。どうもこの年だと物忘れがね・・・

「フォックスです。あと、団長はまだまだ現役でしょう。インキュバスなんですから」

キミキミ、インキュバスだからって差別はいかんよ?私だってもうアラシックスなんだら。

「本当に耄碌してる60代なら、朝から奥さんとハッスルしないでしょう」

ん?なぜ知ってる?覗いたか?

「そんなことしたらイズナさんに殺されます。昨日言ってたじゃないですか。まさか、今日もやったんですか?」

・・・・・・・・・

「・・・・・・・・・」

ハッハッハッ。なに、遅刻してないからいいじゃないか。ハッハッハッ。

「・・・・・・はぁ」

さて、今日の予定は確か午前中は新人たちの教育だったかな?

「はい、新入団者27名に団長から我々の活動や信念などを・・・」



「ア・ナ・ターーーっ♪」



おぅ、イズナか。どうした。

「今日は仕事がないの♪だからアナタに甘えたくってーっ♪」

「え、イズナさんには昨日の戦闘の事後処理書類の仕事がまだ残ってたハズですが・・・」

「あらFAX君いたの?あんなの、昨日の晩、家に持って帰ってチャチャっと終わらせたわよ。あなたの執務室の秘書に渡しといたわ」

「そうですか。あとで確認しときます。あと、私はフォックスです」

うむ、さすがは私の嫁だ。ただ、私はこれから新人たちの教育だ。

「なら、アタシも一緒にやる♪」

だが、今日、私がやるのは講義だぞ?お前は話をグダグダ話したり、聞いたりするのは嫌いだろう?

「む、むむむ・・・なら、特別授業やる!」

特別授業?

「特別授業って、なにをするんです?」

「んふふー♪新人クンたちはまだ戦いなんて知らないでしょう?だ・か・らぁ・・・」


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「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・」
「ゼェ、ゼェ、ゼェ、ゼェ・・・」
「ふぅ、ふぅ、ふぅ、ふぅ・・・」

ハッハッハッ。みんな、初めての模擬戦闘、いかがかな?

「だ、だんぢょう、あの、ようござんは、なん、なん、ずが・・・」
(団長、あの妖狐さんは何なんすか!?)

ん?なんだとは、なんだね?

「だ、だっで、にじゅうにんで、いっべんに、おぞいががっでも、びんびんじでるじゃ、ない、ずが・・・」
(だって20人でいっぺんに襲いかかってもぴんぴんしてるじゃないっすか!?)


「ぎゃーッ!」
「ぐへぇっ!」

「ちょっとあんたたちー?アタシひとり倒せないなんて根性ないわねぇ?まだ体術しか使ってないのよー?」

ハッハッハッ。あんなおちゃけた妖狐でも我が団2位の実力だからな。彼女が素手だからと油断したな?

「お、ぉがじぃっずよ。なんでゆびで、けんをどめれるんずが・・・」
(おかしいっすよ。なんで指で剣を止めれるんすか?)

あいつは北狐流の伝承者だからな。両手の人差し指と中指さえ使えれば、君たちに負けはしない。

「み、みんな、だづどーでいでぎるがもっでばじゃいでだのが、ばがみだいっす・・・」
(みんな、脱童貞できるかもってはしゃいでたのが馬鹿みたいっす)

・・・待て。どーいうことだ?脱童貞だと?


「ぇ?ぁのようござんにがっだら、いっばづ、やらじでぐれるっで・・・」
(え?あの妖狐さんに勝ったら一発ヤラセてくれるって・・・)


・・・ほぅ、あのエロ狐め・・・私の了承もえずそんな事を・・・ちょっといってこよう・・・

「ぇ?だんぢょ・・・なんで、あんな、おごっで・・・あ、いじぎが・・・ガク」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「・・・・・・・・・」
「・・・えぇ・・・?」

イズナ?私に何も言わないまま、新人になにを言うのかね?ん?

「あの、アナタ、ごめんなさい。反省、するなら、怒らない、で?」

怒らないで?んん?それを君が言う権利あるのかね?

「ぁぅ・・・」


(な、なぁ、おい・・・)
(な、なんだよ?)
(俺たちが全く歯が立たなかったあの妖狐を、あの団長、「あ」って妖狐が言った瞬間に蹴り飛ばしたぞ?)
(信じれるか?あの団長、62らしいぜ?歳)
(・・・マジで?)


全くこの雌狐が。他の男とは二度とヤらないと誓ったアレは嘘だったというわけか?ん?

「そ、そうじゃな・・・」

・・・まぁいい。どうせ私たちは式もあげていないしな。

「・・・え?」

所詮、私はお前に、いや、イズナ『さん』にとって私はそれくらいのジジィだったということですな。

「え、いやアナタなんなのその目はいやちょあのその蔑んだ目で見られるとある種興奮はするんだけども今この状況はその無理っていうかイヤ冗談よねアナタアタシを捨てるとかしないわよねアタシはアナタがいないともう生きていけないっていうかもはや妻じゃなくて奴隷っていうかいやあのだから今回の勝手はマジで反省しますからお願いだからやめてやめてやめてやめてやめてやめて」

それじゃ新人諸君。今日の私の講義と、そのあとの模擬戦闘は終わりだ。解散。
あ、あとイズナ『さん』も今日は仕事ないらしいから帰って構わないよ。『実家』にね。

「アナタァァァァァァァァッ!!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!お願いだから捨てないでぇぇぇぇぇ!!!」

それではみんな、また明日な。ハッハッハッ・・・

「アナタァァァァァァァァァッ!!」

『ズルズルズルズル・・・』

「・・・なんなんだ、あの二人」
「・・・さぁ?」

「おや?ちょっと貴方たち。団長とイズナさんはどこへ?」

「ふ、副団長!」
「あ、あの、先の二人はなんなんですか?あの強さは・・・」


「・・・貴方たち、この自警団には『狐憑きの老兵』という伝説があるのを知ってますか?あの人は、生きる伝説だと、そう言っておきましょう・・・」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『どよよん・・・』

「シクシクシク・・・」

「・・・あの、イズナ様?」

「なによぅ・・・」

「なにか、ありました?」

『ピクッ!』

「聞いてよウェルチぃぃぃっ!!!」

「うわっ、ちょっ、イズナ様!?うわ、汚っ!?」

「ちょっとした気付けだったのよぅ!いきなり模擬戦するよーって言ったら新人たちみんなうえーって嫌な顔するからさぁ!なにをエサにしたらいいかなーって考えてテキトーに考えて思いついたのがアレだったのよぅ!絶対負けないって自信あったからやったことだったのにあの人ったらマジにしちゃってもう愛想つかされちゃったうわぁぁぁぁぁぁん!!!」

「ちょ、イズナ様!きたな、涙と鼻水とツバが汚いですって!!!」

・・・ふーむ。ちょいとお灸が効きすぎたか?

「あっ、団長!?」

「ふぇ?」

やぁ、イズナ。

「アナタァァァァァァァァッ!!!」

おぅ!?

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃぃぃっ!!!もうやらないからぜったいじょうだんでも言わないから許してぇぇぇぇぇぇ!」

こりゃ参ったな・・・元から怒ってないよ?

「えぐっ、ぐずっ、ほんど?」

もちろんさ。ほら、鼻ちーん。

「ぢーーーん!」

さ、帰ろう。今日は意地悪が過ぎた代わりに、私が夕食を作ろう。

「えへへ・・・やった♪」

うん。あー、ラフエラ君?妻の書類の後処理を頼むよ。

「あ、はい・・・」
(ラファエルなんだけどな、アタシ・・・)


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『びちゃっ!ばちゅん!』

「あはっ、アナタぁ、好きぃっ、大好きぃ♪」

おぅ、やれやれ・・・夕飯を食べてすぐこれかい?

「にゅぅん♪だってぇ、あんな意地悪されてぇ、すっごい心配したんだもん♪」

だからって激しいなぁ。せめてベッドにしないかい?

「やんやん、もうアナタは椅子に座ったままでいいのぉ♪アタシが、頑張る、からぁ♪」

全く・・・エロい雌狐だ、君は。

「はむっ、ん、んー♪」

『ちゅばっ、ずずっ、ちゅうっ、チュッ!』(キス)
『グヂョッ!ニチュッ!ビチャン!』(下のキス)

「あはぁ♪アナタぁ♪も、い、イキそう・・・♪」

え?もうかい?さっき頑張るって言ったのに。

「ご、ごめんなさ・・い、いぃっ!」

『ビグッ、ビグビグッ!!』

「は、はへぇ・・・」

あれ?イったのかい?

「う、うんん♪」

全く、しょうがないな・・・よっ!

『ゴリッ!』

「きひっ!?」

ちょっと私がハッスルしようかな。

『ゴリッ!ゴリリッ!』

「ひゃっ、腰、上げられたらっ、子宮がっ、キスしちゃうぅぅぅ♪へひぃぃぃっ!」

『ビグビグッ!ビグビグッ!』

ははは。イキっぱなしだねぇ。こうするとどうなるかな?

『さわさわっ、もふもふっ』

「ひゃァァァッ!尻尾は、ら、らめぇぇぇっ!!!」

ははは。やーめない♪夜の意地悪だ!

「あひゃぁぁぃぃっ!いぎっ、いぎずぎるぅぅぅっ!」

ハッハッハッ・・・


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「もう、アナタってば、やり過ぎよぉ」

『モフモフ、わしゃわしゃ』

ハッハッハッ。あー、イズナの尻尾洗いは気持ちいい。一日の疲れが全部落ちてくよ。

「うふふ♪痒いとこなーい?」

んー・・・こことかかな?

「やん♪アナタの身体でよぉ♪」

君は胸も大きいから、乳下が蒸れて痒いだろう?

「ん、もう・・・♪」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・・・すごく、エロエロしいです。このあと、また三発風呂場でやってから就寝。よくまぁ体力もつね・・・

まだ独身者の副団長さんが可哀想ですねー。

それでは、さよならー。



「・・・で、ラファエル。アンタなにしてんのよ?」



・・・え・・・
11/06/18 23:55更新 / ganota_Mk2

■作者メッセージ
やっとできました・・・

いやー、リクエストってむずいですね・・・お気に召すかどうか・・・
気に入ってもらえりゃ万々歳、そうでなけりゃ・・・

orz←土下座




あ、ちなみに報告者の名前はウェルチ・ラファエルです。
エンジェルです。別作品で出すかもねゲフンゲフン

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